アカツメクサの花言葉とは?シロツメクサとの違いや怖い意味があるのかも解説
春から夏の終わりにかけて咲くアカツメクサ。
シロツメクサともよく似ており、花冠を作って遊んだ経験のある人もいるのではないでしょうか。
この記事では、アカツメクサの花言葉について解説しています。
シロツメクサとの違いも紹介しているので、見分け方の参考にしてくださいね。
Contents
アカツメクサの花言葉と由来は?
赤紫に咲き誇る可愛らしいアカツメクサ。
他の花に比べて長い期間咲くうえに、草地や荒れ地などのあらゆるところで生息しているため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
アカツメクサは雑草として扱われていますが、花言葉があります。
そこで、アカツメクサの花言葉について解説します。
勤勉 / 実直
マメ科のアカツメクサは、緑肥作物としても知られている植物です。
そんなアカツメクサには「勤勉」や「実直」という花言葉がつけられています。
植物が育った後の土は、植物に栄養を吸い取られることから痩せてしまいますよね。
アカツメクサは緑肥として用いられ、痩せた土を元気な状態に戻す力があります。
土が元気になれば、イキイキとした植物が育ちますよね。
このような他の植物の成長を手助けする作用があることから「勤勉」「実直」という花言葉が生まれました。
豊かな愛
アカツメクサには「豊かな愛」という花言葉もあります。
少女イハマと、アイヌの勇者アッパの切ない恋物語からこの花言葉がつけられました。
湖で出会った二人は恋に落ちます。
毎日のようにデートを楽しみ、充実した日々を送っていました。
ある日、いつものようにアッパはイハマのもとへ向かおうと船に乗ります。
しかし、突然強い風が吹き、乗っていた船が転覆。
水面に投げ出されたアッパは、彼女のもとへ必死に泳ぎますが、力尽きてしまいます。
間もなく、アッパの遺体がイハマがいるところへと流れつき、その姿を見た彼女は深い悲しみに暮れます。
彼と永遠に一緒にいたい一心で、イハマは自身の体とアッパの遺体を結びつけ、湖に身を投げるのです。
翌年、湖の岸辺にはアカツメクサが咲きました。
このことから、豊かな愛という花言葉が生まれたと言われています。
花言葉の裏には、このような切ない物語が隠されていたのです。
アカツメクサの花言葉に怖い意味はある?
アカツメクサの花言葉には、怖い花言葉はありません。
「勤勉」「実直」「豊かな愛」は全てポジティブな意味の花言葉であり、ネガティブな意味は含まれていないことを紹介しました。
豊かな愛という花言葉には、一途な愛から生まれた切ない物語が由来となっています。
しかし、そこには怖い意味は含まれておらず、ポジティブな意味が込められているのです。
アカツメクサの花の特徴は?
アカツメクサは、雑草として扱われているため、見たことがある人が多いはず。
しかし、アカツメクサを見ても花姿と名前が一致せず、アカツメクサだと認識している人は少ないのではないでしょうか。
そこで、アカツメクサの特徴を解説します。
赤紫色や花を咲かせる
アカツメクサは赤紫や、紫に近いピンク色の花を咲かせます。
漢字では「赤詰草」と書きますが、赤い花を咲かせることはありません。
花姿はシロツメクサに類似していますが、蝶形花冠をしています。
雑草として扱われていますが、愛くるしい見た目に惹かれて、寄せ植えをする人も多いでしょう。
シロツメクサと同様、花冠を作って遊べるので、懐かしさに浸りながら作ってみてはいかがでしょうか。
多年草である
アカツメクサは、マメ科のシャジクソウ属に分類された多年草です。
多年草とは、同じ株から翌年以降も花を咲かせる植物を指します。
アカツメクサは、世界中のあらゆる場所で咲きますが、西アジアやヨーロッパ、アフリカ周辺が原産地だと言われています。
日本でもさまざまなところで見られるうえに、毎年花を咲かせるので、暖かい季節になったらぜひ探してみてくださいね。
四つ葉がある
アカツメクサには、さまざまな呼び方がありますが、そのうちの一つが「レッドクローバー」。
クローバーと言えば、四つ葉のクローバーを連想する人が多いのではないでしょうか。
実は、アカツメクサにも四つ葉があります。
通常、四つ葉のクローバーが見つかる確率は10,000分の1と言われており、そう簡単には見つかりません。
アカツメクサの四つ葉が見つかる確率はさらに低いため、見つけられたらラッキーです。
シロツメクサとアカツメクサの違いは?
アカツメクサは、シロツメクサと類似していることで知られています。
形や開花時期まであらゆる箇所が似ているため、英語圏ではまとめてクローバーと呼ばれるほど。
しかし、よく見ると違いは明らかです。
そこで、シロツメクサとアカツメクサの違いについて解説します。
花の色や葉の形
アカツメクサは、赤紫やピンクに近い色の花を咲かせ、色鮮やかで雑草とは思えない華やかさがあります。
葉は縦に長い楕円形で大きめサイズ。
葉先が少し尖っているのもアカツメクサの特徴です。
一方で、シロツメクサは名前の通り白い花を咲かせます。
葉はアカツメクサと同じ三復葉ですが、丸みを帯びた形が印象的です。
アカツメクサに比べると葉は小ぶりなのが特徴です。
葉と花の位置
アカツメクサとシロツメクサは、葉と花の位置にも違いがあります。
アカツメクサは花から茎が伸び、花のすぐ下に葉があるのが特徴です。
一方で、シロツメクサは地面に近い下の方に葉をつけています。
シロツメクサの場合、花と葉の位置が離れていることから、花だけを積むことが可能です。
植物は花に目が行きがちですが、葉の位置が違うので、見つけたら注目してみてくださいね。
耐久性
アカツメクサは、シロツメクサに比べると耐久性が弱いと言われています。
シロツメクサは耐久性があり、踏みつけられても強く、刈り取られてもどんどん再生する植物です。
もともと雑草は繁殖力が強いと言われていますが、シロツメクサもその一つ。
踏まれても負けずに強く生き抜くため、生命力・生活力ともに強い植物だといえるでしょう。
背丈
深いところまで根を張り、毎年同じところに花を咲かせるアカツメクサとシロツメクサ。
両方とも多年草ですが、成長すると背丈にも違いが出てきます。
アカツメクサは、成長すると30cmから大きいものだと60cmほどに成長します。
一方でシロツメクサは、成長しても10cm〜20cm程度の背丈が低い植物。
この背丈は、四つ葉のクローバーとの関係性が深いと言われているのを知っていますか?
四つ葉は、葉に傷や刺激が加わることで変形してできるとされています。
アカツメクサより背丈が低いシロツメクサは踏まれやすく、葉に傷や刺激が加わりやすいことから四つ葉ができやすいと推測されているのです。
アカツメクサはポジティブな花言葉が多い!
今回は、アカツメクサの花言葉の意味や由来について解説しました。
アカツメクサは、花言葉の由来こそ切ないですが、ネガティブな意味は含まれていません。
花姿が愛らしく、ポジティブな花言葉が多いのが特徴です。
また、シロツメクサとの違いについても紹介しました。
シロツメクサとは類似しているものの花の色や葉の位置、耐久性など、明確な違いがあります。
あらゆるところに咲いているので、見つけたらぜひ細かい部分までチェックしてみてくださいね。
- アカツメクサの花言葉は勤勉・実直・豊かな愛とポジティブな意味が多い
- アカツメクサの花言葉に怖い意味は含まれていない
- アカツメクサは赤紫の花を咲かせる多年草で四つ葉も存在する
- シロツメクサとは花姿・葉の位置・耐久性・背丈に違いがある