読解力を鍛えるメリットとは?読解力が飛躍的に伸びる5つの方法を伝授
最近ではコミュニケーションをとる手段として、LINEやSNSを使うのが主流です。
文面でのやりとりだけに意味の取り違いが発生しやすい昨今、プライベートでも読解力が求められる場面は増えつつあります。
今回の記事では、読解力を鍛えるメリットや読解力を高める5つの方法を伝授します。
チャットやメールでのやりとりが苦手な人は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
「読解力」とは
「読解力」とは文字通り、文章を読み解く力のことです。
単に文字を追うだけでは、言葉の意味を正しく理解することはできません。
書き手の伝えたいことを汲みとれないと、文字ベースでのやりとりは難しくなります。
文字を使ったコミュニケーションツールが主流の現代では、読解力が必要というわけです。
文章全体から書き手の最も伝えたいことを理解して、自分の言葉で表現し直すことができなければ、読解力があるとはいえません。
自分の言葉に置き換えて要約するのが苦手な人は、読解力を鍛える必要があるでしょう。
読解力を鍛えるメリット
文章読解力があると良いこと尽くめです。
まずは読解力を鍛えるメリットを見ていきましょう。
SNS上でのトラブルを防ぐ
読解力を鍛えると、相手の言わんとすることが的確に把握できるため、SNS上でのトラブルが起きづらくなります。
短い文章で簡潔に内容を伝えようとすれば、詳細な説明は省かれてしまいます。
しかし何が省略されているかがわからなければ、メッセージの意味を正しく理解することはできません。
冗談を本気と受けとったり、無駄なやりとりが増えて相手がイライラしたりすれば、トラブルに発展する可能性があります。
文字ベースでやりとりするときは、想像力を働かせることが大切です。
何が省略されているかを正しく推測できれば、意味の取り違えを防げるでしょう。
仕事がうまくいく
ビジネスでも読解力が必要な場面は少なくありません。
リモートワークが普及している昨今では、社内スタッフや取引先などとチャット・メールでやりとりしている人が多いでしょう。
読解力がないと何度もメッセージ交換をする必要が出てきます。
それでは「めんどくさい人」「仕事ができない人」と思われても仕方がありません。
一方、読解力のある人は、最低限のやりとりで済みます。
自分も相手もその分、実務に時間を掛けられるため、作業効率が上がります。
その結果、仕事がうまくいくというわけです。
本を読むスピードが速くなる
読解力が上がれば、本を読むスピードが速くなることも期待できます。
文章を正しく理解できるので、見返すことなくサクサク読み進められるのです。
時間を掛けずに本を読破すれば、たくさんの知識を身につけられるでしょう。
読解力があることで、本を読むのもコミュニケーションをとるのもスムーズになるため、より豊かな人生を送れるでしょう。
読解力が低下する原因
LINEやSNSが普及し文字に触れる機会は増えつつあるにもかかわらず、日本人の読解力は低下傾向にあるといわれています。
ここでは、日本人の読解力が低下している原因について見ていきましょう。
読書量の減少
読解力低下の大きな要因として考えられるのが、読書量の減少です。
今では知りたい情報がスマホで簡単に手に入るようになり、日本人の読書離れが指摘されています。
「サイトも文章だし、読書の代わりになるのでは?」と考える人もいるでしょう。
しかし、ネットの記事は結論だけが端的に書かれていることが多く、文章量は到底本には及びません。
テーマについて考える時間は、ネットの記事より書籍のほうが圧倒的に多くなります。
ゆえに読書という読解力を鍛える機会の減少は、読解力低下を招く大きな要因と考えられるでしょう。
ICTの発達
ICT(情報通信技術)の発達も、読解力低下を招く原因のひとつです。
最近ではスマホやPCの普及によって、多くの人がその恩恵を受けられるようになりました。
とくに知人や気になる人たちと気軽につながれるSNSは、頻繁に使用されるツールのひとつです。
SNSでは入力を簡略化するための絵文字やスタンプ、短縮した独自の言葉が使われるケースが少なくありません。
そのため、正しい日本語を使う機会はますます減っていき、読解力低下を招く要因となっているのです。
読解力を鍛える5つの方法
読解力が低下しつつある現代ですが、文字ベースでのやりとりが増えている以上、それを軽視するわけにはいきません。
ここでは、読解力を鍛える5つの方法を紹介します。
本を読んで語彙力を増やす
読解力を鍛えるにはやはり読書が有効です。
本を読んで語彙力を増やすことは、単純に辞書を引く以上の効果を得ることができます。
日本語は同じ言葉でも使い方によって、意味合いが変わる場合があります。
たとえば「経営者の弟」というフレーズは、経営者は兄なのか弟なのか分かりません。
しかし、本であれば前後に言葉が入るわけですから、正しい意味と用法を学ぶことができるでしょう。
本を読んで語彙力を増やしていけば、自然と読解力が向上していきますよ。
音読する
音読するのも、読解力を鍛えるのにおすすめです。
声を出さない黙読では、自然と飛ばし読みをしてしまうことがあります。
飛ばし読みをしていると、書き手の意図と読み手の解釈にすれ違いが生じがちです。
勝手な解釈で読み進めていれば、読解力は身につきません。
音読をすれば文字を一つひとつ追う必要があるので、本に書かれた情報を正しく受けとることができます。
読解力アップを目指すなら、音読をして飛ばし読みを防ぎましょう。
文章を要約する
読解力を鍛えるには、文章全体の内容を要約しましょう。
筆者が書いたものを読んだだけでは、本当に読解できているかは分かりません。
とくにテンポのいい文章はスラスラ読めるため、何となく分かったつもりになりがちです。
しっかり文章を理解できているか確認するには、アウトプットすることがポイント。
自分の言葉に置き換えてうまく要約できないなら、文章を正しく理解していないということです。
最初は新聞の記事でもいいので内容をまとめてみましょう。
根気強く続けることで要約力が身につくはずです。
さまざまなことにチャレンジする
意外かもしれませんが、読解力を鍛えるには人生経験を増やすことが大切です。
たとえば、スポーツについての本を読むときは、元々知識のある経験者なら言葉を逐一追わなくても、ある程度何が書かれているかは推測できますよね。
専門用語を知っていたり展開を想像できたりすれば、書き手の意図を正しく汲みとれるでしょう。
個人の経験が理解力を助けてくれるので、さまざまなことにチャレンジするのがおすすめです。
論理的思考を身につける
読解力を鍛えるには論理的思考を身につけるのがおすすめです。
読解には主語につながる述語を見つけ、文脈を理解する必要があります。
道筋を立てながら読み進めなければ、文章全体の内容をつかむことができません。
論理的思考力の習得法はいろいろありますが、必ず押さえておきたいのは以下の5つです。
- 最初に結論を述べてから理由を伝えるようにする
- 客観的事実と意見を切り分ける
- 自分とは反対の立場に立って考えてみる
- なぜそうなるのか?を常に問いかけ明らかにする
- クリエイティブな趣味を楽しむ
もし意味を理解できない文章を見つけたら、一度紙に書いてみるのがおすすめです。
紙に書き出せば、落ち着いて頭のなかを整理することができるでしょう。
読解力アップにつながるおすすめアプリ・本
最後に読解力アップにつながるおすすめアプリと本を紹介します。
アプリ『語彙力クイズ600 』
出典:https://apps.apple.com/jp/app/毎日10問-語彙力アップクイズ600問/
『語彙力クイズ600』は、現代文の語彙力や読解力を深められる単語学習アプリです。
評論や小説に出てくる重要語や外来語、重要熟語など600問以上が収録されています。
バラバラの語句を正しく並べ替えるクイズ形式で、楽しく学習することができるでしょう。
毎日スキマ時間にコツコツと読解力テストを解くことで、スキルアップが期待できますよ。
本『大人に必要な「読解力」がきちんと身につく 読みトレ』
出典:https://www.yodobashi.com/product/100000009003032380/
読解力を鍛えたい人におすすめの本といえば、『大人に必要な「読解力」がきちんと身につく 読みトレ』です。
筆者の吉田裕子氏は東大学科首席卒業の才媛で、都内の大学受験塾で指導する傍ら、国語の専門家としてテレビでも活躍しています。
カリスマ国語講師が大人に役立つ読解力トレーニング法を伝授してくれる一冊です。
大人も子供も読解力を鍛えると良いこと尽くめ!
現代社会では読解力が身につく機会は減少傾向にあります。
しかし、LINEやSNSなど短文でのコミュニケーションが主流になると、省略されている前後の文脈を推測する力が必要となってきます。
文章の内容を理解するには、語彙力や論理的思考力を身につけるのがポイントです。
社会人になると、国語力アップに頑張っていた小学生の頃とは異なり、勉強の機会はグッと少なくなります。
しかし、子供だけでなく大人も読解力を鍛えると良いこと尽くめです。
コミュニケーションがスムーズになり、自分の世界を広げてくれます。
積極的に読解力を高めて、より豊かな人生を手に入れましょう!
- 「読解力」とは文章を読み解く力のことを意味する
- 読解力を鍛えると、SNS上でのトラブルを防ぐ・仕事がうまくいく・本を読むスピードが速くなるなどのメリットがある
- 読解力が低下する原因には、読書量の減少・ICTの発達などが考えられる
- 読解力を鍛える方法として、読書で語彙力を増やす・音読する・文章を要約する・さまざまなことにチャレンジする・論理的思考を身につけることが挙げられる
- 読解力を鍛えるには、スマホアプリ『語彙力クイズ600 』を活用するのがおすすめ