仮面浪人の意味とは?メリット&デメリット・本命の大学に合格する方法
志望大学を目指す受験生の中には、仮面浪人をしている人もいます。
一般的な浪人とは違う『仮面浪人』とは、どのような意味なのでしょうか。
この記事では、仮面浪人の意味や仮面浪人をする理由、メリット・デメリット、本命の大学に合格する方法を詳しく解説します。
仮面浪人について詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Contents
仮面浪人の意味とは?
まず『浪人』とは、志望校に落ちて入学できなかった人のことを指します。
その一方『仮面浪人』とは、志望校の受験に失敗した人が、他の大学に通いながら志望校への入学を目指すことを意味します。
仮面浪人は大学生でありながら、受験生でもあるのが特徴です。
仮面浪人をする理由
仮面浪人をする理由には、以下のようなケースが挙げられます。
■理由1
「第1志望の国立大学には受からなかったけど滑り止めの私立大学には受かった。浪人する勇気はないので、ひとまず私立大学に入学して再度、国立大学を目指したい。」
■理由2
「第1志望以外の大学に入学したものの、妥協したことを後悔している。もう一度挑戦して夢を叶えたい。」
■理由3
「今の大学では自分が求めている知識を習得できないことが判明した。在籍しながらレベルの高い大学・学部を目指したい。」
■理由4
「浪人して志望校にチャレンジしたかったけど、親に反対されたので他の大学に通いながら受験することにした。」
理由はそれぞれ違いますが、夢や目標を叶えるために仮面浪人することが多いようです。
仮面浪人には2つのパターンがある
仮面浪人のやり方には、2つのパターンがあります。
■やり方①【大学生活を送りながら受験勉強をする】
1つ目のパターンは、大学生活を送りながら同時に受験勉強も行う方法です。
授業に出席して単位を取り、空き時間で受験勉強をしていきます。
■やり方②【大学の休学制度を利用して受験勉強に専念する】
2つ目のパターンは、入学後に休学届を出して受験勉強に専念する方法です。
籍だけを置いている状態で、ほとんど大学に行くことはありません。
仮面浪人のメリット
仮面浪人にはどのような利点があるのでしょうか。
仮面浪人のメリットを紹介します。
受験に落ちても大学に通える
仮面浪人であれば、第1志望校の受験に落ちてしまっても、合格した他の大学に通えます。
受験勉強と一緒に大学に通う努力は必要ですが、きちんと単位を取れていればそのまま進級できるのは大きなメリットです。
また、自分の夢を叶えるために挑戦しながらも、失敗したときの保険があるという安心感があるのは、仮面浪人ならではの魅力といえるでしょう。
リフレッシュできる機会が増える
浪人すると孤独を感じてストレスが溜まり、生活リズムも乱れやすくなります。
そのため、思うように受験勉強に集中できなくなることも少なくありません。
しかし仮面浪人であれば、大学で授業を受けたり友達に会ったりするなど、リフレッシュできる機会がたくさんあります。
大学に通うことで生活リズムも乱れにくくなるので、受験勉強への集中力を保ちやすいでしょう。
取得した単位を引き継げる可能性がある
大学に通って単位を取っていた場合、志望校に受かったときに取得した単位を引き継げる可能性があります。
引き継ぎができれば、今までの授業を受けた時間と勉強した労力が無駄にならないので、志望校に引き継ぎの制度があるか確認しておきましょう。
仮面浪人のデメリット
仮面浪人には魅力的なところがある一方、リスクもあります。
続いては、仮面浪人のデメリットを紹介します。
勉強時間が削られる
大学生活を送りながら受験勉強する場合、勉強時間が削られるデメリットがあります。
学校に行くための通学時間や友達付き合いなど、さまざまな場面で普通の浪人生なら勉強に使える時間をどんどん消費していきます。
そのため、効率の良い勉強法を身につけて、計画的にスケジュールを立てる必要があるでしょう。
誘惑が多く勉強に集中できない
自分が受験を目指している間も、周りの大学生は友達との遊びやサークル活動、飲み会など楽しいキャンパスライフを送っています。
楽しんでいる人たちの中で、受験へのモチベーションを保つには強い意志が必要です。
「友達付き合いのため」「気分転換のため」と、口実を見つけては誘惑に負けてしまい、途中で受験を諦めてしまうことも珍しくありません。
コストがかかる
大学に通いながら受験勉強をする場合、当然ながら大学の入学金や学費(授業料・教科書代など)がかかります。
そのうえ、大学に通うために一人暮らしをした場合は、家賃や光熱費、食費といった生活費なども必要となります。
休学を選択したケースでも、学費は免除となることがありますが、休学費用を支払うのが一般的です。
大学受験の費用も必要となるため、仮面浪人は経済的に負担が大きいのがデメリットでしょう。
失敗を回避!仮面浪人が本命の大学に合格する方法
最後に仮面浪人が本命の大学に合格する方法を紹介します。
受験失敗を回避して、志望校への入学を果たしましょう!
後期は休学する
一般の大学生と同じペースで大学に通いながら受験勉強をするのは、とても難しいです。
そのため、休学して勉強に専念することを検討してみてください。
大学によって、前期で進級に必要な単位数が取れることもあります。
ただし、進級の条件は大学によって異なるので、必ず休学届を出す前に確認することをおすすめします。
問題ないと判断した場合は、本格的な受験シーズンに入る後期だけでも休学するとよいでしょう。
サークルには入らない
サークル活動は飲み会やイベントが多く、周りの楽しい雰囲気にのまれて受験勉強のモチベーションが下がってしまうことがあります。
リフレッシュする時間も大事ですが、学校生活を謳歌しすぎるのは危険です。
勉強に集中できる環境を作るために、サークルには入らないようにしましょう。
バイトはしない
勉強に専念するためには、サークル同様にバイトも避けた方がよいでしょう。
勉強時間が削られるだけでなく、バイト仲間から飲み会や遊びの誘惑がないとも限りません。
経済的にどうしてもバイトが必要なときは、生活リズムが乱れにくい早朝バイト・自分の勉強にもなる塾講師や家庭教師がおすすめです。
できるだけ勉強する時間を確保する
本気で受験に取り組むなら、できるかぎり勉強する時間を確保しましょう。
通学する電車の中や授業と授業の間の時間など、隙間時間を有効活用して勉強することが大切です。
帰宅後もできるだけTVや動画を観ることなく、勉学に励むことがポイント。
規則正しい生活を心がけて、勉強をルーティン化するのがおすすめです。
塾・予備校に通う
仮面浪人をするなら、塾や予備校に通うと合格に近づけるでしょう。
塾や予備校に通えば、
- 効率的な勉強方法を発見できる
- わからないところは講師に質問できる
- 受験対策のサポートを受けられる
などのメリットがあります。
勉強する環境が整っているので、集中して勉強に取り組めますよ。
模擬試験を受ける
「模擬試験を受けるのは面倒くさい…」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、仮面浪人をして本命の大学を目指すなら、模擬試験は受けるようにしましょう。
模擬試験は自分の弱点や偏差値を把握でき、本番で合格するための対策を講じることができます。
模擬試験自体を目標にできるので、モチベーションを維持したいときにも役立つでしょう。
東大・早稲田…仮面浪人が本命の大学に行くためには相当な努力が必要!
浪人して第1志望大学に合格できる人の割合は、10%以下といわれています。
学生生活と受験生活の両立は難しいため、仮面浪人の第1志望合格率が低いのは当然といえるかもしれません。
東大・早稲田など、仮面浪人して本命の大学へ行くには相当な努力が必要です。
高校卒業後に仮面浪人して志望校を目指す人は、今回紹介した合格する方法を参考にしてみてくださいね。
- 仮面浪人とは、志望大学受験に合格できなかった人が、他の大学に通いながら志望校への入学を目指す学生のことを意味する
- 仮面浪人には、「大学生活を送りながら受験勉強する」「大学の休学制度を利用して受験勉強に専念する」の2パターンがある
- 仮面浪人には、受験に落ちても大学に通える・リフレッシュできる機会が増えるなどのメリットがある
- 仮面浪人には、大学生活が忙しくて勉強時間が削られる・コストがかかるなどのデメリットがある
- 仮面浪人が本命の大学合格を目指すなら、後期は休学する・サークルやバイトはしない・塾や予備校に通うといった方法がおすすめ