ポピーの花言葉や由来とは?色や種類ごとのおすすめプレゼントシーンも伝授
春になると見かける場面が増えるポピーは、カタログギフトの名前に使われるほど、感謝やお祝いのイメージのあるお花です。
そんなポピーを花束として贈るなら、花言葉も一緒に贈りたいものです。
そこでこの記事では、ポピーの色や種類別の花言葉、おすすめの贈る場面などをまとめてご紹介します。
プレゼントする際の参考にしてくださいね。
Contents
ポピーの基礎知識を解説
まずはポピーについて、名前の由来や属性などの基本的な情報を解説しましょう。
ポピーをプレゼントするなら知っておきたい豆知識や、贈る際に便利な情報を集めて紹介しています。
ポピーの旬や属性
ポピーは春の花ともいわれるように4月~6月ごろが旬の花で、切り花が店頭に出回るのは3月~5月です。
切り花として渡す場合、開花した後の花持ちは3日程度と短い花でもあります。
原産地はヨーロッパやアジア、アメリカなどです。
ケシ科ケシ属の花で細かな種類は約60種ありますが、観賞用の園芸種は「ヒナゲシ」「アイスランドポピー」「オリエンタルポピー」の3種類と少ないのが特徴です。
日本ではアイスランドポピーが最も多く栽培されており、ポピーの名前で出回っているのはほとんどがアイスランドポピーということも覚えておきましょう。
ポピーの名前の由来
ポピーの名前の由来は、ラテン語の「papa (お粥)」が語源となっています。
実は、ケシ属にはモルヒネやアヘンなどを採取できる種類もあるのです。
昔は小さな子どもを眠らせるために、それを利用してお粥にケシ属の植物から催眠作用を含む分泌液を混ぜていたそう。
以上のことから「papaver (ポピー)」という名前になったといわれています。
花の色と種類
ポピーの花の色というと、白や赤、オレンジといった色を想像する方が多いかもしれません。
その他にポピーにはピンクや青、黄色といった色もあり、最近では黒いポピーも流通するようになってきましたが、まだ希少で花言葉なども決まっていないようです。
誕生花になっている日
ポピーが誕生花になっているのは3日間で、2月23日がヒナゲシ、3月2日と3月4日がアイスランドポピーです。
実は誕生花には明確な決まりはなく、地域によって咲くタイミングが違うため花も違うことがあります。
花を贈るのであれば、花言葉に焦点を当てて贈るのがおすすめですよ。
【ポピーの色別】花言葉とおすすめの贈る場面
ポピーはカラーバリエーションが多い花ですが、それぞれの色に花言葉もついているとご存じですか?
ここからは、ポピーの色別の花言葉をご紹介します。
プレゼントとしてポピーを選ぶなら、贈るときの気持ちを色の花言葉と合わせて贈りましょう。
ポピー(全般)
ポピー全般の花言葉は以下です。
- 慰め
- いたわり
- 思いやり
- 恋の予感
- 陽気で優しい
- 妄想
- 夢想
また、英語の花言葉は「oblivion (忘却)、imagination (想像力)、sleep (眠り)」です。
ポピーのカラフルな花の色は、ポップで派手なイメージを連想させるので、それが花言葉にも反映されています。
一方で、ポピーが眠りに誘う麻薬としても使用されていたことから、落ち着きのある「慰め」「いたわり」といったような言葉が与えられています。
後で紹介する色別・種類別の花言葉からも見て取れますが、ポピーには祝福するような花言葉がついているものが多いです。
出世や独立、結婚や出産などのおめでたい場面でプレゼントすると喜ばれるでしょう。
赤色
赤いポピーには「慰め、感謝、喜び」といった花言葉があります。
上司や同僚、友人などへ感謝を伝えるなら、赤いポピーを選ぶと良いでしょう。
母の日に、カーネーションの代わりに贈ってもステキです。
白色
白いポピーには「眠り、忘却、推測、疑惑、わが毒」といった花言葉があります。
使いにくくあまりギフト向きの花言葉ではないため、花言葉を贈るギフトとしては避けたほうが良いかもしれません。
どうしても白いポピーを贈りたい場合は、花言葉から相手へ誤解を与えないように注意しておきましょう。
花言葉に関係なく、花として楽しむのであれば、可憐で美しい花です。
オレンジ色
オレンジのポピーには「思いやり、いたわり、恋の予感、陽気で優しい」といった花言葉があります。
オレンジ色そのものにあたたかさや元気、かわいさといった明るく華やかなイメージがあるため、落ち込んだ相手を明るい気持ちにさせたい、いたわりたいときに贈るのがおすすめです。
ピンク色
ピンクのポピーには「思いやり、いたわり、陽気で優しい、恋の予感」といった花言葉があります。
ピンクには恋愛中の人が無意識に目に留めるという効果があり、ピンク色そのものには攻撃的な気持ちを落ち着かせる効果があるといわれています。
花言葉と合わせて贈るなら、ケンカしてしまった恋人と仲直りするときや、相手を好きだという気持ちがあるときに贈るのがベストです。
青色
青色のポピーには「眠り、感謝、憩い、恋の予感」といった花言葉があります。
日頃の感謝の気持ちを込めて、これまでお世話になった人へ贈るなら青いポピーがおすすめです。
日本では初夏に開花するので、お中元の時期にもピッタリですね。
黄色
黄色のポピーには「成功、富」といった花言葉があります。
ビタミンカラーとして元気を与える黄色のポピーは、独立や起業、開店祝いなど、新たな門出をお祝いする場面におすすめです。
目標に向かって努力している相手を応援する気持ちが伝わる花ですね。
【ポピーの種類別】花言葉とおすすめの贈る場面
色別の花言葉がしっくりこない場合は種類別の花言葉を見てみると良いかもしれません。
ここからは、ポピーの種類別の花言葉と、おすすめの贈る場面をご紹介します。
ポピーをプレゼントに選ぶ際には、色別の花言葉と種類別の花言葉を比較して気持ちにピッタリ合うものを選びましょう。
ヒナゲシ
ヒナゲシには「心の平穏、いたわり、思いやり、恋の予感、別れの悲しみ、慰め、休息」といった花言葉があります。
これはギリシャ神話から由来しており、女神デメテルからの「感謝」の気持ちと、眠りの神ヒュプノスからの「眠りを与える」という行為がこの花言葉に込められています。
相手を慰めたい、相手に安らぎを与えたいという場面でプレゼントするなら、ヒナゲシが最適です。
アイスランドポピー
アイスランドポピーには「慰め、感謝、喜び、気高い精神、忍耐」といった花言葉があります。
気位が高く、より品があるイメージを連想させるため、贈るのであればかしこまった場面や相手に感謝と喜びを伝える際に使うと良いでしょう。
オリエンタルポピー
オリエンタルポピーには「繁栄、妄想、夢想家、容認、優しい愛」といった花言葉があります。
夢想家、容認、優しい愛などのイメージから、志の高い人や、結婚した人、両親などに贈るのがおすすめです。
ちなみに「オニゲシ」はオリエンタルポピーの和名のため「鬼」を連想させますが、同じ花言葉です。
ポピーの花言葉に怖いイメージがある理由
ポピーについて、贈る相手が花言葉や花そのものに怖いイメージを持っている場合もあります。
贈る相手に誤解を与えないためにも、ポピーやその花言葉に怖いイメージがある理由も把握しておくと、いざというときに解説できますよ。
麻薬の原料成分になる「ケシ」とは
ポピーの中にはモルヒネという麻薬成分が含まれる品種もあり、日本では「ケシ」と呼ばれ、園芸品種とは別物として区別されています。
園芸用として流通しているものはすべて安全なものですので、プレゼントとして安心して贈りましょう。
花言葉の基になった神話エピソードも
ポピーの花言葉の由来になっている神話をもう少し詳しくご紹介しましょう。
事の発端は、女神デメテルの娘であるペルセポネが、冥界の神ハデスに気に入られて連れ去られ、結婚させられたことから始まります。
ペルセポネを溺愛していたデメテルは娘を奪われたことに激怒し、娘を取り返そうとします。
その中でデメテルは疲弊し、眠れなくなってしまいました。
デメテルを憐れんだ眠りの神ヒュプノスは、ケシの花を贈り、デメテルは心の平穏と安眠を取り戻したというのが、花言葉の基となっているエピソードです。
こういったエピソードが基になっているということを知れば、ヒュプノスの思いやりやいたわりの気持ちのほうが強く感じられるのではないでしょうか。
こういった知識も贈る際に付け加えると、花のイメージと共にあなたのイメージもアップできるかもしれませんね。
ポピーを贈るときのポイント
ここからは、ポピーを贈るときに気をつけたいポイントをご紹介します。
ポピー以外でも使える知識ばかりなので、知っておくと花をプレゼントする際に役立ちますよ。
ポピーはさまざまな色があることが特徴なので、他の花と混ぜなくとも色をミックスしたポピーだけの花束でも見栄えがします。
ポピーの特徴も活かしつつ、プレゼントに最適な贈り方を考えてみましょう。
花束にするなら良い意味になる本数に
実は、花束にする花の本数にも意味が込められています。
1本なら「あなたが運命の人」、108本なら「結婚してください」といったように、花の種類に関わらず使えるのが便利なところです。
花言葉に合わせて花束に使う花の本数も考えて贈ると、ワンランク上のプレゼントになりますよ。
シーンごとに贈り方を変えてみよう
花をプレゼントに選ぶ場合、贈るシーンごとに贈り方を変えるのもおすすめです。
例えば、結婚祝いや記念日であれば、永遠を象徴する輪の形をしたリースにすると良いでしょう。
華やかに仕上げて色褪せにくくするとさらに好印象なので、プリザーブドフラワーもおすすめです。
カジュアルな誕生日であれば花束を、より親しい人に贈るのであればハンドメイドでも作れるドライフラワーやキャンドルといった形にすると、簡単に作れる上、管理しやすいため喜ばれます。
ポピーの花言葉に気持ちを込めて!色や種類を選んでプレゼントしよう
ポピーはたくさんの色があるように、花言葉も多彩です。
贈る相手に合った花言葉をもつポピーを選び、大切な気持ちを込めて贈りましょう。
相手がポピーにマイナスなイメージを持っている場合は、ご紹介した豆知識も付け加えて贈ると、イメージを変えられるかもしれませんね。
あなたの気持ちが相手へしっかりと届きますように。
- ポピーはケシ科ケシ属の花の総称
- 愛しい相手へ贈るなら、花言葉的にはオレンジ、ピンク、青色のポピーがおすすめ
- 市場に多いのはアイスランドポピーだが、花言葉的にはヒナゲシやオリエンタルポピーもおすすめ
- ポピーへの怖いイメージは豆知識で払拭しよう
- ポピーを贈るなら、贈り方まで気を配るとワンランク上のプレゼントになる