体調を気遣うメールの例文集|ビジネスで使えるフレーズや注意点を解説
仕事で関わる相手が体調を崩したとき、正しいお見舞いメールを送ることはできますか?
気持ちや感情に寄り添うメールを送れれば、相手との信頼関係を構築できます。
そのためには、相手や状況によってどのような文章を送るかを考えなくてはいけません。
この記事では、体調を気遣う文章の書き方や注意点、例文を紹介していきます。
記事の内容を押さえ、しっかり気持ちを伝えましょう。
Contents
体調を気遣うメールを送る場面
ビジネスメールで体調を気遣う場面は主に2つです。
- 相手が体調を崩しているとき
- 季節の変わり目や流行病があるときなど、体調を崩しやすい時期
このようなとき、メールに気遣いの文章を添えれば、相手へ心遣いが伝えられます。
体調を気遣うときに使えるフレーズ
「体調を気遣うメールが大事なのは分かったけど、どういう言葉を使えばいいのかわからない」という人もいるでしょう。
ここでは、体調を気遣うときに使えるフレーズを紹介していきます。
ご自愛ください
「ご自愛ください」は幅広い相手に使える便利なフレーズです。
「自分の体を大切にしてください」という意味があるため、上司や取引先といった自分より立場が上の人に対しても使うことができます。
ただし、「ご自愛ください」はあくまで相手の体調を気遣う言葉なので、すでに体調を崩していたり病気を患っていたりする人には使えないので注意しましょう。
お体にお気をつけください
「お体にお気をつけください」も相手の体調を気遣いたいときに使える言葉の1つです。
こちらも目上の相手に対して使うことができるフレーズなので、使いこなせるように覚えておきましょう。
「お体」もしくは「お身体」のどちらで表記しても相手に対する気遣いを表現することができるので問題ありません。
ただし、「お体にお気をつけ下さい」のように「ください」を漢字表記するのはNGです。
漢字の「下さい」には、「相手に物事を要求する」という意味が含まれます。
平仮名表記の「ください」が正しいので、書き間違いや変換ミスに気をつけましょう。
お大事になさってください
「お大事になさってください」は、既に怪我や病気になっている相手に使える文章です。
「どうぞお大事になさってください」「くれぐれもお大事になさってください」といった言い回しにすることで、より強い気持ちを文章に込めることができます。
会社の同期や後輩に使う場合は「お大事に」と省略して使っても問題ありません。
ただし、上司や取引先といった自分よりも立場が上の人に使うときは、「お大事になさってください」と丁寧に言うようにしましょう。
お見舞い申し上げます
「お見舞い申し上げます」は、入院や大ケガなどによって長期の療養をすることになった人に対して使えるフレーズです。
他にも、事故や災害に遭った人に使うことができるので覚えておきましょう。
メールの結びに使うこともできますが、挨拶や名乗りに続く要旨で使うとより気持ちが伝わりやすいです。
「心よりお見舞い申し上げます」「謹んでお見舞い申し上げます」といったように強調する言葉を前につけ加えることで、より強い気持ちを表すことができます。
養生なさってください
「養生なさってください」も、体調を気遣うときに使われる表現です。
「養生なさってください」には、「相手を気遣う気持ち」と「回復に専念してほしい気持ち」の2つの意味が含まれています。
そのため、「休むことで周囲に迷惑をかけて申し訳ない」と思っている人に、「気兼ねなく休んでください」という心遣いを伝えることができます。
体調を気遣うメールを送るときの注意点
お見舞いの文章は、相手に安心感を与える内容にするのが大事です。
ここでは、体調を気遣うメールを送るときの注意点を解説していきます。
忌み言葉は避ける
体調を気遣うメールに、忌み言葉を使ってはいけません。
忌み言葉とは、痛みや苦しみ、終わり、死など不吉なものを連想させる言葉を指します。
体調を崩した相手が不快感を覚える可能性があるので、忌み言葉の使用には注意しましょう。
プレッシャーを与えない
相手にプレッシャーを与えない文面にすることも大切です。
具体的な病名や症状を聞いたり、復帰を急かしたりするフレーズを入れてはいけません。
「復帰時期を探られているのかも」「早く仕事に戻らないといけないのかも」と相手が焦る原因になってしまいます。
相手が治療に専念できるようなメールの内容にしましょう。
【相手別】体調を気遣うメール例文
体調を気遣うメールは、相手との関係性で書く内容が変わります。
ここでは、体調を気遣うときのビジネスメール文例を相手別に紹介します。
取引先・顧客
取引先や顧客にメールを送るときは、丁寧な内容で好印象を持ってもらうよう努めましょう。
【例文】
〇〇株式会社〇〇様
いつもお世話になっております。
××株式会社の△△です。
しばらく療養にはいられるとのことで、心よりお見舞い申し上げます。
進行中のプロジェクトに関しましてはこちらで進めて参りますので、どうかご心配なさらず、十分にご療養なさってください。
〇〇様のご回復を、心よりお祈り申し上げます。
なお、このメールへの返信は不要ですので、お気遣いないようお願いいたします。
上司
上司へメールを送るときは、マナーや注意点を押さえつつ業務の進捗状況を伝えるようにしましょう。
【例文】
〇〇部長
本日、〇〇部長が入院されたことを聞き、大変驚いております。
現在進行中の案件に関しましては、順調に引継ぎが進んでおりますので、どうかご心配なさらずゆっくりと養生なさってください。
〇〇部長のご回復を、心よりお祈り申し上げます。
なお、ご返信はお気遣いなくお願いいたします。
同僚・部下
同僚や部下であれば、丁寧な内容にしつつも気持ちをしっかり伝えることが大切です。
【例文】
〇〇さん
△△です。
体調不良でお休みされるとのこと、承知しました。
仕事はこちらで進めておくので、療養に専念してください。
無理せずしっかり休んでくださいね。
【相手別】体調を気遣うメールへの返信文
反対に、自分が気遣いのメールを受け取った場合はどのように返信すればいいのでしょうか。
最後に、体調を気遣うメールへの返信例を相手別に紹介していきます。
取引先・顧客
取引先や顧客からのメールには、気遣いへの感謝と迷惑をかけたことへのお詫びを添えるようにしましょう。
【例文】
〇〇株式会社〇〇様
いつもお世話になっております。
××株式会社の△△でございます。
温かいお心遣いをいただきまして、誠にありがとうございます。
体調不良によりご迷惑をおかけしてしまうこと、重ねてお詫び申し上げます。
進行中のプロジェクトに関しましては、既に××への引継ぎが完了しております。
追って、××より連絡をさせていただきます。
一日も早く復帰する所存ですので、しばしお待ちいただければ幸いです。
上司
上司への返信に対しても、気遣いへの感謝とお詫びをすることが大切です。
また、トラブルを回避するために業務に関する状況も報告するようにしましょう。
【例文】
〇〇部長
お疲れ様です。△△です。
ご心配いただき、誠にありがとうございます。
また、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。
現在進行中の案件に関しては、◇◇に代理で進めてもらう予定になっています。
しっかりと休養をとり、なるべく早く復帰できるよう努めます。
よろしくお願いいたします。
同僚・部下
同僚や部下からメールをもらったら、気遣いへの感謝と仕事のフォローを入れて返信しましょう。
【例文】
お疲れ様です。
お見舞いメールありがとうございます。
長いお休みを頂くことになり、大変ご迷惑をおかけしたことと思います。
今はしっかりと体を休め、復帰後はまた頑張りますので、引き続きよろしくお願いします。
体調を崩しやすい時期ですが、〇〇さんもご自愛くださいね。
体調を気遣って円滑な関係を築こう
仕事をスムーズに進めるためには、相手との円滑な関係構築が大切です。
取引先の人や自分の上司、同僚が体調を崩したときは、しっかり体調を気遣ったメールを送りましょう。
相手の気持ちや感情に寄り添うメールを送ることができれば、信頼関係を構築できるはずです。
メールを送るときはビジネスマナーや正しい言葉遣いに注意しましょう。
お見舞いメールを上手に活用し、信頼関係を築いてください。
- 体調を気遣うメールを送る場面は「相手が体調を崩しているとき」「季節の変わり目や流行病があるときなど、体調を崩しやすい時期」
- 体調を気遣うときに使えるフレーズは「ご自愛ください」「お体にお気をつけください」「お大事になさってください」など
- 体調を気遣うメールを送るときの注意点は「忌み言葉は避ける」「プレッシャーを与えない」