男性が理解するべき生理痛のつらさ!女性が求める男性の神対応とは?
生理痛について正しく理解している男性は少ないでしょう。
中には、生理中の女性の行動や態度にイライラしている男性もいるかもしれません。
また、生理痛で苦しんでいる彼女や、好きな女性に何とかしてあげたいと思っても、何をすればいいのかわからないと思っている男性は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、男性が理解するべき生理痛の症状について解説します。
効果的なケア方法についても紹介しているので、生理中の女性に対するベストな対応を覚えておきましょう。
Contents
約8割の女性が生理痛を感じている
生理痛には、痛みの程度や症状に個人差があります。
厚生労働省のアンケート結果によると、約8割もの女性が生理痛を感じており、全体の3割弱が自身の生理痛に対して「ひどい」「かなりひどい」と回答しています。
参考元:厚生労働省「働く女性の健康に関する実態調査結果」
生理痛がひどい人の中には、自力で立てなくなるくらい痛みを感じる人もいるでしょう。
とくに発育が未熟な若い女性は、子宮の入口が狭いことが原因で、月経血を排出する際に痛みが生じやすいといわれています。
毎月生理痛と戦っているのに、周りの男性に理解してもらえなくて苦しんでいる女性はたくさんいます。
もしかするとあなたの言動が、生理で苦しむ女性たちを傷つけているかもしれませんよ。
これがつらい…男性も理解するべき生理痛の症状
生理にはさまざまな症状があります。
人によって症状の種類やつらさを感じるレベルは異なりますが、生理前・生理中は体調不良を我慢しながら日常生活を送っている女性も少なくありません。
ここでは、男性も理解するべき生理痛の症状を解説します。
腹痛
男性が最もイメージしやすい生理痛の症状といえば、腹痛でしょう。
生理の際の腹痛は、プロスタグランジンと呼ばれる生理活性物質が過剰に分泌され、子宮が収縮することで引き起こされます。
お腹が重い感じがしたり、チクチクとした痛みを感じたりと、痛みの感じ方は人によってさまざまです。
仕事や学校に行けないくらい症状が重いケースもあるので、たかが腹痛と侮ってはいけません。
腰痛
生理前や生理中は腰痛に悩まされている、という女性は少なくありません。
腰痛を感じる原因は、プロスタグランジンの過剰分泌によって血管が収縮し、血液の流れが悪くなることです。
腰の痛みがひどくなれば、販売職の立ち仕事はもちろん、事務職などの座りながらの業務でも、作業をスムーズにはこなせません。
しかし、腰痛が理由で仕事を休むと周りの目が気になるため、つらいのを我慢しながら働いている女性はたくさんいるでしょう。
吐き気
生理中に吐き気を催す女性もいます。
プロスタグランジンは子宮だけでなく、胃を収縮する作用もあるため、胃が気持ち悪くなり吐き気を催すことがあるのです。
生理中の吐き気のせいでまともに食事がとれない日が続き、それがストレスになっている女性も少なくありません。
間違っても元気がないからといって、甘いものや脂っこいものなど、胃に負担がかかる食べ物を差し入れることはしないでくださいね。
頭痛
生理前や生理中の頭痛に悩まされている女性も少なくありません。
生理の周期に応じて起きる頭痛には、「普段の片頭痛よりも痛みが強い」「痛みが長く続く」といった特徴があります。
動くと頭がガンガンと響く感じがしたり、ズキズキと強い痛みを感じたりして、生理前・生理中は頭痛薬を手放せない女性もいます。
光が強い場所や騒がしい場所にいると症状が悪化することもあるので、頭痛に悩まされている女性には気を配ってあげるといいかもしれません。
胸が痛くなる
生理前や生理中に胸が痛くなる女性もいます。
主に生理前1週間前後に症状が出ることが多く、胸が張った感じがしたりチクチクとした痛みを引き起こしたりします。
男性には「生理で胸が痛くなる?」と想像しにくいかもしれませんが、ホルモンバランスの影響で胸の痛みを感じる女性がいるのは事実です。
ブラのサイズが変わるほど胸が張る女性もいるので、大切な人が毎月胸の症状に悩まされていたら、察してあげることが大切ですよ。
男性は心配して!女性の生理痛がひどいときは病気の可能性も…
生理痛がひどい女性の中には、女性特有の病気を発症している可能性があります。
ここでは、生理痛に関係する3つの病気について解説します。
大切な女性が毎月重い症状で苦しんでいる場合は、医療機関での受診を勧めてみてください。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮の内側以外の場所に子宮内膜と同じような組織がつくられる病気です。
日常生活もままならないくらい生理痛がひどい場合は、子宮内膜症の可能性があります。
子宮内膜症は10人に1人の確率で発症する病気なので、あなたの身近な女性がかかっている可能性も十分にあるでしょう。
生理が訪れるたびに彼女の症状が重くなっているときは、婦人科に行くよう勧めてあげるといいですよ。
子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍のことです。
生理痛がひどくなったり経血量が増えたりするといった症状があれば、子宮筋腫の可能性があります。
30歳以上の女性の20〜30%が発症する病気ですので、大人の女性が生理痛や経血量に苦しんでいる場合は、疑ってみた方がいいかもしれません。
症状や腫瘍の場所によって治療法はさまざまですが、中には手術が必要なケースもあります。
子宮腺筋症
子宮腺筋症は、子宮内膜と同じような組織が子宮の筋肉内にできてしまう病気です。
強い生理痛や、過多月経、腰痛、貧血といった症状がある場合は、子宮腺筋症の可能性があります。
中には、あまりの痛みで動けなくなるケースもあるようです。
毎月生理痛でつらそうな女性がいたら、「いつものことでしょ」と思わず、「大丈夫?」「休んだ方がいいんじゃない?」などと声をかけてあげましょう。
これぞ神対応!生理痛で苦しむ女性に男性ができること
彼女や好きな女性が生理でつらそうなときは、何かしてあげたくてもどうすればいいかわからない、という男性は多いでしょう。
女性が生理痛で苦しんでいるときに適切な行動ができる男性は、「この人は頼れる!」と好印象を与えるため、恋愛でもかなり有利です。
ここでは、女性が生理中のときに男性ができることを紹介します。
随時体調を気にしてあげる
彼女や好きな女性が生理痛でつらそうなときは、随時体調を気にしてあげましょう。
女性から「今日はお腹が痛くて食欲があまりないの…」「頭痛がするから薬のんでおこうかな」と言われた場合は、生理が原因であることを察してください。
彼女が生理痛で苦しそうなときは、「体調は大丈夫?」「何かできることある?」などと定期的に声をかけてあげると、女性もあなたの優しい気遣いに感謝します。
ただし、「生理だよね?平気?」など直接的すぎる言い回しは、女性に恥をかかせる可能性があるので避けましょう。
精神状態が不安定でも受け止める
生理前・生理中は精神状態が不安定になる女性も少なくありません。
女性がデート中に突然、怒り出すことや泣き出すことがあるかもしれませんが、そんなときは怒って言い返したり呆れたりせずに、「生理中だからしょうがないな」と受け止めてあげましょう。
彼女の感情に共感して話を「うんうん」と聞いてあげれば、次第に落ち着くはずです。
生理中の感情の起伏は本人もどうすることもできないので、そういうものだと思って付き合ってあげましょう。
デートプランは体への負担を考慮する
彼女や好きな女の子が生理痛に苦しんでいるときのデートは、体への負担が少ないプランにしましょう。
たとえば、おうちデートで一緒にDVDを見たり、料理をしたりとゆっくり過ごせるようなプランなら、女子も安心してデートを楽しむことができます。
生理痛の症状が落ち着いてきたタイミングなら、映画やカフェデートのようなあまり歩かなくてもいいデートもおすすめです。
あちこち歩き回ったり長時間外にいたりするデートプランは、女性の体に負担がかかってしまうので絶対にNGです。
女性をイライラさせて、喧嘩になってしまうかもしれませんよ。
体を温めるグッズをプレゼントする
「今日は腹痛がするの…」と体調不良を訴えてきた女子には、体を温めるグッズをプレゼントすると喜ばれます。
体を冷やすと血の巡りが悪くなり、生理痛の症状がひどくなる可能性があります。
生理のときはとくにお腹や腰回りの冷えを防ぎたいので、腹巻きやカイロなどのグッズがおすすめです。
カイロならコンビニやドラッグストアで売っているので、さりげなく女子にプレゼントすれば、あなたが自分のことを気遣ってくれていることが伝わって、好感度アップするでしょう。
体を温めるメニューを選ぶ
生理痛でつらそうな女性とレストランに行ったり、自宅で相手に料理を振る舞ったりするときは、体を温めるメニューを選びましょう。
寒い季節に採れるネギや白菜、小松菜、ごぼうは、血行をよくしたり血糖値をあげたりする効果が期待できるので、彼女の生理痛を和らげることができるかもしれません。
反対に、チョコレートやトマト、レタスなどは体を冷やしてしまう食材なので、避けた方が無難です。
生理痛で悩んでいる女性自身も食材まで気を配っていない人が多いので、体が温まるメニューを選んであげると喜ばれますよ。
デートのリスケを提案する
女性の生理痛がひどいときは、男性の方からデートのリスケを提案しましょう。
「頭痛がひどくて…」「体調が悪いの…」などと、彼女からメールや電話で申し出があったときは、たとえ生理痛でなくても体調不良であることには変わりありません。
しかし、自分からデートをキャンセルすると男性をがっかりさせたり、怒らせたりするんじゃないかと思ってなかなか言い出せない女性は意外と多いです。
そのため、「別の日にしようか?」と男性の方からリスケを提案してくれると、女性はとても助かります。
デートは生理期間が終わって、女性の体調が安定したあとに行く方が、きっと楽しめますよ。
優しくマッサージする
恋人関係の場合は、体がだるくて憂鬱な気持ちになっている彼女に、優しくマッサージするのもいいでしょう。
マッサージをすることで体も心もリラックスして、生理痛が軽くなる効果が期待できます。
また、腹痛のときはお腹に手を当ててあげたり、腰痛のときは腰をさすってあげたりするだけでも、痛みが和らぎ安心感を与えられる可能性があります。
人によって症状はさまざまなので、マッサージする際は「どこがつらい?」と相手に聞いてからはじめることがポイントです。
生理中の彼女に優しくマッサージをしてあげることで、女性はあなたから愛されていると実感することができるでしょう。
生理痛で苦しむ女性を優しくケアしよう!
今回は、多くの女性が苦しむ生理痛に関しての情報をお届けしました。
男性が生理を理解することは、なかなか難しいことかもしれません。
生理痛で仕事を休んだり、デートをドタキャンしたりする女性に、イラッとすることもあるでしょう。
しかし、生理のときの体調不良や感情の起伏は、本人たちがコントロールできるものでもないのです。
それにもかかわらず、男性に生理を理解してもらえないことで、二重の苦しみを味わっている女性は少なくありません。
女性は毎月生理痛で苦しんでいます。
男性はイライラする気持ちを抑えて、生理痛で苦しむ女性に寄り添い、優しくケアしてあげましょう。
- 約8割の女性が生理痛を感じている
- 生理痛の症状は腹痛・腰痛・吐き気など人によって異なる
- 生理痛がひどいときは、子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症などの病気の可能性がある
- 男性は「随時体調を気遣う」「精神的に不安定でも受け止めてあげる」「デートプランは体への負担を考慮する」など、生理痛で苦しむ女性に寄り添うことが大事