夫婦で寝室を別にするのはあり?既婚者200人に聞いた割合や理由を解説

「夫婦は同じ寝室で寝るのが当たり前」と思っている人は多いでしょう。
しかし、ライフスタイルの多様化に伴い、最近では別々の寝室を選択する夫婦も増えてきています。
この記事では、既婚者200人に聞いた夫婦で寝室を別にしている割合や理由、デメリットを紹介します。
寝室を別にしても夫婦円満で暮らすためのコツも解説するので、「寝室を別にすると夫婦仲が悪くなりそう」と心配している人はぜひ参考にしてください。
Contents [hide]
寝室を別にしている夫婦の割合はどのくらい?
ハッピーライフでは、既婚者の男女200人を対象に「夫婦で寝室は一緒ですか?別々ですか?」というアンケート調査を行いました。
アンケートの結果がこちらです。
Q.夫婦で寝室は一緒ですか?別々ですか?
一緒…144人(男性67人・女性77人)
別々…56人(男性33人・女性23人)
※ハッピーライフ調べ(既婚者男女200人対象)
アンケートの結果、約4組に1組の夫婦が寝室を別にしていることがわかりました。
夫婦の関係性や家庭の事情によりますが、寝室を別々にすることは決しておかしくありません。
寝室を別にする理由は?
具体的にどのような理由で寝室を別にしているのでしょうか。
上記で「寝室は別々」と答えた人を対象に、「別々にした理由はなんですか?」というアンケートを取りました。
ここでは、寄せられた意見を紹介します。
子どもがいるから
「子供が生まれた時に夜泣きのストレスから奥さんを離すために自分と子供が別室で寝るようになってそのままになった」(男性)
「娘が私と一緒に寝たいと言うので、娘と私は夫婦の寝室で、主人が娘の部屋で寝ています」(女性)
「子供の夜泣きがきっかけで、夫の睡眠時間を確保するため」(女性)
子どもが生まれたことをきっかけに、寝室を別にする夫婦は多いようです。
赤ちゃんが生まれたばかりの時期は、夜泣きをあやしたり、おむつを替えたりする必要があります。
そのため、妻が産休や育休を取っている間は、働く夫の睡眠時間を確保するために寝室を別にしているのです。
子どもが成長してからも、そのまま別々の寝室で過ごすケースも珍しくありません。
生活リズムが違うから
「夫の職業柄、出勤時刻が早朝だったり深夜残業があったりするため」(女性)
「お互いの起床時間に差があったため」(男性)
「夜勤があって寝る時間が不定期なので別々にしました」(男性)
夫婦で生活リズムが違うため、別々の寝室を選ぶ夫婦もいます。
就寝時間が違えば、先に寝ているパートナーを起こさないように気を遣わなければいけません。
そのため、妻が日勤で夫が夜勤だったり、どちらかの帰宅が遅かったりする夫婦は、お互いの睡眠を妨げないために寝室を別にしているのです。
イビキや歯ぎしりがうるさいから
「主人のいびきがうるさくて眠れないからです」(女性)
「自分の歯ぎしりがうるさいから」(男性)
「いびきがうるさくて寝られない」(男性)
「パートナーのイビキや歯ぎしりがうるさい」という理由で、寝室を別にする夫婦もいます。
隣から聞こえるイビキや歯ぎしりの音で眠れないのは辛いですよね。
睡眠不足は日中のパフォーマンスを下げますし、十分に睡眠が取れない状況が続くと健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
何をしてもイビキや歯ぎしりが改善されないのであれば、安眠を確保するために寝室を別にするのは仕方がないことなのかもしれません。
1人でリラックスできる時間や環境が欲しいから
「1人の方がリラックス出来る」(男性)
「喧嘩をした時など、寝室を別々にしておかないと落ち着いて休めないため」(男性)
「寝る時は1人でYouTubeなどを見たいから」(男性)
夫婦仲が良かったとしても、1人でリラックスできる時間や環境は欲しいですよね。
そのため、「寝る前の時間にYouTubeを見たい」「寝る時は自分が好きなアロマを焚きたい」という人にとっては、寝室は夫婦別の方が都合がいいでしょう。
それぞれのプライベートの時間を充実させることが、夫婦円満で暮らせる秘訣なのかもしれません。
1人の方がぐっすりと眠れるから
「最初は一緒に寝てたのですが、あまり熟睡できないし寝返りもしにくく気を遣うので別々にしました」(男性)
「夫は部屋が明るくないと眠れないため」(女性)
「妻が物音に敏感なので、こちらのちょっとした動きで起こしてしまうから」(男性)
「1人の方がぐっすりと眠れるから」という理由で、寝室を別にする夫婦もいます。
寝室の照明や空調など、眠りやすい環境は人それぞれです。
部屋が明るくないと眠れない人と、真っ暗でないと眠れない人が同じ部屋で寝ようとすると、どちらかは我慢することになります。
夫婦それぞれの快適な睡眠環境を実現するために、寝室を別にするのは合理的といえます。
寝室を別にすることのデメリット
寝室を別にしていると答えた人を対象に、「別々にした時のデメリットはありますか?」というアンケートも実施しました。
ここでは、寄せられた意見を紹介します。
夫婦のコミュニケーションが減ってしまう
「コミュニケーションがとれず夫婦関係が疎遠になる」(女性)
「2人だけのコミュニケーションをとる時間があまりないこと」(男性)
「夫婦での会話の時間が少し減ったかなと感じます」(女性)
仕事や家事から解放された就寝前は、夫婦水入らずの貴重な時間です。
寝る前に会話していた夫婦が寝室を別々にすると、コミュニケーションが減ってしまいます。
パートナーが抱えている悩みに気づけなかったり、お互いへの興味が薄れたりしてしまうため、夫婦仲が冷え込む原因にもなるでしょう。
何かあった時に気づくことができない
「睡眠時無呼吸症候群や急病に気がつかない」(女性)
「夫も私もお互いに睡眠中に無呼吸症候群になっていても気がつくことができないこと」(女性)
「寝ている時に、相手に対して心配になります」(男性)
寝室が別だと、相手に何かあった時に気づくことができません。
実際、就寝中に体調を崩す人は多いです。
睡眠時無呼吸症候群や脳卒中など、対応が遅れてしまうと命に関わる危険があります。
パートナーの異変に気づけないのは、夫婦で寝室を別にする大きなデメリットといえるでしょう。
コストがかかってしまう
「布団が別々に必要部屋数が必要になる」(男性)
「部屋を2つ使用することになるので、電気代が倍かかる」(女性)
「部屋数が必要になる」(男性)
夫婦で寝室を別にすると、エアコンや暖房器具などが増えるので、光熱費が高くなります。
また、余っている部屋がない場合は引っ越しやリフォームも必要になるでしょう。
夫婦で寝室を別にする時は、かかる費用を計算しておかないと後悔する結果になってしまいます。
その他のデメリット
「子どもの夜泣きに対応している大変さを理解してもらいにくいこと」(女性)
「寂しさがある」(男性)
「ネットなどをしていて寝る時間が不規則になる」(男性)
「寝室を別にしたことで、子育ての苦労に気づいてもらえない」という意見もありました。
自分は夜泣きで何度も起こされるのに、夫はぐっすり寝ていると不満に感じてしまいますよね。
また、「寂しさを感じている」という意見もあったことから、寝室を別にすると夫婦の間ですれ違いが起こる可能性が高いです。
寝室が別でも夫婦円満に暮らすコツ
最後に、寝室が別でも夫婦円満に暮らすためのコツを解説します。
寝室を別にする夫婦は、これから紹介するコツをぜひ参考にしてください。
積極的にコミュニケーションを取る
寝室を別にすると、夫婦の会話が減って、気持ちのすれ違いが起こりやすくなります。
円満な関係を維持するために、積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
「おはよう」「おやすみ」は必ず言うようにしたり、寝室に行く前にその日の出来事を話したりして、日頃から会話の機会を持つことが大切です。
生活リズムが違う場合は、なるべく休みの日を合わせて一緒の時間を増やしましょう。
寝室同士の距離を遠くしすぎない
何かあった時のために、寝室同士の距離を遠くしすぎないようにしましょう。
どちらかの体調が悪くなった時に、異変に気づけるかもしれません。
また、寝室が近いと、急用ができた時にすぐに声をかけることもできます。
家の間取りによりますが、隣同士の部屋であればパートナーの行動をなんとなく察することができるでしょう。
居心地のいい部屋をお互いの寝室する
一方の部屋だけエアコンがなかったり、日当たりが悪かったりすると睡眠の質に差が出てしまいます。
どちらかに不満が溜まってしまわないように、居心地のいい部屋をお互いの寝室にしましょう。
睡眠は健康を維持するための大切な時間です。
お互いが納得して、居心地よく眠れる場所を選ぶようにしてください。
たまには一緒に寝るようにする
別々の寝室で寝ていると、スキンシップの機会が減って、深いコミュニケーションが取れなくなる可能性があります。
寝室を別にしても、たまには一緒に寝るようにしましょう。
定期的に一緒に寝るようにすれば自然とスキンシップが取れますし、普段は1人の時間も確保できます。
「一緒に寝よう」と言うのが照れくさい人は、週に一度は一緒に寝る日を決めておくのがおすすめです。
寝室を別にするなら普段のコミュニケーションを大切にしよう
ライフスタイルが多様化している現代では、夫婦で寝室を別にすることは珍しくありません。
お互いに気を遣わずにゆっくり眠れるので、寝室を別にすると睡眠の質が向上するというメリットがあります。
ただし、コミュニケーション不足から気持ちのすれ違いが起きやすく、夫婦仲が悪くなってしまう可能性もあるので要注意です。
寝室を別にするなら、普段のコミュニケーションを大切にして、夫婦円満で暮らせるような工夫をしてくださいね。
- 約4組に1組の夫婦が寝室を別にしている
- 夫婦で寝室を別にする理由は「子どもがいるから」「生活リズムが違うから」「1人の方がぐっすりと眠れるから」など
- 寝室を別にするデメリットは「コミュニケーションが減る」「何かあった時に気づけない」「コストがかかる」など
- 寝室が別でも夫婦円満に暮らすコツは「積極的にコミュニケーションを取る」「寝室を近づける」「たまには一緒に寝る」など