パンジーの花言葉を紫・黄・白など色別に紹介!怖い意味はある?
公園や学校など、身近なところで目にする機会が多いパンジー。
明るく鮮やかで色とりどりの花があり、見る人の心を癒してくれます。
贈り物にもよく選ばれる花ですが、パンジーは色ごとに花言葉が異なるのを知っていますか?
こちらの記事では、パンジーの花言葉を色別にご紹介。
また、パンジーの花言葉には「怖い意味がある」という噂にも迫ります。
Contents
パンジーはどんな花?似ている植物はある?
パンジーは、ガーデニングが趣味の人には比較的ポピュラーな植物です。
しかしルーツや和名、ビオラとの違いについてまで詳しく知っている人は、あまりいないかもしれません。
こちらでは、まずパンジーの基本情報からおさらいしておきましょう。
パンジーの原産地はヨーロッパ
パンジーは、ヨーロッパや北アメリカを原産とするスミレ科の植物。
元々は野生のスミレを軸にした交配から生まれ、現在までに数多くの品種改良が行われてきました。
諸説ありますが、パンジーが日本にやってきたのは江戸時代の末期ごろ。
鎖国により外国との交流が途絶える中、当時貿易を認められていたオランダから持ち込まれたとされています。
パンジーの種類
パンジーは、色や形の違いによってたくさんの種類がある植物です。
単色だけでも紫や黄、白、オレンジ、赤、ピンクなどがありますが、2色以上を組み合わせたバイカラーも存在しています。
さらに、くっきりとした丸形や、花びらが波打つフリンジなどバリエーションがあり、形の特徴もさまざまです。
品種改良を繰り返された歴史を持つパンジーだからこそ、品種は豊富。
色や形によって受ける印象は変わりますが、それぞれが異なる魅力を持っています。
パンジーの和名や開花時期
パンジーの和名は「三色菫(サンシキスミレ)」。
最初にパンジーが交配されたときのスミレ「V.toricolor」が翻訳されたものです。
そのほかにも「遊蝶花(ユウチョウカ)」や「胡蝶草(コチョウソウ)」といった呼び名がありますが、これはパンジーの花の形が空を舞う蝶に似ていることから名づけられています。
可憐なイメージのパンジーにぴったりな和名です。
なお、パンジーが見ごろを迎える季節は10月下旬〜5月ごろまで。
そのためパンジーが誕生花とされている2月2日、4月10日、5月25日には、一番きれいな状態を観賞できるでしょう。
ビオラとの違い
ビオラとパンジーの大きな違いは花のサイズだけで、学術的には実は同じ植物です。
元々は5㎝以上の大きな花びらを持っているのがパンジー、それ以下の小さなサイズのものがビオラと区別されていましたが、品種改良を重ねる中でそれぞれの線引きがあいまいに。
現在は明確な基準はなく、華やかな見た目をしているのがパンジー、小ぶりでかわいらしいものがビオラと区別されることもあるようです。
パンジーの花言葉は?怖い意味はある?
花言葉は、植物の見た目や香り、色といったイメージを言葉で例えたものです。
これまでにも各国で花言葉は誕生しており、現在では「花言葉に自分の思いを託して贈り物をする」文化も活発化しています。
ここからは、パンジーの花言葉についてチェックしてみましょう。
パンジーには恋愛や思想に関する花言葉がある
パンジーには「もの思い」「私を思って」「ひとりにしないで」などの、恋愛や思想に関する花言葉がついています。
これは、パンジーがフランス語で「パンセ(=思想)」を意味するため。
パンジーは花の斑模様が特徴的で、見方によっては人が何か考えごとをする、もしくは恋煩いをしているような顔に見えることがあります。
このようなパンジーの見た目から、思想や恋愛に関係する花言葉が多く存在するのです。
もの思い
「もの思い」は、まさに「思想」という言葉の派生から誕生した花言葉。
パンジーが前に傾くように垂れて咲く様子が、首を傾げて何かを考えたり悩んだりしている人の横顔に似ているため、このような花言葉がつけられたとされています。
たしかにうつむきがちに咲くパンジーは、人がもの思いにふけっている姿そのものです。
私を思って
「私を思って」という花言葉は「もの思い」と同じように、パンジーのうつむく様子が恋に悩む少女の姿に似ていることに由来しています。
ほかにも「聖バレンティヌスの伝説」から生まれたとする説も。
パンジーが片思いの相手に贈る花として選ばれやすいのは、この花言葉が背景にあるようです。
同じくビオラにも「私を思って」という恋愛に関する花言葉があります。
ひとりにしないで
ひとつの茎に複数の花をつけるパンジーは、それぞれの花びらが寄り添うように咲く多花性の植物。
ひとりになることを怖がっているように見えるため「ひとりにしないで」という花言葉がついたようです。
このように、パンジーには人間の結びつきを考えさせられるような花言葉もあります。
パンジーの花言葉が怖いと言われる理由
パンジーの花言葉に怖い意味はありませんが、一部で「思い」との関連性が深いことからネガティブな感情を持つ人もいるのです。
たしかに、人の思想は必ずしも前向きなものばかりではありません。
「思い」をマイナスの感情に結びつける人にとっては、パンジーの花言葉が怖いと感じたのかもしれません。
パンジーの英語の花言葉
元々ヨーロッパや北アメリカをルーツとするパンジーには、英語の花言葉もあります。
英語の花言葉は「MEMORIES(思い出)」「THINK OF ME(私を思って)」「MERRIMENT(陽気さ)」です。
「MEMORIES」や「THINK OF ME」は日本の花言葉と同じく思想に関する言葉ですが「MERRIMENT」は、パンジーの豊かなカラーバリエーションに由来しています。
パンジーの花言葉は色ごとで変わる?
パンジーの花言葉は色によってさまざまです。
パンジーを贈り物として相手に渡すときは、花言葉に自分の気持ちを託すことで特別な思いを表現できます。
ここでは、パンジーの花言葉を色別にご紹介しましょう。
紫色のパンジー
紫のパンジーには「誠実」「思慮深い」「揺るがない魂」といった花言葉があります。
紫は、上品で落ち着きのある印象の色です。
由来については明らかになっていませんが、色のイメージからつけられた花言葉かもしれません。
黄色のパンジー
黄色のパンジーには「田園の喜び」「つつましい幸せ」といった花言葉があります。
さまざまな色が並ぶ中で、黄色のパンジーはどこか素朴な印象を与える花です。
大自然の中で控えめに咲く様子が、花言葉の由来となったのかもしれません。
白色のパンジー
白色のパンジーには「心の平和」「温順」といった花言葉があります。
温順とは、控えめで優しいこと。
何にも染められていない白色には、純潔さや素朴さといったイメージがあります。
「心の平和」や「温順」は、白いパンジーにぴったりの花言葉です。
オレンジ色のパンジー
オレンジのパンジーには「楽しい気分」「天津爛漫」といった花言葉があります。
エネルギッシュな暖色系カラーのオレンジは、まさに「元気」や「にぎやかさ」を表す色合い。
明るい気持ちにさせてくれることから、大切な人へのプレゼントに適しています。
赤色のパンジー
赤色のパンジーには「思想」「思い出」といった花言葉があります。
赤色には情熱や活力などアクティブなイメージがありますが、花言葉からはどこか落ち着いた印象を受けます。
パンジーの赤色は、真っ赤というよりも少し暗めで、品のある色合いだからかもしれません。
ピンク色のパンジー
ピンクには花言葉が存在しないという話もありますが、一説では「優しい追憶」という花言葉があると伝えられています。
ピンクは、優しさや安らぎをイメージさせる色。
ピンクのパンジーを観賞すると、じんわりと温かい気持ちになることから、このような花言葉がついたのかもしれません。
パンジーをギフトで選ぶときのおすすめシーンは?
思想や恋愛に関する花言葉を持つパンジーは、贈り物のシーンにもぴったりです。
普段は中々伝えられない思いをパンジーの花言葉に添えることで、きっとあなたの気持ちが伝わるはず。
ここでは、パンジーの贈り物に適したシーンについて見ていきましょう。
恋人のプレゼントに
「私を思って」「ひとりにしないで」など、恋愛感情を連想させる花言葉を持つパンジーは、恋人へのプレゼントによく選ばれます。
特に「ひとりにしないで」という花言葉は、共感や支え合いを象徴する言葉です。
恋人に贈ることで、一緒にいることの大切さや相手に寄り添う心を伝えることができます。
将来を考える相手への、ここぞというプレゼントにおすすめです。
誕生日のお祝いに
「楽しい気分」の花言葉を持つオレンジのパンジーは、誕生日のお祝いにぴったりです。
誕生日は普段とは違う特別な一日。
「その年が楽しいものになるように」というメッセージをパンジーに添えることで、相手の明るい未来を願う気持ちを表現できます。
また、オレンジは元気がもらえる色でもあるため、特別な日に華やかさを添えてくれるでしょう。
お世話になっている先輩に
お世話になっている先輩に贈りたいのは「誠実」の花言葉を持つ紫のパンジー。
尊敬や感謝の気持ちなどを表現できることから、先輩を慕う気持ちが素直に伝わります。
鉢植えや花束などさまざまな贈り方がありますが、パンジーは初心者でも比較的手入れしやすい花です。
相手の好みや贈るシーンに適した方法で、選んでみると良いかもしれません。
パンジーの花言葉はポジティブなものばかり!パンジーを通して気持ちを伝えよう
色によっても異なりますが、パンジーには思想や恋愛に関する花言葉が多くあります。
怖い意味の花言葉はないため、ぜひ素直な気持ちを添えて大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか?
花言葉で深い愛情や思いやりを表現できるパンジーは、基本的に贈る相手を選びません。
誕生日以外にも母の日や記念日などの特別なイベントに、ぜひ彩り豊かなパンジーを添えてみてください。
- パンジーは色や形などのバリエーションが豊富な植物
- パンジーには「もの思い」「私を思って」などの花言葉があり、怖い意味は含まれない
- パンジーの花言葉は色によって異なる
- パンジーは恋人やお世話になっている先輩、大切な人の誕生日などにぴったりの贈り物