金木犀(キンモクセイ)の花言葉は怖い? 庭に植えてはいけない理由や風水的な意味を解説
夏の終わりから秋にかけて、オレンジ色の小花をたくさん咲かせる金木犀(キンモクセイ)。
「三大香木」の1つと称されるほど甘く優美な香りが魅力の花ですが、いくつか怖い噂があるのをご存じでしょうか。
この記事では、金木犀の花言葉や庭に植えてはいけない理由、風水的な意味について解説します。
Contents
金木犀(キンモクセイ)の花言葉に怖い意味はある?
秋の訪れを香りと共に伝えてくれる金木犀に、可愛らしいイメージをもっている人も多いでしょう。
しかし、金木犀の花言葉には愛らしい見た目とは反対に、怖い意味の花言葉が存在するのです。
こちらでは、金木犀の怖い花言葉について、意味やその由来を探っていきます。
金木犀の花言葉には「隠世」という意味がある
金木犀の花言葉には「隠世・幽世」という花言葉が存在します。
読み方はどちらも「かくりよ」と読み、死後の世界を指す言葉です。
実は、隠世という花言葉の由来は金木犀の香りが関わっています。
金木犀は、遠くにいても分かるほど香りが強いので、匂いがあの世まで届きつながると考えられたことが由来。
隠世と聞くと少し怖い印象を抱きがちですが、この花言葉はあの世へ届くほど優美であることを表す素敵な意味が由来です。
「誘惑」「陶酔」という花言葉も怖いイメージをもたれがち
「誘惑」「陶酔」という花言葉も金木犀の花言葉が怖いとされている理由の1つ。
この花言葉は、金木犀の甘く魅惑的な香りに由来しています。
金木犀の強く甘い香りが、まるで誰かを誘惑しているようなのがきっかけです。
沈丁花(ジンチョウゲ)、クチナシとならんで「三大香木」に数えられるほど、金木犀の香りは美しいとされています。
金木犀のエキスを使用したものや、香りを似せた香水が販売されており、今もなお多くの人を誘惑・陶酔させているのです。
金木犀の花は怖い?庭に植えてはいけない理由とは?
金木犀の甘く上品な香りを自宅でも楽しむため、庭に植えようと考えている人もいるでしょう。
しかし、金木犀を庭に植えるにはさまざまな問題や噂があるのです。
こちらでは、金木犀が庭に植えてはいけないとされる理由を紹介します。
「金木犀を庭に植えてはいけない」は迷信
結論からいうと「金木犀を庭に植えてはいけない」は迷信です。
金木犀は、風水的に縁起の良い植物とされており、むしろ庭に植えたほうが良いとされているほど。
初心者でも育てやすい木なので、定期的なメンテナンスをしっかりと行えば、毎年美しい花と香りが楽しめますよ。
金木犀の開花時期は9月半ばから10月末までですが、一年中葉がつく常緑樹です。
冬でも緑の立派な葉をつけているので、シンボルツリーとして昔から人気があります。
小さいままで育てるのが難しい
金木犀は初心者でも育てやすい植物ですが、剪定を怠ると想像以上に大きく成長します。
7〜8mほどの大木に成長する場合もあるので、金木犀を小さいまま育てるためには剪定が必須です。
大きくなりすぎたからといって強剪定すると、金木犀の魅力である花が咲かなくなる恐れもあります。
成長自体は比較的ゆっくりな植物なので、2〜3年に1度は剪定をして適度なサイズ感を維持しましょう。
香りが強い
金木犀を植えてはいけないという迷信が生まれた理由の1つに、香りの強さがあげられます。
遠くからでも分かるほど強い芳香が魅力ですが、香りが苦手な人にとっては不快に感じる可能性が。
金木犀の香りを苦手とする人が近所にいる場合は、植えないほうが良いでしょう。
どうしても金木犀の雰囲気を楽しみたい人は、白い花を咲かせる銀木犀(ギンモクセイ)や淡い黄色の花を咲かせる薄黄木犀(ウスギモクセイ)がおすすめ。
どちらも金木犀と同じモクセイ科モクセイ属で、金木犀よりも香りが穏やかなので周りを気にせず、美しい花や香りが楽しめますよ。
害虫がつきやすい
金木犀の香りには害虫を引き寄せない効果のある成分が含まれているため、本来は病気や害虫に強い特徴をもっています。
しかし、通気性や日当たりの悪い場所では効果が十分に発揮できず、大量の害虫がつく可能性があるので要注意。
大きく育った金木犀の害虫や病気対策は、非常に大変です。
庭に植える際は、通気性や日当たりが良い場所かどうか事前に確認しておくようにしましょう。
金木犀の怖い意味以外の花言葉
金木犀には怖い花言葉だけでなく、素敵な花言葉もたくさんあります。
控えめながらポジティブな花言葉が多いので、大切な人への贈り物にもぴったりです。
また、10月7日の誕生花なので、秋の誕生日プレゼントとしても素敵ですよ。
観葉植物・シンボルツリー・贈り物としても人気な金木犀の、怖い意味以外の花言葉を紹介します。
謙虚・謙遜
金木犀には「謙虚・謙遜」という花言葉があります。
気品ある強い香りが印象の金木犀ですが、花は小さくとっても控えめ。
香りとは裏腹に、その控えめな花姿から謙虚や謙遜という花言葉がつけられました。
確かに花自体は慎ましいですが、黄色がかったオレンジ色が美しく可憐な花姿をしています。
見ごろを迎える秋になったら、香りだけでなくぜひ花姿にも注目してみてくださいね。
気高い人
金木犀には「気高い人」という花言葉が。
実は、金木犀は雨が降ると一気に散っていく特徴をもっています。
美しい芳香で多くの人を魅了しながらも、雨が降れば潔く散る姿に、気高さを感じさせることが由来となりました。
さらに、中国で金木犀は幸福や吉兆の象徴とされる植物。
そのため、金木犀の香料は、位の高い女性が好んで使っていたことも「気高い人」という花言葉の由来です。
初恋
金木犀には恋愛に関する花言葉がつけられており、その1つに「初恋」というものがあります。
初恋という花言葉は、金木犀特有の魅惑的な甘い香りが、忘れられないほどのインパクトがあることが由来です。
初めての恋が忘れられない人もいるほど、人々の記憶に残っているもの。
そんな「忘れられない甘い思い出」になぞらえて、初恋という花言葉がつけられています。
真実の愛
金木犀には香り由来でつけられた花言葉が多く「真実の愛」「真実」もそうです。
離れた場所でも、金木犀だとはっきりと認識できるほど強い香りを放つ金木犀。
内に秘めていても隠せない愛情と香りを重ね合わせて、真実の愛という花言葉がつけられました。
金木犀は怖くない!風水的に良いとされるスピリチュアルな理由
金木犀は少しネガティブな花言葉があったり、庭に植えてはいけない迷信があったりと怖いイメージをもっている人もいるかもしれません。
風水的に金木犀は良いとされており、観賞用だけでなくさまざまなシーンで使われています。
こちらでは風水的に良いとされる金木犀のスピリチュアルな理由を紹介しますね。
魔除けの花として知られている
金木犀の強い香りは、穢れや邪気を払うと考えられており「魔除けの花」として知られる花です。
神社やお寺で金木犀の木が植えられていることが多いのも、魔除けという意味合いがあります。
風水においても魔除けアイテムとして好まれるほどです。
庭に植えてはいけないという迷信もありますが、家に金木犀があると邪気を払ってくれるので風水的には縁起の良いアイテムといえます。
鉢植えや芳香剤でもOK
庭に植える場所がない人は、金木犀の鉢植えや芳香剤、キャンドルなどでも問題ありません。
邪気を払うことで良い運気を引き寄せるとされているので、お家の雰囲気に合わせて、お好みの金木犀の香りや花を楽しみましょう。
また、風水的に金木犀を植えると良い方角は北東・東・東南・南西です。
特におすすめしたいのが、邪気がたまりやすいとされている裏鬼門の南西。
南西は日がたっぷりと当たる方角でもあるので、日光が大好きな金木犀にとっても最適な場所です。
香りにはリラックス効果がある
金木犀の良い効果は、風水だけではありません。
香りに含まれているリナロールという成分は、身体の緊張をほぐしリラックスさせる作用があります。
安眠にもおすすめなので、寝る前に金木犀の香りを嗅いでみるのもありですよ。
中国では血の巡りを良くし、咳を鎮めてくれる効能があるとして、金木犀の花を使ったお茶やお酒が販売されています。
ただし、リナロールは心拍数や血圧を下げる作用があるので、低血圧の人などは要注意です。
金木犀は風水的にも良いとされる花!甘くやさしい香りでリラックスしよう
秋の訪れと共にフワッと香りを放つ金木犀。
可愛らしいオレンジ色の小花と甘く気品ある香りが魅力です。
金木犀の香水やアロマ、キャンドルなどいろいろな商品が販売されています。
邪気や穢れを払う「魔除けの花」としても知られているので、庭に植えるか、金木犀の芳香剤や鉢植えなどで楽しんでみてはいかがでしょうか。
ただし、金木犀の香りは遠くからでも分かるほど強いので、庭に植える際は周りの迷惑にならないよう配慮が大切です。
- 金木犀には「隠世」という少し怖い花言葉がある
- 金木犀を庭に植えてはいけないというのは迷信
- 「真実の愛」「初恋」など素敵な花言葉がたくさんある
- 風水的に金木犀は「魔除け」の意味をもつ縁起の良い植物