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シャワーだけはNG?シャワーで健康効果を得るコツ&正しい入浴法とは

 2021/11/17 特集
この記事は約 10 分で読めます。

シャワーだけで済ませて、あまりバスタブにお湯を張らない人が増えています。

湯船につからない日が続くと、健康への影響が気になることはありませんか?

とはいえ、忙しくてなかなかゆっくり時間がとれなかったり、シャワーだけでも同じではないかと思ったりもしますよね。

この記事では、シャワーで健康効果を得るコツや、疲れが取れる正しい入浴方法について紹介します。

 

シャワーだけでは十分な疲労回復効果が得られない

入浴の目的は汚れ落としだけではなく、質の良い睡眠がとれるようにすることや、次の日に疲れを持ち越さないようすることも含まれています。

そのためには、全身浴をして温熱効果を高めることが重要です。

温熱効果とは、体温の上昇によって毛細血管が広がり血流がアップする効果のこと。

動かない水の中にいると静水圧もかかるため、血管や内臓が優しく刺激されて老廃物が押し流され、リフレッシュ効果がさらに高まります

 

緊張がほぐれると「交感神経」優位の状態から、身体の修復に必要な「副交感神経」にスイッチするので、疲労回復の効果が得られます。

シャワーや半身浴だけでは、全身浴と比べて温熱効果や静水圧が低いため、充分な疲労回復効果を得られません。

 

シャワーだけで済ませる【メリット】

全身浴には確かに疲労回復効果がありますが、シャワーだけで済ませるバスタイムにもメリットはあります。

忙しくて時間が取れない日やお湯を張るのが面倒な日には、シャワーだけで済ませてしまう日があっても良いはず。

次は、シャワーだけの入浴にすると得られるメリット3つを紹介します。

 

水道代・ガス代といった費用を抑えられる

シャワーだけの日には、水道代やガス代・電気代などの光熱費が節約できるでしょう。

浴槽にお湯を張るためには大量の水が必要で、家庭用のお風呂なら200リットル~300リットルの水を使うことになります。

ユニットバスなど追い炊きができないタイプなら、入る度にお湯を足さなくてはいけません。

約40℃のお湯を沸かすためには電気代やガス代もかかるので、シャワーだけの時より水道・光熱費がアップします。

1日当たりの差額はわずかでも、1か月や1年単位で考えればその差はかなり大きくなるでしょう。

 

時間の節約になる

シャワーだけで済ませた時の2つ目のメリットは、時間の節約です。

仕事から帰って疲れ切っている時、浴槽にお湯を入れている間に寝てしまって、結局お風呂に入れなかったなんていうことはありませんか?

シャワーだけなら、慌ただしい朝でもすぐにバスタイムを始めることができて、入浴時間も短縮できます

 

日本人が浴槽につかる場合の入浴時間は、性別や季節、個人差もありますが、冬で平均30分程度、夏だと20分程度です。

しかしシャワーだけの場合、冬は平均15分、夏は平均13分で約半分の時間になります。

節約できた時間で他のことをしたり、早く眠れたりするのは大きなメリットですよね。

 

お風呂掃除が楽になる

シャワーだけだと、お風呂掃除も楽になります。

浴槽につかった後のバスタブ掃除って、意外と面倒ですよね。

バスタブにかがみこんでぬるぬる汚れを落としたり、お風呂に入る前に慌てて掃除をしたりと、思っているより重労働。

浴室用の洗剤がいろいろと開発されてはいるものの、シャワーだけの方がお風呂掃除が楽なのは確かです。

 

シャワーだけで済ませる【デメリット】

シャワーだけで済ませるメリットはありますが、やはりおすすめはできません。

なぜなら、紹介したようなメリットよりもデメリットの方が深刻だからです。

シャワーだけのバスタイムで発生するデメリット3つを紹介しましょう。

 

睡眠の質が悪くなる

シャワーだけのデメリットの1つ目は、睡眠の質が悪くなってしまうこと。

お湯につかって身体の内部の温度を上げることが、安眠を誘う大切なきっかけとなるのです。

人の身体は、起きている時に体温が上がり、寝る時には下がります。

寝る2時間ほど前に入浴することで、温まった身体が入浴後に徐々に冷えて、ぐっすり眠れる状態を作るのです。

 

シャワーだけでは表面上の体温だけが上がり内部の温度が変わらないので、十分な催眠効果は得られません。

筋肉の疲れや血流を回復する効果も弱いため、疲れを残したまま睡眠をとることになります。

 

便秘になる

あまり知られていませんがシャワーだけのバスタイムは、便秘の原因となる可能性があります。

お風呂につかって内部まで温まると新陳代謝がアップしますが、シャワーだけではその効果が得られません

新陳代謝が低下すると腸の働きも悪くなるので、便秘がちになってしまう可能性があります。

便秘が気になる方は、シャワーだけの日が多くないかチェックしてみましょう。

 

体臭が発生する

シャワーだけのデメリットの3つ目は、体臭の発生です。

毎日シャワーで清潔にしているのだから、体臭は関係ないはずと思いますよね。

しかし、シャワーだけでは体臭を強くする原因の乳酸を減らせません

 

乳酸は疲労物質と呼ばれ、疲れるとどんどん溜まっていきます。

実はこの乳酸が体内に溜まると同時に、アンモニアという物質も溜まるのです。

そしてこのアンモニアが、疲労臭という体臭の原因になります。

シャワーだけでは疲労物質を取り切れないため、体臭が発生してしまうのです。

 

シャワーだけで健康効果を得るコツ

「お風呂につかりたいけど、時間がない」「シャワーだけで身体が温まらないから辛い」と思っている方も多いですよね。

実は、シャワーだけでも十分に身体を温められる方法があるのです。

身体が温まれば疲労回復や安眠効果も得られるので、時間がない時は試してみてくださいね。次は、シャワーだけで健康効果を得るコツを紹介しましょう。

 

お湯の温度を「42℃」にする

シャワーだけで健康効果を得たいなら、お湯の温度は少し高めの「42℃」にして、時間も長めに浴びましょう。

全身にお湯をかけるように高めの位置からシャワーを浴び、背中や足・腰などにもお湯を当ててしっかりと温まることを意識して下さい

全身に熱めのシャワーを15分程度浴びることで、普段のシャワーよりよく温まり、お湯につかるのと同じくらいの温浴効果が得られるでしょう。

 

足浴をプラスする

冷え性の女性がよく行う足浴ですが、シャワーだけの日には足浴をプラスするのもおすすめです。

シャワーだけで入浴を済ませる日には、椅子に座って足元に熱めのお湯を張った洗面器を置いて、足浴をしてみましょう。

シャワーの前でも良いですが、シャワーが済んで寝る前ならより身体が温まって、よく眠れるようになりますよ。

炭酸系の入浴剤を入れるとさらに温浴効果が増すので、お風呂につかった時のように身体がポカポカしてくるでしょう。

 

疲労回復効果が期待できる正しい入浴法

なるべく湯船に浸かっているのに、あまり疲れが取れていないような気がするなら、正しい入浴方法ができていないのかもしれません。

せっかくお風呂に入るのなら、しっかりと疲れが取れてぐっすり眠れる入浴法で入りたいですよね。

最後に、疲労回復効果が期待できる正しい入浴法やその注意点を紹介します。

 

お風呂に入る前に水分を補給する

まず、お風呂に入る前に水分補給を忘れないようにしましょう。

入浴中に体内から失われる水分は、平均500~800ミリリットルと言われています。

脱水予防や効率の良い発汗のためにも、お風呂に入る前はコップ1杯程度の水分を補給しましょう。

飲む物は水、麦茶、牛乳など何でも大丈夫ですが、体内から水分を奪うアルコールは避けた方が良いでしょう。

 

40℃のお湯に15分ほどつかる

疲労回復や安眠効果を狙うなら、40℃くらいがおすすめ。

なぜなら、42℃以上の熱いお湯では交感神経が刺激されて目が覚めてしまい、寝つきが悪くなったりのぼせてしまったりするからです。

40℃でも熱いと感じる場合は38℃程度までぬるくしても大丈夫ですが、それ以上低い温度では充分な温熱効果が得られないでしょう。

お湯につかる時間は10分~15分ほどがおすすめですが、一気に入る必要はありません。

汗をかいたら一度出て、身体を洗ったりしてもう一度湯につかるのを繰り返し、トータルで15分ほどつかれば大丈夫です。

 

肩までお湯につかる

半身浴をしながら長時間入浴するのが好きな人もいますが、疲労回復のためには肩までのお湯で10分~15分つかる方が効率的でおすすめです。

半身浴は心臓への負担が少ないので、ずっと入っていられるというメリットはありますが、短時間の全身浴と温浴効果は変わりません。

半身浴は長時間入らないと上半身がなかなか温まりませんし、同じ健康効果を得たいのなら毎日サッと全身浴で温まる方が手軽に入浴できます。

 

炭酸系の入浴剤を活用する

お風呂でリラックスしながらポカポカと温まるためには、入浴剤も活用しましょう。

炭酸系の泡が出るタイプの入浴剤は、血行を促進して身体を温め、筋肉の疲れをほぐしてくれる効果があります。

入浴剤によく含まれる硫酸ナトリウムは、血行促進や、疲労回復に効果がある成分です。

美肌成分が含まれている入浴剤などもあるので、お気に入りの香りの入浴剤を選んでゆったりとした気分で入浴を楽しみましょう。

 

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可能な限りシャワーだけで済ませるのはやめよう!

忙しい日はシャワーだけで済ませがちなお風呂ですが、身体の内部まで温まらないので温浴効果・疲労回復効果が得られにくいです。

時間や光熱費の節約のためシャワーだけの生活が続くと、よく眠れなくなったり便秘や体臭に悩まされたりすることも。

シャワーだけの日は熱めのお湯で長めに浴びたり、足浴をプラスしたりして積極的に身体を温めるようにしましょう。

正しい入浴方法を実践して、身体の内部まで温めて血流を促せば、疲労回復や眠りの質の改善など、たくさんの健康効果が得られます

健康のためにも、できるだけシャワーだけで済ませるのはやめて、お風呂につかるようにしたいですね。

まとめ
  • シャワーだけでは身体の中まで温まらないので疲れが取れない
  • シャワーだけの生活にはメリットもあるが、それ以上のデメリットもある
  • シャワーだけで健康効果を得るには熱め・長めにして足浴をプラスする
  • 正しい入浴法で健康効果を得て、なるべくシャワーだけで済ませるのは止めよう

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