「OKサイン」は白人至上主義のシンボル?海外で意味が異なるジェスチャー
日本ではポジティブな意味で使われているOKサインが、海外でヘイトに当たると問題視されているとしたら驚きますよね。
OKポーズだけではなく日常で使っているジェスチャーが、国によっては別の意味を表していて、トラブルの原因になることもあるのです。
この記事では海外や外国人に対して使う際、注意したいジェスチャーや行動について紹介します。
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絵文字にもある「OKサイン」は海外で使ったらダメ?
親指と人差し指で丸を作り残りの3本の指を立てたジェスチャーは、英語の「OK」の形に似ているため、一般的にOKサインとして使われています。
絵文字でもOKで変換すると、この指の形の絵が出るので「了解」「賛成」の意味として、気軽に使っているサインですよね。
しかし海外ではこのOKサインが原因で大きな騒ぎが起こっています。
このジェスチャーのどこが問題とされたのでしょうか?
白人至上主義者が用いるヘイトのシンボル
近年アメリカやオーストラリアなどでは、OKサインが白人至上主義者のスローガンである「ホワイトパワー」を表すジェスチャーとして使われ始めました。
白人至上主義者とは「白色人種が別の人種より優れている」と考える思想です。
OKサインは立てた3本の指がW、丸を作った指がPに見えることから、ホワイトパワー(White Power)を表すハンドサインと言われるようになったのです。
実際にニュージーランドのモスクで銃を乱射し、大量のイスラム教徒を殺害した白人至上主義者の犯人は、OKサインを出して出廷しました。
反差別を掲げるユダヤ系団体「名誉毀損防止連盟(ADL)」のデータベースでは、OKサインを白人至上主義者たちが使うヘイトのシンボルとしています。
ユニバーサル・スタジオでは従業員が解雇
アメリカのテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ」では、来園者の子どもにOKサインをした従業員が解雇されるという事件が起きています。
この子どもはユニバーサル・スタジオに遊びに行き、人気キャラクターの着ぐるみを着たスタッフと一緒に記念写真を撮影したのですが、後日写真を見た両親は驚きました。
スタッフが子どもの肩に手を置いて、こっそりOKサインをしていたからです。
この子どもは白人と黒人の血をひくハーフだったため、スタッフからヘイトを受けたとして両親はユニバーサル・スタジオに抗議しました。
ユニバーサル・スタジオ側は、謝罪と共に従業員を解雇。
ヘイトを受けたと知った子どもはとても動揺しており、両親は子どもの発達に影響を与えたのではと心配しています。
南米では「肛門」を意味する
日本人が白人至上主義と誤解されることはあまりないかもしれませんが、OKサインのNG国は他にもあります。
例えばブラジルやペルーなどでは人差し指と親指で丸を作るのは、穴を連想させることから肛門を意味するサインとされ、相手を侮辱するジェスチャーです。
またアナルセックスを連想させるとして、ケンカの相手を同性愛者と罵ったりする場合に使われるので、トラブルの原因になりかねません。
海外で日本と同じように指を丸めるサインを見せると、相手を激怒させてしまう危険性があることは覚えておきましょう。
フランスでは「無能」を意味する
フランスでは同じサインでも、親指と人差し指で丸を作ると数字のゼロを表すサインになります。
例えば支払いをする時に、伝票を指して「これで大丈夫?」と聞くつもりでOKサインを出すと、相手は「ゼロですね」と聞かれたと勘違いして驚いてしまいます。
またゼロは価値がないことから、役に立たない「無能」な人を表すシンボルでもあります。
「賛成」「了解」の意味でOKのハンドサインを出しているのに、相手は「お前はバカ」と否定されたと、誤解を招いてしまうかもしれません。
「OKサイン」だけじゃない!注意して使用すべきポーズ
海外で誤解を招いてしまうポーズは、OKサインの他にもたくさんあります。
ジェスチャーは言葉が要らないので日本語が通じない海外では使いたくなりますが、国によっては全く違う意味を表すこともあるので、注意が必要です。
NGと知っていても、普段の癖でうっかり出てしまうことがないように気を付けたいですね。
海外では違う意味になってしまう、要注意ポーズを紹介します。
「頑張って」のガッツポーズ
こぶしを握って肘を曲げる「ガッツポーズ」は、喜びを表すジェスチャーの他に「頑張れ」の意味で他人に対して使うこともありますが、日本人以外に使うと誤解を招くことも。
なぜならこのポーズは、国によっては中指を立てて相手を侮辱するハンドサインと同じ意味になってしまうからです。
例えばフランスでは曲げた腕をもう片方の手で叩いて見せると、中指サインと同じ意味になり、ブラジルでも中指を立てているのと同じ意味を表します。
またパキスタンではガッツポーズからこぶしを突き上げるのは、相手を挑発するポーズです。
親しくなった外国人の友達に、友情を込めて「頑張って」とガッツポーズを使うのは避けた方が良いでしょう。
「ちょっと待って」の掌を相手に向けるポーズ
日本で相手の行動を一時的に止めてもらいたい時に、掌を相手に向けて「ちょっと待って」といいますが、このSTOPサインも海外では違う意味になるNGポーズです。
ギリシャでは人に掌を向けることは相手に対する強い侮辱の意味になり、アメリカでは「君と話したくない(掌に話してくれ)」といった失礼な態度になります。
さらにパナマでは「お前の妹に手を出してやる」といった攻撃的な意味を表すので、トラブルの元になるでしょう。
海外ではむやみに人に掌を向けることは避けた方が良さそうです。
「こっちに来て」の手招きするポーズ
日本では遠くにいる人を呼ぶ時、掌を下向きにして「おいで、おいで」と手招きをしますが、欧米では掌の方向が上下逆になります。
「おいで」の時は掌を上に向けて手招きし「あっちへ行け」と追い払う時は、掌を下にして外に払います。
「こっちへ来て」と伝えたくて掌を下に向けて手招きしていると「こっちに来るな」と拒絶しているように見えるので、相手は誤解して遠くに行ってしまうかもしれません。
「いいね」の親指を立てるポーズ
「いいね」の意味で親指を立てるサムズアップは、SNSでもよく使われるサインです。
日本でも英語圏でも良い意味で使われていますが、逆の国もあります。
熱心なイスラム教徒が多い中東では、親指を立てるジェスチャーは性的な意味を表すとして相手を侮蔑することになるNGポーズ。
アフリカの一部の地域やブラジル以外の南米でも、サムズアップは相手を侮辱する性的な意味を示すサインになります。
いいねのつもりでしたサムズアップが喧嘩の原因となってしまわないよう、海外に行く前には事前に調べておきたいですね。
覚えておきたい海外のNG行動
ハンドサイン以外でも日本では当たり前の行動が、海外ではNG行動として問題視されることもあります。
意図しなかったのに失礼な態度をとってしまって、後から「知らなかった」だけでは済まされないこともあるので、常識として覚えておきたいですね。
最後に海外へ行く際は覚えておきたい、やってはいけないNG行動について紹介します。
【タイ】頭を触るのはNG
信心深いタイでは人の頭は「精霊が宿る場所」として神聖視されているので、他人の頭に触れてはいけません。
日本では男性が好きな女性に愛情表現として頭をポンポンしますが、タイならNG行動です。
タイ国政府官公庁によれば、子どもの頭を撫でてかわいがることは問題ないとされていますが、神聖視されている場所なのでむやみに触らない方が良いでしょう。
可愛いペットを連れている人がいても、勝手に頭を撫でたりするのはマナー違反です。
【シンガポール】ガムの販売・持ち込みNG
よくガムを噛んだりポケットに入れたりしている人が気をつけたい国が、シンガポールです。
シンガポールは国をあげてクリーン化に力を入れており、ガムの噛み捨てをなくすために国内でのガムの販売を全面的に禁止しました。
現地でガムが買えないからと、海外からガムを持ち込むことも法律で禁止されています。
もし持ち込んだら入国審査で取り上げられてしまうので、シンガポールに行く方は注意してください。
【中国】パートナーを褒めるのはNG
日本では知人から奥さんを紹介された際、お世辞でも「綺麗な奥様ですね」と言うのが礼儀ですが中国では違います。
中国で男性が他人のパートナーを褒めるのは「彼女・妻を狙っている」という意味になるからです。
最近はあまり露骨でなければ問題視されなくなりましたが、昔からの習慣で他人の奥さんの容姿などを褒めない方が良いことは覚えておきましょう。
【アメリカ】トイレをノックするのはNG
トイレのドアを開ける前に中に人がいないかノックするのは日本では常識ですが、アメリカでは違う意味になるので要注意。
アメリカのトイレは密室での犯罪を防ぐ意味でドア下の部分が開いているので、中に誰かいれば足元が見えており、空室か確かめるためにノックをする必要はありません。
そしてなかなか出てこない時に「早く出ろ!」と文句を言いたい時に、抗議の意味でノックするのです。
アメリカでトイレのドアをノックしてしまうと「早く出ろ!」の意味になってしまうので、ノックはしないで足元から中に人がいないか確かめるだけにしましょう。
【ミクロネシア連邦】夜の女性の一人歩きはNG
グアムやパラオ、サイパンがあるミクロネシア連邦は人気の観光地ですが、夜の女性の一人歩きは絶対に止めましょう。
なぜなら夜の女性の一人歩きは「私は男性を求めています」の意志表示となってしまうからです。
勘違いされてしつこいナンパやレイプなどの被害に合う危険性もあるので、女性は夜一人で出歩かないようにしましょう。
日本人との恋愛はどんなサインを使ってもOK!好意を伝えて恋愛を楽しもう
同じサインでも、国や人種によっては違った意味を持ちます。
外国に旅行の際は気をつけるようにしましょう。
しかし、日本国内なら基本的に意味合いは同じです。
好きな相手に好意を示せば、しっかり相手に伝わるはずですよ。
自分の好意を思いっきり伝えて、恋愛を楽しんでください!
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告白のOKサインは海外ではNG行動になるかも!英語や要注意ジェスチャーなども併せてチェックしてみよう!
OKサインが白人至上主義のシンボルとなって問題になってしまうように、ジェスチャーは国によって全く違う意味になってしまうものもあります。
気になる異性に告白されてOKサインを出しているのに、相手は誤解して腹を立てたら困りますよね。
OKサイン以外にも相手を侮辱する攻撃的な意味になってしまうジェスチャーや、日本では当たり前な行動が海外ではNG行動になってしまう場合もあります。
海外に行く前にはその国の要注意ジェスチャーもチェックして、NG行動は慎みたいですね。
- 海外ではOKサインが白人至上主義のヘイトとして問題視されている
- 国によって全く違う意味になってしまうジェスチャーもある
- 日本では当たり前でも海外ではNG行動になることもある
- 外国に行く前はNG行動やジェスチャーをチェックしてトラブルを防ごう