成田離婚は実際にある！新婚旅行が離婚原因になるのはなぜ？7つの対処法

「成田離婚」という言葉を聞いたことはありますか？

成田は空港を指しますが、離婚との関連性が思い浮かばない人は多いかもしれません。

とくに新婚旅行を控えている夫婦には知っておいてほしい言葉です。

この記事では、成田離婚にまつわる情報をお届けします。

言葉の意味や新婚旅行が別れの原因になる理由、対策法をチェックしていきましょう。

「成田離婚」の意味とは

「成田離婚」とは、新婚旅行直後にスピード離婚してしまうことを意味します。

新婚旅行の行き先として海外が一般的になった1990年代より使われはじめた言葉です。

当時の国際便は主に成田発着であったため、「成田」という名が付けられたのでしょう。

長期の旅行ではお互いの隠れていた部分が見えてくるものです。

とくに言葉や生活習慣が違う海外ともなれば、多少のトラブルはつきもの。

そんな中で相手の頼りなさや常識のなさ、お金の使い方などに不満を覚え、喧嘩になってしまうケースは珍しくありません。

そうした気持ちのすれ違いが修復できないまま帰国した結果、スピード離婚につながってしまうのです。

成田離婚を引き起こす原因

なぜ楽しいはずの新婚旅行が離婚につながってしまうのでしょうか。

まずは「成田離婚」を引き起こす具体的な原因について見ていきましょう。

生活習慣の違いに気づく

結婚前に同棲や旅行をしたことがないカップルは、新婚旅行ではじめて長い時間を過ごすことになるでしょう。

寝食を共にすることで相手の生活習慣の違いに気づき、それが仲違いの原因になることがあります。

以上のようなことは、一緒にいる時間が長ければ長いほど目についてしまうものです。

これから生活を共にしなければいけないのに、旅行先でこれでは先が思いやられる…と新生活への不安が募った結果、離婚の二文字が頭をよぎる人は少なくありません。

頼りない一面を見る

パートナーの頼りない一面も、成田離婚を引き起こす原因になりがちです。

とくに慣れていない海外では、不安がつきまといますし問題が発生しやすくなります。

そんな状況下でなんでも相手任せにする、トラブルを対処しないなど、片方ばかりがすべてをまかなう状態は疲れてしまいます。

また、海外ではある程度の英語能力が必要です。

ペラペラである必要はないのですが、パニックになってスマホの翻訳機能を使うくらいの機転が利かせられなければ、パートナーに不安に思われても仕方ないでしょう。

お金の使い方に不満を感じる

お金の使い方が違いすぎることも、成田離婚の原因になります。

せっかくの旅行なのにお土産も買わせてもらえないほどケチ、逆に無駄遣いが多すぎるなど、お互いの金銭感覚が乖離していると不満がたまりやすいです。

お金の使い方は今後の結婚生活に大きく影響する部分ですので軽視できません。

新婚旅行に行く前に、まずは予算をよく話し合ったほうがいいでしょう。

両親が新婚旅行についてくる

新婚旅行に両親がついてきたせいで離婚に至るケースもあります。

相手の母親が一緒にいたり、両親揃ってついてきたりすれば気を使わなければなりません。

慣れない旅行先で両親のお世話をするとなれば、ストレスは一気に溜まります。

新婚旅行が台無しになったことへの不満やパートナーが親離れできていない不安から、成田離婚を引き起こしてしまうのです。

疲労から相手に冷たい態度をとる

慣れない旅行先では誰もが疲れやすくなってしまうものです。

疲労困憊だからと相手に冷たい態度をとれば、成田離婚を引き起こす可能性があります。

相手のイライラした態度や大人げない言い方に嫌気が指し、「この人とはこれからやっていけない」と早期の離婚につながるのです。

成田離婚を防止するための対処法

誰だって新婚旅行を機に離婚するのは避けたいですよね。

ここでは、成田離婚を防止するための対処法やポイントを紹介していきます。

結婚前に同棲する

お互いのことをあまり知らないまま結婚してしまうと、旅行先でのトラブルにつながりやすいです。

「こんな人だったの？」と幻滅しないよう、できれば結婚前に同棲しておくことをおすすめします。

寝食を一緒にすることで、ある程度相手の生活態度や習慣は見えてくるでしょう。

そこで不満があれば話し合いで解決しておくことが可能です。

また、同棲が難しい場合はお泊りデートや2泊程度の国内旅行・海外旅行をしておくとよいでしょう。

新婚旅行先にマイナーな国は選ばない

よほどのこだわりがないのであれば、新婚旅行先にマイナーな国を選ぶのはおすすめできません。

観光地向きではない、ほとんど日本語の通じない国ではトラブルに見舞われる可能性が高いです。

問題解決にばかり気がいって、肝心の旅行が楽しめないかもしれません。

とくに海外旅行慣れしていないカップルであれば、ハワイやグアム、近場の台湾・韓国といった、日本語の通じやすい国をセレクトしましょう。

しっかりと旅の準備をする

成田離婚を防ぐには、なるべくトラブルの芽をつんでおくことが大切です。

そのためにも、旅の準備はしっかり行うことをおすすめします。

持ち物や海外旅行保険の加入、現地通貨の両替など旅先で困ることがないよう細かく必要事項をチェックしましょう。

準備万端であれば旅行先でも心の余裕ができ、些細なことでイライラせずにすむはずです。

旅行先のガイドブックも2人で読み込んでおくとよいでしょう。

予定を詰め込み過ぎない

新婚旅行先では予定を詰め込み過ぎないことが大事です。

つい海外では「あれもしたい、これもしたい」と欲張りたくなりますが、過密スケジュールは疲れや喧嘩の原因になります。

行きたいところ、やりたいことを絞った余裕のあるプランのほうが、喧嘩にならず楽しい気分で過ごせるはずです。

不満を感じたときは話し合うようにする

意見の行き違いが起こったとき、相手を無視するのは一番してはいけないことです。

もし旅行先で相手に不満を感じたら、その場で話し合って解消することをおすすめします。

ただし、言い方によっては喧嘩になってしまうので、くれぐれも冷静に自分の意見を伝えることが大事です。

もちろん相手の意見もしっかり聞くことを心がけましょう。

お互いに歩み寄ることができれば、楽しく旅行を続けられます。

パートナーの長所に目を向けるようにする

旅行先でイライラした勢いで離婚を決断するのは早いかもしれません。

相手を嫌いになりかけたときは、一度落ち着いてパートナーの長所に目を向けることを心がけましょう。

良い部分がいくつも見つかれば、些細な欠点は気にならなくなるはずです。

相手に魅力を感じたからこそ結婚したわけですから、一時の感情に振り回されるのは得策ではありません。

帰国したら友人に相談する

旅行先で試行錯誤したものの、やはり不満が残っている…という場合は、友人に相談してみてください。

自分の気にしすぎなのか、誰が見ても大きな問題なのかがわかれば、後悔のない判断を下せるでしょう。

意外と友人に愚痴をこぼしただけで気持ちがスッキリすることもあります。

相談できる友人がいないときは、離婚カウンセラーに悩みを聞いてもらうのがおすすめ。

帰国後もパートナーへのモヤモヤが残っているなら、まずは第三者の意見を聞くのがベターです。

成田離婚に踏み切る場合の法的手続き

旅行先でひどく暴力的だった、許せないほどの問題があったなど、成田離婚に踏み切らざるを得ない場合もあるかもしれません。

続いては、成田離婚するときの法的手続きを解説しましょう。

合意がある場合

お互い合意がある場合は、比較的スムーズに離婚手続きに進むことができます。

夫婦で話し合いをして離婚する方法を「協議離婚」といいます。

協議離婚の場合はとくに理由は必要ありません。

パートナーの了承があれば、離婚届を提出するだけで離婚成立となります。

慰謝料請求が必要な場合は一度、弁護士に相談すると話し合いがスムーズにいくでしょう。

合意がない場合

相手の合意がない場合は調停離婚、あるいは裁判によって離婚を争うことになります。

最初は家庭裁判所に離婚調停を申し立て、離婚の話し合いを進めます。

離婚調停では離婚したい理由をハッキリ示すことが必要です。

ここで不成立になってしまったら、離婚訴訟で離婚を目指すことになります。

裁判で離婚を成立させるには、法律で定められた離婚理由（法定離婚事由）や夫婦関係の破綻がしっかり示せないと厳しいでしょう。

いずれにせよ一人での争いが不安な場合は、弁護士に代理人を任せるのがベターです。

ドラマ『成田離婚』について

1997年に放送され、平均視聴率18.6％の人気ドラマ『成田離婚』。

ハネムーン後の悲劇を避けたいなら、チェックしておきたい作品です。

最後にドラマ『成田離婚』の概要を紹介していきます。

あらすじ

ひょんなことから同僚と恋に落ちた夕子は、スピード結婚し新婚旅行へと向かいます。

しかし度重なるパートナーの失態にイライラし、離婚話に発展。

結局さまざまな事情からすぐに離婚はできず、「新居の売却が決まるまで」という条件付きでとりあえず同居を続けることになるのです。

成田で別れを決めた2人の関係はどうなってしまうのか、彼らの奇妙な同居生活は一見の価値ありです。

キャスト

相手への思いやりを忘れなければ成田離婚は回避できる

出会いから結婚へスムーズに話が進んだとしても、新婚旅行が離婚のきっかけになるというケースが少なからず存在します。

旅行のせいで2人の関係が崩れる「成田離婚」を防ぐには、お互いの思いやりが大切です。

ある程度、生活習慣の違いや金銭感覚の違いがあるのは仕方がありません。

そうした不満を旅行先で冷静に話し合えるかどうかが、その後の結婚生活にも大きく影響してくるでしょう。

また、新婚旅行先で相手に幻滅しないよう、結婚前に同棲や国内旅行・海外旅行で仲を深めておくのもおすすめです。

せっかくの新婚旅行が離婚のきっかけにならないよう、お互い歩み寄る気持ちを忘れないでくださいね。