ムスカリの花言葉に怖い意味はある?由来・誕生花・別名も紹介
青紫のつぶらな花を咲かせるムスカリは、春を象徴する可憐な花です。
群生している姿は可愛いさと華やかさを兼ね備え、甘い香りも相まって見る人をリラックスさせてくれます。
そんなムスカリには、怖い花言葉があるのをご存知でしょうか。
この記事では、ムスカリの花言葉になぜ怖い意味や悲しい意味があるのか、また、ムスカリの特徴や別名なども解説します。
Contents
ムスカリの花言葉は?色別の意味はある?
ムスカリの花言葉には、以下のような明るいものが多くあります。
- 寛大な愛
- 通じ合う心
- 夢にかける想い
- 明るい未来
ムスカリは、他の花を邪魔せず寄り添う優しい雰囲気があるため、寄せ植えに使われやすい花です。
そんな他の花を受け入れる様子から「寛大な愛」「通じ合う心」という花言葉がつけられたといわれています。
また、とても丈夫で育てやすい植物のため、力強く生きていく姿から「夢にかける想い」「明るい未来」という花言葉が連想されたそうですよ。
ちなみに、花によっては色で花言葉が異なりますが、ムスカリはどの色でも同じ花言葉がつけられています。
海外ではムスカリに怖い・悲しい花言葉がつく
日本では、明るく前向きな花言葉が多いムスカリですが、海外では少し怖い花言葉や、悲しい花言葉がつけられています。
- 絶望
- 失意
- 失望
- 悲嘆
- 憂鬱
これらの花言葉は、西洋中心の地域でつけられた花言葉です。
ヨーロッパでは、青や紫などの寒色系に対して、悲しくネガティブなイメージを持つ人が多くいます。
ムスカリは代表種が寒色系なので、色合いから連想されて、怖い花言葉や悲しい花言葉がつけられたのでしょう。
ムスカリはどんな花?特徴を紹介
科名・属名:ユリ科・ムスカリ属
和名:葡萄風信子(ブドウヒヤシンス)
英名:Grape hyacinth
開花時期:3月〜5月中旬
誕生花:1月30日/2月26日/4月22日など
ムスカリは、丸みを帯びた青紫の花が連なって咲く姿が特徴的な、多年草です。
花の見た目がぶどうに似ていることから、グレープヒヤシンス、ブドウヒヤシンスなど、ぶどうになぞらえた英名・和名で呼ばれています。
開花時期は3月〜4月頃で、華やかな色合いが春の訪れを彩ってくれます。
丈夫で育てやすい
ムスカリはとても丈夫な花としても有名です。
日当たりが良い場所であれば、季節を問わず屋外で育てられます。
そのため、庭先に植えたり花壇で育てたりすることも可能。
虫もつきにくく、水やりの頻度も多くないため、ガーデニング初心者におすすめの花種です。
品種が約40種類以上もある
ムスカリは、40種類以上の品種に分かれている花です。
【品種の一例】
- ムスカリ・アルメニアカム…青紫色の花色が特徴の代表的な品種
- ムスカリ・ボトリオイデス・アルバ…白色の花色が印象的な品種
- ムスカリ・コモサム・プルモーサム…花の形状が細長いチューブ状の品種
- ムスカリ・ゴールデンフレグランス…黄色い花色と強い芳香が特徴的な珍しい品種
最も一般的な品種は、青紫の花をつける「ムスカリ・アルメニアカム」ですが、花弁の色や形状は品種によって幅広く、見応え抜群。
白や黄色など花色だけでなく、形状や香りも異なるので、いろいろなムスカリを育てれば、寄せ植えやガーデニングの楽しさも広がりそうですね。
4〜5年植え替え無しで楽しめる
ムスカリは多年草なため、一度植え付ければ4年〜5年は植え替え無しで花を楽しめます。
基本的には、放っておいても翌年の春に花を咲かせてくれますが、より元気にきれいな状態で育てたいなら以下のポイントを意識しましょう。
- 花が終わったら種ができる前に摘み取る
- 葉が黄色くなったら茎から切り取る
- 花付きが悪くなったら増えた球根を間引く
花が終わった後に摘み取るのは、球根に十分な栄養を送るためです。
このとき、葉が長く伸びていたら、切らないでそのままにしてください。
葉が光合成をして球根の栄養を作るため、枯れて黄色くなった葉だけを付け根から切り取りましょう。
植木鉢などで育てている場合、球根が中で増えすぎると花付きが悪くなります。
その場合は、一度掘り返して適度な数に間引いてください。
育てやすいムスカリですが、少しの手間でより美しく花を咲かせてくれるので、しっかりケアしてあげましょう。
ムスカリと同じ誕生花の花&花言葉3選
ムスカリが誕生花に設定されている日付は、いくつかあります。
誕生花をお祝いのブーケに入れたいと考えても、ムスカリが手に入らなかったり、シーズンではなかったりする場合もあるでしょう。
そこでここでは、ムスカリと同じ日付に設定されている誕生花を3種類ピックアップしました。
それぞれの花言葉や、ついた由来も解説するので、ギフトの花束を作るときの参考にしてください。
1月30日の誕生花:タイツリソウ
- あなたに従う
- 恋心
ムスカリと同じ1月30日の誕生花「タイツリソウ」は、垂れた枝にハート型の花弁を咲かせるケシ科の多年草です。
花言葉の「あなたに従う」「恋心」は、花弁のハート型からつけられたといわれています。
色別の花言葉はつけられていないため、ギフトや花束で贈る場合は、相手が好きな色のタイツリソウを取り入れましょう。
2月26日の誕生花:フクジュソウ
- 永久の幸福
- 幸せを招く人
フクジュソウとは、雪解け時期の2月に花を咲かせるキンポウゲ科の多年草です。
春の訪れを告げる花として昔から有名で「永久の幸福」「幸せを招く人」など、縁起の良い花言葉がつけられています。
江戸時代から品種改良が行われているため、オーソドックスな黄金色の一重咲き以外に、いろいろな花色や花弁の品種があります。
福を招く花としても有名なので、お祝いごとのプレゼントに最適ですね。
4月22日の誕生花:カリフォルニアポピー
- 富
- 成功
カリフォルニアポピーは、春から初夏にかけて華やかなオレンジ色の花弁を開く花です。
花弁に艶があり、太陽の光でキラキラと輝くことが特徴。
花言葉の「冨」「成功」も、群生したカリフォルニアポピーがキラキラと輝いている様子を見た探検家が「黄金の大地」と言ったことが由来とされています。
また、イギリス王室でヘンリー王子とメーガン妃の結婚式が行われた際、ヴェールの一部にカリフォルニアポピーの刺繍が施されていたことでも話題を集めました。
由緒正しいイギリス王室のヴェールにも記された花を贈れば、輝きでお祝いごとを引き立ててくれるでしょう。
ムスカリの怖い花言葉は色のイメージでついただけ!
怖い花言葉や悲しい花言葉がついているムスカリですが、それは西洋の「寒色系は悲しさや強さを表す」という風習によるものです。
反対に日本では、寄せ植えのしやすさや丈夫さから、前向きで明るい花言葉がつけられています。
そのため、海外の人に贈るとき以外は「ムスカリは花言葉が悪いかも」と気にする必要はないでしょう。
丈夫で育てやすいため、園芸を始めた友人に鉢植えをプレゼントするのもおすすめです。
いろいろな品種があるので、好みの色や花の形状を探してみてください。
- ムスカリの花言葉は「寛大な愛」「明るい未来」などポジティブなものが多い
- 西洋の花言葉が怖いのは寒色に悲しいイメージがあるから
- 丈夫で育てやすいムスカリは寄せ植えや群生にも最適