木蓮の花言葉に怖い意味はある?歴史や仏教との関わりや風水の効果も紹介
紫・白・黄色の大きな花びらが印象的な春の花である木蓮。
3月~5月が見頃とされ、開花時期になると一斉に上向きに花開きます。
そんな可憐な木蓮ですが、なかには怖いイメージを持つ人もいるようです。
今回は、そんな木蓮の花言葉や言い伝え、風水効果を解説。
木蓮について詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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木蓮の花言葉に怖い意味はある?
まず、木蓮の花言葉は「威厳」「崇高」「自然への愛」「持続性」です。
ほかにも、濃紅色の花を咲かせる紫木蓮(しもくれん)には「忍耐」「高潔な心」という花言葉があります。
こうしてみると、木蓮に怖い意味を持つ花言葉はないことがわかりますね。
もし、怖いと感じるのなら「威厳」「崇高」「忍耐」といった堅い言葉の印象が強いからかもしれません。
木蓮の花言葉は歴史や仏教と関わりがある?
「自然への愛」「高潔な心」など、木蓮には素敵な花言葉がたくさんついています。
実は、これらの花言葉は木蓮が歴史や仏教と関わりがあるためだと言われているのです。
ここでは、木蓮と歴史・仏教の関わりについて解説します。
地球上最古の花木といわれている
木蓮には「持続性」という花言葉がありますが、これは木蓮が一億年以上も前から姿を変えず存在していることに由来します。
地球上最古の花木で、恐竜が存在した白亜紀の地層から化石が発見されたことも。
「持続性」は、太古の昔から自生している木蓮にぴったりの花言葉といえますね。
木蓮の花の形が蓮の花に似ている
つづいて「高潔な心」「崇高」は、木蓮の花びらの形が蓮に似ていることからつけられました。
蓮の花と聞くと、仏様が蓮の上に座しているイメージもありますよね?
蓮は、古来より極楽浄土に咲く花とされ、泥のなかに咲き誇る姿はまるで仏様が両手を広げているかのよう。
木蓮の花もそう見えることから「高潔な心」「崇高」といった、仏教を連想させる高貴な花言葉がつけられたのです。
木蓮にはスピリチュアルな言い伝えがある?
モクレン(学名:マグノリア)は、中国南部を原産とする花のため、中国宗教に関するいくつかの逸話があるといわれています。
次に、木蓮にまつわるスピリチュアルな言い伝えを解説しますね。
木蓮と道教の最高神
まずは、白木蓮(はくもくれん)と紫木蓮の伝説について解説します。
かつて、中国には道教における最高神「玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)」がおり、彼の娘は北の国の王に恋をしていました。
しかし、上帝は娘に政略結婚を迫り、それに嫌気がさした娘は家出してしまいます。
その後、娘は家出した先で探し出した北の国の王が、すでに別の女性と結婚していることを知り、その悲しみの果てに自殺。
さらに、娘が自分を愛して自殺したことを知った北の国の王は、なんと自分の妻(王妃)を毒殺したのです。
一連の悲劇を知った上帝は、娘と王妃の死を憐れみました。
すると、娘の墓には白木蓮が、王妃の墓には紫木蓮が咲いたのです。
ただ、つぼみが必ず北を向くといわれている木蓮ですが、2つの花が同じ場所に咲くことはありませんでした。
木蓮と神龍
つづいては、木蓮の花を取りに来た神龍の伝説についてです。
中国南部の観光都市・桂林には、龍と水(川)が戯れているように見えることから名付けられた「九龍戯水」という場所があります。
古き時代は、岩肌からせり出した岩が龍の頭や爪に見えたのでしょう。
この龍は、玉皇上帝が木蓮の花を取りに行くよう派遣した神龍だといわれています。
木蓮に関する中国の民話
最後は、木蓮と中国に伝わる民話について解説します。
古き時代の中国に、官僚へ登用するための試験「科挙(かきょ)」に合格した秦(チン)という男がいました。
ある時、彼は鼻から激臭を放つ膿が流れる病気にかかってしまいます。
あまりの臭いに妻子は彼に近づかなくなり、薬も効かないため秦は自殺を考えました。
ところが「旅に出てはどうか」と友人に勧められ、秦は旅に出る決意をしたのです。
旅に出て数ヶ月、秦はとある村に鼻の病気を治せる医者がいると知り、すぐさま訪ねました。
医者が、山に咲く花の萼(がく/花びらを支えている部分)を煎じて秦に飲ませると、なんと半月ほどで病気が治ったというのです。
秦は帰宅する際、再発防止のため薬をくれるよう医者に頼みました。
すると、医者は庭に蒔けるよう、名もわからぬ花の種を持たせてくれたのです。
種を蒔いて数年、木々は成長し枝葉も茂り、秦はあの医者と同じように萼を煎じて鼻の病気の人に飲ませるようになっていました。
秦は何の花か名前を聞かなかったため、辛亥(しんはい/1911年のこと)の年に夷族(イーヅー/異民族のこと)の医者から種をもらったことにちなみ「辛夷(しんい/日本ではこぶし)」と名付けたそうです。
木蓮は縁起がいい?風水の効果は?
春の訪れを告げる地球上最古といわれる木蓮は、風水において縁起がいいとされています。
ここからは、木蓮の風水効果を解説しますので、これから木蓮を飾りたい人はぜひ参考にしてくださいね。
金運アップ
木蓮、とくに白木蓮は古くから金運を高める効果があるとされています。
植える方角はどこでもいいですが、玄関まわりや日の当たる場所に植えるといい香りがするのでおすすめ。
もし、盆栽型の木蓮を検討しているのなら、部屋の左奥に飾ると金運アップに期待できそうです。
南西に置くと恋愛運が高まるかも
もし、恋愛運を高めたいのなら南西か西に植えるのがおすすめです。
部屋のなかに飾るのであれば、部屋に入って左奥または右奥に飾るといいでしょう。
種類は何でもいいですが、とくにおすすめなのは白木蓮です。
恋愛運アップかつ持続させたい人は、ぜひ木蓮を飾ってみてくださいね。
全体的な運気アップ効果も期待できる
金運・恋愛運アップのほか、木蓮は全体的な運気向上にも期待できます。
とくに、リビングの中央に白木蓮を置けば下がっていた運気が戻ってくるでしょう。
浄化作用・逆境をはねのける木蓮のパワーが、あなたに元気を与えてくれますよ。
風水において縁起のいい木蓮をぜひ生活に取り入れてみてください。
木蓮の花言葉に怖い意味はない!風水面でも縁起が良い
香りがよく可憐で大きな花を咲かせる木蓮(別名:紫木蓮)は、花屋で目にすることはほとんどありませんが、暖かくなる季節にとても人気の花。
「持続性」「崇高」「自然への愛」など、基本的な花言葉はどれも素敵で歴史や仏教とも縁が深いです。
堅い印象を与える花言葉はありますが、決して怖い意味ではないことを知っておきましょう。
また、風水においては縁起がいいとされているので、金運・恋愛運・全体運を高めたい人にぴったり。
上品かつスピリチュアルな木蓮を、ぜひ植えたり飾ったりしてください。
- 木蓮には花言葉がいくつかあるが、怖い意味はない
- 木蓮の花言葉は歴史や仏教に由来してつけられた
- 中国原産のため、神秘的な言い伝えがいくつもある
- 木蓮は縁起がよく、とくに白木蓮は金運・恋愛運・全体運アップ効果に期待できる