ルピナスの花言葉を色別に紹介!怖い意味はある?庭で上手に育てる方法は?
小さな花が集まって咲くルピナスは、花色が豊富で庭で育てられることも多い花です。
1本でも見栄えがするため、贈り物の花束に加えるのにもぴったりです。
そんなルピナスには、素敵な花言葉がたくさんあるのをご存じでしょうか?
今回は、ルピナスの花言葉とともに、名前の由来や楽しめる季節、育て方などを紹介します。
ルピナスの花言葉をチェックして、ぜひ身近なところで楽しんでください。
Contents
ルピナスの花言葉を知る前に基本情報をチェック!
南北アメリカや南アフリカ、地中海沿岸地方が原産地で、200種類以上もあるルピナス。
ガーデニングや切り花として人気があるため、一度は花を見たことがある方もいるでしょう。
しかし、名前の由来や和名などまでは具体的に知らない方も多いと思います。
花言葉をチェックする前に、ルピナスについて基本的な情報を確認しておきましょう。
ルピナスの和名や開花時期
ルピナスは学名を「Lupinus」、英語では「Lupine」といい、マメ科に属する植物です。
和名は「ハウチワマメ」といいますが、別名では「昇藤(ノボリフジ)」や「立ち藤(タチフジ)」とも呼ばれます。
これは、ルピナスがひっくり返した藤の花のように咲く様子に由来しているといいます。
ルピナスは4月〜6月頃に開花時期を迎え、見ごろになるのは5月中旬〜下旬です。
種類により開花時期が若干ずれているため、育てるときはいくつかの種類のルピナスを植えると長い期間楽しめます。
ルピナスの名前の由来
ルピナスの名前は「lupus(ルーパス)」が由来だといわれています。
ルーパスとは、ラテン語でオオカミのことです。
荒れた土地でも力強く育つ様子と、どんな場所でもたくましく生きるオオカミが重なり、ルーパスからルピナスと呼ばれるようになったのです。
ルピナスが誕生花の日
誕生花とは、生年月日にちなんで、365日それぞれに花を割り当てたものです。
ルピナスが誕生花となっている誕生日は、1月29日や3月10日、3月17日、4月30日、5月31日、11月2日、11月4日、11月27日などです。
誕生花は、切り花として部屋に飾ったり育てたりすることで、さまざまな運気アップをもたらす効果もあるといわれています。
その花をモチーフとしたものを身につけるなどして、気軽に生活に取り入れてみましょう。
ルピナスの花言葉に怖い意味があるって本当?
ルピナス全般に共通する花言葉は「想像力」や「空想」「あなたは私の安らぎ」などです。
その昔、想像力を高めたり気持ちを明るくポジティブにしたりする薬草として活用されたことが、花言葉に表現されています。
そんなルピナスには「貪欲」という、ほかとは違った雰囲気の花言葉もあります。
「貪欲」という花言葉は、ルピナスが荒れた土地でも強く育つたくましさが由来になっているのだそう。
怖いというほどではありませんが、誤解を招いてしまう可能性があるため、ルピナスをギフトとして贈る際は、少し気をつけた方がいいかもしれません。
ルピナスの色別の花言葉を紹介!
ルピナスにはさまざまな色があり、色ごとにも花言葉が異なります。
ここからは代表的な色のルピナスの花言葉を紹介していきます。
庭で育てたり、プレゼントとして贈ったりするときの参考として、しっかりチェックしておきましょう。
白いルピナスの花言葉|いつも幸せ
白いルピナスには「いつも幸せ」の花言葉がつけられています。
ルピナスは、食べると気持ちを明るくしたり、想像力を広げたりする薬草として利用されていました。
さらに白いルピナスの種は、現在でもヨーロッパではお酒のおともに親しまれています。
食べると明るい気持ちになれることから「いつも幸せ」という花言葉がつけられたのでしょう。
青いルピナスの花言葉|母性愛
青いルピナスは「母性愛」の花言葉を持っています。
ルピナスは、作物の肥料や家畜のえさ、人間にとっては食用や薬草として、さまざまな恵みを与えてきました。
大地や生き物に栄養を与えるイメージから、母親が連想され「母性愛」の花言葉がついたといわれています。
黄色いルピナスの花言葉|多くの仲間
黄色いルピナスが持つ花言葉は「多くの仲間」です。
この花言葉は、ルピナスの花の形が元になっているといわれています。
小さな花がたくさん集まり、ひとつの花を形成しているルピナスの様子は、たくさんの仲間が集まり団結しているように見えます。
黄色いルピナスは、大切な仲間に花言葉のメッセージを添えてプレゼントするのにもピッタリです。
濃いピンク色(ローズ色)のルピナスの花言葉|珍奇
濃いピンク色のルピナスには「珍奇」という少し珍しい花言葉がつけられています。
ルピナスはもともと青や白が定番カラーで、赤系の色はあまり多くありませんでした。
中でもピンクのルピナスはあまり見られなかったため「珍奇」という花言葉がつけられたといわれています。
ルピナスを育てるならどの種類にする?
200以上もの種類があるルピナスは、種類により色やサイズがさまざまです。
小さなものは草丈が30cm程度、大きなものは100cm程度にまで成長するものもあります。
種類が豊富なので、育てるときにはどんな品種を選んだら良いか悩んでしまうでしょう。
ここからは、数ある中でも人気の品種をいくつか紹介していきましょう。
ラッセルルピナス
ラッセルルピナスは、ルピナスの中で最も知られている品種で、青や白、赤、ピンクなどさまざまな色があります。
ラッセルルピナスの特徴は、花穂が50〜70cmと大きなところです。
草丈は約100cmにまで成長し、小さな花がギュッと密に咲くため見ごたえもあります。
ただし高温多湿な環境では育ちにくいため、温暖な地域では一年草になります。
キバナルピナス
ほのかに甘いかおりがするキバナルピナスは、黄色い花をつける種類です。
ヨーロッパの南部や北米が原産の一年草で、日本には明治時代に肥料作物として入ってきました。
美しい見た目からガーデニング用の花としても楽しまれていますが、花が終わった後は、緑肥としても利用できます。
ルピナス・ピクシーデライト
ルピナス・ピクシーデライトは、背が低い品種で、花穂は20cm程度、草丈は40cmほどです。
原産は、北アメリカで寒さに強いのも特徴です。
背は低いですが、枝分かれしやすくボリュームが出やすいため、花壇を華やかにしてくれるでしょう。
また、切り花にしたりほかの種類の花と合わせて寄せ植えにしたりするのにもおすすめです。
ルピナス・テキセンシス
ルピナス・テキセンシスは、アメリカ合衆国のテキサス州周辺で自生している二年草の品種です。
青い花が咲くものをブルーボネット、赤っぽい花を咲かせるものはテキサス・マローンとも呼ばれます。
草丈は30〜50cm程度と、小ぶりでかわいらしいのが特徴です。
ルピナス・ラピュア
ルピナス・ラピュアは、小さな花がたくさん咲き、色もきれいなため人気がある種類です。
低温が続いた場合にはゆっくりと咲ききるため、花持ちが良く長い期間楽しめるのも特徴。
また小ぶりな種類なので、寄せ植えにも向いています。
ルピナスの育て方やお手入れの方法もチェック!
個性的で見栄えのいいルピナスは、庭を華やかに演出してくれるだけでなく比較的育てやすいため、ガーデニングでも人気です。
素敵な花言葉もあるので、ご家庭で楽しみたいと考える方も多いでしょう。
ここではルピナスの育て方やお手入れの方法について紹介します。
育てる方法|種まき・苗植え・鉢植え・地植え
ルピナスは、種から育てるのが一般的ですが、苗からでも育てられます。
種から育てる場合は、種類により若干の差はありますが、9月頃に種まきをしましょう。
多年草のラッセルルピナスは6月が最も種まきに適しています。
春にはルピナスの苗が出回るため、種から育てるのが不安な方は、苗から育てるのも良いでしょう。
ただし、根が傷つきやすいため植えるときは根を傷つけないよう、丁寧に扱うことが大切です。
鉢植えする場合は、苗よりも二回りほど大きめの鉢を用意しましょう。
何株も育てたい場合は、地植えもおすすめです。
植え替える必要がないように、日当たりや風通しの良い場所を選んで植えてあげましょう。
育てるのに適した場所
ルピナスを育てるのに適しているのは、上述した通り日当たりや風通しが良い場所です。
耐寒性があるため、-5℃程度までは耐えられますが、凍ってしまうと枯れます。
また、25℃以上でも成長の妨げになってしまうため、年間を通して育ちやすい場所を選んであげましょう。
さらに土の酸性度を確認しておくのもポイントです。
ルピナスは中性の土で育ちやすいため、植え付け前は有機石灰などを用いて弱アルカリ性〜中性に整えておきましょう。
水やりや肥料の与え方
ルピナスの水やりのポイントは、乾燥気味に管理することです。
しかし、乾きすぎてしまうと葉が傷んでしまう場合があります。
地植えの場合は水やりの必要はありませんが、鉢植えの場合は土の表面が乾いたときにしっかりと水をあげましょう。
肥料は、地植えの場合、春頃に緩効性化学肥料を、鉢植えの場合は週に1回液肥をあげましょう。
花が咲き終わってからの管理
本来は多年草のルピナスですが、25℃以上では枯れてしまうため、日本の夏には耐えられず、ほとんどの品種が一年草として扱われます。
少しでも長く楽しむためには、花が咲き終わったら花穂の下くらいで切り取ってください。
そうすると、脇から芽が伸びて2番花、3番花と開花し、長く花を楽しめます。
ルピナスは花言葉が素敵!ガーデニングも楽しもう!
ルピナスには「想像力」「空想」「いつも幸せ」「母性愛」「多くの仲間」など、素敵な花言葉がたくさんあります。
1本でも見栄えがするため、切り花やプレゼントにも最適ですが、ガーデニングとして家庭で楽しむのもおすすめです。
色が豊富で庭を一気に明るくしてくれるので、ぜひ好きな種類のルピナスを家庭でも楽しんでみてくださいね。
- マメ科に属するルピナスは、藤を逆さにしたような花で、4~6月に開花する植物
- ルピナスの花言葉は「想像力」「空想」「貪欲」「いつも幸せ」「母性愛」「多くの仲間」「珍奇」など
- ルピナスは種類が豊富で、花色も青、白、ピンク、黄色などさまざま
- ルピナスは比較的育てやすく、鉢植えにも地植えにもおすすめ
- 花が枯れたら花穂の下でカットすると2番花、3番花を楽しめる