ロベリアの花言葉|怖い意味や色別の違いはある?特徴・育て方のポイントも紹介
春から初夏にかけて青や白、ピンクといった色とりどりの小花を咲かせるロベリア。
その可愛らしい見た目から、ガーデニングで人気を集めている植物です。
今回は、そんなロベリアの花言葉について解説します。
後半では、ロベリアの育て方のポイントも紹介。
ロベリアの花言葉を知りたい人や、育ててみたいと思っている人は、ぜひご覧ください。
Contents
ロベリアの花言葉を色別に紹介!
ロベリアの花言葉には「謙虚」「奥ゆかしい態度」「いつも愛らしい」「悪意」といった花言葉が存在します。
青や白、ピンクなどさまざまな花色があり、色ごとに意味は異なります。
まずは、ロベリアの色別の花言葉を紹介していきましょう。
青いロベリアの花言葉|謙虚
青色のロベリアの花言葉は「謙虚」です。
草丈が20cmほどと短く、低い位置でも懸命に咲いている様子から生まれた花言葉だといわれています。
小さな花ながらも落ち着いた花色で、周りの花を引き立てる姿は気品にあふれ、謙虚という花言葉がぴったりです。
白いロベリアの花言葉|奥ゆかしい態度・貞淑
白色のロベリアの花言葉は「奥ゆかしい態度」と「貞淑」です。
上品な白い小花が集まって咲く姿は、控えめな奥ゆかしさを感じさせます。
また、柔らかな印象で慎ましく咲いている姿から、貞淑という花言葉がつけられました。
ピンクのロベリアの花言葉|いつも愛らしい
ピンクのロベリアの花言葉は「いつも愛らしい」。
ピンク色の小さな花が集まってふんわりと咲くロベリアは、見た目のとおり何とも言えない愛らしさを感じるでしょう。
大切な人や恋人への贈りものとしても喜ばれるに違いありません。
赤いロベリアの花言葉|卓越・優秀
日本では、青や白の花を咲かせる「ロベリア・エリヌス(Lobelia erinus)」という品種のロベリアが、多く親しまれています。
一方、アメリカやカナダでロベリアというと「ロベリア カーディナリス(Lobelia cardinalis)」を指し、赤い花色です。
赤いロベリアの花言葉は「卓越」「優秀」。
高位の聖職者が着る「Cardinal red」と呼ばれる法衣の色にちなんで、この花言葉がつけられました。
紫のロベリアの花言葉|悪意
紫色のロベリアの花言葉は「悪意」です。
これはロベリアに含まれる「ロベリン(Lobeline)」という、アルカロイド成分の毒に由来しています。
ロベリンは強い毒性を持つため、警告のメッセージとして「悪意」という花言葉がつけられたようです。
ロベリアの花言葉には怖い意味がある?
紫色のロベリアには「悪意」というネガティブなイメージを持つ花言葉があります。
これは、ロベリアが有毒性の花だからです。
また、ロベリアの英語版の花言葉には、悪意のほかに「Dislike(嫌い)」「Arrogance(傲慢)」「Rebuff(拒絶)」といった意味もあります。
これらのことから、ロベリアをプレゼントする際は、伝えたい花言葉をメッセージカードに添えるなどして、誤解を与えないよう注意しましょう。
ロベリアの基礎知識を知っておこう!
ロベリアには、花の姿から由来する上品で優しい花言葉がある一方で、有毒性を由来としたネガティブな意味の花言葉もあるとわかりました。
ここからは、ロベリアについてさらに知識を深掘りします。
特徴や学名、誕生花について詳しく見ていきましょう。
ロベリアの特徴
ロベリアの基本情報は以下のとおりです。
- 科・属名:キキョウ科・ロベリア属
- 原産国:南アフリカ
- タイプ:一年草・多年草
- 開花時期:4月~6月(一年草)7月~9月(宿根草)
一年草のロベリアは暑さや寒さに弱く、春から夏の始めにかけて咲きます。
一方で宿根草タイプは耐暑性があり、真夏でも元気に開花するのが特徴です。
ロベリアの花径は1〜2㎝で、蝶のような形の花を咲かせるのも魅力のひとつ。
よく分枝して、株全体を覆うようにこんもりと育つため、遠くから見ても存在感があり美しさが映える植物です。
ロベリアの学名・和名
ロベリアの学名は「Lobelia erinus(ロベリア エリヌス)」。
Lobeliaは、ベルギーの植物学者マッティアス・ローベルにちなんで名づけられました。
また、和名は「瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)」「瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)」「瑠璃蝶々(ルリチョウチョウ)」です。
瑠璃蝶草の名は、瑠璃色で蝶のような形をした花を咲かせる姿からきています。
ほかにも、瑠璃溝隠では、瑠璃色の花が溝を隠すように集まって咲く姿から名づけられました。
ロベリアと同日の誕生花
ロベリアは7月5日と10月30日の誕生花として知られています。
誕生花の日にちに合わせて、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。
ロベリアのほかにも、7月5日と10月30日を誕生花としている花を以下でまとめたので、参考にしてみてください。
7月5日:ラベンダー・ニワゼキショウ
10月30日:ペチュニア・サワギキョウ
ロベリアの育て方のポイントは?
草丈が20㎝ほどとコンパクトなロベリアは、鉢植えや花壇での栽培に適しています。
種から育てる際は少しコツがいるため、ガーデニング初心者はホームセンターで苗を買ってきてもいいでしょう。
最後は、ロベリアの育て方のポイントを紹介します。
種まきは春と秋におこなう
種から育てる場合、9月〜10月にまけば春、3月〜4月にまけば夏に花が咲きます。
発芽の適温は15℃〜20℃。
ジフィーセブンやピートバンのような細かい種を植えられる土ポットに、3粒〜5粒ずつ種をまき、土を被せる必要はありません。
ロベリアの種はとても小さいため、水は受け皿に入れて給水させるか、霧吹きで与えるといいでしょう。
10日〜14日ほどで発芽しますが、その間乾かないよう水やりに注意します。
また、日当たりが良く雨風の当たらない、室内の窓際に置いて管理しましょう。
本葉が複数枚でたら育苗箱に移す
芽が出てきたら太陽の光に当て、芽が密集している個所は間引きます。
本葉が4枚〜5枚出たら、培養土を入れた育苗箱に間隔を空けて移植しましょう。
本葉がさらに増え10枚ほどになったタイミングで、小さなポットに個別に仮植えしていきます。
育苗中は、月に1回程度、液体肥料を与えるのがポイントです。
温度の上がりすぎに注意しながら、日中は外に出し十分に日光を当て、夜は凍らないように育てます。
定植するときは水はけ・日当たりの良い場所を選ぶ
定植する前の準備として、土に堆肥や腐葉土、配合肥料を混ぜて耕しておきましょう。
ロベリアは日当たりの良い場所を好みますが、夏の西日は嫌うため、鉢植えの場合は反日蔭で管理できる場所がおすすめです。
また、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげるのもポイント。
花壇に植える場合、水はけが悪い場所は避け、植えつけた後は水をやりすぎないように注意しましょう。
苗と苗の間隔を15㎝〜20㎝ほど離して、優しく植えます。
秋に種まきした苗を植えつけるタイミングは、桜が開花する季節。
春にまいた場合は、苗の根っこがポットの底まで回ったタイミングがベストです。
花を長く楽しむ方法
ロベリアは丈夫な植物なので、花がら摘みをする必要はありません。
ただし、高温多湿には弱いため、梅雨明け後には多くの場合枯れてしまいます。
夏越えをさせたい場合は、開花が落ち着いた梅雨半ばに切り戻しをおこないましょう。
花の咲き終わった枝先を切り、追肥と硬くなった土を軽く耕す中耕を施すことで、また開花を楽しめますよ。
ロベリアの花言葉を思い浮かべながら大切な人に贈ろう!
ロベリアには「悪意」という怖い意味を持つ花言葉があるものの「いつも愛らしい」や「謙虚」など、人の美しい様を表す花言葉もあります。
蝶のような形をした小花が集まり、見る人を魅了するロベリアは、大切な人や友人への贈りものにぴったりです。
贈る際は、花言葉で誤解されないよう、メッセージカードなどに想いを記して贈りましょう。
ガーデニングでは、ぜひ色とりどりのロベリアを取り入れてみてくださいね。
- ロベリアの花言葉は「謙虚」「奥ゆかしい態度」「いつも愛らしい」など
- ロベリアが持つ「ロベリン」という強い毒性から「悪意」という花言葉もある
- ロベリアは種類によって一年草と多年草に分かれ開花時期は主に4月~6月である
- 鉢植えや花壇で育てる場合は、日当たりや水はけの良い場所で、肥料を定期的に与えよう