百合の花言葉は?色・種類別の意味と贈り物におすすめのシーンを紹介
上品な百合は、華やかなバラやかわいいカーネーションなどと並ぶ花の贈り物の定番です。
そんな百合にはポジティブな意味の花言葉がたくさんあります。
どんな花言葉があるか知っておくと、花言葉にマッチしたシチュエーションで百合を贈れるので役立つでしょう。
今回は、色・種類別に百合の花言葉や贈るときのマナーを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
百合の特徴と花言葉を紹介!
百合は花束の主役になる大きな花びらが魅力です。
華やかさと清楚さを兼ね備えた百合は、さまざまなシーンで人気があります。
しかし、百合がどんな花なのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
まずは、百合の特徴と花言葉をチェックしていきましょう。
百合の特徴や名前の由来
百合は「ユリ科ユリ属」の球根植物。
5月から8月頃にかけて開花し、代表的な6月の誕生花としても知られています。
諸説ありますが、大きな花が風に揺れる様子から「揺すり」となり、変化して百合(ゆり)と呼ばれるようになったのが名前の由来といわれています。
漢字表記の「百合」の由来は、球根に多くの鱗片が重なる様子を表しているそう。
古くから愛されている花で、自生種と交配種を合わせると130もの種類があります。
百合全般の花言葉
百合全般の花言葉には「純粋」「無垢」「威厳」などが挙げられます。
百合は英語でlily(リリー)といいますが、キリスト教では古くから白い百合のことをマドンナリリーと称し、聖母マリアの象徴として扱ってきました。
「純粋」と「無垢」という花言葉は、マドンナリリーを捧げられた聖母マリアのイメージが由来になっているといわれています。
「威厳」という花言葉は、百合の堂々とした佇まいからきているそう。
どの花言葉も、気品を感じる百合の花からイメージしやすいのではないでしょうか。
百合の色別の花言葉を紹介!怖い意味はある?
百合といえば白をイメージするかもしれませんが、品種により赤やオレンジ、黒と、さまざまな色があります。
実は百合には色ごとの花言葉があります。
色によってはネガティブな花言葉も。
百合をプレゼントする際は、色ごとの花言葉も確認しておくのがいいでしょう。
白い百合の花言葉
白のイメージが強い百合の花。
白い百合の花言葉は、百合全般の花言葉と同じく「純粋」「無垢」「威厳」です。
それに加えて、以下のような花言葉もあります。
- 「清浄」
- 「偉大」
- 「高貴」
- 「甘美」
- 「栄華」
- 「誇り」
「清浄」は聖母マリアにちなんだ花言葉です。
「栄華」や「誇り」という花言葉の由来は、フランスのルイ王家の紋章が百合の花を採用していたこと。
花言葉はどれもいい印象のものばかりですが、日本において白い百合は葬式のお供えに使われる花という印象を持つ人もいることも理解しておきましょう。
赤やピンクの百合の花言葉
赤とピンクの百合の花言葉は「虚栄心」です。
この花言葉も由来も、キリスト教からきています。
イエス・キリストの処刑の日、たくさんの花が首を垂らして悲しむ中、百合は自分の美しさが慰めになると頭を上げていたそう。
キリストに悲しそうな目で見つめ返され、百合は自分のおごりに気づき赤くなったという逸話から、赤とピンクの百合には「虚栄心」という花言葉がつけられたそうです。
黄色の百合の花言葉
黄色い百合の花言葉には「陽気」「偽り」「不安」などがあります。
ビタミンカラーの明るいイメージに「陽気」はぴったりです。
「偽り」「不安」というネガティブな意味を持つ花言葉があるのは、聖書に登場する裏切り者のユダが着用していた服の色が黄色だったことに由来するそう。
プレゼントするなら、ポジティブな内容のメッセージカードを添えるなどの心配りをしておくと安心です。
オレンジの百合の花言葉
オレンジの百合の花言葉は「華麗」「愉快」「軽率」です。
色の持つ華やかさや明るさとマッチした花言葉となっています。
ポジティブな意味の花言葉が多いですが「軽率」というややネガティブな花言葉もあるため、プレゼントする際には注意が必要です。
黒い百合の花言葉
「復讐」「呪い」という怖い意味の花言葉をもつのは、黒の百合です。
なぜこんな花言葉になったのかというと、その由来は戦国時代にさかのぼります。
ある武将の側室が妊娠しましたが、浮気相手の子どもという噂が流れると、それを信じた武将は側室を殺してしまいました。
殺される前に側室が放ったのは「黒い百合が咲くと家が滅びる」という呪いの言葉。
この逸話が黒い百合の花言葉の由来です。
百合の種類によっても花言葉は異なる!
百合は色により花言葉が異なりますが、実は種類によっても違った花言葉があります。
プレゼントする際の品種選びの参考になるかもしれません。
今回は、数ある百合の中でも特に人気の高い3つの品種の花言葉をチェックしておきましょう。
カサブランカ
カサブランカは百合の代表的な品種の1つで、百合の女王とも呼ばれています。
斑点がなく白さが際立つ大輪の花を咲かせる、カサブランカの花言葉はこちら。
- 「高貴」
- 「純粋」
- 「無垢」
- 「祝福」
高貴な印象と花言葉の印象から、結婚式で用いられることも多いです。
ヤマユリ
直径20cm以上の大きな花を咲かせるヤマユリには、
- 「荘厳」
- 「威厳」
- 「飾らぬ愛」
- 「飾らぬ美」
- 「人生の楽しみ」
など、たくさんの花言葉があります。
印象的なヤマユリの様子が「荘厳」「威厳」に表れている一方で、山地の茂みにひっそりと咲く様子が「飾らぬ愛」「飾らぬ美」といった控えめな花言葉の由来になっています。
テッポウユリ
沖縄や屋久島などに自生するテッポウユリは、白くてラッパのような花の形が特徴です。
花の形が「ラッパ銃」のようだったことから、名付けられました。
なめらかな花を咲かせるテッポウユリの花言葉は「甘美」と「純潔」。
マドンナリリーの系統ともいわれており、海外でも人気です。
百合はこんなシーンに贈るのがおすすめ!
華やかで高級感のある百合は、ギフトにも適した花です。
百合を贈るのにおすすめのシーンは、結婚祝いや誕生祝い、開店祝いといったシチュエーション。
品種次第で華やかなお祝いからカジュアルなお祝いまで、いろんなシーンで活躍してくれます。
結婚祝い
存在感のある百合は純白のウェディングドレスとも相性がよく、結婚式でも度々挙式ブーケに用いられる花です。
「純粋」「無垢」といった花言葉のある百合は、ブライダルシーンにぴったり。
結婚という人生の門出に、華やかな百合の花束でお祝いしましょう。
誕生祝い
誕生日の贈り物として百合の花を選ぶのもいいでしょう。
上品な百合は男女問わず好まれるので、安心して選ぶことができます。
小ぶりな百合の花束やアレンジメントなら、カジュアルな印象にもなるでしょう。
誕生日のお祝いであれば、相手の好きな色を選ぶのがおすすめ。
花言葉を踏まえつつ、誕生日を祝う気持ちを添えてプレゼントしましょう。
開店祝い
百合は新しい門出をお祝いするときによく用いられます。
ビジネスを始めるにあたり「これからの人生が花開きますように」との願いを、大輪の百合に託すのもいいかもしれません。
最近人気が高いのは、希少な八重咲きの品種。
花束やアレンジメント以外に、スタンド花でお祝いするのもおすすめです。
百合の花を贈るときの注意点は?
贈り物にぴったりの百合の花ですが、いくつか注意点があります。
ここを疎かにすると、いい印象どころか残念な印象を与えかねません。
注意すべきなのは、白い百合と赤やピンクの百合を贈るとき。
どんな注意点があるのか確認していきましょう。
白の百合はほかの花と組み合わせて贈る
白い百合は葬儀を連想させる花でもあります。
そのため、白い百合だけの花束をお祝いに贈るのは避けておくのが賢明です。
白い百合を贈りたい場合は、ほかの花と組み合わせたフラワーギフトにするのがいいでしょう。
結婚式で使われる白い百合の花束も、ほかの花と組み合わせてアレンジされています。
特に一輪だけの白い百合には「死者に捧げる花」という花言葉があります。
一輪の白い百合をギフトにするのはやめましょう。
赤やピンクの百合には百合全般の花言葉の意味を込めて
百合にはポジティブな花言葉だけでなくネガティブな花言葉もあります。
贈る相手次第では誤解を与えることもあるかもしれません。
「虚栄心」というややネガティブな花言葉を持つ赤やピンクの百合を贈るときは、特に気を付けておきましょう。
百合全般の花言葉を踏まえつつ、ポジティブなメッセージを添えるなど気を配るのがおすすめです。
花言葉に想いをのせて大切な人へ百合を贈ろう
「プレゼントにお花を贈りたい!」と考えているなら、凛とした佇まいが美しい百合はいかがでしょうか?
ポジティブな意味の花言葉が多い百合は、記念日や人生の門出にぴったりの花です。
百合のシルエットを女性に見立てたことわざもあるように、母性の象徴とされる百合は、女性への贈り物にもおすすめです。
大きくて華やかな見た目はもちろん、優雅な香りも人気の理由。
百合の花言葉に想いをのせて、大切な人にプレゼントしてみてください。
- 百合全般の花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」
- 百合の花言葉は色や品種によっても異なる
- 百合は記念日や人生の門出の贈り物にぴったり
- 葬儀を連想させるため、白の百合だけの花束はおすすめしない
- 色によってはネガティブな意味を持つので、贈るときは注意が必要