百合(ユリ)の花言葉は怖い?色別の意味や花を贈る時に気をつけることも紹介
華やかで凛とした佇まいが美しい百合(ユリ)の花は、日本だけでなく世界中で愛されています。
そんな百合にはどのような花言葉がつけられているのでしょうか?
この記事では、百合の花言葉や由来、怖い意味を持つ花言葉について解説します。
プレゼントする際に気をつけたいポイントも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
Contents
百合(ユリ)の花言葉は怖い?色別の意味は?
北半球の温かい地域が原産地である百合の花は、大きくてエレガントな花姿と優雅な香りが特徴の球根植物です。
白やピンク、黄色などさまざまな色や品種があり、ギフトや観賞用としても人気があります。
そんな世界中から愛される百合ですが、一方で怖い花言葉が存在しているのをご存じでしょうか?
こちらでは、百合の怖い意味の花言葉を色別に紹介します。
黄色の百合「偽り」「不安」
黄色の百合の花には「偽り」「不安」というネガティブな花言葉があります。
これらの花言葉はキリスト教を信仰する人が多い西洋で、黄色が不吉な色とされていることが由来です。
キリストを裏切ったといわれている弟子のユダが、黄色の服を着ていたことが原因。
百合の鮮やかな黄色の花色が裏切りのイメージを連想させることから、偽りや不安といった花言葉がつけられているのです。
ピンク・赤色の百合「虚栄心」
ピンクや赤色の百合には「虚栄心」というネガティブな意味の花言葉があります。
花言葉の由来は、黄色の百合と同じくキリスト教が関係しているのです。
キリストが磔にされて処刑される場面において、どの花も見ていられないと下を向いていました。
そんな中、百合だけが「自分の美しさはキリストの慰めになるかもしれない」と上を向いて咲き誇ります。
しかし、キリストと目があった時に悲しい表情をしていたため、自身の考えはおごりであると気づき、恥ずかしさからほほを赤く染めました。
赤やピンクの百合に虚栄心という花言葉がつけられたのは、そんなキリスト教の逸話からきているのです。
オレンジ色の百合「軽率」
オレンジ色の百合には「軽率」という少しネガティブな意味の花言葉がつけられています。
明るく陽気な印象を与えるオレンジ色が、軽はずみであると考えたことが由来です。
しかし、オレンジ色の百合は鮮やかで非常に美しい見た目をしています。
「軽率」以外にポジティブな花言葉があるため、お祝いのギフトに人気がありますが、贈り物にする際は素敵なメッセージを込めていると一言伝えてあげるようにしましょう。
黒色の百合「呪い」「復讐」
クロユリと呼ばれる黒色の百合には「呪い」「復讐」という怖い花言葉がつけられています。
戦国時代の悲しい物語が由来。
武将の佐々成政の側室「早百合」が懐妊したのですが、父親は浮気相手という噂が流れました。
そんな噂を信じた佐々成政は早百合を殺害。
早百合は殺される前に「立山にクロユリが咲いたら佐々家は滅亡する」という呪いの言葉を残します。
そんな早百合の物語から、黒い百合には復讐や呪いといった怖い花言葉がつけられたといわれているのです。
百合には怖くない意味の花言葉はある?
百合にはそれぞれの色ごとにネガティブな意味や、怖い意味をもつ花言葉がつけられています。
その一方、ポジティブな花言葉もたくさんあるので、シチュエーションや贈り方に気を付ければプレゼントにもおすすめな花です。
こちらでは、百合のネガティブな意味合いをもたない花言葉を紹介します。
黄色の百合「陽気」
黄色の花言葉には「陽気」という花言葉がつけられています。
ビタミンカラーの鮮やかな黄色の花が、陽気な印象を与えることが由来です。
気品ある百合の花姿と、エネルギッシュなイエローカラーは相性抜群で、気高さの中に親しみやすさを感じます。
白色の百合「純潔」「威厳」「甘美」
白い百合には「純潔」「威厳」「甘美」のほか、フランスでは「無邪気」「高貴」「自尊心」「栄華」という、どれも素敵な花言葉があります。
唯一ネガティブな花言葉がつけられていないので、贈り物としても人気です。
純潔や無垢、無邪気、高貴という花言葉は聖母マリアに白い花が捧げられたことが由来なのです。
また、自尊心や栄華という花言葉は、ルイ王家がユリの花を紋章にしたことからきています。
オレンジ色の百合「華麗」「愉快」
オレンジ色のユリの花には「華麗」「愉快」という花言葉がつけられています。
愉快という花言葉は、鮮やかなオレンジ色が楽しい印象を与えるから。
華麗という花言葉も、凛とした百合の花姿に似合う鮮やかなオレンジ色に由来します。
ユリは大ぶりな花姿が特徴的なので、鮮やかなオレンジ色の百合を花束に加えるとゴージャスに仕上がるのでおすすめです。
百合を贈るのは縁起が悪い?気をつけることは?
百合の花には素敵な花言葉がたくさん込められている一方で、怖い意味の花言葉もあります。
そのため、百合をプレゼントするのは縁起が悪いといわれていますが、いくつかのポイントに気を付ければプレゼントにもぴったりです。
こちらでは、百合の花は縁起が悪いとされている理由や、贈る際に気を付けたいポイントを解説します。
白色の百合は仏花として用いられている
日本で白色の百合は、仏花としてお墓や仏壇にお供えする花として知られています。
また、西洋でも葬儀に使われるなど宗教的印象が強いため、白い百合だけの花束はお祝い事には不向きです。
特に白い百合の花一輪だと「亡くなった人に捧げる」という意味合いになるので、注意しましょう。
下向きに咲く花なのでお見舞いにはNG
百合の花はお見舞いには不向きとされています。
下向きに咲く習性をもつ百合の花姿が、ぐったりとして見えることが理由です。
また、咲いた後に花がポトッと下に落ちることからも縁起が悪いとされており、お見舞いや療養中に贈るのはマナー違反といえます。
猫には有害なので要注意
百合の花を贈る際は、相手がペットを飼っていないかどうか確認しておきましょう。
百合を含むユリ科に属する植物の多くが毒性があるので、花びらや葉っぱを舐めたり、噛んだりするだけでも食欲不振や吐き気などの、体調不良を引き起こす可能性があります。
特に猫は中毒症状を引き起こしやすく、腎機能の低下や死に至る危険性もあり大変危険です。
花粉を吸い込んで中毒症状が出たというケースもあるため、基本的にはペットを飼っている家庭に百合はタブーでしょう。
香りが強いので飲食店の開店祝いには不向き
百合の花は、飲食店の開店祝いや周年祝いの贈り物にも不向きとされています。
その理由は、百合の花の魅力である香りが原因です。
百合の香りは非常に強く、料理や調理する食材のニオイと混じる恐れがあります。
飲食店は料理のニオイも楽しみの1つ。
百合の花の強い香りは、食事の楽しみを邪魔する恐れがあるので、飲食店へのプレゼントにはしない方がいいでしょう。
色んな花と組み合わせて花束にして贈る
百合の花はどの色も、ポジティブ・ネガティブと両側面の意味をもち合わせています。
そのため、百合の花を贈る際は、ほかの種類の花やさまざまな色の百合を組み合わせて花束にするのが一般的です。
花の組み合わせに悩んだ際はお花屋さんに、贈る用途を伝えて相談してみるのもおすすめです。
百合の花を贈りたい!喜ばれるのはどんなシーン?
百合の花はお見舞いや療養中の贈り物、飲食店など贈る際に避けた方がいいシーンも少なくありません。
では、百合の花をプレゼントして喜ばれるのはどのようなシーンなのでしょうか。
こちらでは、百合の花を贈るのにぴったりなシーンを紹介します。
誕生日
百合の開花時期5〜8月に誕生日を迎える人への贈り物にしてみてはいかがでしょうか。
クロユリ・ササユリ・オニユリなど、さまざまな品種の百合が誕生花になっているので、誕生日に合わせて品種にこだわるのも素敵ですよ。
また、同じ百合でも品種によって花言葉も変わってくるので、花言葉に素敵なメッセージを込めるのもおすすめです。
結婚式
「純潔」「無垢」という花言葉をもつ白い百合は、結婚式にぴったり。
純白なドレスに身を包んだ花嫁さんがもつ、ウエディングブーケとしても人気がありますよ。
ただし、白い百合は仏花としても使われているので「縁起が悪いかも…」と気になる人もいるでしょう。
どうしても白い百合を使いたいときは、ほかの花と組み合わせてみてはいかがでしょうか。
開店祝い
大輪の花を咲かせる百合の花に「お店をもっと大きく成功させたい」という願いを込めて、開店祝いや周年祝いのお祝いに送ると喜ばれます。
いろんな種類の花と組み合わせて華やかに仕上げると、とっても素敵なアレンジメントになりますよ。
母の日
聖母マリアの象徴でもある百合の花は、母の日のプレゼントにもぴったり。
母の日に定番であるカーネーションとは違う魅力をもつ百合の花を贈って感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
アレンジメントでも花束でも華やかでとっても素敵に仕上がります。
母の日のイメージカラーである赤やピンク色はもちろん、白色の百合もおすすめですよ。
百合の花は色別に花言葉が違う!シチュエーションに合わせて素敵な言葉を贈ろう
世界中で愛される百合の花は、色によってさまざまな花言葉がつけられています。
中には怖い意味の花言葉もありますが、ほかの花と組み合わせればとても喜ばれる花です。
ただし、飲食店の開店祝いやお見舞いやペットを飼っているお家への贈り物など、百合をプレゼントしない方がいい場合もあるので注意しましょう。
大切な人や記念日には、見た目のエレガンスさに負けない素敵な花言葉をもつ百合の花を贈ってみてはいかがでしょうか。
- クロユリは「呪い」「復讐」という怖い花言葉がつけられている
- 白色の百合には「純粋」「高貴」など素敵な花言葉がたくさんある
- 百合を贈る際は、ほかの花と組み合わせて贈るようにしよう
- 誕生日や結婚式など、百合を贈るのにぴったりなシチュエーションもある