カリン(花梨)の花言葉とは?特徴やマルメロとの違い・楽しみ方も解説
可愛らしい小花を咲かせるカリンは、花も実も楽しめる落葉高木。
11月1日の誕生花としても知られ、ギフトにもぴったりです。
そんなカリンには、どのような花言葉があるのか知っていますか?
この記事では、カリンの花言葉や特徴について紹介します。
Contents
カリン(花梨)の花言葉とは?怖い意味はある?
カリンの花言葉は、ポジティブな意味ばかり。
植物のなかには怖い意味を持つものも存在しますが、カリンには恐怖やネガティブな意味を持つ花言葉はありません。
では、どのような花言葉があるのでしょうか。
ここでは、カリンの花言葉の意味を紹介します。
豊麗
カリンには「豊麗」という花言葉があります。
豊麗とは肉付きが良く、豊かで美しいことを指す言葉。
カリンの果実はふっくらと肉付きが良く、表面がツルツルしていて美しいのが特徴です。
このことから、豊麗という花言葉がついたといわれています。
唯一の恋
カリンの「唯一の恋」という甘い花言葉があります。
カリンは、ギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテの聖花であり、彼女が夫だけを愛したことから「唯一の恋」という意味が生まれました。
この花言葉は、パートナーへの一途な思いを表しているのです。
努力
カリンの花言葉には「努力」という意味も含まれています。
カリンの花はピンクで可愛らしいうえに、加工すれば食用としても楽しめます。
また、木材としての利用価値があることから、ポジティブな意味の花言葉がつけられ、努力という花言葉が生まれました。
可能性
カリンの花言葉の最後は「可能性」。
カリンは観賞、食、木材としての利用など、さまざまな楽しみ方や活用方法があります。
あらゆる可能性を秘めた植物として多方面で楽しめることから、可能性という花言葉が誕生しました。
カリンの花の特徴
カリンの原産地は中国で、江戸時代に日本に渡ってきたといわれています。
一時期は、咳止めやお酒に使用されていることがメディアで話題になりました。
しかし、食用としては知られているものの、カリンの花姿や特徴を知らない人は多いのではないのでしょうか。
そこで、カリンの花の特徴について紹介します。
種別
カリンは、バラ科のカリン属に分類される落葉高木。
カリンの花名は「花梨・花櫚」で、別名「安蘭樹」と呼ばれています。
ジャムや果実酒などに利用されることが多く、口にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
以前は、バラ科のボケ属に分類されていました。
ドイツの植物学者として知られているカミロ・カール・シュナイダーが1属1種のカリン属を提唱し、分子系統で確認されたことがわかっています。
開花時期
カリンの開花時期は春。
4月下旬頃、可憐で香り豊かなピンク色の花を咲かせます。
花を咲かせた後は果実を実らせ、緑色から徐々に肉付きの良い黄色の実に成長します。
果実が収穫できるのは10月〜11月。
この頃になると実が熟し、食べごろを迎えます。
花の色
カリンはピンク色の花弁が特徴で、愛くるしい花姿が印象的な植物。
りんごの花に良く似た可愛らしい小花を咲かせます。
蕾の時は濃いピンクですが、開花すると淡いピンク色になり、色に変化が見られます。
葉の形状
カリンの葉は5〜10cmほどの大きさで、楕円形。
光沢があり、ノコギリのようなギザギザした葉が特徴です。
カリンの葉は、枝から互い違いに生じます。
新葉は赤みがありますが、徐々に葉は緑に変わります。
果実の特徴
カリンの果実の表面はツルツルしており、黄色く染めた肉付きの良い実が特徴です。
形がパパイヤに似ており、大きさは10〜15cm、重さは350〜500gほどに成長します。
カリンの中心部に縦の空洞があり、無数の種があります。
カリンの実は硬く、酸味と渋みが強いため、生では食べられません。
しかし、加工すれば美味しく食べられるため、工夫次第では味覚を存分に楽しめます。
カリンとマルメロ(西洋カリン)の違い
カリンとよく似ているといわれるマルメロ。
マルメロは別名「西洋カリン」とも呼ばれ、見た目もそっくりなことから混同する人も多いのではないでしょうか。
カリンはバラ科のカリン属、マルメロはバラ科のマルメロ属に分類され、姿は似ているものの品種が異なります。
どちらも香り豊かで食用としても楽しめるなどの共通点も多いのですが、葉や果実には違いがあります。
カリンは葉がギザギザで濃いピンク色の花を咲かせるのに対し、マルメロは葉が滑らかで淡いピンク色の花が特徴。
また、マルメロは梨形で、カリンにはない産毛が表面にあるため、食用として使う場合は洗い流す必要があります。
カリンの楽しみ方
カリンは、見て楽しむのはもちろん、加工すれば美味しく食べられます。
一度作れば、簡単にアレンジができるので、カリンはさまざまな料理のアクセントとして良い仕事をしてくれるでしょう。
ここでは、カリンの楽しみ方を紹介します。
カリンをジャムやシロップにして楽しむ
カリンを食用で楽しむなら、ジャムやシロップがおすすめ。
ジャムやシロップは、一度作ればアレンジがきくので、人気のある楽しみ方の一つです。
ジャムはトーストやスコーンにつけて食べたり、ヨーグルトに入れたりと、手軽にアレンジできるのが嬉しいですよね。
カリンを丸ごと使うため、食物繊維やビタミンが豊富で、栄養価が高いのもポイントです。
シロップはドリンクとの相性が良く、お湯やソーダ、紅茶などに入れて楽しむと良いでしょう。
香りがいいので、リラックスしたい時やティータイムにぴったりです。
カリンをはちみつ漬けにして食べる
カリンははちみつ漬けにすると、ジャムやシロップとはまた違った味わいが楽しめます。
甘酸っぱいかりんのはちみつ漬けは、焼き菓子に使うと味のアクセントになりますよ。
カリンのはちみつは、そのまま食べてもよし。
ホットドリンクに入れて飲めば、一味違った昔ながらの味にホッとする人も多いでしょう。
カリンの華やかな香りと、豊潤な味わいを楽しめるのでおすすめです。
プレゼントとして贈る
お花のプレゼントを検討している人は、カリンの花をブーケや花束にして贈ってみてはいかがでしょうか。
カリンは濃いピンク色の花を咲かせるので、色鮮やかで華やかな贈り物としては最適です。
ブーケや花束は、もらった時に感じるフレッシュで爽やかな香りが楽しめるのも魅力的。
部屋に飾るだけで雰囲気を明るくしてくれるので、観葉植物としても人気があります。
また、カリンの花には豊麗・唯一の恋・努力・可能性といったポジティブな花言葉ばかりなので、プレゼントにぴったり。
開業祝いにスタンド花をプレゼントすれば、華やかさが増してカリンの花が彩りを与えます。
カリンには甘い花言葉がついている!さまざまな楽しみ方でカリンを身近に感じよう
今回は、カリンの花言葉や特徴について紹介しました。
カリンには甘い花言葉がついているほか、前向きな意味を持つものが多いのが特徴です。
決して怖い意味は含まれていないので、プレゼントにも最適だといえるでしょう。
カリンによく似たマルメロは、葉や果実に違いがあるので、見つけた時はよく観察してみてくださいね。
また、カリンにはさまざまな楽しみ方があります。
加工すればさまざまな料理に使えるので、アレンジ次第では料理の幅が広がりますよ。
カリンの花はもちろん、シロップやジャムなどを瓶に入れてプレゼントするのもあり。
さまざまな楽しみ方で、カリンを身近に感じてみてはいかがでしょうか。
自分に合ったカリンの楽しみ方を見つけて、よりカリンを身近に感じてくださいね。
- カリンの花言葉は豊麗・唯一の恋・努力・可能性があり怖い意味は含まれていない
- カリンは4月下旬頃に濃いピンクの花を咲かせる落葉高木で食用としても使われる
- カリンとマルメロは果実の形・表面・葉の形・部類に違いがある
- ジャムやシロップなどの食用として利用したりギフトで渡したりするのがおすすめ
- カリンをさまざまな楽しみ方で身近に感じよう