理想の上司とはどんな人?部下が求める7つの条件と心得を解説
会社で部下を持つ立場になったら、「理想の上司になりたい」と思いますよね。
部下に尊敬される上司になれば、チームの団結力が高まったり、自分自身の評価が上がったりと多くのメリットがあります。
この記事では、部下が求める理想の上司の条件と心得を解説するので、ぜひ実行してみてくださいね。
Contents
「理想の上司」はいますか?
成人男女200人を対象にしたアンケート結果によると、「はい」と答えた人は全体の4割で、理想の上司がいる人は少数派であることがわかりました。
「理想の上司が欲しい」とは思っても、なかなかお手本になるような人とは出会えていないのが実情のようです。
自分自身はいい上司になっているつもりでも、部下からは良い評価をされていない可能性もあります。
独りよがりな上司にならないためにも、部下が求める理想の上司像を目指してみるのはいかがでしょうか。
部下が求める理想の上司の条件
理想の上司として部下達から慕われる人には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは部下が求める理想の上司の条件を解説します。
仕事ができる・尊敬できる
理想の上司に欠かせない条件は、仕事ができること。
それでいて尊敬できるのは、必要不可欠です。
管理職だから、責任者だから、と部下にばかり業務を押し付けるのではなく、自身も真摯に業務に向き合う姿は「ついていきたい」と思わせることができます。
適性に応じて業務管理できる
部下の能力を正しく見極めて、適正業務量を振り分けられるのも上司の役割です。
業務が円滑に回るように管理でき、かつ部下の業務管理もできるのは、まさに理想の上司といえるでしょう。
管理が行き届いていれば、チームとしての生産性が向上し、大きな成果にもつながります。
正しい評価をしてくれる
部下に対して不公平な扱いをするのはNGです。
仕事のモチベーションを失ったり、職場の人間関係を悪くしたりするからです。
どんな部下にも正しい評価ができるのが、理想の上司というもの。
年齢や性別、ベテラン・新入社員に関わらず、能力に見合った公平な評価を心がけてください。
正しい判断と決断力がある
上司には重要な局面で部下達を正しい方向へ導く、リーダーとしての資質が求められます。
正しい判断と決断力が備わっていてこそ、理想の上司と呼べるでしょう。
いざというときに他人任せだったり、躊躇して行動が遅れたりしていては、会社の損失につながりかねません。
冷静にトラブルに対処できて、強い責任感がある人物が理想の上司として、多くの尊敬を集められます。
ミスのサポートをしてくれる
失敗したときに見放すような上司では、部下からは信頼されません。
ミスのサポートをしてくれたり、一緒に改善法を模索してくれたりする上司こそ、理想的なのです。
些細なミスも許されない職場で社員をピリつかせるよりも、一緒に頑張りたいと思える安心感を与えられるよう意識しましょう。
いい距離で面倒を見てくれる
円滑に業務をこなすためには、上司と部下の間で密なコミュニケーションが欠かせません。
部下のことをいい距離で面倒が見れる上司であれば、きちんと信頼関係が築けます。
悩んでいるときに相談にのってくれたり、ポジティブな言葉で勇気づけてくれたりする上司なら、部下から慕われるでしょう。
ただ、何でも口出しするような上司では、部下は「信頼されていない」と感じてしまうこともあるので、程よい距離感を保つことが大切です。
「褒める」「叱る」ができる
会社や企業において、部下を育てることも上司の重要な役割です。
成果を上げたときは褒めて、間違った行動をしたときには叱ることができれば、部下はビジネスパーソンとして成長できるでしょう。
褒めるだけでは緊張感がなくなってしまいますし、叱るだけでは委縮してしまいます。
「褒める」と「叱る」のバランスがいい人ほど、上司力高めといえるでしょう。
理想の上司になるための7つの心得
普段の心がけで、誰でも理想の上司になることはできます。
最後に理想の上司になるための7つの心得を解説するので、ぜひ実践してください。
論理・根拠を持つ
自分の感情やその場の思いつきで指示をしていたら、部下は振り回されて迷惑するだけです。
理想の上司になるためには、論理や根拠を持つことが重要です。
論理的な指示であれば目標までの筋道が見えますし、正確な情報に基づいた根拠を示すことで、部下も安心して業務に専念できるでしょう。
有言実行を守る
些細なことでも約束を守るのは社会人として当たり前です。
理想の上司になるためには、有言実行を守って部下からの信頼を集めましょう。
どれだけ立派な目標を掲げていても、口ばかりでは部下もついてきません。
普段から自分自身の発言に責任を持って行動することが大切です。
楽しみながら仕事をする
上司の働く姿を見て、部下は将来の自分をイメージします。
そのイメージが理想と合致すれば、自ずと憧れを抱くでしょう。
楽しみながら仕事をする姿を見せることで「自分もこうなりたい」と思ってくれます。
出社したときは笑顔で挨拶したり、トラブルが起きても前向きな気持ちを忘れなかったりと、見られている意識を常に持っておきましょう。
身なりを整える
たとえ仕事ができて人格者であっても、だらしない見た目では部下は憧れません。
理想の上司になるためには、身なりを整えることを心得ましょう。
内面だけでなく、外見にも気を遣える人は、仕事でも細かい気遣いができます。
- スーツやシャツはシワを伸す
(定期的にクリーニングに出す) - 髪は毎日セットする
(定期的に美容院に行く) - ヒゲ・肌のケアをする
(スキンケアを取り入れるのも◎) - 靴・鞄を綺麗に保つ
(ボロボロになる前に新調する)
など、日々の心がけと定期的なメンテナンスが大切なのです。
部下の話を最後まで聞く
部下の話を最後まで聞いていますか?
まだ話しているのに遮ったり、頭ごなしに否定したりしていないでしょうか。
忙しいを理由に部下の話を聞けないようでは、尊敬どころか相手を萎縮させてしまいます。
最後まで部下の話を聞いてからアドバイスをするようにしましょう。
そうすることで、部下が不満を溜めることなく、職場の風通しも良くなるはずです。
周囲のことをよく観察する
仕事ができて尊敬される上司は視野が広く、常に部下の行動を把握できています。
周囲のことをよく観察することも、理想の上司像に近づく第一歩です。
部下が働いている様子を見て、忙しそうな社員の仕事を手の空いてそうな社員に回せば効率的に業務をこなせます。
業務管理ができれば、スムーズに連携が取れますし、事前にミスを防ぐこともできるでしょう。
部下に対して思いやりを持つ
会社という組織では上下関係がありますが、部下も一人の人間です。
理想の上司になるために、部下に対して思いやりを持って接しましょう。
落ち込んでいるときに優しい言葉で励ましたり、体調が悪そうなときは心配してくれたりする上司には、ついていきたくなるものです。
理想の上司を目指して社員のモチベーションを上げよう!
管理職に就くと立場の違いから、部下の気持ちが分からなくなってしまう人は多いです。
意見を聞き入れなかったり、正しい評価ができなかったりする上司では部下はついてきません。
チームの生産性を向上させるためにも、理想の上司を目指して社員のモチベーションを上げましょう。
まずは部下と正面から向き合って、思いやりを持って接することを意識すれば、徐々に信頼関係が築けるはずです。
- 理想の上司が近くにいる人は少数
- 理想の上司の条件は「仕事ができて尊敬できる」「適正に応じた業務管理ができる」「いい距離で面倒を見てくれる」など
- 理想の上司になるために「有言実行を守る」「楽しみながら働く」「部下に対して思いやりを持つ」などを心がけよう
- 部下から憧れられる上司を目指すことで、チームの生産性を向上させたり、職場の雰囲気を良くしたりできる