福寿草の花言葉は怖い?意味・由来・誕生花を紹介
福寿草は日本で「祝い」を象徴する植物です。
雪解けを知らせる小ぶりな花は、古来から多くの日本人に春の喜びを伝えてきました。
そんな福寿草の花言葉は明るいものが多いのですが、中には寂しい意味の花言葉もつけられています。
フラワーギフトで福寿草を選ぶときに困らないように、花言葉の意味や由来を知っておきましょう。
この記事では、福寿草の花言葉とともに、特徴や贈るのにぴったりなシーンを解説します。
Contents
福寿草の花言葉は?怖い意味はある?
福寿草は、古来から縁起が良い植物といわれているため、花言葉も前向きでおめでたい印象のものばかりです。花の種類別に花言葉の違いはなく、代表的なのは以下の2つです。
- 幸せを招く
- 永久の幸福
「幸せを招く」「永久の幸福」という花言葉は、福寿草が2月頃に咲くことからつけられました。
2月は旧暦におけるお正月なので、人々が新年を祝うタイミングで咲く福寿草は幸福の象徴とされています。
また、昔の人からすると寒い冬の終わりを告げる喜びの象徴でもあったのでしょう。
一方で、福寿草には「悲しき思い出」という少し寂しげな花言葉もあります。
これは日本ではなく、西洋のギリシャ神話をもとにつけられました。
なぜ「悲しき思い出」という花言葉がつけられたのかは次で詳しく見ていきましょう。
福寿草の花言葉「悲しき思い出」の由来
福寿草の「悲しき思い出」という花言葉は、アドニスという美少年のエピソードが由来とされています。
ギリシャ神話におけるアドニスは、驚くほどの美少年で、多くの女神から深く愛されていました。
しかし、彼はイノシシ狩りの途中でイノシシに襲われて死んでしまいます。
そのとき、アドニスから流れた血の後に咲いた花が福寿草だったのです。
その狩りに同行していた女神ヴィーナスは、アドニスの亡骸に縋って真珠の涙を流したといいます。
女神たちにとって、アドニスの死は花言葉通り「悲しき思い出」となったのです。
福寿草とはどんな花?特徴を紹介
科名・属名:キンポウゲ科・フクジュソウ属
別名:朔日草・元日草
英名:Amur adonis(アムールアドニス)・Pheasant’s eye(フェザンツアイ)
開花時期:2月〜4月
誕生花:1月1日/1月3日/1月4日/1月12日/2月26日/4月6日など
福寿草は、北海道から本州で多く見られる春の植物です。
開花当初は花だけが先に咲きますが、3月頃には葉も出てより自然な印象に変わります。
夜は花を閉じて、日に向かって咲くことも特徴的。
根が長く伸びるため、寄せ植えには向いていませんが深めの鉢を使えば植木鉢での栽培も可能です。
正月を象徴する縁起が良い花
福寿草は、ちょうどお正月の時期に開花するため、元旦草や朔日草などとも呼ばれます。
今も昔も、お正月は日本人にとってもっともおめでたいイベント。
そんな時期に雪の中から顔を出す福寿草は、まるで新年を祝っているかのように見えます。
そのため、昔から福寿草はお正月を象徴する花として愛されてきたのです。
花色や花の形状が豊富にある
江戸時代から品種改良が盛んにおこなわれていた福寿草には、いろいろな品種が存在します。
最も代表的な品種は、オレンジ色や黄色の花色で多弁な「福寿海」です。
比較的丈夫なので、ガーデニング初心者の人でも育てやすいでしょう。
その他に、クリーム色から白色に花弁が変化する「白寿」や緑色の細い花弁が何十枚と重なったように咲く「緑峰」など、珍しい品種もあります。
福寿草を育てるときは、好きな花色を探してみるのも楽しいでしょう。
毒成分が含まれている
福寿草の根や茎、葉などには毒成分が含まれています。
特に根に含まれている「アドニン」は、利尿剤や強心剤などにも使われる強力な成分で、薬事法では「劇薬」に指定されています。
その他に「アドニトキシン」や「シマリン」といった毒成分も含まれているため、子どもやペットが誤って口にしないように注意してください。
福寿草を贈るならこんなシーンがおすすめ
福寿草はとても縁起が良い花なので、いろいろなお祝いの席で贈られています。
では、実際に福寿草をプレゼントする場合は、どんなイベントが適しているのでしょうか。
ここでは、福寿草を贈るのに最適なシーンを3つピックアップしました。
お年賀の挨拶
旧暦のお正月に花を咲かせる福寿草は、お年賀の定番です。
お正月のご挨拶やお祝いに出向くとき、花束を用意するならぜひ福寿草をあしらいましょう。
花の知識をしっかり持っている人という評価を得られますよ。
また、本来2月以降に開花する福寿草ですが、今は温室栽培などで早めに育てられているケースが多く、年末から1月にはすでに売り出されていることが多いのでご安心ください。
結婚式のお祝い
「幸せを招く」「永久の幸福」という花言葉は、新たな人生を共に歩き出す夫婦にぴったり。
そのため、福寿草は結婚式のお祝いや装花にも多く使われています。
福寿草を贈って、2人の今後の幸せを願いましょう。
いろいろな品種があるので、相手の好きな色やイメージカラーに合わせたものを探してみてください。
開店・開業のお祝い
明るい未来を願う花言葉がついている福寿草は、開店や開業のお祝いギフトにも最適です。
花束の中にあしらうのも素敵ですが、新たなビジネスを始める人にはぜひ鉢植えを贈ってください。
鉢植えは「根を張る」という意味を持ち、その土地でじっくり根を張って商売が上手くいきますようにという願いを込めることができます。
福寿草の鉢植えをプレゼントして、ビジネスの成功を願いましょう。
福寿草と同じ誕生花の花&花言葉3選
福寿草は1月〜4月の誕生日に誕生花として選ばれることが多いのですが、せっかく花束を贈るなら同じ誕生花でアレンジしてみたいですよね。
ここでは、福寿草と同じ日付に設定された誕生花を3つ紹介するので、贈り物を作るときの参考にしてください。
1月1日の誕生花:ツバキ
- 控えめな優しさ
- 控えめなすばらしさ
- 誇り
1月1日の誕生花であるツバキは、ツバキ科の常用樹で、11月〜4月にかけて花を咲かせる冬の植物です。
「控えめな美しさ」「控えめなすばらしさ」「誇り」という花言葉は、赤いツバキにつけられたもので、華やかな見た目なのに香りが無いことが由来とされています。
ツバキは色によって花言葉が異なりますが、どれも美しさや愛らしさを伝えるものばかりです。
さらに、花そのものには厄除けの力もあるといわれているので、プレゼントにぴったりでしょう。
1月12日の誕生花:スイートアリッサム
- 優美
- 美しさに勝る価値
1月12日の誕生花スイートアリッサムは、アブラナ科の多年草で、黄色い小ぶりの花をたくさん咲かせる品種です。
素朴な印象で、寄せ植えやアレンジメントでは自身の可愛さを見せつつ、他の花を引き立てる名脇役として人気を集めています。
「優美」「美しさに勝る価値」という花言葉は、そんな周囲を支える縁の下の力持ち的な魅力からつけられたのでしょう。
ブーケや花束を送る際には、スイートアリッサムを加えてみましょう。
プレゼントの魅力がぐっと高まりますよ。
4月6日の誕生花:マーガレット
- 真実の愛
- 心に秘めた愛
- 信頼
- 花占い
4月6日の誕生花であるマーガレットは、カナリア諸島が原産のキク科の植物です。
花言葉は「真実の愛」「心に秘めた愛」「信頼」「花占い」などいろいろあり、色によってつけられた意味が異なります。
また、マーガレットは本数によっても意味が変わるのです。
たとえば1本のマーガレットには「あなたが運命の人」という意味があるので、好きな人へ贈るのに最適ですね。
その他の意味は以下の通りです。
- 3本…「愛しています」
- 4本…「一生愛し続けます」
- 5本…「あなたに出会えたことが心から嬉しい」
- 6本…「あなたに夢中です」
- 8本…「思いやりに感謝してます」
- 10本…「あなたは完璧な人です」
- 11本…「最愛の人」
- 12本…「恋人になってください」
マーガレットを贈るときは、伝えたい思いによって本数を変えてみましょう。
縁起が良い福寿草はお祝いギフトにぴったり
福寿草はお正月の時期に花を咲かせる縁起が良い植物。
花言葉も幸福を意味するものが多いため、お祝いのギフトに最適です。
「悲しき思い出」という怖い花言葉もありますが、これはギリシャ神話が由来になっているため、国内で贈る際には気にしなくて大丈夫でしょう。
品種改良が盛んで種類もいろいろあるので、好きな見た目の福寿草を探してください。
- 福寿草の花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」など明るいものが多い
- 「悲しき思い出」という花言葉はギリシャ神話が由来
- お年賀の挨拶や結婚式、開店・開業祝いなどのギフトに適している