自分の天職を見つけたい人へ|天職の見つけ方7選&見つける3つのコツ
せっかく仕事するなら、自分にぴったりの天職を見つけたいと考えている人は多いでしょう。
一方で「天職なんてない」「才能がなければ天職は見つからない」という弱気な意見も少なくありません。
そこで今回の記事では、自分の天職の見つけ方や見つけるためのコツについて紹介します。
そもそも「天職」とは何か?
「天職」とは、他人の意見に左右されることなく自らやりがいや楽しさを見いだせる職業を意味する日本語です。
生まれながらの性質や志向にあった職業のことであり、まるで天から授かったかのようにぴったりなのでこう呼ばれるのです。
ちなみに、君主が国を治める職務や、神父や神主といった神聖な職業を指して「天職」ということもあります。
「天職」「適職」の意味の違い
天職と似た言葉に「適職」というものがありますが、両者は少々意味が異なるので注意が必要です。
適職は自身の長所を活かした仕事のことを意味します。
自分の意志とは関係なく、適性があれば適職とされることが多いです。
また、適職を選ぶ場合は報酬などの労働条件も重要であり、自分の適性と条件のバランスが合ったものがベストな適職といえるでしょう。
一方、天職は報酬が低かったりニーズが少なかったりと、たとえ仕事としての条件が悪くても、本人が迷わず邁進できる職といえます。
もちろん幸運にも条件の良い職業が天職というパターンもありますが、本人が天職に感じるかどうかにはステイタスや報酬の高さは関係ないのです。
天職が見つかりにくい人の特徴
自分にぴったりの天職を見つけたい、と就職・転職活動してみたもののなかなか難しいと感じている人も多いでしょう。
続いては、そうした天職が見つかりにくい人の特徴を解説します。
給料・待遇・条件で仕事を決める
仕事を選ぶうえで、給料・待遇・条件は大切なことです。
しかし、この3つに極端にこだわってしまう人は天職が見つけにくくなります。
給料や待遇が良く、求人条件がぴったりであれば頑張れるかもしれません。
とはいえ、いくら給料が高くても自分の性質に合わなかったり、あるいは全然興味のない職種だったりすると次第にモチベーションが低下してしまうでしょう。
企業の給与検索ばかりして、自分の能力や興味を度外視していてはいつまでたっても天職には巡り合えません。
豊富な知識を仕事で活かしたことがない
せっかく豊富な知識があるのに仕事で活かしたことがない人は、天職と出会えていない可能性があります。
仕事の知識は働かなくても身に着けることはできますが、実際に働いてみると知識と現実の間に乖離があるというのは珍しくありません。
その仕事に対する知識があるから天職、とは決めつけず、仕事を体験してもなお楽しめるような職を探すべきでしょう。
商品・モノが好きなだけで就職してる
アパレルや小売業ではよくあることですが、そのブランドの商品・モノが好きというだけで就職している人は要注意です。
たしかに商品やサービスを愛することも適切な動機の1つですが、それに伴う仕事自体も好きでなければ天職とは言い難いでしょう。
消費者と提供する側とでは見ている景色は180度違います。
せっかく商品やモノは好きなのに、それらを提供する仕事にやりがいを見いだせないのなら仕事自体を見直したほうがいいかもしれません。
苦手なことに長い時間ぶつかっている
仕事の中にどうしても苦手なことがあり、それに長い時間ぶつかっている人は天職を見つけにくいです。
苦手なことがあるのは誰でも同じですが、だからといってそれにばかり時間や労力がかかってしまうなら仕事へのモチベーションも低下するでしょう。
それでも仕事を続けたいのならやり方を改善するか、そこまでではないと思ったら転職を視野に入れたほうが良いかもしれません。
過去のキャリアを引きずっている
天職を見つけたいなら、過去のキャリアを引きずるのはNGです。
「〇〇大卒ならこの仕事」「ずっとエンジニアだったから転職先でもエンジニア」など、自分自身が過去のキャリアや肩書に縛られてはいないでしょうか。
経験を活かすことも大事ですが、その範囲の中でと限定してしまうと天職が見つけづらくなります。
ときには視野を広げて、過去のキャリアや業界とは関係ない職種も選択肢として入れておくのがおすすめです。
向いていない仕事を続けている
自分に向いていない仕事を続けている人は天職を見つけにくいです。
「今更会社を変えるのは面倒だから…」とだらだら向いていない仕事を続けてしまっては、いつまでも天職と巡り合うことはできないでしょう。
自分で向いていないと自覚できる仕事環境が天職じゃないのは確かです。
まずは自分に合いそうな資格の勉強を始めるなど、自分のスキルや興味の幅を広げることが大切です。
天職を見つける7つの方法
どうせ仕事を探すなら、自分に合った天職を見つけたいと思っている人も多いでしょう。
そこで、天職を見つけるための7つのアプローチ方法を紹介します。
自分のことを分析する
天職を見つけるには、自分のことを知る必要があります。
天職探しのためにはまず、自分のことを客観的に分析することからはじめましょう。
得意なこと・不得意なこと、興味を持っていること・好きなこと、逆に全く向いていないことなど、自分という人間の特性をしっかり見つめなおすことが大切です。
そうした自分の特性や志向から、向いてる仕事ややってみたい仕事が見えてくるでしょう。
天職診断を受けてみる
就職・転職系サイトなどにある、天職診断を受けてみるのもおすすめです。
天職診断を受けてみれば、ぼんやりとしていた自分の特性や適性がはっきりしてくるかもしれません。
ただし、こうした無料診断はあくまで目安です。
診断結果はうのみにせず、天職を見つけるためのヒントとして活用するようにしましょう。
得意なことを仕事にする
得意なことがはっきりしているなら、それを仕事に活かすことを考えましょう。
当たり前ですが、得意な仕事なら仕事自体を楽しめる可能性が高いです。
自分にとって楽しいと思える天職を見つけたいなら、得意なことを活かせる仕事や業種を見つけるのが近道です。
無理なく続けられることを仕事にする
いくらやりがいがあっても、辛い仕事や楽しめない仕事は長続きしません。
天職を見つけるためには、自分自身が無理なく続けられることを仕事にするのがおすすめです。
「料理ならいつまでも作っていられる」「パソコンの作業なら長時間でも苦にならない」など誰にでも続けやすい作業というのはあるでしょう。
何が長く続けられるかな、と思ったら自分が苦労なく続けやすい分野を探すことからはじめましょう。
褒められることを仕事にする
あなたがよく褒められることを仕事にするのも一つの手です。
褒められるということは、きっと得意であり才能のあることなのでしょう。
周囲から評価されやすい分野を仕事にすれば、スキルアップもしやすくあなた自身も楽しめる可能性が高いです。
可能な目標設定をする
天職を見つけたいからと焦るのは厳禁です。
自分に合った仕事を見つけるには、可能な目標設定をすることをおすすめします。
どの程度の期間でスキルアップできるか、どのくらいの収入なら達成できるのか、今の自分の能力から可能なレベルで計画を立てるようにしましょう。
また、〇月までに資格を取るなど、具体的な目標を立てるのもおすすめです。
思い切って違う職種につくのもアリ
仕事を見つけようと思うと、つい過去のキャリアに引きずられてしまうものです。
しかし、これまでの仕事が合わなかったと思っているなら、思い切って違う職種につくのもアリでしょう。
「ずっと広告業界にいたから…」「コンサルティングしかできないから」とこれまでの職業人生にこだわってしまうと、自分の可能性を狭めることになりかねません。
今まで考えていなかったような仕事があなたの天職である可能性もあります。
ぜひ視野を広く持って仕事探しをしてくださいね。
天職を見つけるためのコツ
最後に、自分に合った天職を見つけるためのコツを紹介します。
「天職はある」と強く信じる
思うような仕事が見つからないと「自分には天職なんてないのかも…」と弱気になることもあるでしょう。
しかし、そうした弱気な姿勢は自身のモチベーションを下げるだけです。
天職を見つけたいのなら、まずは自分自身が「天職はある」と強く信じることが大切です。
「〇〇したい」気持ちを優先する
天職と巡り合うには、自分の「〇〇したい」気持ちを優先することが大事です。
仕事探しをしていると、周囲からの意見が気になることもあるでしょう。
しかし、仕事をするのは他人ではありません。
誰かの「〇〇すべき」「〇〇でなければ」といった意見よりも、最終的には自分自身の気持ちを優先することをおすすめします。
「してみたい」ことにチャレンジする
年齢を重ねてくると、新しいことへのチャレンジに躊躇する人も多いでしょう。
もし天職を見つけたいと考えているなら、チャレンジすることを恐れず「してみたい」という気持ちに素直になることが大事です。
やってみなければわからないことはたくさんあります。
自分に合う、合わないがわからなければ、ぴったりの天職を見つけることはできません。
「こんなことをしてみたい」と思ったら、フットワーク軽くチャレンジすることをおすすめします。
天職が見つかるのは才能だけじゃない!
天職を見つけられるのは、一部の才能がある人だけと思っている人は多いでしょう。
しかし、天職が見つかるのは才能の有無だけではありません。
自分の適性や好きなこと、得意なことを知っていれば、それを活かす仕事に巡り合うことも可能です。
もしもそうした天職を見つけたいと考えているのなら、ぜひ「自分には天職がある」と信じて活動することをおすすめします。
このページを参考に前向きにチャレンジしていけば、きっと自分にぴったりの天職を見つけることができるはずですよ。
- 天職とは、自らやりがいや楽しさを見いだせるその人にぴったりの職業のこと
- 仕事条件や過去のキャリアにこだわっている人は、天職が見つかりづらい
- 天職を見つけるにはまずは自己分析し、得意なこと・無理なく続けられる分野から仕事につなげていくのがおすすめ
- 「天職はある」と信じてどんどんチャレンジしてみることが、天職を見つけるためのコツ