離婚後につらいと感じる理由とは?苦しみを乗り越える方法を徹底解説
離婚した後、ふとした瞬間につらい思いが押し寄せて来ることがあります。
お互い納得して別れ、やっとひとりに戻れたはずなのに、気持ちが晴れないのはなぜなのでしょうか。
今回の記事では、離婚後につらいと感じる理由や苦しみを乗り越える方法を解説します。
離婚の精神的ダメージを乗り越えて明るい未来を手に入れましょう!
Contents
離婚してつらい気持ちから立ち直る期間は人それぞれ…
愛し合って結婚しても、残念ながら別れを選ばざるを得ないときがあります。
浮気や性格の不一致などさまざまな夫婦間の問題に悩まされ、婚姻関係を解消してもなお、ネガティブな思いは後を引くものです。
離婚してつらい気持ちから立ち直る期間は人それぞれで、3ヵ月という人もいれば、中には5年かかった…という人もいます。
しかし止まない雨はないし、明けない夜もありません。
いつかは必ずつらい思いを抱える日々にも終わりが来ます。
夜明け前が一番暗いように、ひどくつらいと感じるのは、終わりが近いからかもしれません。
ネガティブな感情だけに支配されるのはやめて、今から少しずつ前を向く努力をしましょう。
離婚後につらいと感じる理由【男女共通】
しんどい結婚生活がやっと終わったのに、なぜ離婚後もつらい思いを引きずるのでしょうか。
ここでは、離婚後につらいと感じる理由についてまとめてみました。
急に孤独になる
どういう関係であったにせよ、いつも配偶者の気配がある生活に慣れていると、離婚後ひとりになることで急に孤独を感じる場合があります。
人には孤独を避ける本能があります。
そのために結婚をするといっても過言ではないでしょう。
離婚後にひとりになった孤独感が増していくと、心のつらい状態は長引いてしまいます。
帰宅したときに部屋が暗い・地震が起きたときに心細いといったことがあると、自分が想像していた以上に寂しい気持ちになるのです。
経済的に苦しくなる
夫婦共働きでお互い生活費を出し合っていた場合、離婚で働き手がひとりになると経済的に苦しくなってしまいます。
また、夫婦分業で専業主婦だった女性や専業主夫だった男性は、ゼロから職を見つけなければなりません。
さらに自分のDVや不貞行為が離婚の原因であれば、パートナーに対して慰謝料の支払いが待っています。
収入のない男女は離婚後の生活基盤を築くのに追われ、心身ともに疲れ果ててしまうケースがあるのです。
経済的余裕が持てないうちはなかなか前向きになれず、将来への不安からついネガティブに考えてしまいます。
周囲から悪い印象を抱かれる
離婚後は周囲の態度が本人を追い詰めることもあります。
職場やご近所には口さがない人がいるもので、本当の離婚理由も知らないのに単なる憶測だけで根も葉もない噂話を面白おかしく広めるケースがあるのです。
そうなれば身に覚えのないことで周囲から悪い印象を抱かれることになるでしょう。
味方でいてほしい身内からも「辛抱が足りない」「ご近所に恥ずかしい」など心ない言葉が飛び出すことがあり、離婚後の憂鬱な気分はより一層深くなってしまいます。
子供となかなか会えない
パートナーとの間に子供がいる場合、自分に親権がなければ、子供とも毎日会えなくなってしまいます。
夫婦関係が破綻しても親子であることに変わりはないのに、もはや家のどこにも子供の姿はなく、養育費を払いながら取り決めた面会日を待つことになります。
親権を取ることができたとしても、子供が両親がそろった家庭を失ったことに変わりはなく、寂しい思いをさせることになるはずです。
子供の寂しそうな表情を見るたびに、申し訳なさが募るという人は少なくないでしょう。
つらい・悲しい…離婚後の苦しみを乗り越える方法
不幸な結婚生活からやっと解放されたのに、離婚してからも気持ちが晴れないのはつらいものです。
どうすれば気持ちを切り替えることができるのでしょうか。
ここからは、離婚後の苦しみを乗り越える方法を紹介します。
とにかく忙しくする
つらい思いはふとした瞬間に蘇ってきます。
できるだけ忙しくすることで、すきま時間を作らないようにしましょう。
趣味や好きなことだけでなく、それがたとえ仕事であっても、熱中している間は他のことを忘れていられるものです。
つらいと感じる暇をなくすことで、少しずつ気持ちを軽くしていけるでしょう。
新生活が落ち着いてきた頃なら、旅の計画を立ててもいいですし、何か新しいことをはじめてみるのもおすすめです。
カウンセラーや友人の前で感情をさらけ出す
つらいと感じたら我慢は禁物です。
カウンセラーや友人の前で感情をさらけ出すようにしましょう。
漠然と感じている不安や怒りの感情は見て見ぬふりをしないことが大切です。
心理学の世界では自分の気持ちを言葉にして表すことを「感情のラベリング」といい、ストレス解消効果が期待できます。
自分の気持ちにラベルを貼って名前をつけることで、感情と客観的に向き合えるようになるわけです。
話し相手がいないときには紙に書き出したり、ブログを書いて気持ちを吐露してみたりすると良いでしょう。
できることからはじめてみてくださいね。
環境を一新する
つらい思いを乗り越えるには、環境を一新するのもおすすめです。
人の記憶は消滅することはなく、ただ思い出せなくなるだけだともいわれます。
脳の中に記憶は保存されているものの、そのデータにアクセスできなければ、思い出すこともなく、そうした状態を「忘れる」と呼んでいるわけです。
環境を変えれば、過去の記憶につながるものが少なくなるため、思い出すきっかけを減らすことができます。
この機会に長年憧れていた地に引っ越してみるのもいいかもしれませんね。
新しい恋愛を探す
人生の伴侶と別れた孤独を癒すには、新しい恋愛を探すのもおすすめです。
とはいえ、離婚後はどうしても恋に臆病になってしまうものです。
「いいな」と思う相手がいても怖くてなかなか声がかけられないようであれば、まずはアイドルやアーティストと疑似恋愛をしてみるといいかもしれません。
子供が人形遊びをして社会的なスキルを学んでいくように、バーチャルな恋人相手に恋のリハビリをすれば、人を好きになる勇気を取り戻すことができるはずです。
誰かを好きになることに躊躇いがなくなったら、リアルな出会いを求めましょう。
将来のことをシミュレーションする
婚姻関係を終わらせる決断はとても大きなものだけに、そのダメージやショックはどうしても尾を引いてしまいます。
しかし既に賽が投げられた以上、もはや事態が後戻りすることはありません。
離婚の決断は正しかったのか、妻として夫として何が至らなかったのか、などと改善策を考えたとしても、その経験を活かせるのはすべて未来です。
離婚したら、まずは未来に目を向けるようにしましょう。
離婚して新生活がはじまったばかりの状況なら、決めるべきことはたくさんあるはずです。
ひとりに戻ることを選択したのですから、今はシングルライフを楽しむことに専念するのがおすすめ。
明るい将来をシミュレーションして、ひとりでなければできないことに思いを巡らせましょう。
1人だからこそやれることを考えていけば、きっと現状を「そう悪くはない」と思えるはずです。
離婚で後悔しないためにやるべきこと
離婚は結婚以上に大変とよくいわれます。
それでも離婚を選ばなければならないときはあるものです。
離婚で後悔しないために離婚前にやるべきことを紹介していきます。
離婚する理由を明確にする
「ただ何となく嫌になった」「パートナーへの気持ちが冷めた」といったフワッとした理由だけで離婚を決めてしまうと、後悔する可能性大です。
まずはなぜ別れたいのか、その理由を明確にした上で離婚すべきか否かを判断していきましょう。
【離婚した方がいいパターン】
- パートナーからのDVがある
- パートナーから言葉の暴力やネグレクト(無視)といったモラハラ行為がある
- 借金を繰り返したり仕事をしなかったり、何らかの金銭トラブルが尽きない
- 不貞行為をされた
- 価値観に歩み寄れないほど大きな隔たりがある
- 子供がいる場合、養育環境に不安がある
【離婚しない方がいいパターン】
- パートナーと気持ちのすれ違いが多くなった
- 似た者夫婦で衝突することが多い
- パートナーにときめきを感じない
- 離婚後の生活に経済的不安が大きい
- 生活の基盤は安定しており、モラハラや不法行為はない
- 子供がいる場合、親子関係は良好で子供にとっては良き親である
離婚した方がいいパターンの特徴が顕著な場合、できるだけ早めに離婚を検討しましょう。
とくにDVやモラハラがあるケースでは、被害を受けている側が共依存になってしまうと、事態の緊急性に気づけないことがあります。
当てはまるにもかかわらず離婚への迷いがあるなら、しかるべき公的機関や弁護士といった専門家に相談してみてもいいかもしれません。
離婚しない方がいいパターンは、2人でよく話し合うことで解決できる場合が多いです。
もちろんこちらに当てはまったからといって、離婚してはいけないということではありません。
話し合いの結果、お互いの価値観に大きな隔たりがあることに気づき、結果的に離婚することになる可能性もあります。
どちらにせよ、事前の話し合いで結婚生活への不満理由が明らかになることで、離婚後の後悔をなくすことができます。
別れる以外の解決方法を考える
パートナーとの関係がうまくいかないなら、まずは別れる以外の解決方法を考えましょう。
好きかどうかわからないのであれば、夫婦でデートするなどして付き合いはじめた頃の気持ちを思い出せれば、問題は解消できるかもしれません。
パートナーへの不満が溜まっているなら、話し合うことで改善できるケースもあるでしょう。
きちんと話をしないまま離婚してしまえば、「あのとき気持ちを伝えていたら」「相手と向き合っていたら」と、もしもの話に延々と囚われ続けることになってしまいます。
もちろん話し合っても結果は同じかもしれません。
しかし、それでもやれることを全てやり切っていれば、「もしあのとき…」と考えることはないでしょう。
別れるしかないと思えても、いったん冷静になって何が原因でこうなっているのか、自分の正直な思いをパートナーにぶつけてみることが大切です。
そこで良い方向に向かえば、別れる必要はなくなります。
離婚後の生活を具体的にイメージする
離婚とは、シングルライフのはじまりでもあります。
ひとりになってからの生活に何のビジョンもないまま離婚してしまえば、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるかもしれません。
別れる前に離婚後の生活を具体的にイメージしておきましょう。
ひとりになってからの住居や家具・家電、仕事、預金・財産分与に至るまで、離婚することで生じる現実的な問題について考えてみるのがおすすめです。
利用できる行政サービスがあるか調べるのも良いでしょうし、会社に言うタイミングも考える必要があります。
もし名字が変わるなら変更手続きも必要です。
思いつくままに紙に書き出し、その上で時系列に並べていくと良いでしょう。
ここで考えたことは、すべて離婚する際に自分たちで実行しなければならないことです。
このタイミングでまとめておけば後々役に立ちますし、万が一途中で面倒に感じれば、離婚はまだいいやと思えるかもしれません。
離婚してつらいときのNG行動は「子供に頼ること」
子供がいる夫婦の場合、離婚してつらいときのNG行動は「子供に頼ること」です。
親の離婚は子供に少なからずダメージを与えます。
いくら自分がつらいからといって、親の離婚で傷ついている子供に寄りかかってしまっては、親として失格です。
離婚後は子供をこれまで以上に支え、守ってあげてください。
子供は親が大好きですから、親を悲しませまいと、きっと平気なふりをするでしょう。
しかし、それはあくまで親への愛から生まれた子供の強がりであり、背伸びに過ぎません。
守られるべき子供に負担をかけることは絶対にやめましょう。
大人の問題は大人が解決すべきです。
離婚後は多くの人がつらさを感じるもの
望んで別れたはずなのにいつまでたっても立ち直れず、中には自分を責めてしまう人もいます。
離婚後は多くの人がつらさを感じるものです。
幸せな時期があった結婚生活を失えば、空虚感・喪失感が生まれるため、つらく感じない人はほぼいません。
時とともに少しずつ苦しみは和らいでいきますから、焦らず時間をかけてゆっくりと心を癒していきましょう。
離婚は終わりであるとともに、はじまりでもあります。
人を愛せるあなただからこそ、きっと再び幸せを手に入れることができるはずです。
自分を信じて、自由な未来に向かって一歩ずつ前進していってくださいね。
- 離婚してつらい気持ちから立ち直る期間は人によって異なる
- 離婚後につらいと感じる理由には、急に孤独になる・経済的に苦しくなる・周囲から悪い印象を抱かれる・子供となかなか会えないなどがある
- 離婚後の苦しみを乗り越えるには、とにかく忙しくする・カウンセラーや友人の前で感情をさらけ出す・環境を一新する・新しい恋愛を探す・将来のことをシミュレーションするのがおすすめ
- 離婚で後悔しないためには、離婚する理由を明確にし、別れる以外の解決方法を考えて、離婚後の生活を具体的にイメージすることがポイント
- 子持ち離婚の場合、つらくても子どもに頼ることなく、傷ついた我が子は守ってあげよう