褒め言葉を使った褒め方やコツ&注意点を知って褒め上手な人になろう!
人を褒めるということは、意外と難しいものですよね。
小手先の言葉だけでは相手に伝わらず、「社交辞令か」と思われてしまうことも多いはず。
では、きちんと相手に伝わる褒め言葉や褒め方にはどんなものがあるのでしょうか。
今回の記事では、褒め言葉にスポットライトを当てて、上手な褒め方や褒め言葉を紹介します。
褒め言葉の効果的な使い方
やみくもに褒めればいいというものではありません。
褒め言葉は、効果的に使わなければ嫌味と捉えられてしまうこともあるからです。
ここでは、褒め言葉の効果的な使い方について紹介します。
質問をしながら褒める
ただ褒めても、「そんなことないですよ」「ありがとうございます」だけで終わってしまった…なんて経験はありませんか?
例えば「いつも営業成績トップですごいですね」と言われるのと、「どうやったら〇〇さんのように営業成績トップを維持できるんですか?本当にすごいです!」と言われるのとでは、どちらが会話を続けやすいでしょうか。
前者の場合、お礼や謙遜で終わってしまう可能性が高い一方、後者であれば質問を交えているので、続きの会話が期待できますよね。
コミュニケーションを円滑に進めるポイントのひとつにもなるので、ただ褒めるだけではなく質問形式で褒めることを意識しましょう。
具体例を挙げながら褒める
「かわいいね」「かっこいいね」といわれても、ただの社交辞令かと感じてしまう人は多くいます。
本当に相手を褒めたいと思っているのなら、具体例を挙げながら褒めましょう。
たとえば、「今日のメイク、リップの色が似合ってていつもより可愛いね!」や、「意外と筋肉質なところ、かっこいいね!」など相手のどこがいいのかを挙げて褒めていくのです。
そうすると相手も自分のことをよく見てくれている人だと感じて、好感を抱いてくれるはずです。
第三者から伝えてもらう
人は本人よりも第三者から得た情報を信じやすいという、ウィンザー効果と呼ばれる心理効果を利用するのも手です。
面と向かって言われるよりも、友人知人などを通じて「〇〇さんがあなたのことかわいいって言ってたよ!」と言われる方が嬉しいと感じたことはありませんか?
それは、このウィンザー効果が働いているものとされているのです。
褒め言葉のさしすせそをマスターする
褒め言葉のさしすせそという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、短いながらも会話に織り交ぜていくことで相手のことを褒めながら円滑にコミュニケーションが取れるとされているテクニックです。
知らない人も、なんとなくでしか覚えていないという人も、この機会にぜひマスターしておきましょう。
- さ「さすがです」
- し「知りませんでした」
- す「すごいですね」
- せ「センスいいですね」
- そ「そうなんですね」
相手によって褒め言葉を変える
目上の人や年上の人に対して、同世代の人を褒めるのと同じ感覚で褒め言葉を使うと、かえって失礼になってしまうこともあります。
誰彼かまわず褒め言葉を伝えればいいわけではないので、相手によって使う言葉を変えるようにしましょう。
相手別|褒め言葉一覧
続いて、相手別にいわれると嬉しいとされている褒め言葉を一覧で紹介します。
男性がいわれて嬉しい褒め言葉
男性が、異性からいわれて嬉しいと感じる褒め言葉は以下の通りです。
- 面白いね
- 頭いいんだね
- かっこいいね
- モテるでしょ?
- 〇〇くんといると楽しいね
- 落ち着くね
- 〇〇くんのそういうところ好きだな
- センスいいね
- 信頼してるよ
- 優しいんだね
持ち上げすぎても嘘っぽくなってしまうので、さり気なく褒めることを意識しましょう。
女性がいわれて嬉しい褒め言葉
続いて、女性が異性からいわれて嬉しい褒め言葉を紹介します。
- 〇〇がいると場が和む
- 一緒にいるとポジティブになれる
- 安心する
- 癒されるよ
- 笑顔が素敵だね
- 彼氏(旦那さん)が羨ましい
- 気が利くね
- 気配り上手だね
- 器用だね
- 誰からも好かれるタイプだよね
- 博識だね
- センスがいいね
- (服・持ち物などが)◯◯さんの雰囲気に合っているね
女性を褒めるのは難しいと思うかもしれませんが、年齢関係なく使える言葉はいくつかあります。
容姿に言及するのではなく、まずは内面から褒めていくようにしましょう。
目上の人に使える褒め言葉
目上の人にも使える褒め言葉は以下の通りです。
- 一緒に仕事ができて嬉しいです
- アドバイスありがとうございます
- 意外な一面をお持ちなんですね
- 参考になります
- 自分も◯◯さんみたいになりたいです
- どうやったら◯◯さんみたいになれますか?
- 真似したくてもできないです
- なんでも知っていますね
- ◯◯さんがいないとやっていけないです
- ◯◯さんがいるだけで安心します
- この仕事をがんばれているのは◯◯さんがいるおかげです
お世辞や嘘っぽくならないためにも、あくまでも自分がその人を尊敬していることが伝わるような言葉を選びましょう。
パッと出た言葉だけでは、相手の言葉に響かないことも十分考えられます。
いざというときに困らないよう、レパートリーのひとつとして覚えておくのもおすすめです。
部下に使える褒め言葉
部下につかえる褒め言葉は以下の通りです。
- がんばっているのは知っているよ
- ◯◯さんがいてくれて本当に助かっているよ
- ◯◯をやってくれていたこと知っているよ、ありがとう
- △△さんも◯◯さんのことを褒めていたよ
- ◯◯さんがいると職場が明るくなるね
- よく気づいてくれるよね
- 飲み込みが早いね
- 仕事が丁寧だね
部下を褒めるときは、自分の思い通りにさせたいから褒めているというようなエゴを見せないようにすることが大切です。
相手をコントロールするために伝える褒め言葉は、心がこもっていないので人によってはすぐに嘘だとバレます。
きちんと心のそこから思っていることを伝えましょう。
褒め言葉を使うときの注意点
褒め言葉を使うときにはいくつか注意点があります。
あらかじめ気をつけておくことで、失言も避けられるでしょう。
言ってはいけないたちつてとを理解しておく
言わない方がいい言葉といえば、モラルや道徳的な観点で考えれば誰もが想像はつくはず。
しかし、言ってはいけない「たちつてと」という言葉も存在します。
あやまって使ってしまう前に、使わない方がいい言葉として覚えておきましょう。
- た「たいしたことない」
- ち「違うよ」
- つ「つまらない」
- て「適当でいい」
- と「とんでもないです」
「とんでもないです」は使いがちですが、褒められたときに謙遜で使いすぎるとかえって相手に「自分の言葉を素直に受け取ってもらえない」と感じられてしまう可能性もあります。
多用は避けた方が無難と言えそうです。
褒め言葉に見える失礼な言葉を使わない
特に男性が気をつけるべき言葉として、女性の容姿について言及する言葉があります。
そもそも人の容姿にあれこれいうこと自体が失礼にあたるのですが、お酒の席で気が大きくなるとついつい失言してしまう人もいます。
そうなる前に、言ったら失礼になる言葉を予め知っておきましょう。
- 芸能人の◯◯に似ているよね
- ◯◯(顔や体の一部分)がかわいいね
- ぽっちゃりしててかわいいね
- いい意味で◯◯だよね
- 顔はかわいいよね
- 年の割にきれいだよね
芸能人に例えるのは、とても美人な女優さんやタレントさんなら嬉しい人も多いでしょう。
しかし、褒められた女性にとってあまり好きではない人にたとえられたり、コンプレックスに感じている部分が似ている人に似ていると言われたら、どう思うでしょうか。
思っていても、口に出さないほうが賢明といえるでしょう。
同じ言葉を繰り返し使って褒めないようにする
あまりにも同じ言葉を多用しすぎると、かえって嘘っぽくなってしまって信じてもらえません。
本当に思っていたとしても、信憑性がないなと思われてしまったら心外ですよね。
気持ちがこもりすぎておなじことを繰り返しがちになってしまうかもしれませんが、具体例を混ぜるなどしてできる限り同じワードは使わないようにしましょう。
褒め言葉の乱用禁止!褒め方のコツを抑えてきちんと相手に伝わる褒め言葉を使おう!
褒め言葉は、言われれば誰しもが嬉しいと感じるものではありません。
言い方やワードチョイスなどちょっとした工夫で相手により自分の気持ちを伝えられる言葉なのです。
一方で、乱用しすぎたりあまりにも抽象的すぎたりすると、社交辞令と取られてしまってかえって相手に伝わりません。
しっかり伝えるためにも、コツは掴んでおく必要があるといえるでしょう。
また、人によっては失礼に捉えられる言葉も存在するので、予めチェックしておくことも大切です。
また、昔はOKとされていた褒め言葉も、現在ではセクハラやパワハラにあたることも十分考えられます。
時代によって自分の考えもアップデートしていく必要があるので、人を褒めるということは簡単なものではないのです。
かし、褒め言葉とは本来相手を喜ばせる言葉であることに変わりありません。
使うことに億劫にならず、純粋に褒めたいと思ったときには自分の言葉で相手を褒めてあげてくださいね。
- 褒め言葉の効果的な使い方は、質問をしながら褒める、具体例を挙げながら褒める、第三者から伝えてもらう
- 男性がいわれて嬉しい褒め言葉には、面白いね、頭いいんだね、かっこいいね、などがある
- 女性がいわれて嬉しい褒め言葉には、気が利くね、気配り上手だね、器用だね、などがある
- 褒め言葉を使うときの注意点は、言ってはいけないたちつてとを理解しておく、褒め言葉に見える失礼な言葉を使わない、同じ言葉を繰り返し使って褒めないようにする