ケサランパサランとは?正体は?本物の見分け方や実在するのかを解説
ケサランパサランは謎の未確認生物とされており、生物か物体なのかも不明でミステリアスな存在です。
手にした人に幸福をもたらすからと、家宝として大切に保管している家や、育てている人もいると言われています。
この記事では、ケサランパサランの名前の由来やどんなものかを解説し、その正体や本物の見分け方を紹介します。
Contents
ケサランパサランとは
ケサランパサランとは、江戸時代から民間伝承されてきた未確認生物です。
空中を浮遊するものや箱に収められたものがあり、さまざまな情報が伝えられているものの、実態はまだ解明されていません。
はじめに、不思議なケサランパサランの名前の由来と、どんなものかを紹介します。
ケサランパサランの名前の由来は?
ケサランパサランの名前は、日本語より外国語に聞こえるかもしれませんが、実際のところ何語なのかは不明です。
名前の由来にはいろいろな説があり、次の3つの説が特に有名ですが、どれが本当なのかは明らかにされていません。
スペイン語のQue Será, Será(ケ・セラ・セラ)説
ケサランパサランの名前の由来とされるものの1つが、スペイン語の「Que Será, Será(ケ・セラ・セラ)」です。
「ケ・セラ・セラ」とはスペイン語で「なるようになる」という意味で、日本でも流行した歌のタイトルにもなっている、楽観的なニュアンスを持つフレーズです。
自由に空を飛び、どこにたどり着くか分からないことから、ケサランパサランという呼び名になったのかもしれません。
梵語の袈裟羅・婆娑羅説
古代インドで使われていた梵語(サンスクリット語)の「袈裟羅・婆娑羅」が、ケサランパサランの名前の由来だという説もあります。
日本風に発音すると「けさら・ばさら」となるため、音的にはかなり似ていると言えるでしょう。
後半の「婆娑羅(ばさら)」は常識外れで遠慮のないことを意味し、予測不能な動きを見せるケサランパサランをイメージできます。
ただし、前半の袈裟羅の意味やケサランパサランとの関連については不明です。
毛や羽根からできた言葉説
ケサランパサランは白い羽根や動物の毛に似ていることから、日本語の「毛(け)」や「羽(は)」を入れた名前ができたという説もあります。
また、羽根のようにパサパサした形状が由来という説もあるのです。
他にもいくつかありますが、興味深いのはケサランパサランの伝承が多い東北地方の「おしらさま」信仰を由来とする説。
「おしらさま」は蚕の神様で、蚕の繭とケサランパサランに共通するイメージがあるため、似た音が入った名前になったのではと言われています。
白い毛玉のようなもの
ケサランパサランの形状は主に2種類で、1つ目は白い毛玉状でおはぎのような形をしています。
大きさは、小豆大のものから鶏卵サイズのものまでさまざまです。
ケサランパサランには妖力があり、持っている人に幸せが訪れると信じられており、毛玉状のケサランパサランを桐の箱に入れ、家宝として大切にする話が伝承されています。
ただし、持っていることを人に話すと効果がなくなるため、門外不出として人には秘密にすることと言われているのです。
ふわふわと空を飛ぶ
2つ目のケサランパサランの形状は、ふわふわと空を飛ぶたんぽぽの綿毛のような形で、比較的最近有名になったものです。
1970年代のオカルトブームの時、東北地方でガガイモの種子の冠毛が風に吹かれて飛ぶ光景を見た人々の間で、未確認生物ではないかと噂が広まりました。
多くは植物の冠毛だったと言われていますが、自らの意思を持って飛んでいるように見える不思議な動きが評判となり、ケサランパサランの知名度がアップしたそうです。
育てることができる
ケサランパサランは穴をあけた桐の箱に入れて、おしろいを与えると育てることができると言われています。
おしろいはケサランパサランの食べ物で、箱の穴は呼吸ができるようにするためです。
増殖したケサランパサランは、持ち主を裕福にしたり健康にしたりするなど、幸福を招くと信じられています。
ただし、1年に2回以上見ると福が逃げてしまうため、1回しか見られません。
また、おしろいは無香料のものを与えることとされています。
空から降ってきた記録もある
ケサランパサランを所有した人や目撃者によると、ケサランパサランは雷の前に空から降ってくる記録が多いようです。
江戸時代に多発した火山は飢饉をもたらして人々を苦しめましたが、その前に降った火山毛は白い馬の毛のような形状だったと言われ、ケサランパサランを連想させます。
人々を苦しめた自然災害の時、空から降ってきたケサランパサランの逸話は、災害から救われたいという人々の祈りから生まれたのかもしれません。
ケサランパサランの正体とは?実在するかを解説

生き物とも物体とも判別がつきにくいケサランパサランですが、その正体は「植物が由来」または「動物が由来」と言われることが多いです。
しかし、未だにどれが本当なのか判明されていないため、実在するのかどうかも謎で興味深い存在であると言えるでしょう。
続いては、ケサランパサランの正体や実在するのかを解説します。
植物が由来
ケサランパサランの正体とよく言われているのは、タンポポの綿毛に代表される、種についた冠毛です。
冠毛は種子を飛ばすためにふわふわと飛ぶ習性があるため、ケサランパサランだと思われる可能性が高いでしょう。
特にセイヨウオニアザミの冠毛は、大きくて固まりやすいため、ふわふわと飛ぶ姿が謎の未確認生物に見えてもおかしくありません。
実は白い綿の正体はカビで、箱の中でおしろいを食べて育つのはカビの増殖だとする説もあります。
動物が由来
山形県の加茂水族館には「ケサランパサランの実物」が展示されています。
説明によると、その正体は猛禽類などの動物が小動物を食べた後に、消化できずに吐き出したり排泄したりした毛玉だとされているのです。
このようにケサランパサランの正体は、動物が由来とする話も珍しくありません。
馬や牛などの動物の胆石がケサランパサランの正体だと言われたり、雪虫やアオバハゴロモの幼虫など白い虫が正体と言われたりすることもあります。
鉱物説や妖怪説も
ケサランパサランの正体と言われるのは、植物や動物だけではありません。
オケナイトと呼ばれる鉱物は、ガラスのような繊維がウサギの毛のようにふわふわしており、ケサランパサランの正体だと言われることもあります。
その他、妖狐や妖蛇などの不思議な力を持つ動物が、玉の形にした妖力を外に出したものがケサランパサランだという妖怪説もあるのです。
確かなことは誰にもわかりませんが、それも人々がケサランパサランに惹かれる要因かもしれません。
ケサランパサランが本物か見分ける方法
どこかで白い羽のようなものやふわふわした塊を見つけたら、本物のケサランパサランなのか、それとも単なる冠毛(綿毛)なのか、気になりますよね。
本物のケサランパサランを見分けるには、どんな動き方をするか観察しましょう。
冠毛の場合は風や空気の流れにのって飛びますが、ケサランパサランは自分の意思で飛んでいるような、不規則な動き方をします。
風や空気の流れとは異なるおもしろい動きをするものなら、本当のケサランパサランの可能性が高いでしょう。
ケサランパサランのスピリチュアルな意味

珍しいケサランパサランを見つけたり保管したりすることは、スピリチュアル的に大きな意味を持つと言われています。
最後は、ケサランパサランのスピリチュアルな意味を紹介しましょう。
幸せの象徴
持っている人に幸せを運ぶ不思議な存在と言われるケサランパサランは、スピリチュアルで幸せの象徴とされています。
ケサランパサランを家宝として保管している家は末永く繁栄し、ケサランパサランが子孫たちのことを見守って正しい道へ導いてくれるでしょう。
また、ケサランパサランに巡り会えたラッキーな人は、人生が好転すると言われています。
金運や仕事運、健康運などに恵まれたり、願い事が叶えられたりして幸運になれるでしょう。
新たな可能性のサイン
純白の羽根のような見た目でピュアな印象があるケサランパサランは、新たな可能性を意味するスピリチュアルなサインだと言われています。
部屋の中の汚れた気や、心にたまっていたネガティブな感情が浄化されると同時に、新鮮なエネルギーが取り込まれて、人生に良い変化が訪れるでしょう。
めったに見られないケサランパサランに遭遇したように、それまで思ってもみなかったチャンスに恵まれて、大きな成功へ飛躍する可能性があります。
不安な人への励ましのメッセージ
突然空から降ってきたり、スピリチュアルなメッセージを伝えるように近寄ってきたりするケサランパサランは、不安を抱えている人への励ましのメッセージかもしれません。
今は困難な状況だとしても、乗り越える力があるから与えられた、大切な試練だと伝えようとしているのです。
自分の進もうとする道に迷いが生じている人なら、選んだ方向性に間違いはないという意味でしょう。
いずれにせよ、自分を信じて進むことが大切です。
運気がアップする
自然界の妖精とも言われるケサランパサランは、自然からのスピリチュアルなエネルギーを取り入れ、運気がアップする前兆を意味する場合もあります。
心と身体のバランスが取れて、健やかな毎日を送れるようになるでしょう。
恋愛や仕事などがうまく行っていない人は、ケサランパサランを育てることにより、運気がアップして全てが順調に進むようになります。
自己中心的にならないよう気を付けて、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
ケサランパサランは謎が多く不思議な存在!幸せの象徴なので見つけたら大事に育てよう
ケサランパサランは白い毛玉のようだったり綿毛のようだったりする未確認生物。
名前の由来や見た目、行動パターンなど謎が多いのですが、持っている人に幸せを運ぶ力があるとされ、家宝として保管する話が伝承されています。
その正体は植物、または動物とも言われ、妖怪説も存在します。
本物の場合は意思を持つような不規則な飛び方をするため、観察してみてください。
スピリチュアルで幸せの象徴とされるケサランパサランを見つけたら、大切に育てて幸運を引き寄せてもらいましょう。
- ケサランパサランは謎が多い未確認生物で、名前の由来や形状も諸説ある
- 見つけた人は幸せになれると言われ、桐の箱で育てられる
- 正体は動物、植物などいろいろな説がある
- 本物の見分け方は飛び方を観察して判断する
- ケサランパサランはスピリチュアルで幸せの象徴のため、見つけたら大事に育てよう




