友人同士で共依存になるとヤバイ?問題点や特徴、抜け出す方法を解説
「共依存」は恋人関係や親子関係でよく耳にする言葉ですが、友人関係も例外ではありません。
自分と相手との関係性に依存してしまう共依存は友情とは別物であり、決して勘違いしないようにしましょう。
依存カップル、親子共依存と同様に友人同士の共依存もお互いの人生に悪影響をもたらす恐ろしいものです。
この記事では、友人同士で共依存になってしまう問題点や特徴、依存関係から抜け出す方法について解説します。
友人との関係に悩んでいる人は、ぜひ参考にして自分らしい生き方を手に入れましょう。
Contents
「共依存」とは?
共依存とは、お互い過剰に依存しあっている関係性を指します。
大事な決断を相手に委ねたり、人に言われるまま行動したりと自分自身を見失ってしまっている状態です。
依存症者は相手から必要とされることに自分の存在価値を見出し、相手を思い通りに支配する・支配されることに精神的な安定を求めます。
恋愛関係や親子関係など、親密な人間関係で多く見られますが、友達関係でも共依存は珍しくありません。
「共依存」は1970年代のアメリカで、アルコール依存症患者とその家族をケアする援助者によって使われ始めた言葉です。
援助者の妻は、アルコール依存者の夫の介護や傾いた家庭を支えるために懸命に努力しました。
しかし妻が努力すればするほど、夫は自分の健康管理や家族に対して無責任になり、アルコール依存はさらに強まる傾向に…。
症状が悪化する夫のせいで、妻はさらに追い込まれるという悪循環に陥ります。
このような悪循環が多くのアルコール依存症患者とその家族の間に見受けられ、援助関係者から共依存と呼ばれるようになったのがきっかけです。
友人同士で共依存になってしまう問題点
友人同士で共依存になってしまうと具体的に、どのような問題が起きるのでしょうか。
ここでは友人同士で共依存になってしまう問題点を解説します。
プライベート・プライバシーが守られない
共依存になってしまうと相手の行動を把握していないと気が済みません。
LINEやSNSで常に繋がっているのが当たり前で、プライベートやプライバシーが筒抜けです。
他愛のないやり取りもすぐに返信しないと相手に「嫌われるかも」という不安から家にいてもスマホが手放せないのは、実生活にも悪影響を及ぼし重大な問題点といえるでしょう。
少しでも秘密のプライベートを持つことに罪悪感を覚えることもあります。
同性・異性との繋がりを妨害される
友人同士で共依存していると、他の友人や恋人に嫉妬しやすくなります。
そのため依存関係にある友人から同性や異性との繋がりを妨害される可能性もあるでしょう。
他の人たちと仲良くしている様子をみると「友達が奪われる」という心理が働き、口を出したり、相手を悪く言ったりします。
交友関係が広がらないだけでなく、友人への依存性をさらに増長させる結果となるでしょう。
共依存している友人なしでは行動できない
友人がいない状況だと、不安になって自分だけで判断できなくなってしまうのも共依存の特徴です。
共依存している友人なしでは行動できなくなり、買い物や食事も常に一緒になります。
同じ職場の友人に依存している場合は、休みが違うと仕事ができなくなったり、ランチも食べられなかったりと大きな支障をきたすことも珍しくありません。
人生のターニングポイントを友人に託してしまう
共依存していると自分の考えよりも相手に合わせることを優先してしまいます。
進路や就職先など、人生のターニングポイントを友人に託してしまうのも共依存ではよくあることです。
友人と離れたくない一心で、自分と合わない進学先や仕事を選んで後悔することになり兼ねません。
また友人も自分に合わせたせいで苦労している相手を見捨てることができず、過剰に助けてしまい共倒れになってしまうケースもあるあるです。
お金のトラブルに発展することも・・・
友人関係だけでなく、依存恋愛をしているカップルの間でもお金の貸し借りからトラブルに発展するケースは多いです。
依存している相手からお願いされると「貸さなければ関係が崩れるかも」という不安から断ることができません。
また、友人から必要とされることに存在価値を見出してお金を貸してしまっている可能性もあります。
関係の破綻を恐れて返済を催促することもできず、貸したままの状態になりやすいです。
友人関係で共依存になりやすい人の特徴
どのような性格や考えの人が友人との共依存に陥りやすいのでしょうか。
ここでは友人関係で共依存になりやすい人の特徴を解説します。
悪いほうに深読みする
友人関係で共依存になりやすい人は、物事を悪いほうに深読みする特徴があります。
他人の言動に過剰に反応して「嫌われているかも」「自分の悪口を言ってるのかも」と被害妄想を膨らませてしまうのです。
起きてもいないのに悪い結果ばかりイメージしてしまうのは、自分が傷つくことを極端に恐れているからでしょう。
常にネガティブな感情を抱えているので、不安を和らげるために友人に依存してしまいます。
人からの評価が気になる
相手との関係性に自分の存在価値を見出す共依存に陥るのは、自分に自信が持てないのが原因です。
また周囲からの評価を気にしすぎてしまうのも、友人関係で共依存になりやすい人の特徴になります。
相手からどう思われているか気にし過ぎてしまうのは自分に自信がない証拠です。
自分を認めてくれ、高く評価してくれる友人から離れられなくなってしまうというわけです。
他人の意見に合わす
友人関係で共依存になりやすい人は他人の意見に合わせる傾向があります。
相手の意見を尊重して受け入れることは、円滑な人間関係を保つためにも大切なことです。
しかし、相手から嫌われることを恐れて、自分の気持ちを押し殺しているなら健全な人間関係とはいえません。
人と接するのが苦手
自分の気持ちを上手く表現できない人が、相手に合わせるうちに共依存に陥るケースもあります。
また人と接するのが苦手なタイプも一緒で、共依存になりやすいです。
相手のペースに飲まれてコントロールされてしまい、気付いたら依存していた…となる可能性があります。
一方的に依存してしまうパターンと、「仲良く話せる友達ができた」と共依存してしまうパターンどちらかに陥ってしまうでしょう。
人に尽くしすぎてしまう
他人のために自分を捧げる自己犠牲の精神は素晴らしいことです。
しかし、人に尽くしすぎてしまうのは、共依存に陥りやすい人の特徴でもあります。
自分の時間や労力をなげうって、相手に必要とされることに存在価値を見出してしまうのでしょう。
尽くしすぎることで、知らず知らずのうちに相手を「あなた無しでは生きられない状況」に陥らせて、コントロールしている可能性もあります。
子どもの頃のトラウマがある
幼少期の体験は人格形成に大きな影響を与えます。
共依存になりやすい人は子どもの頃のトラウマを抱えている可能性が高いです。
というのも、子どもの頃に親からの愛情を得られないと、他者との人間関係に愛情を求める傾向があると言われています。
友人から愛されるために尽くしすぎたり、必要以上に頼ったりして共依存関係に発展しやすくなるでしょう。
人からのお願いを断れない
どれだけ忙しくしていても、人からのお願いを断らない人っていますよね。
「相手から嫌われるのを恐れてお願いを断れない」「自分の意見を言えない」タイプの人は共依存に陥りやすい特徴があります。
自分よりも相手を優先してしまう考え方は依存されやすく、また「相手から頼られる」という関係性に自分の存在価値を見出しているのであれば、さらに依存関係を強めてしまうでしょう。
なんでも頼ってしまう
友人関係で共依存になりやすい人は、なんでも頼ってしまうのが癖になっています。
他人を当てにして生きているのは、自己評価が低く自分に自信がないからです。
そもそも、なんでも頼ってしまう人は他人への依存心が強く、無意識に共依存できる相手を求めている可能性もあります。
友人との共依存から抜け出す方法
共依存になっている人は「良くない関係」と理解しつつも、関係をズルズル続けてしまっているケースが多いです。
どうしたら友人との共依存関係を改善することができるのでしょうか。
最後に友人との共依存から抜け出す方法を解説します。
「自分のために」を中心に行動する
共依存に陥っている人は「相手のために」が行動の基準になっています。
友人との共依存から抜け出すには「自分のために」を中心に行動しましょう。
友人のために尽くして自分の存在価値を見出すのではなく、自分のために行動して自分の存在価値を見出すのです。
自分に焦点が当たるように行動すれば、自信がついて友人と健全な関係が育めるでしょう。
自分の気持ちを変える
共依存は相手からも依存されている状態ですが、抜け出そうと思っても他人の気持ちを変えることはできません。
友人との共依存関係を改善するには、自分の気持ちを変えることが一番です。
友人に必要とされたいと思うのはやめましょう。
まずは自分が相手を求める気持ちを変えなければ、関係は改善されません。
人のことは考えず自分のことを考える
「他人は他人」「自分は自分」と割り切って、自分のことだけを考えましょう。
共依存に陥る人は相手のことばかり考えてしまうのが特徴です。
友人が抱えている問題を自分まで抱え込んで悩む必要はありません。
自分のことに集中するうちに自然と共依存から抜け出せるはずです。
友人と離れて自分の時間を過ごす
「良くないと理解しつつも離れられない」という矛盾を抱えているのは、正常な判断ができていない証拠といえます。
思い切って友人と距離を置いて、自分の時間を過ごすのも効果的です。
好きな音楽を聴いたり、好きな本を読んだりして、自分らしくいられる時間を過ごしましょう。
気持ちが落ち着いて、友人との関係を客観的に見直すきっかけになるはずですよ。
専門病院に相談するのもアリ
友人と共依存するあまり、心や体に不調をきたして生活に支障が出るケースも珍しくありません。
深刻な場合は専門病院に相談するようにしましょう。
共依存の原因は自分では気づかない潜在意識にあります。
専門病院でカウンセリングを受けることで気持ちが楽になって、問題解決のきっかけになるかもしれません。
交友関係を広げて自立心を育もう
友人同士で共依存に陥ってしまうのは、交友関係の狭さも原因の1つです。
頼れる人が周りに少ないと、どうしても1人の友人に依存してしまいます。
共依存から抜け出すには、交友関係を広げることも大切です。
また、自分のことを大切に思えるような出会いが意識を変えてくれることもあるでしょう。
もし素敵な出会いを探しているなら、マッチングアプリ「ハッピーメール」を利用するのも1つの手です。
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共依存になる友人と離れることも大切!
人間は一人では生きられないので、他人を頼ったり頼られたりするのは当然のことです。
しかし、過剰に相手に依存してしまう共依存は自分らしさを見失うだけでなく、大切に思っているはずの友人の生き方まで変えてしまいます。
共依存に陥っている状態では、友情が歪んでしまった原因に気づくことさえ難しいでしょう。
自分と相手の将来を思うなら、共依存になる友人と離れることも大切です。
友人との付き合い方を見直して、健全な友達関係と自分らしい人生を手に入れましょう。
- 共依存とはお互い過剰に依存しあっている関係性のこと
- 友人同士で共依存になってしまう問題に「プライベート・プライバシーが守られない」「お金のトラブルに発展する」などがある
- 友人関係で共依存になりやすい人の特徴は「悪いほうに深読みする」「尽くしすぎてしまう」など
- 友人との共依存を抜け出すには「自分のことを考える」「専門病院に相談」などが効果的