金木犀の花言葉の意味や由来は?怖いと言われる理由や銀木犀の花言葉も解説
甘い独特の香りで、匂えばすぐにわかる金木犀。
そんな金木犀は日常生活の中でも、香水などのフレグランス商品、または花茶としても楽しまれている有名な花です。
そんな金木犀の花言葉ですが、一部では怖い意味があるという噂も。
金木犀本体や、モチーフにしたプレゼントに送りたいと思っても、花言葉を気にする人には不安になってしまう噂ですよね。
そこで本記事では、金木犀の花言葉の意味や由来をご紹介します。
同じ属性である銀木犀についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
そもそも金木犀とはどんな花?
まず、金木犀とはどのような花でしょうか。
匂いはわかっていても、詳しい開花時期や寿命・名前の由来などは意外と知られていないものです。
ここでは金木犀の基礎知識をご紹介します。
名前の由来
金木犀は日本独自の花名で、白い花をつける銀木犀の仲間。
原種になっている銀木犀の花の色に対して鮮やかなオレンジ色の(金を思わせる)花をつけるため「金木犀」と呼ばれるようになりました。
また、英語では「osme(香り)」と「anthos(花)」が語源となり「Osmanthus(オスマンサス)」が属名です。
まさに、金木犀を象徴する香りにちなんだ名前ですね。
開花時期
金木犀は9月後半から10月下旬に開花時期を迎えます。
特徴的な甘い香りが漂ってくると「秋の始まりだ」と表現されることも多く、秋を代表する花のひとつです。
また、秋の誕生花としても知られています。
その開花日数は3~5日と短命で、儚さを象徴する花といわれることも。
気候や気温の変化によっては2度目の開花を迎えることもありますが、楽しめる期間は短くなっています。
金木犀の花言葉は?
金木犀にはさまざまな花言葉があります。
特に人間性に関したものが多く、敬愛する人や尊敬する人へ贈る際にピッタリな言葉も多いのです。
ここでは、金木犀の代表的な花言葉をご紹介します。
気高い人
金木犀の花は、寿命が短いうえに雨が降ると一気に散ってしまいます。
甘い香りという誇らしい特徴をもっているのに、その姿を惜しまずに散るときには潔く散る。
この姿が気高さを感じさせると、つけられた花言葉です。
また中国では位の高い女性が幸福や吉兆を呼ぶため、香料などに金木犀を使っていたことも、由来のひとつとなっています。
高潔
気高い人と似た意味で、高潔も花言葉として使われています。
金木犀は花がしおれてしまう前に、自ら散らします。
その潔さが利欲を考えず、しっかりとした心の芯を持っている様に例えられてこの花言葉が生まれました。
謙虚・謙遜
金木犀は甘い香りを放つのが特徴ですが、その花の姿は小さくて控えめです。
この様子から、慎ましく控えめという意味を示す「謙虚・謙遜」が花言葉として生まれました。
しっかりした個性があるのに、前に出過ぎず一歩引くような姿は奥ゆかしくて美しいと表現される場合もあります。
真実
強い香りを放つ金木犀の香りは、数キロ先まで届くといわれています。
そのため花が咲くとその香りがゆえに、姿が見えなくても存在がわかってしまうのです。
こうした点から、決して隠れることができない様を表し生まれたのが「真実」という花言葉です。
交流
金木犀は秋を象徴する花として、俳句などの季語にも使われています。
そのため万人受けすることでも人気の花です。
甘い香りで人を惹きつけ、いつの間にか人が金木犀を愛でている様子を表しているのが「交流」という花言葉の由来です。
人との結びつきを花で表すのは、日本らしい風情ですね。
金木犀の恋愛に関する花言葉は?
金木犀には、恋愛にちなんだ花言葉も含まれています。
そのため、相手に気持ちを伝える際のプレゼントとしても用いられることも。
ここでは、恋愛の意味を含んだ金木犀の花言葉をご紹介します。
初恋
金木犀の香りは、インパクトがあり忘れられないことから生まれた花言葉です。
短期間で散ってしまうその香りが恋しくなり、また次の季節を待ちわび何度でも会いたくなり記憶に刻まれる。
こうした様子がまるで初恋のような甘さと切なさを感じさせます。
真実の愛
どこにいてもその香りを周囲に放ち、自分の存在を決して隠さない金木犀。
その姿を、大切な相手に対して自分の心を偽りなく伝えるといった意味合いに重ねて生まれた花言葉です。
そのため、プロポーズや記念日の花束として金木犀を取り入れる人も多くなっています。
陶酔
金木犀の香りに心地よさを感じる人も多いのではないでしょうか。
人を誘惑する甘い香りに心を奪われる様子を、異性に惹かれる心に掛け合わせて生まれたのが「陶酔」の花言葉です。
原産国の中国では、女性が男性と会う前に金木犀が入ったお酒を口に含ませるという習慣もあります。
変わらぬ魅力
金木犀はいつの時代も、変わることなくその香りを放ち続けています。
また、その季節を毎年待ちわびている人も。
変わらぬ魅力を持ち続け、輝いている姿に恋い焦がれる様子から生まれた花言葉です。
女性に対して、敬愛を示す際に良く用いられる花言葉のひとつになります。
思い出の輝き
香りと記憶は深い結びつきがあります。
一度体験すると、記憶に残り続ける金木犀の香りは、その時過ごした相手や風景を思い出させてくれる切っ掛けのひとつ。
大切な人と過ごした時間の中にあり続ける程、印象的な香りから生まれた花言葉です。
金木犀の怖い花言葉は?
金木犀には、怖い意味が含まれた「裏花言葉がある」という噂があります。
では実際にどのような花言葉で、由来や意味合いはどういったものなのでしょうか。
ここでは、怖いと噂される金木犀の裏花言葉についてご紹介します。
隠世(かくりよ)
「隠世(かくりよ)」とは死後の世界を表す言葉です。
言葉の意味だけ聞くと怖いように思いますが、実は金木犀が持つとされる邪気を祓う力に由来しています。
金木犀の濃厚な香りは穢れを払い、魔除け効果があるため、昔からお寺や神社の庭などに植えられてきました。
そのため死後の世界と繋がりがあるのではと、いわれるようになったのです。
誘惑
金木犀の強い香りは、好き嫌いに関わらず人を引き寄せるといわれてきました。
そのため、遠く離れても途切れることのない匂い。
そして得体の知れないものに呼ばれるような芳香に、人は不気味さを感じていたのでしょう。
官能美
誘惑と似ている意味合いで、金木犀の香りは姿が見えないのにフラフラと誘われてしまう怪しい美しさを連想させます。
香りに夢中になっている人を、知らない道へさえ迷い込ませていくほどの官能的な香りが花言葉の由来です。
最近では、ミステリアスな魅力があるという意味でも用いられています。
金木犀に似た銀木犀の花言葉は?
銀木犀は金木犀と同じモクセイ科木犀属の樹木になります。
金木犀のほうがメジャーな印象がありますが、実は銀木犀が元々あったもので、金木犀は変種で生まれた植物です。
白い花をつけ、金木犀より匂いが控えめな銀木犀にはどのような花言葉があるのでしょうか。
初恋・高潔
銀木犀の白く小さな花が初々しく、初恋のような可憐さを思わせるのが由来です。
また、同じく白の凛とした高貴さが、芯の強い人間性も表しています。
謙虚・謙遜
金木犀と同じく甘い香りを持っているのに、その強さは控えめであまり目立たない様子が由来です。
金木犀と同じ言葉でも、こちらは銀木犀全体が持つ雰囲気を表していますね。
真実
甘く優しい香りの花に対し、木肌がザラザラしてギザギザの葉を持っていることが由来です。
見た目だけではわからない、真実の姿を表しています。
あなたの気を引く
銀木犀は金木犀より香りが穏やかなため、さりげなく気付かせる様子から生まれた花言葉です。
中国では、女性はデートの際に銀木犀の甘い香りを漂わせるという方法で、相手を夢中にさせたという逸話もあります。
金木犀は花言葉も香りもプレゼントにおすすめ
金木犀・銀木犀の花言葉についてご紹介しました。
怖いと噂される花言葉も、実は金木犀のもつ魅力や高貴さから生まれたもので、心配するものではありません。
金木犀は優しく心のこもった花言葉が多いので、プレゼントにもおすすめといえます。
ぜひ大切な人へのプレゼントには、金木犀の花や香りを使ったアイテム、モチーフにした作品を検討してみてはいかがでしょうか。
- 金木犀は9月後半から10月下旬に開花する短命の花
- 香りのインパクトから、人の心に残る花言葉が多い
- 怖いといわれる花言葉は、金木犀の高貴な香りゆえなので心配はない
- 金木犀は大切な人へのプレゼントにおすすめ