セルフコントロールとは|感情をコントロールするメリット・高める方法5選
セルフコントロールという言葉を聞いたことはありますか?
セルフコントロールとは、自分自身の感情や行動を制御・調整することです。
セルフコントロールを人間関係や仕事に活かすことができれば、より良い人生を歩むことができるでしょう。
今回の記事では、「セルフコントロール」のメリットやスキルの高め方について解説します。
Contents
セルフコントロールの意味とは?
人生にはさまざまな誘惑が存在します。
そうした衝動にいちいち流されていると、目標が達成できなかったり取り返しのつかない失敗をしたりする危険性が訪れます。
そこで重要なのが「セルフコントロール」です。
セルフコントロールは現在社会心理学などでも研究されている分野であり、危険な誘惑やよくない衝動・欲求を自分で制御し、物事を良い方向へと変えるためには非常に重要なスキルといえます。
たとえば、締め切りの近い仕事があるとして、セルフコントロールできる人は「今やらなければ不利益が多い」と冷静に判断できるためすぐに仕事にとりかかるでしょう。
しかし、セルフコントロールができていないと目の前の欲求を優先してしまい、後々痛い目に合うなんてことも少なくありません。
もしも成し遂げたい夢、目標があるのなら、セルフコントロールのスキルが強い味方になってくれます。
人生をより素晴らしいものにしたいなら、ぜひセルフコントロール力を身につけましょう。
セルフコントロール力が高い人の特徴
まずは、自分にはセルフコントロール力があるのかを知ることが大切です。
ここではセルフコントロール力が高い人の特徴について解説していくので、自分に当てはまる部分があるかどうかチェックしてみましょう。
いろんなことに我慢強い
セルフコントロール力が高い人は、いろんなことに我慢強い傾向があります。
そのため、誘惑や感情を乱すような出来事があっても、自分の中で上手く消化することが可能です。
自分のやりたいことよりもやるべきことを優先できるので、欲望に負けて不利益を被ることはほとんどないでしょう。
自己管理能力が高い
自己管理能力が高い、というのもセルフコントロール力がある人の特徴です。
普段から規則正しい生活を心がけているのはもちろん、どんなに楽しい場面でも体調に影響するほど羽目を外すことはありません。
また、時間やお金の管理もしっかりしているため、遅刻や商品の衝動買いなどとも無縁なタイプです。
環境をプラスに考えられる
セルフコントロール力が高い人は、環境をプラスに考えることができます。
引っ越しや仕事などの影響で周囲の環境が変わることがあっても、マイナス面よりプラス面を見つけて前向きに行動することが可能です。
セルフコントロールできる人は、プラスに考えたほうが自分の利益にもつながりやすいと、根底では適切な判断をしているのです。
冷静に判断できる
何事も冷静に判断ができるのも、セルフコントロール力の高さの証拠です。
自分の感情がコントロールできない人は、不測の事態にパニックになってしまうでしょう。
しかし、セルフコントロール力が高い人は冷静な判断が可能なため、思いもよらない事態にも慌てることはありません。
結果として、適切な対応がしやすく仕事面や生活面でも利益を上げることが多いです。
自分の意思を持っている
セルフコントロール力の高い人は、自分の意志をしっかり持っています。
セルフコントロールとは、ある意味自己判断の連続といえます。
何らかの誘惑があったときに「こちらのほうが正しい」と、自分で瞬時に判断する必要があるからです。
セルフコントロール力のある人は自分の意志がしっかりしているため、周囲の誘惑に惑わされることなくしっかりとした判断を下すことができるのです。
感情のコントロールができないのはなぜ?
やるべきことがあるのに遊んでしまった、なんて経験は誰にでもありますよね。
魅力的な誘惑や衝動に抗うことは大人であっても難しいもの。
なぜ人はわかっていても感情のコントロールができないのか、続いてはその理由について見ていきましょう。
自分で自分のことをわかっていないから
感情のコントロールができないのは、第一に自分のことがわかっていないからです。
自分では自分のことをわかったつもりになっていても、多くの人は深い部分まで自分自身を理解していません。
勤勉なつもりでも甘い言葉に弱かったり流されてしまったりと、自分自身のウィークポイントを正しく捉えていない人は珍しくないのです。
そのため、いざというときに自分に合った行動が取れないなど、コントロールすべき部分を間違ってしまう人が多くなります。
できることを考えられていない
セルフコントロールが苦手な人は、自分のできることを正しく考えられていない可能性があります。
「自分ならこれくらいできる」と能力を高めに見積もっているため、何でも一人で解決しようとキャパオーバーしてしまうのです。
また、思ったようにこなせなかったせいでモチベーションが下がりやすい傾向もあります。
もし、自分のできる範囲が正しくわかっていれば、適切なタイミングで周囲を頼ることが可能です。
セルフコントロール力を身に着けたいなら、まずは自分ができることを正しく知る必要があります。
自分に合うセルフコントロール法を知らない
自分自身でセルフコントロールする方法は1つではありません。
しかし、自分に合ったセルフコントロール方法を知らなければ自身の能力を生かすことは難しいでしょう。
セルフコントロールはただ我慢すればいい、ということではありません。
自分自身を抑え望ましい行動に導くという意味では、セルフコントロールは一種の自己マインドコントロール的なものといえるでしょう。
ある意味心理学と密接に関係したテクニックであり、こうしたことを学ぶ機会がなければ適切なコントロール法を身に着けることはできません。
逆に言えば、正しいセルフコントロール術さえ知ることができれば、誰にでも身に着けられるスキルだということ。
もしセルフコントロール力を高めたいのなら、参考サイトやさまざまな出版社から刊行されている関連書籍で知識を深めることをおすすめします。
感情のコントロールができる人のメリット
セルフコントロール力が高いことは人生に大きな幸せをもたらします。
続いては、感情のコントロールができる人の具体的なメリットを見ていきましょう。
感情に左右されなくなる
セルフコントロールができるようになれば、感情に左右されない人になれます。
重要な判断が必要な時こそ、感情に振り回されることはデメリットになりやすいです。
もし感情に左右されにくくなれば、突発的な事象にもパニックにならず上手に対応することができるでしょう。
集中力が高まる
感情のコントロールは集中力の高まりにもつながります。
注意力が散漫になるのは、さまざまなことに気を取られてしまうからです。
しかし、何が起こっても感情さえコントロール可能なら、いざという時にもすぐ集中できるでしょう。
集中力が必要な作業こそ、セルフコントロールが役立つのです。
前向きに物事を考えられる
感情のコントロールができる人は、前向きに物事を考えられます。
悲観的になったりネガティブ思考に囚われたりしてしまうのは、感情に振り回されている証拠です。
もしピンチが訪れても感情さえコントロールできれば、すぐに適切な対策も考えられるため気持ちも上向きやすいのです。
さらにはセルフコントロールによって物事が上手くいきやすくなるため、さらに前向きになれるという良い循環が得られるでしょう。
仕事の成績アップが期待できる
感情をコントロールできる人には、仕事の成績アップが期待できます。
セルフコントロールが上手い人は誘惑に負けず、必要なことを優先して行動することができます。
プラスして冷静な判断も可能なため、ビジネスシーンでは有利に働くことが多いです。
また、社会人に限らず学生においてもセルフコントロールが上手ければ成績に良い影響を出しやすいでしょう。
健康的な生活を送れる
健康的な生活を送るためには、感情を上手にコントロールすることが役立ちます。
歯周病や成人病といった病気には、普段の生活習慣が大きく関わっていることが多いです。
また、過度な飲酒や喫煙、乱れた性生活なども病気を引き起こす要因であり、セルフコントロールできる人はこれらの悪習慣から自分を避けることができます。
健康を保つためにはある程度の自己メンテナンスが必須であり、自分を律する力がある人のほうが健康的な生活を送りやすいのです。
自分でできるセルフコントロール法5選
最後に、今すぐにでもできるセルフコントロール術を紹介していきます。
自分でできるセルフコントロール法を試したいという人は、ぜひ以下のモノから実践してみてください。
感情を整える環境にする
セルフコントロールするためには、自分自身の感情を整えられるような環境にすることが大切です。
誘惑の多い環境ではセルフコントロール術を上達させることは難しくなります。
まずは、平静を保ち物事に集中できるような環境をつくることを心がけてください。
誘惑が多いようであれば、自分の感情を乱す人間関係・物事から距離を取ることをおすすめします。
おちついた環境を整えることが、セルフコントロールの第一歩なのです。
ストレスを溜め込まない
ストレスを溜め込まないことも、セルフコントロールには重要です。
ストレスは私たちの感情に大きな影響を及ぼします。
脳が常にストレスにさらされている状態では、冷静さが必要なセルフコントロールを達成することは難しいでしょう。
ストレスの原因とは離れる、あるいはストレスの上手な発散法を見つけるなど、なるべくストレスを溜め込まないことをおすすめします。
達成できる目標を持つ
セルフコントロール上達のためには、達成できる目標を持つことが大切です。
常に高い目標を頑張り続けるだけでは、かえってストレスになってしまうでしょう。
たとえば、ここまで仕事が済んだら帰りにスイーツを買っていい、など身近な目標とともに自分へのご褒美を用意するのがおすすめです。
実現可能な目標をクリアすることは自己肯定感のアップにもつながるため、よりセルフコントロールしやすい精神状態を作りやすくなるでしょう。
自分を客観的に捉える
セルフコントロールするためには、自分を客観的に捉えることも大切です。
自分自身のことがわかっていないと、感情をコントロールするための適切な行動ができなくなってしまいます。
ぜひ普段から自己を分析し、客観的に自分を捉える癖をつけてください。
怒り・悲しみ・喜びといった感情が生じたときに、そのまま受け入れるのではなく「なぜ自分はそう思ったのか」を客観的に探るのがコツです。
そうすることで、自分の優れた部分や欠点が見えてくるでしょう。
自分とはを明確にする
感情コントロールを上達させるには、「自分とは何か」を明確化しておくことが必要になります。
自分はこんなことを好む人間であり、こうなりたいと思っている、ということがはっきりしていれば、そこに標準を合わせたセルフコントロールがしやすくなるでしょう。
紙に自分の特徴や目標を書き出す、あるいは理想像をはっきりさせておくなど、普段から自分について意識することが大切です。
セルフコントロール力を鍛えて毎日を楽しいものにしよう!
常に自分を制御しストイックに生きるのはなかなか難しいものです。
しかし欲望のままに行動してしまうと、仕事や勉強、人間関係において深刻な事態を引き起こしかねません。
より良い人生のためには、セルフコントロール力をアップさせることをおすすめします。
最初は難しいかもしれませんが、自分自身をもっとよく理解し環境を整えることで、感情を制御しやすくなるでしょう。
ぜひセルフコントロール力を身に着けて、毎日を楽しいものにしてくださいね。
- セルフコントロールとは、欲望や衝動を適切に抑えることで物事を良い方向へ変えるスキル
- セルフコントロール能力の高い人には、我慢強い・自己管理能力が高い・冷静な判断力を持つといった特徴がある
- 感情のコントロールが難しいのは、自分自身のことをよく理解していないから
- 感情のコントロールができれば、仕事や生活面でさまざまなメリットが得られる
- セルフコントロールのためには、感情を乱さないような環境を整えることが大事