エリンジウム(マツカサアザミ)の花言葉は怖い?和名の由来や誕生花も解説
清涼感のある青い花を咲かせ、6月~8月に見頃を迎えるエリンジウム。
花の中心は、トゲのある葉に守られるというユニークな形をしています。
茎や苞(ほう)まで青く色づき長持ちのため、ドライフラワーとしても人気です。
今回は、エリンジウムの花言葉や特徴について解説します。
エリンジウムをプレゼントしようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
エリンジウムの花言葉と由来|日本
エリンジウムには「光を求める」「厳格」「独立」「秘密の恋」「秘めた愛」と5つの花言葉があります。
「光を求める」は、エリンジウムの花に金属質な光沢があることが由来です。
確かに、花だけでなく葉や茎にも艶がありますね。
「厳格」「独立」は、トゲのある葉が人を寄せ付けないように見えるためつけられました。
「秘密の恋」「秘めた愛」は、鋭いトゲが花を守っている様子が由来です。
花を人に言えない恋や愛に例え、その秘密がバレないよう葉が覆っているので、このような花言葉がつけられました。
エリンジウムの花言葉と由来|海外
実は、エリンジウムには海外でも花言葉があります。
日本と同じく「厳格(rigorous)」と「独立(independence)」の2つです。
由来も日本と同様、鋭いトゲのある葉が触れる者を拒んでいる様子から。
日本とは違い花言葉が少ないのは、エリンジウムを見たときの印象が異なるからでしょう。
西洋の花言葉とあわせて覚えておくと、より花の奥深さを知ることができますよ。
エリンジウムには怖い花言葉がある?
エリンジウムには怖い意味の花言葉はなく「厳格」が少々堅いイメージを与えるくらいです。
しかし「秘めた愛」「秘密の恋」は、不倫や浮気といった禁断の恋を連想させます。
花が守られている様子が、内に秘めた情熱を表しているのです。
そのため、恋人やパートナーがすでにいる人や既婚者へのプレゼントはNG。
もし、贈るのであれば一言伝えてからがベターですよ。
エリンジウムはどんな花?
夏が見頃のエリンジウムですが、見たことはあっても、どのような特徴があるのか知らない人は多いでしょう。
ここからは、エリンジウムの特徴について解説します。
- 和名:松笠薊(マツカサアザミ)
- 英名:Eryngium/Sea Holly
- 開花時期:6月~8月
- 誕生花:8月28日
和名・英名の由来
エリンジウムには松笠薊(マツカサアザミ)という和名とSea Hollyという英名がついています。
和名の由来は、中心の花の部分が松笠(まつぼっくり)に似ており、トゲトゲした見た目がアザミに似ていることから。
ただし、エリンジウムはキク科(アザミ)ではなくセリ科の植物です。
英名の由来は、エリンジウムの葉が柊(Holly)に似ており、海岸に自生するためSea Hollyとつけられました。
ちなみに、エリンジウム(Eryngium)という花名は「トゲのある葉」という意味のギリシャ語「eryggion(エリギオン)」が由来です。
葉にトゲがある
エリンジウムの花の周りにはトゲトゲした葉が放射状に広がっています。
花と同じように青く色づくため鉢植えのほか、切り花やドライフラワーとしてとても人気です。
野性的な見た目ですが、品種によっては葉色と質感がより深い色に見え艶やかに。
独特な造形美がエリンジウムの最大の魅力です。
球状や円柱状の青い(紫)花を咲かせる
エリンジウムは、小さい花がいくつも集まって球状や円柱状の花姿になります。
一般的に青や紫の花を咲かせますが、品種によっては白や茶色もあり、200種類以上も流通しているといわれています。
金属感のある花がとてもユニークで、まつぼっくりのようなフォルムも魅力的。
生花でも鮮やかですが、乾燥させても美しい色が残るため、誕生日・記念日・シーン別のフラワーギフトにぴったりです。
とくに青色はシャープでおしゃれなので、フラワーアレンジメントの花材におすすめですよ。
日本に自生種はない
エリンジウムは、中央アジア・南北アメリカ・ヨーロッパなど世界各地に分布していますが、日本に自生種はありません。
理由は、高温多湿に弱く暖地での栽培が難しいからです。
多くは多年草のため、冷涼な気候であればすくすく育ちますが、日本では1〜2年草扱いとなっています。
もし、自宅で育てるのなら風通しの良い場所に植え、乾燥を好むので水のやり過ぎには注意しましょう。
梅雨が来ることを見越し、ぬかるむ場所に植えるのは避けてください。
鉢植えの場合は、軒下に移動させるといった対策が必要ですよ。
エリンジウムには素敵な花言葉が多い!ただし禁断の恋を連想させる言葉もあるので注意
暑い夏にひと時の清涼感をもたらしてくれるエリンジウム。
球状の花姿とトゲまで青く色づいた葉、金属感のある質感が特徴的な花です。
花言葉も魅力的なので、大切な人への贈り物にぴったり。
生花のほか、乾燥させても鮮やかな色が残るのでドライフラワーがおすすめですよ。
ただし「秘密の恋」「秘めた愛」といった、禁断の恋を連想させる花言葉もあるので、渡す相手によっては誤解を生む可能性があります。
もし、プレゼントするのなら一言添えてから贈りましょう。
ユニークかつ美しい魅力がつまった最高の贈り物になること間違いなしです。
- エリンジウムの花言葉は、日本と海外では「厳格」「独立」が共通している
- 「秘密の恋」「秘めた愛」は、内に秘めた情熱を連想させるので贈る際は注意が必要
- 葉に鋭いトゲがあり、花は鮮やかな青色や紫色などがある
- 日本に自生種はないため、日本では1~2年草扱いである