エリカの花言葉は?ピンクや白など色・種類別の意味や花の特徴を解説
エリカは、低い木の枝に釣鐘やつぼのような形をした花がまとまって咲き、鉢植えや切り花、ガーデニングなどで人気のある花です。
見た目は繊細で美しいエリカには、どんな特徴があって、どのような花言葉があるのでしょうか。
この記事では、エリカ全般の花言葉や、種類別、色別の花言葉などを紹介していきます。
Contents
エリカの花の特徴とは?
エリカとはツツジ科エリカ属の植物で、大きく成長するものもありますが、ほとんどが1メートル以下の常緑樹です。
愛らしい小さな花がまとまって咲いている様子がかわいらしいので、ガーデニングや鉢植え、切り花などに利用されています。
最初に、エリカの花の特徴について紹介しましょう。
種類が多い
エリカにはおよそ700以上の種があるといわれており、ほとんどが南アフリカ原産ですが、ヨーロッパ原産のものもあります。
日本でよく見られるのは、冬咲きでピンクの花が咲くジャノメエリカです。
他には、白いスズランのような花を咲かせる、スズランエリカも人気の品種です。
また、ジャノメエリカに似たメランセラや、クリスマスの頃に花が咲くクリスマスパレードなど多くの種類があり、品種によって育て方や特徴が異なります。
小さな花がたくさん咲く
エリカは1つの枝に、たくさんの小さな花がつき、花はぶら下がるような形で咲くものが多いです。
エリカのドライフラワーや生花がびっしりついた枝を使った、おしゃれなリースも人気があります。
花の色は品種によって異なりますが、ピンクや白、紫、赤、黄色などで、花の形も品種によって異なります。
開花時期も品種によっていろいろで、ジャノメエリカやスズランエリカは冬から春に咲き、メランセラは秋咲き、ホワイトデライトは通年花が咲く品種です。
英語名はヒース
エリカの英語名はヒースで、ヨーロッパではヒースガーデンと呼ばれる庭園が作られるなど、昔から人々に親しまれてきた花です。
ヒースとは、もともとイギリス北部やアイルランドの荒れ地の意味で、荒野に生い茂るヒース(エリカ)の風景は、文学作品などにも登場します。
属名のEricaは、ギリシャ語で砕くことを意味するereikoに基づく名前で、ある種のエリカの枝が裂けるように折れることが、名前の由来だともいわれています。
エリカの花言葉
エリカの花言葉は「孤独」「博愛」「心地よい言葉」です。
エリカは種類が豊富なので、共通する花言葉の他にも、種類別または色別の花言葉がありますが、それは後で説明しましょう。
まず、エリカ全般の花言葉の意味を解説します。
孤独
「孤独」は、ヨーロッパで荒野に自生しているエリカの寒々しい雰囲気からイメージされた花言葉で、英語でもエリカ共通の花言葉は「孤独」です。
エリカは他の植物があまり育たないような、自然環境が厳しい土地でも育つ木です。
そのため、人にたとえるなら孤独に耐えながら生きている人物を連想させるのでしょう。
イギリスの小説「嵐が丘」は、ヒース(エリカ)が咲く寂しい土地が舞台で、孤独な主人公を象徴するように名前に「ヒース」が使われています。
博愛
エリカには「博愛」という、ポジティブな印象の花言葉もあります。
この花言葉の由来は、エリカの枝に小ぶりな花がびっしりと咲く様子が、人々が身を寄せ合いながら、お互いを助け合っているように見えるからかもしれません。
また、ヨーロッパの荒れ地に自生するエリカは、開花時期になると鮮やかな花をいっせいに咲かせて風景を一転させ、見る人の心を癒やしてくれることも由来の1つでしょう。
心地よい言葉
見る人の心を癒やしてくれる可憐なエリカの花には「心地よい言葉」という、楽しくなるような花言葉もあります。
この花言葉は、たくさんのかわいらしい花をつけたエリカが、疲れたハートに心地よく響く言葉のように、ヒーリングの力を持っているからかもしれませんね。
また、エリカの品種には「クリスマスパレード」のように「心地よい」という花言葉を持つものがあるのも、影響している可能性があります。
【種類別】エリカの花言葉
エリカには共通する花言葉の他に、種類ごとにつけられている花言葉があります。
フラワーギフトでエリカを人に贈る場合は、その花にどんな花言葉があるかチェックしておきましょう。
続いては、エリカの花言葉を種類別に紹介します。
ジャノメエリカの花言葉
ピンク色で、つぼのような形の花の中にある、黒い雄しべの葯(やく)が目立つことから名前がつけられたジャノメエリカは、日本で最も広く栽培されているエリカです。
花言葉は見た目の愛らしい雰囲気にぴったりな「博愛」「幸福」「可愛い姫」などですが、ネガティブな「裏切り」という花言葉もあります。
その理由は明らかにされていないのですが、なんとなくかわいいからと人にプレゼントすると、相手に誤解を与えてしまうかもしれません。
スズランエリカの花言葉
スズランのような白い花が枝にびっしりついている様子が、まるで雪のようでかわいらしいスズランエリカ。
ツリーのような形の木に仕立て、クリスマス前に開花するよう管理されたスズランエリカは、クリスマスエリカとも呼ばれ、ホリデーシーズンに人気の鉢植えです。
スズランエリカ(クリスマスエリカ)の花言葉は「幸運」「幸せな愛」。
クリスマスのプレゼントにしても自分のために育てても、ラッキーなニュースを運んできてくれそうな花です。
クリスマスパレードの花言葉
クリスマスパレードは、釣鐘のような形の薄紅色の花が咲く、冬咲きのエリカです。
ホリデーシーズンの頃、ピンクの花が次々と咲いていく様子が、まるでクリスマスのパレードのように楽しい雰囲気なのが、名前の由来です。
クリスマスパレードの花言葉は「心地よい」「博愛」「謙遜」で、どれも好感度の高いものばかりなのは、クリスマスのムードが影響しているのかもしれません。
花の時期が長く春まで花が咲く品種なので、クリスマスが過ぎてもしばらく楽しめます。
ホワイトデライトの花言葉
ホワイトデライトは、透き通るように白い釣鐘状の花を咲かせるエリカです。
満開になると花の先端がほんのりピンク色に染まります。
花言葉は「幸運」「博愛」と良い意味ばかりなので、人にプレゼントする場合でも、自分で育てる場合でも、花が咲くのが楽しみになるでしょう。
夏の暑さに強いだけでなく、耐寒性もあってとても育てやすい品種なので、寄せ植えやガーデニングとしても、人気の高い品種です。
【色別】エリカの花言葉
エリカには、花の色ごとにも花言葉があります。
品種が多いので種類がわからないエリカがあっても、色別の花言葉は簡単に判断できますよ。
続いては、エリカの花言葉を色別に紹介します。
白いエリカの花言葉
白いエリカの花言葉は「幸福な愛」「幸福」です。
白はウェディングやクリスマスのイメージがある色。
白いエリカの小さな花が、枝にびっしりと咲いている様子は、ハッピーな雰囲気や華やかでおめでたいムードを感じさせます。
白い花が咲くエリカの品種は、スズランエリカ(クリスマスエリカ)、ホワイトデライトなどで、ジャノメエリカも咲き始めの頃は白い花を咲かせる品種があります。
紫色のエリカの花言葉
シックな紫色のエリカの花言葉は、大人っぽくて神秘的な紫色のイメージから連想される「閑静」「静寂」です。
エリカの花は、濃い紫色というよりも淡い紫色や、ピンクがかった紫色の品種が多く、ピンク色のジャノメエリカなどは、光の加減によって紫に見えることもあるでしょう。
紫色の花を咲かせるエリカには、エリカ・パープルスプライトやエリカ・カルネアなどがあります。
ピンクのエリカの花言葉
エリカの代表的なカラーとも言えるピンク色のエリカには「博愛」という素敵な花言葉がつけられています。
ピンク色から連想される温かい雰囲気や、優しそうなイメージからできた花言葉でしょう。
ピンクの花を咲かせるエリカには、ジャノメエリカ、アケボノエリカ、メランセラなどがあります。
もし品種別でネガティブな花言葉があっても「ピンクのエリカ」と考えれば、気にならなくなるかもしれません。
エリカの花言葉に怖い意味はある?
エリカには良い意味の花言葉もありますが、エリカ共通の花言葉である「孤独」のように、意味がわからないと怖い印象を与える花言葉もあります。
品種別では、ジャノメエリカには「裏切り」という恐ろしげな花言葉もあるので、異性や友人に贈る時は、誤解を招かないよう注意しましょう。
もし、共通の花言葉や種類別の花言葉で気になる言葉があったら、エリカの色別の花言葉はポジティブなものばかりなので、色で判断するという対処法もあります。
エリカには見た目に似合わない花言葉もある!贈る時は誤解されないよう気をつけて
エリカは常緑樹の低木の枝に、かわいらしい形の小さな花がびっしりついて見ごたえがある植物で、ガーデニングや鉢植え、切り花として人気の高い花です。
たくさんの品種があり、花の形や色、開花時期も異なりますが、日本ではピンクのジャノメエリカや、白い花が咲くスズランエリカがよく出回っています。
エリカには共通する花言葉、種類別の花言葉、色別の花言葉があり、色や形のイメージの他、ヨーロッパで荒れ地に自生する様子が影響しているものもあります。
見た目は可憐なエリカの花ですが「孤独」「裏切り」などネガティブな花言葉もあるので、人にプレゼントする時は注意しましょう。
- エリカは枝にびっしりと小さな花がぶら下がるように咲く木で、豊富な種類がある
- 共通の花言葉は「孤独」「博愛」「心地よい言葉」
- 全般の花言葉の他に、種類別の花言葉と色別の花言葉がある
- ヨーロッパの荒れ地に自生している寂しげなイメージから、怖い花言葉もある
- エリカをプレゼントする時は、花言葉で相手に誤解を与えないように気をつけよう