【水仙(スイセン)の花言葉】「死」を意味する?色別の花言葉、由来を解説
水辺に咲き、ラッパのような花びらが特徴の「水仙(スイセン)」。
お正月の生花として飾られることが多く、贈り物にも人気の花です。
しかし、「水仙の花言葉には死を意味するものがあるのでは?」と恐怖心を抱いている人も少なからず存在します。
そこでこの記事では、水仙の花言葉を詳しく解説します。
正しい花言葉を知って、シーンに合わせたり、相手への想いを込めたりと上手なプレゼント選びに役立てましょう。
Contents
水仙(スイセン)の花言葉とは?
水仙全般の花言葉は、「自己愛」「うぬぼれ」です。
どちらも褒め言葉とは呼べないので、人に贈るときはためらってしまうかもしれません。
しかし、花の色や品種によって別の花言葉が付いている場合もあります。
また中国では、水辺に咲く水仙は「水の仙人」として、風水的に縁起の良い花と言われているそうです。
怖い意味・死の意味もあるの?
水仙の花言葉に怖い意味や死を表すものはありません。
しかし、水仙にはリコリン、ガランタミン、タゼチン、シュウ酸カルシウムといった毒が含まれています。
とくに鱗茎と呼ばれる球根の部分に毒性が多く、食中毒や皮膚炎を起こし、死亡例も報告されている危険な植物です。
水仙の葉はニラと似ており、誤って食べてしまうケースは後を絶ちません。
品のある花姿の水仙ですが、その毒性から怖いイメージを持っている人も少なくないでしょう。
水仙の花言葉の由来は?
水仙の花言葉である「自己愛」「うぬぼれ」は、ギリシャ神話に登場するナルキッソスの神話が由来になっています。
美少年のナルキッソスは、その美貌で多くの女性を虜にしていました。
森の妖精エコーもナルキッソスに一目惚れしますが、相手の言葉を返すことしかできないエコーのことをナルキッソスは侮辱します。
これを知った女神ネメシスが、ナルキッソスに自分しか愛せない呪いをかけたのです。
呪いをかけられたナルキッソスは、泉に映る自分の姿に恋をしてしまい、その場から離れられなくなり、とうとう衰弱死してしまいました。
ナルキッソスがいた場所には水仙の花が咲いたというお話から「自己愛」と「うぬぼれ」という花言葉が付いたと言い伝えられています。
【色別・種類別】水仙(スイセン)の花言葉は?
花言葉は花の色や種類によって意味が異なる場合があります。
続いては水仙の花言葉を色別・種類別にみていきましょう。
白色の水仙の花言葉
白色の水仙の花言葉は「神秘」「尊敬」です。
冬の厳しい寒さの中でも花を咲かせる白色の水仙に、昔の人は神秘的な力を感じていたのでしょう。
また力強い生命力を称えて「尊敬」の花言葉も付けられました。
お世話になった人へ感謝の気持ちを込めて花を贈るなら、白色の水仙がおすすめです。
黄色の水仙の花言葉
黄色の水仙の花言葉は「私のもとへ帰って」「もう一度愛してほしい」です。
メッセージ性の強い花言葉ですが、これもギリシャ神話が由来になっています。
冥府の神ハデスは、豊穣の女神デメテルの娘ペルセポネに一目惚れしました。
何としても自分のものにしたいハデスは、花畑で遊んでいたペルセポネを冥界へ連れ去ってしまいます。
ペルセポネが連れ去られた場所には黄色の水仙だけが残っており、母親であるデメテルの悲痛な叫びが「私のもとへ帰って」という花言葉の由来になったそうです。
また「もう一度愛してほしい」という花言葉は、ペルセポネの心を掴めなかったハデスの悲しみから付けられています。
ピンクの水仙の花言葉
ピンクの水仙の花言葉は「上品な」です。
可愛らしいピンク色の水仙は、年上の女性への贈り物におすすめ。
花の中心にある副花冠の部分がピンク色の品種や花びら全体が優しいピンク色のナツズイセンなど、凛とした佇まいが魅力的な花です。
ラッパスイセンの花言葉
ラッパスイセンの花言葉は「報われぬ愛」「尊敬」です。
「報われぬ愛」という花言葉は、自分自身に恋をしてしまったナルキッソスの悲恋が由来になっています。
またウェールズでは国花に指定されていることもあり、多くの人から尊敬される花といえるでしょう。
クチベニスイセンの花言葉
クチベニスイセンの花言葉は「素敵な装い」「詩人の心」です。
口紅を塗ったような副花冠の鮮やかな赤色から「素敵な装い」という花言葉が付いています。
また古くから多くの詩人たちに歌われたことから「詩人の心」という花言葉も付けられており、眺めているだけで詩を紡ぎたくなるのかもしれませんね。
水仙(スイセン)の詳しい情報まとめ
水仙を贈るなら基本的な情報を押さえておきましょう。
最後に水仙の詳しい情報と人気の種類を紹介します。
科・属名 | ヒガンバナ科・スイセン属 |
和名 | 水仙(スイセン) |
英名 | Narcissus |
原産地 | 地中海沿岸、北アフリカ、スペイン、ポルトガル |
開花期 | 11月〜4月 |
誕生花 | 1月2日(黄) 1月3日(白) 1月4日(白、黄) 1月13日(白) 1月16日(ラッパスイセン) 2月9日(ラッパスイセン) 3月1日(ラッパスイセン) 4月3日(黄) |
水仙の特徴
水仙はヒガンバナ科の球根植物です。
原産地は主にヨーロッパで、日本へは室町時代に中国から渡ってきました。
水仙の開花時期は種類によって違いがありますが、一般的な水仙は2月~4月の早春に咲きます。
寒い季節に開花するので花もちが良く、2~3週間ほど楽しめますし、生花の花材としても人気が高いです。
水仙の花は独特な構造をしており、花弁に見える部分は3枚の花弁と3枚の萼片(がくへん)で構成されています。
花の中心で雌しべと雄しべを囲む部分を「副花冠」と呼び、品種によって色や長さに特徴があり、さまざまな変化を楽しめるでしょう。
水仙の種類
水仙は古くから全世界で品種改良が行われ、現在は1万を超える品種があります。
中でも人気が高い種類を紹介するので、花を贈る際の参考にしてください。
日本水仙 | 日本で最も見かける種類で、各地に群生地がある |
ラッパ水仙 | 大きな副花冠が特徴でさまざまな形・香りの品種がある |
口紅水仙 | 白い花びらと口紅を塗ったような鮮やかな副花冠が特徴 |
ペーパーホワイト | 副花冠も花びらも紙のような純白で非常に香りが強い |
好きな人に気持ちのこもった花を贈ろう
花言葉の中には愛情の意味を持つものもあり、好きな人へのプレゼントとして最適です。
大切な人への贈り物として、気持ちのこもった花束を贈るのもいいでしょう。
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水仙を贈るときは花言葉・由来・毒性に気をつけよう!
水仙の花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」と、ギリシャ神話の悲しい物語が由来になっています。
人に贈るには向いていませんが、色や種類によってはポジティブな花言葉もあるので安心してください。
白色の水仙には「尊敬」、ピンクの水仙には「上品な」など、大切な人に気持ちを込めて贈るのにぴったりです。
ただし水仙には毒性があり、誤って食べてしまうと食中毒を起こす危険性もあるので十分に注意しましょう。
可憐で凛とした水仙は気持ちを込めてプレゼントすれば、きっと相手を幸せな気持ちにさせてくれますよ。
- 水仙の花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」
- 水仙には毒性があるので注意しよう
- 水仙の花言葉は色や種類によって意味が変わる
- 水仙の開花時期は11月~4月