エキナセアの花言葉に怖い意味はある?由来・和名・誕生花・禁忌も解説
夏から秋にかけて見頃を迎えるキク科の植物エキナセア。
原産地の北米やヨーロッパでは人気の高いハーブの一種で、感染症の予防・免疫力向上・むくみ改善などに効果があるといわれています。
今回は、エキナセアの花言葉・特徴・禁忌について解説しますので、もしエキナセアを贈りたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
エキナセアの花言葉と由来
エキナセアには「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」という3つの花言葉があります。
どれも素敵で、ヒーリング効果のあるエキナセアらしい花言葉ですね。
3つとも、かつてネイティブアメリカンがエキナセアを薬草として役立てていたことに由来します。
とくに、根に含まれる成分は免疫力を高めるといわれ、古くから重宝されてきました。
このような経緯や特性から、慈愛に満ちた花言葉がつけられたのでしょう。
エキナセアの花言葉に怖い意味はある?
エキナセアに怖い意味の花言葉はありません。
むしろ、愛・温もり・癒しなどを感じるポジティブな花言葉ばかりです。
育てるのはもちろんですが、プレゼントとして贈るのにもぴったり。
もし、入院している人がいるのなら回復祈願として、あるいは全快祝いに贈るのもおすすめです。
また、感謝の気持ちを伝えたくなった時にも、エキナセアは最適なフラワーギフトですよ。
エキナセアとはどんな花?
ガーデニングをしたり、日常的にハーブティーを飲んだりする人であれば、エキナセアについて知っている人も多いでしょう。
しかし、なかには詳しくない人もいるはずです。
ここからは、エキナセアがどんな花なのか解説していきます。
- 和名:紫馬簾菊(むらさきばれんぎく)
- 英名:Purple Coneflower
- 開花時期:6月~10月
- 誕生花:3月16日/8月20日/10月7日/10月9日/10月13日
名前・和名の由来
エキナセアには、紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)という和名とPurple Coneflower(パープルコーンフラワー)という英名がついています。
和名の紫馬簾菊の由来は、放射状に広がるエキナセアの花姿が、江戸時代に町火消しが使っていた纏(まとい)の一部である馬簾(ばれん)に似ていることからです。
キク科ということもあり、このような和名がつけられました。
英名は、エキナセアの花の中心が円錐形(コーン形)になっていることが由来。
和名・英名ともに紫(パープル)とあるのは、もともと紫色のエキナセアが主流だったからです。
ちなみに、エキナセアという花名は、ハリネズミを意味するギリシャ語「echinos(エキーノス)」からきています。
確かに、イガグリのような中心部分は丸まったハリネズミのように見えますね。
「インディアンのハーブ」といわれている
エキナセアは、かつてアメリカの先住民族が最も信頼していたハーブの一種です。
そのため、インディアンハーブと呼ばれることもあります。
消炎・鎮痛・免疫機能を高める効果があるとされ、伝統的に用いられてきました。
自然との調和を大切にしているネイティブアメリカンにとってエキナセアは、なくてはならない植物ということですね。
放射状に広がる花弁
エキナセアは開花時期になると、中心部分がイガグリのように盛り上がり、その周りに放射状に花を咲かせるのが特徴です。
細長い花弁ながらも、鮮やかな色合いによって存在感があるのが魅力です。
とくに、ピンク・赤・オレンジ色などはエキゾチックな花姿で、生花はもちろんですが乾燥させても美しい色が残ります。
そのため、ドライフラワーとしても人気が高いです。
また、開花した後、花弁が垂れ下がるのも特徴のひとつで、花期が長いためさまざまな姿を楽しめますよ。
ただ、なかには垂れ下がらない品種もあります。
耐暑性・耐寒性に優れている
エキナセアは耐暑性に優れているため、日当たりと水はけの良い場所で育てるのがベスト。
乾燥にも強いので、庭植えの場合はほとんど水やりは必要ありません。
ただし、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりあげてください。
また、耐寒性もあるので土が凍らない限りは屋外栽培が可能です。
エキナセアは冬に地上部分が枯れ、生育時期が来ると再び発育する宿根草なので、越冬すれば何度も楽しめますよ。
エキナセアの禁忌
ハーブティーおよび薬用として用いられるエキナセア。
最近では、自然由来の素材を扱うスーパーマーケットや通信販売でも購入可能です。
しかし、服用するにあたって実は禁忌とされていることがあります。
ここからは、ハーブ用と園芸用に分けて解説します。
ハーブにしたエキナセアの禁忌
まず、ハーブ用(薬用)として使われるエキナセアは、ムラサキバレンギク(Echinacea purpurea)・エキナセアパリダ(Echinacea pallida)・ホソババレンギク(Echinacea angustifolia)の3種類のみです。
ただし、ドイツ連邦保健庁の薬用植物の評価委員会「コミッションE」によると、服用は最長8週間までと推奨されています。
理由は、連続使用による危険性ではなく、効果が薄れていくからです。
もし、8週間の使用で改善がみられない場合は、医療機関を受診したほうが良いでしょう。
そして、ハーブ用におけるエキナセアの禁忌は、結核・白血病・多発性硬化症・免疫疾患などの、全身症状のある病気の患者への使用。
また、1歳未満の幼児への使用も絶対に禁止です。
加えて、イギリスの英国医薬品医療製品規制庁(MHRA)によると、喘息やアナフィラキシーショックを引き起こす危険性があるとして、12歳以下の子供の服用も控えるべきとしています。
ただ一方で、妊婦およびエキナセア摂取による胎児への影響は報告されていません。
もし、ハーブ服用の上で心配な人は医師に相談することをおすすめします。
また、エキナセアはキク科の植物にアレルギー反応を起こしやすい傾向があるため、ブタクサやマリーゴールドなどにアレルギーがある人は注意が必要です。
園芸用エキナセアの禁忌
既述したように、ハーブとして用いることができるエキナセアは3種類のみ。
そのため、店で流通しているほとんどの品種は鑑賞用で、ハーブティーのような使い方はNGです。
もし、プレゼントする上で相手に懸念がある場合は「ハーブの一種だけど鑑賞用だよ」と一言伝えてあげましょう。
エキナセアは夏の贈り物にぴったり!ただし園芸用は服用厳禁なので要注意
近年、流通量が増え、夏になると多くの花屋で見かけるようになったエキナセア。
花弁は細長く垂れ下がり、色によってはどこかエキゾチックにも見える花姿は夏の花壇に鮮やかさをプラスしてくれます。
ガーデニングはもちろんですが、素敵な花言葉がついているので切り花やドライフラワーなど、プレゼントにぴったりです。
また、落花したあとの花芯も魅力のひとつなので、ぜひ鑑賞してみてください。
ただし、エキナセアはハーブ用と園芸用に区分されています。
ハーブとして用いられるのは3種類のみで、これら以外のほとんどの品種は飲食厳禁なので注意しましょう。
- エキナセアの花言葉は「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」
- 放射状に広がる花弁とイガグリのような花芯が特徴的
- インディアンスハーブとも呼ばれ、古くから薬として用いられてきた
- エキナセアはハーブ用と園芸用に区分され、ハーブ用は3種類のみ
- いくつか禁忌があるので、ハーブとして使用する際は細心の注意が必要