毎日夢を見るのは体の危険サイン?良い夢・悪い夢が意味するものとは
最近見た夢を覚えていますか?
その夢があまりにも面白かったり、怖かったりすると話のネタになりますよね。
しかし実は、夢の内容を覚えているときの眠りは浅く、疲労回復できていない可能性があります。
さらには体がSOSを発している場合も。
夢を覚えている時の体の状態や、質の良い睡眠を取るための情報をお伝えします。
Contents
人は毎日夢を見る生き物
「最近夢を見ないな」と思う日があると思います。
それは夢を見ていないのではなく、ただ覚えていないだけ。
人間は毎日、寝ている間中ずっと夢を見ています。
睡眠は浅い眠り状態のレム睡眠、そして深い眠り状態のノンレム睡眠の繰り返し。
記憶に残りやすいのは、レム睡眠状態の時に見た夢です。
1度の睡眠で見る夢は1つではなく、ノンレム睡眠からレム睡眠に切り替わるタイミングで夢がリセットされ、その数は大体3つ〜5つ。
起きた後も覚えている夢は、起きる瞬間までリセットされずに見ていた夢とされています。
毎日見た夢を覚えてるなら体の危険サインかも…
現実では起こりえないことを体験したり、会いたいと思っていた人に会えたりと、楽しい夢が毎日見られたら幸せですよね。
しかし実際は、体の不調のせいで毎日夢を見ているのかもしれません。
特に、悪夢の場合は危険サイン。
一体どのような危険性をはらんでいるのでしょうか。
たとえ毎日悪夢を見ていたとしても、体の調子を教えてくれているチャンスだとポジティブに捉えて、自分の調子や生活を見直してみましょう。
自律神経が乱れている可能性がある
睡眠時の理想的な状態は、脳が休まってリラックス状態であること。
リラックス状態は、自律神経の1つである「副交感神経」の働きにより作られます。
「夢を覚えている=脳が活動している状態」なので、副交感神経が正常に働いていない可能性が高いです。
睡眠中も脳が休まらない状態が続くと、頭痛や集中力の低下をはじめ、重症化すると自律神経失調症になってしまう可能性も。
重症化する前に自律神経活動を整えるには、整体やカイロプラクティックが効果的です。
うつ病の可能性がある
うつ病の人は深い眠りであるノンレム睡眠が取れず、浅い眠り状態のレム睡眠状態が多いことから夢を見がち。
もちろん眠りが浅いことがうつ病と直結する訳ではありません。
しかし、悪夢にうなされて眠れない時間が増えてくると、不眠症をはじめとする深刻な睡眠障害になってしまうことも。
少しでも気になったら、早めに治療を受けることをおすすめします。
毎日夢を見る人必読!良い夢・悪い夢が意味するもの
夢研究の専門家によると、睡眠中は脳が記憶情報を整理する時間で、その整理過程が夢として映し出されていると言われています。
つまり、良い夢も悪い夢も自分の経験してきたことに基づいた内容となっているのです。
加えて心の中で繰り返し強く思っている内容も夢に出てきやすく、心理学的には深層心理が映し出されている場合もあると言われています。
ここでは、どんな状態の時に良い夢や悪い夢を見るのか紹介します。
良い夢が意味するもの
良い夢は情緒が安定している証拠。
また、生活習慣に乱れがない場合や、質の高い睡眠が取れている時も良い夢を見られる可能性が高いです。
日頃から物事を前向きに考えられる人も、良い夢を見やすいとされています。
良い夢ばかり覚えている方は、引き続き良い夢が見られるよう、ぜひそのライフスタイルを継続してください。
悪い夢が意味するもの
ストレスが溜まっている時は悪い夢を見がちです。
寝る前に思いつめたり、良くないことを考えたりしながら眠ることも悪夢に繋がります。
悪夢を見たらストレス解消を心がけましょう。
しかし夢占いの世界では、現実では良くないことでも「吉夢」とし、縁起が良い夢とされているものがあります。
例えば自分が死ぬ夢や殺される夢、また火事の夢は炎が大きければ大きいほど良いのだそう。
実際のところ、夢にお告げメッセージがあるかどうかは科学的に証明されていません。
ですが本当は運気上昇中だった、なんてことも有り得るかもと前向きに捉えましょう。
毎日夢を見ると疲れる…眠りが浅い人の改善方法
せっかく寝ても目覚めが悪くてだるかったり、寝ても寝ても睡眠不足を感じたりしたことはありませんか。
眠りが浅いレム睡眠状態では疲れを回復できないため、眠りが浅い時間が長いとすっきりしない寝起きを向かえることがあります。
深い眠りにつきたいからといって、マインドコントロールのような難しいことをする必要はありません。
生活習慣や癖を変えるなど、今日から簡単にできる方法もあります。
ぜひ試してみてくださいね。
飲酒を控える
「お酒を飲むとよく眠れる」なんていう人もいるかと思いますが、たとえ眠れても浅い眠りになっているはず。
飲む量にもよりますが、お手洗いに行きたくなって目覚めてしまうなど、深い眠りが得られにくいのが事実です。
とはいえ、きっぱりとお酒を辞める必要はありません。
できる限り酒量を減らす、飲酒は寝る2時間〜3時間前までにしておくなどを心がけると、質の良い眠りができるでしょう。
適度に身体を動かす
深い眠りを手に入れるためには、適度な疲労感が必要です。
運動する時間も大事で、夜間よりは日中に有酸素運動をするとスムーズに入眠できます。
夜に運動をするのが日課になっている方もいると思いますが、夜間の過度な運動は脳が活発になってしまいなかなか眠れないことも。
夜間の運動後はリラックスをして、脳を落ち着かせてから眠るようにしてください。
仰向けで寝る
深い眠りに入る為には、熱放散を行って深部体温を下げることが必須です。
仰向けの体勢は手足から熱放散をしやすいため、深い眠りに入りやすいとされています。
さらに寝返りも打ちやすいため、身体が固まるのを防げる効果も。
しかし、仰向けの体勢にはデメリットもあります。
舌が落ちて軌道がふさがりやすくなるため、いびきをかきやすくなるのです。
また、呼吸がしにくくなるため、無呼吸症候群など呼吸器系の持病がある方は充分注意してください。
自分に合う寝具を選ぶ
睡眠の質を左右すると言っても過言ではない、マットレス。
柔らかすぎると腰痛の原因となり、硬すぎると血行不良を起こします。
最近では、上の層が柔らかく、下の層が硬い2重構造のマットレスが主流。
寝具店によっては、体格を測定した上で自分に合ったオーダーメイド寝具を作ってくれるところもあります。
シーツやベッドカバーの素材や機能も大事。
手触りを始め、吸汗性や速乾性、抗菌防臭機能など、自分の体質にあったものを見極めましょう。
深い眠りにつくために、これを機に寝具を見直してみてはいかがでしょうか。
寝室を暗くする
目を閉じていても、脳は光を感じています。
寝室が明るいままだと体内時計が乱れ、眠りが浅くなってしまうのです。
寝室はなるべく暗くして寝るようにしましょう。
どうしても暗いのが怖い方は、オレンジ色の間接照明を使用するのがおすすめ。
オレンジ色の光は脳を落ち着かせ、眠る準備を始めるのに適していると言われています。
タイマー付きの間接照明で、眠りとともに消灯させるようにできれば、よりよい睡眠を手に入れることができるでしょう。
就寝前に身体を温める
仰向けで寝る項でも紹介しましたが、身体を温めて熱放散を行い、深部体温を下げると深い眠りにつくことができます。
そのために効果的なのが、就寝の1時間〜2時間前の入浴。
38~40℃のぬるめのお湯に浸かると、副交感神経が活発になりリラックスできます。
熱めのお湯が好きな方もいるかと思いますが、神経が高ぶり逆効果になってしまいます。
じわじわと身体を温める時間で、頭を空っぽにするのも効果的です。
睡眠専門の病院に行く
いろいろ試しても安眠できない場合や、悪い夢に悩まされてしまう場合は精神科や心療内科で診てもらいましょう。
病院は怖いイメージがありますが、現状を伝えることで自分に合った適切な対処法を教えてもらえるはず。
加えて病気かどうかの判断も行ってもらえるので、安心感も得られます。
毎日夢を見る人は体の声に耳を傾けよう!
夢を見ることは悪いことではないのですが、毎日のように見るのは身体の危険性があるかもしれないことをお伝えしました。
たとえ身体に問題が無くても、睡眠の質が悪いと夢を見がちになります。
高い質の睡眠を摂るためには、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きられるように睡眠リズムを整えることも大切です。
スマホに標準機能でついている、睡眠スケジュールを使用してリズムを整えるのもおすすめ。
睡眠欲求は人間の3大欲求のうちのひとつなので、私たちの生活とは切っても切り離せません。
熟睡して、たまに良い夢を覚えていられるような睡眠を、習慣化できるといいですね。
- 毎日夢を見る、特に悪夢を見る場合は身体からのSOSかも
- 悪夢はネガティブな考えが引き起こしている可能性も
- 深い眠りにつけるよう、生活習慣の見直しを行うことが大事
- 睡眠周期を整えて質の良い睡眠を摂り、夢を覚えている頻度を下げよう