人格否定にあたる言葉一覧｜人格否定してくる人の特徴や対処法を解説

人格否定は、どんな理由があれ、許されるものではありません。

しかし、中には人格を否定する言葉と気づかず、使ってしまう人もいるでしょう。

言葉選びを間違えないように、使ってはいけない言葉をきちんと理解しておくことが大切です。

今回の記事では、人格否定にあたる言葉一覧と人格否定してくる人の特徴、対処法を解説します。

人格否定してくる上司がいてお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。

人格否定とは

「人格否定」とは、その人の人間性や性格、本質を否定することです。

「その人が歩んできた人生そのものを否定する行為」と言っても過言ではありません。

人の尊厳を踏みにじる行為なので、一瞬にして関係が終わったり、言われた側の心が壊れてしまったりします。

どんな理由があっても、絶対にしてはいけない行為の一つです。

【例文付き】人格否定にあたる言葉一覧

一口に「人格否定」と言っても、その種類はさまざまです。

ここでは、人格否定にあたる言葉の一覧を例文付きで紹介します。

学歴やステータスを見下す言葉

学歴やステータスを見下す際に、人格否定をすることは多いです。

上下関係を作りやすいため、悪用されやすいのでしょう。

親の躾や育て方を否定する言葉

本人だけでなく、親の躾や育て方を否定する人も少なくありません。

自分を生み育ててくれた親は、誰にとっても大切な存在です。

それだけに「自分を悪く言われるよりも親を罵る言葉の方が傷つく」という人は多く、一度口にすれば、関係修復はまず見込めないでしょう。

容姿や体型を批判する言葉

容姿や体型の批判も、人格否定にあたります。

内面を批判しているわけではありませんが、外見を否定されたことにより、自尊心が傷ついてしまうでしょう。

能力やスキルを否定する言葉

他人の能力やスキルを否定するのも、人格否定にあたります。

ビジネスにおいて、部下の能力不足を指摘する際に使われることがありますが、「お前の料理は全然美味しくない」など、夫婦間において使われることも多いです。

プライベートに関するダメ出しの言葉

プライベートに関するダメ出しも、人格否定につながる行為です。

相手のことを何も知らないのに、思い込みで決めつけ、冗談めかして攻撃する人もいます。

個人の性格を否定する言葉

生まれ持った個人の性格を否定するのも、人格否定にあたります。

性格に優劣をつけ、相手の性格を劣ったものと見なしているのです。

人格否定してくる人の特徴

どうして人格否定をしてくるのでしょうか。

ここでは、人格否定してくる人の特徴を紹介します。

自信がなくてコンプレックスが多い

他人を否定したがる人は、自分に自信がなく、コンプレックスを抱えています。

自分を認められないため、他人を否定することで自尊心を満たしているのです。

誰かを否定することでしか、自分を守ることができないのでしょう。

自分と違う価値観を受け入れられない

視野が狭く、自分と違う価値観を受け入れられないのも、人格否定してくる人の特徴です。

彼らは、これまで自分が身に付けてきた価値観が絶対的に正しいと信じています。

そのため、自分と異なる考えを持っている相手は躊躇なく否定し、過ちを認めさせようとします。

ストレスを他人にぶつけて発散している

ストレスを発散するために、人格否定する人もいます。

仕事や家庭でたまったストレスの捌け口として、人に八つ当たりしているのです。

このタイプは、自分より立場が弱い相手を攻撃する傾向があります。

論理的ではなく感情的に指摘する

人格否定する人は、論理的ではなく感情的に指摘します。

カッとなりやすいタイプなので、相手がどう思うかを考えず、思ったことをすぐに口に出してしまいます。

論理的に指摘できないため、つい人格否定に走ってしまうのでしょう。

人格否定されたときの対処法

理不尽な言葉で人格を否定されたら、どうすればいいのでしょうか。

最後に、人格否定されたときの対処法について解説します。

気にせず聞き流すようにする

人格否定されたとき、気にせず聞き流すようにしましょう。

相手の言うことをいちいち真に受けていると、こちらが参ってしまいます。

「そういう物言いをする人なんだ」と割り切ってしまった方が、心穏やかに過ごせるはずです。

また、否定的に聞こえているだけで、相手には悪意がない場合もあるかもしれません。

結果を出して見返す

職場に人格否定してくる人がいる場合は、仕事で結果を出して見返すのがおすすめです。

人格否定する人は、自分よりも弱い立場の人間を攻撃することが多いので、結果を出せば人格否定してくることはなくなります。

また、仕事で結果を出せば、周囲からの信頼を得ることもできるでしょう。

人格否定された証拠を残しておく

不適切発言がエスカレートすれば、今後、訴える可能性も出てくるでしょう。

そんなときのために、人格否定された証拠を残しておくのもおすすめです。

ボイスレコーダーなどを常時携帯し、相手の発言を録音してください。

難しい場合は、日記やメモでもかまいません。

日付や言われた状況、発言内容などを細かく記録しておきましょう。

環境を変えることを検討する

あまりに人格否定が頻発するようなら、環境を変えることを検討しましょう。

人格否定は精神的DVなので、被害者側が我慢しなければならない理由はありません。

上司や人事に相談して部署替えしてもらえれば、心ない言葉を言われることもなくなるでしょう。

もし会社が動いてくれない場合は、転職も視野に入れるのがおすすめです。

万が一、会社が解雇や降格人事といった不当な対応をするようなら、弁護士や専門家などに相談しましょう。

人格否定は絶対に許されない行為

人格否定は精神的DVの一つです。

絶対に許されない行為なので、我慢する必要はありません。

単に相手の言い方が悪くて、人格否定に見えてしまうこともありますが、悪意が感じられるようなら、我慢せずにしっかりと対処してください。

今回紹介した方法を参考にして、ストレスのない穏やかな毎日を送りましょう。