ジンチョウゲ(沈丁花)の花言葉に怖い意味はあるの?風水的に縁起が良いのかも解説
春に手毬のような可愛い花を咲かせ、芳醇な香りを漂わせるジンチョウゲ(沈丁花)は長年愛されてきた花木のひとつです。
今回は、そんなジンチョウゲの基本情報や、花言葉、プレゼントにおすすめのシーンまで詳しく解説しました。
怖い花言葉があるという噂の真相や、風水的に縁起が良いのかにも触れているので、気になる方は参考にしてください。
Contents
ジンチョウゲ(沈丁花)ってどんな花?
ピンクや白色、黄色の可愛い花を咲かせるジンチョウゲ。
日本へ伝わったのは室町時代といわれており、花木として長年愛されてきました。
では、ジンチョウゲとはどんな花なのか、基本情報をチェックしていきましょう。
ジンチョウゲの基本情報
はじめに、ジンチョウゲの基本情報をご紹介します。
科・属名:ジンチョウゲ科・ジンチョウゲ属
学名(英語名):Winter daphne、Daphne odora
別名:輪丁(リンチョウ)、瑞香(ズイコウ)
分類:庭木・花木
原産地:中国
出回り期:3~4月
開花時期:2~4月
花色:白、ピンク、黄色など
花持ち日数:10~20日程度
品種数:約90種
ジンチョウゲの名前の由来
ジンチョウゲは、花が香木の沈香(ジンコウ)の香りに、蕾の形が丁子(チョウジもしくはクローブ)に似ていることから名付けられました。
2月から4月にかけて花を咲かせ、3月から4月に出回るため、春の季語にもよく使われています。
ジンチョウゲの特徴
ジンチョウゲの最大の特徴は、甘い香り。
夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)と並んで、三大香木と呼ばれるほど、良い香りを放つことで有名です。
魅力的な香りのため、フレグランスにも利用されています。
香りだけでなく、花や実も可愛いらしいジンチョウゲですが、実は花びらを持たない花木です。
花びらと思われている部分は「がく」のため、花持ちが良いとされています。
さらにジンチョウゲは、雌株と雄株に分かれる雌雄異株(しゆういしゅ)という植物です。
日本にあるジンチョウゲは基本的に雄株で、雌株はほぼありません。
日本では見かけない雌株には、赤い実がなります。
じつは、この実は有毒です。
ジンチョウゲは、実だけでなく、花や樹皮、樹液、根っこなど全体的に毒を持つので、絶対に口にしないようにしましょう。
ジンチョウゲが誕生花になる日
ジンチョウゲは、2月10日、2月23日、12月15日が誕生花です。
2月ならちょうど、花を咲かせ始める時期のため、プレゼントにもぴったり。
花持ちがいいので、長くお部屋を彩ってくれます。
送られた相手は可愛い花と、甘い香りに喜んでくれることでしょう。
ジンチョウゲの花言葉とは?
ジンチョウゲの花言葉にはポジティブなものが多いですが、悲しい言葉も存在します。
そのため、ジンチョウゲの花言葉は怖いとの噂もあるようです。
ここではジンチョウゲが持つ、花言葉をご紹介します。
また「怖いといわれる所以になったエピソードにはどのようなものがあるのか」についても併せて解説いたします。
ジンチョウゲの花言葉はポジティブなものが多い
ジンチョウゲの花言葉は「不滅」「不死」「永遠」「栄光」「勝利」「甘い生活」「優しさ」など、ポジティブな言葉がほとんどです。
年中みずみずしい葉っぱを茂らせる常緑樹であることが「不滅」や「永遠」などの花言葉につながっていると考えられています。
海外でも、不滅や不死などの意味を持つ「immortality」や、栄光「glory」が花言葉なので、ジンチョウゲの永久的なイメージは世界共通といえるでしょう。
花によっては、色により花言葉が変わるものもありますが、ジンチョウゲには色別の花言葉はありません。
どの色のジンチョウゲも同じ花言葉になることを覚えておきましょう。
ジンチョウゲの花言葉が怖いといわれる理由
ジンチョウゲの花言葉に怖いものはありません。
しかし「実らぬ恋」という悲しい花言葉は存在します。
諸説ありますが、この花言葉はギリシャ神話に登場する河の神の娘・ダフネと、神ゼウスの息子・アポロンの物語が関係しているようです。
恋の魔法がかかった「金の矢」が刺さったアポロンは、ダフネに恋をし、求愛します。
しかしダフネには、拒絶の魔法がかかった「鉛の矢」が刺さっていたため、ひたすらにアポロンを避けてしまうのです。
アポロンのしつこい求愛に嫌気がさしたダフネは、父である河の神に、自分を別の姿に変えて欲しいとお願いし、月桂樹の姿に。
このため、アポロンの恋は成就することはありませんでした。
落胆したアポロンは、ダフネへの思いを込めて月桂樹の葉で冠を作り、かぶり続けたのだそうです。
ジンチョウゲの葉は月桂樹の葉に非常に似ていることから、英語名には「daphne (ダフネ)」の名前が、花言葉には「実らぬ恋」が含まれるようになりました。
ジンチョウゲは風水的に縁起が良い?
ジンチョウゲは、風水に取り入れると運気アップが期待できる植物です。
なかでも、ピンク色のジンチョウゲは、金運、財運、恋愛運に効果的とされています。
しかし、毒を持つ花木であるがゆえに、風水に用いるには注意すべきポイントも。
では、ジンチョウゲを風水に取り入れるときの注意点を解説していきましょう。
ジンチョウゲを風水に取り入れるときの注意点
ジンチョウゲは毒があるので、東および南に植えると凶木になるとされています。
ジンチョウゲを庭木にするときは、方角に注意して植えましょう。
恋愛運アップを目指すなら、西南方向がおすすめ。
花色はピンクを選ぶようにしましょう。
さらに、玄関近くに植えると、金運アップ効果が期待できます。
金運アップにも花色はピンク色が望ましいので、ジンチョウゲを選ぶときに覚えておくと良いでしょう。
また、ジンチョウゲは「沈」という漢字が使われているため、落ちぶれる、運気が沈むと考える地方もあります。
ジンチョウゲを自宅に植える、置くときは、地域的に問題ないかを調べておくと、安心でしょう。
ジンチョウゲの花言葉にぴったりなシーンは?
ポジティブな花言葉が多いジンチョウゲは、プレゼントにもぴったり。
2〜4月になれば花が咲き、甘い香りとともに春の訪れを知らせてくれるため、季節感を楽しんでもらえます。
では、具体的にはどのような場面で贈るのが良いのでしょうか。
結婚記念日
「永遠」「甘い生活」といった花言葉を持つジンチョウゲは結婚記念日のプレゼントにおすすめです。
「あなたへの愛は永遠です」「甘い生活をこれからも送りましょう」といった思いを込められます。
鉢植えや地植えのイメージがあるジンチョウゲですが、ブーケにすることも可能。
花を楽しんだら、そのままドライフラワーにできるので、お部屋に長く飾れます。
開業・開店祝い
ジンチョウゲには「不滅」「不死」「栄光」という花言葉があるため、開業・開店祝いにも適しています。
お店が長く輝き続けられるよう願いを込められるので、起業をした方、新しくお店を開いた方の縁起担ぎにもなることでしょう。
ただし、開業・開店祝いに植物を贈る場合は、サイズに注意が必要です。
大きめのジンチョウゲを贈りたいときは、あらかじめお店の広さをチェックしておくと良いでしょう。
置き場所に困りそうなときは、窓際におけるようなミニサイズ〜6号サイズなら失敗しにくいので、あえて小さめを選ぶのもおすすめ。
失礼にならないよう、価格帯にも配慮しながら花を選ぶことも忘れないでください。
励ましたいとき
頑張る姿を応援したいとき、失敗して落ち込んでいる方を励ましたいときは、ジンチョウゲの「不死」「不滅」といった花言葉をプレゼントするのも良いでしょう。
仕事を頑張っている方、何かしらに挑戦している方、失敗をしてしまった方に力強い言葉を贈れます。
地道な努力は「栄光」へと導いてくれるといった意味を込めることもできるので、励ましたい場面でのプレゼントにおすすめです。
ジンチョウゲの花言葉はプレゼントにおすすめ!
年中葉を茂らせ、春には花を咲かせるジンチョウゲは、玄関先や庭、生垣としても好まれる花木です。
ジンチョウゲの花言葉に怖い意味はないので、プレゼントしても問題ありません。
花色や方角に注意すれば風水効果も期待できるので、贈り物として喜ばれることでしょう。
素敵な花言葉を持つジンチョウゲ。
贈り物としてはもちろん、ご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。
- ジンチョウゲは可愛い花と、甘い香りが特徴の花木
- ジンチョウゲの花言葉は「不滅」「不死」「栄光」などで、怖い意味はない
- ポジティブな花言葉を利用して、プレゼントにもおすすめ
- 植える場所や花色に注意すれば、風水的効果も期待できる