クルクマの花言葉は怖い？ピンク・白など色別に意味はあるか解説

夏～秋にかけて開花時期を迎えるショウガ科の球根植物クルクマ。

芽や蕾を包む小さめの苞葉(ほうよう)が、幾重にも重なったエキゾチックな花姿は、鉢花やフラワーアレンジメントとして大人気です。

今回は、クルクマの花言葉・特徴・誕生花について解説します。

クルクマをプレゼントしようと検討している人は、ぜひ参考にしてください。

クルクマの花言葉は？色別の意味はない？

クルクマの花言葉は「あなたの姿に酔いしれる」「乙女の香り」「忍耐」「因縁」の4つです。

まず「あなたの姿に酔いしれる」は、クルクマがハスのように神秘的な花に見えることが由来といわれています。

それに加えて、成長するにつれて葉の色が、花のように鮮やかさを見せることにちなんでいるとも。

同じく「乙女の香り」も、ハスを連想させるためつけられました。

一方「忍耐」「因縁」は、クルクマの花が葉の間にひっそりと咲く性質に由来します。

主役の花ではなく苞葉に注目し、花の気持ちを代弁するような花言葉がつけられました。

ちなみに、クルクマは白・赤・ピンクなどさまざまな種類がありますが、色による花言葉の違いはありません。

クルクマには怖い花言葉がある？

結論から言うと、クルクマには怖い意味の花言葉はありません。

「あなたの姿に酔いしれる」「乙女の香り」は、気品あふれる女性にぴったりの花言葉なので、プレゼントとして贈るのにおすすめ。

ただ「忍耐」「因縁」は、怖いとまではいかずとも、やや硬い印象の言葉です。

なので、贈る相手によっては勘違いを生みかねないギフトになる可能性があります。

もし不安であれば誤解を招かないよう、メッセージを一言添えてあげると安心ですよ。

クルクマとはどんな特徴の花？

トーチのような形と鮮やかな色合いが特徴的なクルクマ。

ここからは、クルクマがどんな花なのか解説していきます。

名前の由来や性質を知ると、プレゼントする際により愛着がわきますよ。

名前の由来

クルクマという少々変わった名前は、黄色を意味するアラビア語「kurkum(クルクム)」が語源です。

根が黄色いことに由来し、かつてはサフランやターメリックなどと同様に、染料として使われていました。

和名を鬱金(ウコン)、英名をSiam tulip(サイアムチューリップ)と言います。

また、園芸におけるクルクマはクルクマ・シャロームが一般的で、観賞目的として大変人気の高い品種です。

ちなみに、学名はCurcuma alismatifolia(クルクマ・アリスマティフォリア)。

ウコンの仲間

鬱金(ウコン)という和名のとおり、クルクマはウコン属の植物です。

香辛料でよく使われるウコンやターメリックも同じ仲間に属します。

一般的にウコンと呼ばれるものは食用として品種改良されたもので、カレーやターメリックライスなど、私たちの食卓に縁が深いです。

一方、クルクマは観賞用として花を咲かせるよう改良されたものなので、食べられません。

なので、アレンジメントの花材のほか、花持ちが良いので切り花にもおすすめですよ。

花穂を形成するのは苞葉

夏～秋にかけて花期を迎えるクルクマですが、実は外側から見えている部分は花びらではなく苞(ほう)と呼ばれる葉の一種。

花の根本につく小さな葉のことで、一般的には苞葉(ほうよう)といいます。

花のように美しいことから、いつしか葉のほうが観賞されるようになりました。

ちなみに、主役である花は苞の内側にひっそりと咲きます。

ただ、1週間ほどしか咲かないため気づかない人が多く、葉をかき分けて見るのもやや難しいかもしれません。

一方、苞は1ヶ月以上も色づくため、長い間美しい花姿を見られますよ。

クルクマと同じ8月22日が誕生花の花と花言葉

誕生日にはそれぞれ、特定の花を割り当てた誕生花というものがあります。

花を通じて、日頃の感謝や健やかな人生を願って気持ちを伝えるのです。

クルクマは8月22日の誕生花で、実はクルクマ以外にも誕生花があります。

シモツケソウ

山地の草原でよく見られる、バラ科の多年草シモツケソウは8月22日の誕生花。

小さなピンク色の花をたくさん咲かせ、すらりと直立しているのが特徴です。

花言葉は「穏やか」「純情」の2つで、どちらも可愛らしい花とほのかに甘い香りがすることに由来します。

日本固有種のため、関東より西の本州・四国・九州に分布。

日当たりがよくやや湿った草地に群落をつくっています。

アガパンサス

アガパンサスは、清涼感のある紫色(青色)の花を咲かせるヒガンバナ科の植物です。

放射状に広がる花弁が美しく、同系色の花と組み合わせても上品さを失わないので、切り花やアレンジメントにぴったり。

アガパンサスの花言葉は「恋の季節」「恋の訪れ」「ラブレター」「知的な装い」です。

恋にまつわる花言葉が多く、どれも淡い恋愛をイメージさせますね。

誕生花として贈るのはもちろんですが、気になる相手へ想いを伝えるのにアガパンサスはいかがでしょうか。

ヒマワリ

夏になると、まるで太陽のような大輪を咲かせるキク科の植物ヒマワリ。

日をたくさん浴びて、力強く咲く姿に元気をもらう人も多いですよね。

花言葉は「情熱」「憧れ」「あなただけを見つめてる」です。

どれもポジティブで、太陽に向かって咲く姿のとおりエネルギッシュな印象ですね。

もし、憧れの人や意中の相手がいるのなら、ヒマワリは最適なプレゼント。

薔薇と同じく、本数別に意味があるので、気になるあの人へ贈ってみてはいかがでしょうか。

クジャクアスター

8月～11月にかけて開花時期を迎えるキク科の多年草クジャクアスターも8月22日の誕生花。

名前のとおり、開花した姿が孔雀が羽を広げているように見えるのが特徴です。

紫・ピンク・白など、小さい花がたくさん集まって咲いている様子はとても可憐。

ボリュームもあるので、花瓶に生けるだけで華やかになります。

クジャクアスターの花言葉は「美しい思い出」です。

幾重にも重なった花びらが、過ぎ行く時間とともに紡がれる思い出を連想させますね。

ほかにも、色ごとに花言葉が異なるので、贈る相手をイメージして選びましょう。

クルクマの花言葉は独特！怖くはないがプレゼントする際は一言添えよう

ウコンやターメリックと同じウコン属に属する球根植物クルクマ。

聞き馴染みのない花名ですが、鮮やかに色づいた苞葉は観賞価値が高く、切り花・鉢花・フラワーアレンジメントなど、さまざまな楽しみ方ができます。

花言葉の「忍耐」「因縁」は、やや硬い印象を与えますが「あなたの姿に酔いしれる」「乙女の香り」は気品のある女性に贈るのにぴったり。

もし、誤解を招くのが不安な人は、一言メッセージを添えるのがベターです。

気持ちを伝えるのに、また誕生花として贈るのに、ぜひクルクマを選んでみてはいかがでしょうか。