クロッカスの花言葉に怖い意味があるって本当?色別に詳しく解説
春の訪れを感じさせてくれるクロッカス。
小さいながらも存在感のある可愛らしい花を咲かせるクロッカスは、白や黄色、紫色などさまざまな色が楽しめます。
そんなクロッカスには、どのような花言葉があるのでしょうか。
この記事では、クロッカスの花言葉を色別に紹介します。
Contents
クロッカスの花言葉は?色別の意味や由来もチェック
クロッカスは、寒い冬が終わりを迎えると同時に咲き始め、春の訪れを知らせてくれます。
チューリップの花びらが集まったような花の姿で、美しいシルエットです。
まずはクロッカスの花言葉から解説していきます。
色別の意味や由来もあわせて見ていきましょう。
クロッカス全体に共通する花言葉「あなたを待っています」「裏切らないで」
クロッカスの花言葉は、ギリシャ神話に出てくるクロッカスという少年と妖精スミラックスの悲恋物語が基になっているといわれています。
諸説あるものの、代表的な話は2つです。
ひとつは、2人は恋人同士だったにもかかわらず、気持ちが冷めてしまったスミラックスが少年を花に変えてしまった話。
もうひとつは、2人の愛が神々に認められなかったためにお互いに自決した説です。
2人の実らなかった恋心が「あなたを待っています」「裏切らないで」といった愛に関する花言葉の由来になっているのかもしれませんね。
白いクロッカス「青春の喜び」「切望」
白いクロッカスには「青春の喜び」と「切望」という花言葉があります。
青春の喜びは、厳しい寒さを乗り越え早春に喜んで咲くクロッカスのイメージに見事にマッチ。
また、開花時期である春の季節をクロッカスが待ちわびている様子から、切望という花言葉がついたとされています。
黄色のクロッカス「私を信じて」
黄色いクロッカスの花言葉は「私を信じて」。
クロッカスは、厳しい寒さを乗り越え春に咲く花であるため、希望や新しい命の始まりを思わせます。
そのため、クロッカスを見るとどんな苦しい状況下にあっても、乗り越えた先に必ず春はやってくる、という希望や信頼をイメージでき「私を信じて」という花言葉につながったとされています。
紫色のクロッカス「愛の後悔」
クロッカスに怖い意味を持つ花言葉があると聞いたことがあるかもしれません。
これは、紫色のクロッカスが「愛の後悔」というネガティブなイメージの花言葉を持っているからといわれています。
紫色のクロッカスの花言葉も、先述したギリシャ神話が由来とされています。
ギリシャ神話で扱われる内容は少し重たいものが多いので、生命力あふれるクロッカスでも暗い意味を持ってしまうことも。
飾ったりプレゼントしたりする際は、紫色一色ではなくほかの色と合わせる、違う種類の花と合わせるといったアレンジがおすすめです。
青いクロッカス「最高の日」
青いクロッカスの花言葉は「最高の日」!
明るい花言葉から、披露宴のテーブルコーディネートに用いられることもあります。
白いクロッカスと混ぜて、ゲスト席に飾ることで思い出に残る素敵なブライダルシーンを演出してくれるでしょう。
女子会や誕生日パーティーなどにもぴったりな明るいフレーズの花言葉です。
クロッカスの基本情報は?特徴や学名・英名・和名も紹介
クロッカスのように早春にいち早く開花し、まわりの草花が成長し始めると同時に消えていく、はかない花のことを「スプリングエフェメラル(春の妖精)」と呼びます。
ここからは、クロッカスの基本情報や特徴、名前の由来などを解説していきましょう。
クロッカスの基本情報
クロッカスの基本情報は以下のとおりです。
- 科および属/アヤメ科・クロッカス属
- 原産地/地中海沿岸地方、小アジア
- 形態/多年草
- 耐寒性および耐暑性/強い(ただし夏期は休眠)
- 草丈/5~10cm
- 開花時期/2月~4月、10月~11月(秋咲き種の場合)
クロッカスを誕生花とする日にちは、花色によって異なります。
- クロッカス全体/1月21日、2月24日、4月7日
- 黄色のクロッカス/1月3日、1月26日、2月6日、3月9日
- 紫色のクロッカス/1月5日、1月31日、2月14日
クロッカスの特徴
早春を知らせるように一斉に咲くクロッカスは、小さな花から大輪のものまで品種によって大きさもさまざま。
一般的なクロッカスは、10cmほどの草丈に対し花が5cmほどと大きく、松葉のように細い葉がより花の存在感を強調させています。
原種は約80種で、品種改良された園芸用も豊富に出回っており、人気の高い植物です。
耐寒性があるため霜や凍結に強く、水はけや日当たりのいいところではぐんぐん元気に育ちます。
小球根の植物で鉢植えの栽培や水栽培も可能なことから、ガーデニング初心者にも育てやすいでしょう。
クロッカスの学名・英名・和名
クロッカスの学名「Crocus(クロッカス)」は、ギリシャ語の「Krokos(糸)」が語源。
秋咲きクロッカスとも呼ばれる「サフラン」のめしべが、糸のように長いことに由来しています。
英名も学名と同じ「Crocus(クロッカス)」です。
和名は「ハナサフラン(花泪夫藍・花サフラン)」といい、観賞用として楽しむためのクロッカスと、古くから料理や芳香剤、薬用として利用されてきたサフランを区別するために、この和名が付いたとされています。
クロッカスの種類は?春咲きと秋咲きの品種がある
オランダを中心に積極的に品種改良がおこなわれたクロッカスは、園芸品種が600種類以上と豊富なのも特徴です。
大きく分けて春咲きと秋咲きがあるので、ここからは春と秋それぞれに咲くクロッカスの品種を紹介していきましょう。
春に咲くクロッカスの種類
ガーデニング用として一般的に手に入るものは、春咲きのクロッカスです。
以下で代表的な品種をまとめました。
【クロッカス・ブルーパール】
クロッカスでは人気の品種です。
花びらの先端に向かって紫色のグラデーションになっています。
【クロッカス・シーベリー】
花びらの内側半分が黄色、外側が紫色のバイカラーが印象的。
開花時期は2月~3月で、寒咲きクロッカスとも呼ばれます。
【ジャンヌ・ダルク(ジャンヌ・ダーク)】
純白の花びらにほのかに見える紫色の線が特徴です。
3月~4月に咲きます。
秋に咲くクロッカスの種類
秋咲きクロッカスは「sativus(サティバス)種」を品種改良したものが多く流通しています。
以下でよく見かける品種をチェックしてみてください。
【サフラン】
秋咲きクロッカスの代表格。
紫色の花弁で黄色いおしべと赤いめしべを持っているのが特徴です。
大きめの球根で水耕栽培もできます。
【クロッカス・スペシオサス】
10月に開花し、鮮やかな青い花びらに濃い紫色の線が入っています。
あとから葉が出てくるのも特徴です。
【クロッカス・メディウス】
薄紫色に濃い紫色の線が入ったクロッカスです。
クロッカスの花束に言葉を添えて!贈るのにぴったりなシーンは?
小ぶりで可愛らしい見た目と、素敵な花言葉を多く持つクロッカスは、贈り物としても喜ばれること間違いなしです。
ただし、紫色のクロッカスを贈るときには注意しましょう。
先述したとおり、紫色の花には「愛の後悔」というネガティブなイメージの花言葉があるため、ほかの色と合わせたり、伝えたい想いをメッセージカードに記したりと誤解を与えないよう工夫しましょう。
ここでは、プレゼントにおすすめのシーンを紹介します。
新しい門出のお祝いに
「青春の喜び」の花言葉を持つ白いクロッカスは、新しい門出を迎えるお祝いにおすすめ。
冬の寒さに耐え、暖かな春を迎えると同時に可憐な花を咲かせるクロッカスと、新たなスタートを踏み出す勇姿のイメージがぴったり重なります。
メッセージカードに伝えたい想いを書いて贈ると、喜ばれるでしょう。
信頼を築きたい相手に
これから新しく信頼関係を築きたい相手に、黄色いクロッカスを贈ってみてはいかがでしょうか。
「私を信じて」という花言葉が、お互いの心の懸け橋になってくれるかもしれません。
また、黄色いクロッカスの花は見た目も華やかで、まわりに希望と明るさをもたらしてくれるでしょう。
結婚記念日に
クロッカスは結婚記念日の贈りものとしてもおすすめ。
早春のまだ寒い季節に花たちが寄り添って咲く姿から「夫婦円満」という花言葉もあるほどです。
色とりどりの花を咲かせるクロッカスは、花束にするとより華やかに。
クロッカスを贈ることで、日ごろの感謝の気持ちや相手を思いやる気持ちを素直に表現してみてはいかがでしょうか。
母へ感謝の気持ちを表す日に
フラワーギフトとして人気を集めるクロッカスは、母の日のプレゼントとしても喜ばれます。
ガーデニング好きな母親の場合、鉢花タイプを選んでもOK。
美しく咲いたクロッカスを長く楽しめるでしょう。
大切に育てれば地植えにすることもできるので、毎年喜びを感じられます。
クロッカスには花言葉がたくさんある!シーンに合わせて贈ろう
クロッカスにはギリシャ神話からなる少し重たい意味の花言葉がありますが「青春の喜び」「最高の日」など前向きで明るい花言葉も多くあります。
育てやすいため、ガーデニング初心者も好きな色を選んで、育成に挑戦してはいかがでしょうか。
贈りたい相手やシーンによって、色を使い分けたりミックスしてみたりして大切な人にプレゼントしてみてくださいね。
- クロッカスの花言葉は「あなたを待っています」「裏切らないで」
- 色別には「青春の喜び」「私を信じて」「最高の日」などがある
- クロッカスの開花時期は主に2月~4月で品種によって秋咲きがある
- おすすめのギフトシーンは新たな門出を迎えるときや結婚記念日など