今さら聞けない立食パーティーの基本マナー&服装、楽しむコツを解説!
大人になると俄然増えてくる「パーティー」へのお誘い。
仕事関係の会合や婚活イベントなどの立食パーティーに出席する機会もあるでしょう。
とはいえ、立食パーティーではどう振る舞えばよいかわからない!という人も多いはず。
そこで今回の記事では、今さら聞けない立食パーティーの基本マナーや楽しむためのコツについて解説していきます。
Contents
そもそも「立食パーティー」とは?
立食パーティーとは、その名のとおり立ったままで飲食を楽しむスタイルのパーティーを意味します。
席はなく自由に移動できるため、参加者同士のコミュニケーションが取りやすく、結婚式の2次会やビジネス交流会などで採用されることが多いです。
たくさんの参加者が交流を深めるためにはもってこいのパーティーといえるでしょう。
近年では、サービスも豊富になっており、和洋中プラン料理やSNS映えを意識したデザートなども用意されています。
立食パーティーに参加する際は、人との出会いはもちろん食事も楽しむようにしましょう。
立食パーティーに欠かせない基本マナー
立食パーティーに参加するのなら、以下の基本マナーを押さえておきましょう。
お料理は少量を一皿に盛り付ける
立食パーティーでの食事はコース料理ではなく、基本ビュッフェスタイルです。
そのため自分の好きなモノを好きなだけ取ることができますが、だからといってお皿いっぱいに料理を盛り付けるのはNGです。
美味しそうなメニューが多くても、お料理は基本お皿に7~8分目程度の少量を盛り付けるようにすることをおすすめします。
同じお皿は何度も使わない
使った後のお皿はどうすればよいのかと悩む人もいるでしょう。
立食パーティーの場合、食べ終わった後のお皿は決まった場所に置くか会場スタッフに回収してもらえばOKです。
同じお皿は何度も使わずに、新しいお皿に料理を取り分けるようにしましょう。
グラス・お皿の持ち方はスマートに
グラスやお皿の持ち方に決まりはありませんが、スマートに持てばより印象が良くなるでしょう。
おすすめの持ち方は、利き手と逆の手でお皿とグラスを持つ方法です。
グラスは人差し指と親指でもち、皿のフチにグラスを乗せた状態にします。
あとは残りの3本の指でお皿を支えればスマートに持ち歩くことができますよ。
ただし、この持ち方に自信がない場合は無理せずテーブルなどを上手く利用することをおすすめします。
食事はテーブルに移動する
食事をいただくときは、会場に用意されているテーブルを利用します。
テーブルであれば落ち着いて食事をとることができ、移動したい人の邪魔にもなりません。
ただし、同じく会場にある椅子は基本的には使いません。
体調の悪い人や疲れた人が休む場所なので、元気であれば座らないようにしましょう。
プライベートな話を聞きすぎない
立食パーティーでは初対面の人との交流機会も多くなります。
頑張って親しくなりたいと思うかもしれませんが、だからといってプライベートな部分を根掘り葉掘り聞くのはマナー違反です。
パーティーとはいえ、初めて会ったばかりの人からあれこれ詮索されるのは嫌なものです。
最初は当たり障りのない事柄から、話を広げていくことをおすすめします。
レディファーストを心がける
男性の場合、立食パーティーではレディファーストを心がけることをおすすめします。
ドアを開けて女性を先に入れる、エレベーターの扉を押さえておくなど、さりげなくレディファーストの所作ができれば好感度もアップするでしょう。
また、女性の場合はレディファーストを受けたらきちんと感謝を伝えてくださいね。
大きな荷物は預ける
移動の多い立食パーティーでは、大きな荷物は邪魔になってしまいます。
会場に入ったら、大きな荷物や上着はクロークに預けるようにしましょう。
スマホや財布等の貴重品のみ、身に着けておくことをおすすめします。
簡単な手土産を持参する
企業のレセプションパーティーやお祝い事で開催される立食パーティーの場合、簡単な手土産を持参するのがマナーです。
自分の立場やパーティーの規模にもよりますが、5千円~3万円程度の予算で用意すると良いでしょう。
日持ちする焼き菓子や赤・白ワインなどのアルコール類が一般的です。
また、パーティーによっては手土産不要となっているパターンもあるので、事前によく確認しておくことも忘れないようにしましょう。
少し早めに到着する
立食パーティーに参加する場合は、少し早めに到着するようにしましょう。
スタート時間より15分程度早めであれば、主催者への挨拶や手土産を渡す時間もでき余裕をもって参加することができます。
立食パーティーに最適な服装・持ち物
立食パーティーに招待されたものの、どんな服装で行けばよいのか…と悩んではいませんか?
続いては、立食パーティーに最適な服装・持ち物を紹介していきます。
基本のドレスコード
日本ではあまり馴染みがないですが、立食パーティーをはじめとしたパーティーや式典では、その場に相応しいドレスコードというものがあります。
招待状に「フォーマルで」等の指定がある場合はそれに従いましょう。
また、とくに規定がない場合は主催者側に問い合わせるか、会場となるホテルやレストラン店のドレスコードに合わせればOKです。
フォーマル
昼 | 夜 | |
女性 | アフタヌーンドレス | イブニングドレス |
男性 | モーニングコート | タキシード・テールコート |
女性編
フォーマルはドレスコードの中でも一番格式の高い服装です。
女性は基本的にドレスであり、とくに夜用のイブニングドレスは袖が無くつま先がかくれる長さのものです。
男性編
男性の昼間の正装であるモーニングコートとは、燕尾服に似た前の裾が丸くカットされたタイプのものです。
夜であればタキシードかテールコート(燕尾服)を選びます。
セミフォーマル
昼 | 夜 | |
女性 | セミアフタヌーンドレス | ディナードレス・カクテルドレス |
男性 | ディレクターズスーツ・ブラックスーツ | タキシード |
女性編
セミアフタヌーンドレスは、肩や背中が露出しないタイプのドレス。
丈は短すぎずふくらはぎ程度の長さが必要、生地もシルクやウールなどの上質なものです。
夜用のディナードレスやカクテルドレスも同様に露出を押さえたドレスですが、カクテルドレスの場合はスカート丈に決まりはありません。
男性編
ディレクターズスーツとは、黒の2つボタンの背広とグレーベスト・スラックスがセットになったスリーピーススーツのことです。
ブラックスーツはいわゆる冠婚葬祭用の黒スーツのことであり、礼服として使われるタイプは漆黒となっています。
また、一般的にはディレクターズスーツの方がブラックスーツよりワンランク上のイメージです。
インフォーマル
女性 | ワンピース・ツーピース・スーツ |
男性 | ダークスーツ・ブラックスーツ |
女性編
インフォーマルの場合は、ワンピースやスーツといったある程度きちんとした服装であればOKです。
パーティーなので、普段よりも華やかなイメージを心がけるとよいでしょう。
男性編
インフォーマルでは男性の場合も昼夜関係なく、ダークスーツかブラックスーツを選べばOKです。
ダークスーツとはダークグレーやダークネイビーといった深い色のスーツを指します。
立食パーティーではベストを着用して、白やシルバーのネクタイを合わせるとよいでしょう。
ビジネスアタイア
女性 | スーツ・パンツスーツ |
男性 | ビジネススーツ |
女性編
スーツに合わせるブラウスやシャツはホワイトが良いでしょう。
パーティーらしく、アクセサリーやインナーを華やかなものにするのもおすすめです。
男性編
一般的なビジネススーツでOKですが、立食パーティーの場合は小物を工夫して雰囲気を変えるのが良いでしょう。
スマートカジュアル
女性 | ワンピース・ブラウス×スカートなど |
男性 | ジャケット×チノパンなど |
女性編
ワンピースやブラウスなどの、キレイ目な格好であればOKです。
ただし、ジーンズなどのカジュアルすぎる素材はNGなので注意しましょう。
男性編
ジャケットやシャツで、ノーネクタイがスマートカジュアルの基本です。
とはいえ、やはりパーティーなのでカジュアルにし過ぎないようキレイ目を目指しましょう。
バッグは小さめがGOOD
立食パーティーに持っていくバッグは小さめのものがおすすめです。
貴重品や名刺・ハンカチなどが入る程度のサイズが便利でしょう。
お皿やグラスで手がふさがってしまうので、ショルダーバッグなどの肩掛けできるタイプを選ぶと間違いありません。
男性の場合、貴重品はジャケットのポケットに入れておくのがスマートです。
手入れされている履き慣れた靴
立ちっぱなしになる立食パーティーには、履きなれた靴がおすすめです。
ただし、履き古した感が出ているものはNG。
きちんと手入れした履きやすい靴を選ぶようにしましょう。
結婚式・婚活・仕事の立食パーティーを楽しむ4つのコツ
立食パーティーでは、自由度を活かして周囲の人とコミュニケーションをはかることが大切です。
そこで最後に、立食パーティーを楽しむためのコツを紹介します。
笑顔を欠かさない
立食パーティーでは初対面の人ばかりというシチュエーションが珍しくありません。
そんなときはぜひ、笑顔を欠かさないよう心がけましょう。
周囲の人が知らない人ばかりで不安…と思っているのはみんな同じです。
そうした中で笑顔でいることは、相手に警戒心を与えず話し掛けやすい雰囲気を作ることができます。
とくに婚活や異業種交流会など、他人と親しくなることが目的の場合は笑顔を意識してくださいね。
無難な話題からスタートする
初対面やそれほど親しくない相手とも話す機会の多い立食パーティーでは、話題に悩むという人も多いでしょう。
「何を話せばいいのか…」と迷ったら、無難な話題からスタートするのがおすすめです。
例えば会場の肉料理の話題や今日の天気など、個人とは関係ない話が良いでしょう。
逆にプライベートな情報を聞き出そうとすると「初対面なのに…」と引かれる可能性があるため、くれぐれも注意しましょう。
食事も会話も楽しむ
立食パーティーはコミュニケーションが目的!と気負い過ぎる必要はありません。
ぜひ会場の料理も同じくらい楽しむことをおすすめします。
また、食事に目を向けることで隣の人との話題が1つ増えるかもしれません。
食事も会話も、緊張しすぎずに楽しむことが立食パーティーをエンジョイするコツです。
コロナ対策に気をつける
コロナ禍真っ最中の今、立食パーティーのような集まりの開催はなかなか難しい部分が多いです。
感染症対策のためには、出席者一人ひとりが気を付けることが大切でありマナーです。
- 手洗い・消毒などをこまめに行う
- 食事はなるべく黙食で、会話を楽しむときはマスクを着用する
- 体調が悪いときは無理せず欠席する
以上のような基本的な対策を忘れないことが、立食パーティーを安心して楽しむことにつながるでしょう。
立食パーティーをスマートにこなし素敵な出会いを見つけよう!
交流を深めるのにもってこいの立食パーティーですが、いまいちマナーや楽しみ方がわからないという人も多いでしょう。
せっかく出席しても、緊張して料理の味もわからない…なんてことにならないよう、事前にマナーや楽しむポイントをチェックしておくことが大切です。
立食パーティーをスマートにこなすことができれば、素敵な出会いにつながる可能性もあります。
ぜひ、これまでに紹介してきたポイントを参考に、仕事や婚活での立食パーティーをエンジョイしてくださいね。
- 立食パーティーとは、立ったまま飲食を楽しむビュッフェ形式のパーティーのこと
- 立食パーティーでは、食べ物をお皿に盛り過ぎない・食事はテーブルで・プライベートな話を聞きすぎないといったマナーを守ることが大事
- 立食パーティーにはドレスコードが存在する。招待状や会場の格式をチェックして、場にふさわしいドレスコードを守ろう
- 立食パーティーを楽しむには、笑顔を欠かさず食事も会話も楽しむことがポイント