クレマチスの花言葉に怖い意味はある?風水的な観点からも解説
「つる性植物の女王」とも呼ばれ、高貴な印象の花を咲かせるクレマチス。
そんなクレマチスには、さまざまな花言葉があるのを知っていますか?
今回は、クレマチスの特徴や種類とともに、素敵な花言葉をご紹介。
「花言葉を知りたい」「大切な人へのギフトとしてクレマチスを選ぼうか迷っている」人は、ぜひチェックしてください。
Contents
知っておきたいクレマチスの特徴は?
存在感を放つクレマチスの花を、見たことがある人は多いかもしれません。
しかし、見たことはあっても「くわしいことまではわからない」という人もいるでしょう。
花言葉をご紹介する前に、まずは名前の由来や種類などについて解説しますので、参考にしてください。
クレマチスの主な特徴や誕生花
クレマチスは、キンポウゲ科のセンニンソウ属に属するつる性多年草の1つ。
そのなかでも大きな花を持つ観賞価値の高いものを総称し、クレマチスと呼んでいます。
5月3日・5月9日・7月1日・7月2日・9月12日の誕生花となっており、日本はもちろんのこと、ヨーロッパやアメリカなど世界各地で見られます。
クレマチスの名前の由来
「Clematis(クレマチス)」の名前は、ギリシア語の「klema」が語源です。
「klema」は、ブドウなどのつるを意味します。
クレマチスはほかにも、フランス語で「乞食草」、英語で「旅人の楽しみ」などユニークな名前で呼ばれています。
クレマチスの代表的な種類・品種
クレマチスにはたくさんの種類があるのをご存じですか?
クレマチスの原種は、300種程度あります。
そこから種間交雑・品種改良が行われて、現在は夏に開花するタイプや冬に開花するタイプなど2000種以上の品種があるとされています。
ここでは、そのなかでもよく知られている代表的なものを4つ見ていきましょう。
テッセン
中国を原産とする品種です。
鉄線のように丈夫なつるを持つことから「テッセン」との名前がつけられました。
テッセンは花びらが白色、中心が紫色で、和風・洋風どちらのお庭の雰囲気にもぴったり。
着物の柄に使われることが多いため、なじみのある人もいるでしょう。
開花期は5月〜9月で、開花後は約2ヵ月間咲き続けます。
なお、ここでいう「花びら」は「がく」に色がついたものを指します。
本記事ではわかりやすいように「花びら」と表記しました。
白雪姫
1989年に日本で生まれた、花の大きい品種です。
純白の花びらにクリーム色の筋が入っており、清楚な見た目が特徴です。
花びらは、すっきりとした剣形のものとやや丸い形のものがあります。
開花期は5月〜10月で、繰り返し花をつけます。
フラウ・ミキコ
大きな花びらが特徴的なフラウ・ミキコ。
中心部分にある黄色のしべと、青紫色の花びらの美しいコントラストが魅力です。
また、咲き始めの色合いが美しいことでも知られています。
丈夫で育てやすく、4月中旬〜10月の開花期に何度か花を咲かせます。
クレマチスモンタナ
中国・ヒマラヤ原産で、寒さに強い品種です。
開花時期は4月頃で、花びらの色はピンク色や白色など。
小ぶりで控えめですが、株全体を覆うほど多くの花が咲きます。
つるの伸びが良いため、アーチなどにするのもおすすめです。
クレマチスの主な花言葉|怖い意味はある?
「クレマチスに怖い花言葉はないのか」と気になっている人も多いでしょう。
品種改良が進んで多様な花を咲かせるクレマチスですが、現在のところ色別の花言葉はつけられていません。
ただし、品種別に見てみると、テッセンには個別の花言葉があります。
ここからは、クレマチス全体に共通する花言葉と、テッセンが持つ花言葉を見ていきましょう。
精神の美
最も代表的なクレマチスの花言葉は「精神の美」です。
クレマチスはつるが細くて長いため、一見頼りなさそうに見えるかもしれません。
しかし、その見た目とは反対に、鮮やかで美しい花を咲かせます。
「精神の美」は、こうした芯の強さを感じさせる様子からつけられたものといわれています。
高潔・清廉な心
「高潔」「清廉な心」もクレマチスのポジティブな花言葉です。
クレマチスの白い花色や大きな花びら、さらには細いつるが伸びていく様子から、まっすぐな印象を受ける人も多いでしょう。
クレマチスが与える高貴で清らかな印象が、これらの花言葉につながったと考えられます。
策略
美しい見た目とは裏腹に、クレマチスは毒を持っています。
毒が含まれているのは、葉や茎などから出る液体。
この液体が皮膚に付着すると、炎症を起こす可能性があります。
花言葉「策略」は、クレマチスのこの特性を利用して自分の皮膚をかぶれさせ、周りの同情を誘った物乞いの話に由来します。
フランス語のクレマチスの別名「乞食草」は、このエピソードからつけられたものだそうです。
旅人の喜び
ヨーロッパでは昔から、宿の入口にクレマチスを植える習慣がありました。
また、クレマチスの丈夫なつるをベッドの底に張り、クッションとして活用することも多かったようです。
これらのことから、旅人が心地良く過ごせるようにとの願いを込めた「旅人の喜び」という花言葉がつけられました。
そのため、おもてなしの意味でクレマチスを店先や玄関先に飾るのも良いですね。
甘い束縛・縛りつける
クレマチスのなかでも、テッセンには「甘い束縛」「縛りつける」という花言葉があります。
丈夫なつるに由来する花言葉ではありますが、怖い印象を持つ人もいるかもしれません。
ただし解釈によっては、愛の強さを表現できるとも考えられるでしょう。
クレマチスの花言葉に合うプレゼントシーンは?
ご説明した通り、クレマチスには前向きな花言葉が多くあります。
また、美しい花を咲かせることから、自分用はもちろん、大切な人へのプレゼントにもおすすめです。
クレマチスを贈るのにおすすめのシーンを、2つご紹介します。
感謝の気持ちを伝える母の日
最もおすすめのプレゼントシーンが、母の日です。
花言葉「精神の美」は、内面の美を表現しています。
芯がある女性をイメージさせるため、母の日にぴったりです。
クレマチスの寿命は、一般的に20年〜30年程度あります。
母の日に花束を選ぶことが多い人は、長年楽しめるクレマチスの鉢花を贈ると、普段とはちょっと違う新鮮なプレゼントになることでしょう。
赤・ピンク・青・紫などさまざまな色の花があるので、母親のイメージに合わせてチョイスするのも良いですね。
年を重ねたことをお祝いする誕生日
クレマチスは、誕生日のお祝いとしてもおすすめです。
なかでもおすすめなのが、クレマチスを誕生花とする日に生まれた相手へのプレゼント。
花言葉と一緒に贈ることで、誕生日に新たな意味づけができるでしょう。
なお、相手がガーデニング初心者の場合は、小さいサイズの鉢花を選ぶと扱いやすいですよ。
クレチマスの風水的な意味は?
クレマチスのような星型の花は、風水的に良いとされています。
大輪の花が咲く品種を南に飾ると、情熱アップ・社会的成功につながるでしょう。
特におすすめしたいのが、紫色のクレマチスです。
洗練された気品を持つ紫色には、内なる精神性を引き出す力があるといわれています。
社会的地位を向上させたい場合には、紫色のクレマチスを選ぶと良いでしょう。
クレマチスの育て方のポイントは?
クレマチスは比較的丈夫で育てやすいため、ガーデニングでも人気の高い植物です。
ただし、適した環境下でなければ長く楽しめないこともあります。
置き場所や水やりなど育て方のコツをまとめましたので、参考にしてください。
植え付けする時期
クレマチスは1年を通して植え付け可能ですが、適期は2月〜4月ごろとなっています。
枝が多い2年生〜3年生の苗を購入した場合は、細い枝があれば芽の上で切り取ってください。
また、株が充実してくる3年生苗を購入した場合は、太った芽の上で切り取りましょう。
植え付けする際は、根が乾燥しないように注意してください。
なお、クレマチスは販売期間が長いため、全く芽のないものやすでに開花しているものなどもあります。
くわしい植え付け方法は、購入したときに確認するのがおすすめです。
環境
土は一般的な培養土、またはクレマチス専用のものを選びましょう。
クレマチスは酸性の土を苦手としているため、地植えする際は、酸性雨の影響を受けた土を中和する必要があります。
植え付け前に土に石灰を撒いて、中和しておきましょう。
置き場所で意識したいのが、日当たりと風通しです。
湿気がこもると病害虫が発生して枯れてしまうことがあるため、鉢植え・地植えどちらの場合も、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたタイミングを目安にして、土がカラカラに乾きすぎないように水やりをします。
地植えの場合は基本的に水やり不要ですが、天気の良い日が続いて土が乾燥するときは水を与えてください。
大切な人への気持ちをクレマチスの花言葉にのせて伝えよう!
クレマチスには「精神の美」「高潔・清廉な心」など、素敵な花言葉が多くあります。
また、風水的にも良いとされており、南に飾ることで運気を引き寄せてくれるでしょう。
クレマチスは丈夫で育てやすいため、自分用だけでなくギフトにするのもおすすめです。
母の日や誕生日などの特別な日に、あなたの気持ちを花言葉にのせて贈ってみてはいかがでしょうか。
- クレマチスはキンポウゲ科のセンニンソウ属に属する植物
- テッセン・白雪姫・クレマチスモンタナをはじめ、2000種以上の品種があるといわれている
- 花言葉は「精神の美」「高潔・清廉な心」「策略」「旅人の喜び」のほか、テッセンの「甘い束縛・縛りつける」など
- 星型の花が咲くクレマチスは、風水的にも良い
- 自分用はもちろん、母の日や誕生日など大切な人へのプレゼントにもおすすめ