こどもの日(5月5日)とは?由来やみんなに聞いた定番の過ごし方を大調査

5月5日は「こどもの日」で、国民の祝日のひとつです。
子供の成長をお祝いする日のため、家族で楽しく過ごしたいという親は多いでしょう。
今回は、お子さんのいる成人男女100人を対象に、こどもの日に関するアンケート調査を実施しました。
定番の過ごし方や食べ物を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
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こどもの日を正しく理解している人は「約5割」
5月5日の「こどもの日」は、法律で定められている祝日のひとつです。
性別関係なく子供の成長を祝う日ですが、男の子の日と勘違いしている人は少なくありません。
今回のアンケート調査では、こどもの日を「男の日だと思う人」が半数を占めていました。
正しく趣旨を理解しているお父さん・お母さんは約5割で、決して多いとはいえません。
ちなみに祝日法では、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」と定められています。
こどもの日は子供の成長を祝うだけでなく、母に感謝する日でもあるのです。
こどもの日の由来は「端午の節句」
5月5日はこどもの日であり、男の子の健やかな成長を祈る「端午の節句」にあたる日でもあります。
端午の節句は、奈良時代からはじまった歴史ある伝統行事のひとつです。
性別関係なく子供の成長を祝う「こどもの日」が制定されたのは、それよりずっと先の1948年(昭和23年)でした。
男の子の成長を祝う日である5月5日を、すべての子供の成長を祝う日にしたいという声が多かったことから「こどもの日」が制定されたそうです。
このような経緯があることから、こどもの日の由来は端午の節句であると考えられます。
端午の節句とは
もともと端午の節句は無病息災を願う行事で、奈良時代に中国から日本へ伝わったといわれています。
当時は5月5日になると、厄除けとして菖蒲(しょうぶ)の葉を用いる風習がありました。
菖蒲の読みが「尚武(しょうぶ)=武道を重んじる」と同じであることから武家の間で広まり、江戸時代には男の子の節句として定着したようです。
100人の親に聞いた!こどもの日の定番な過ごし方
お子さんのいる成人男女100人に、こどもの日に何をするか聞いたところ、「鯉のぼりを揚げる」「五月人形を飾る」といった回答が上位にランクインしました。
伝統的な祝い方をする家庭が多いことがわかります。
その他と答えた人のなかでは、「とくに何もしない」という回答が目立ちました。
お子さんが女の子だと、「こどもの日は自分たちに関係がない」と思われやすいからかもしれません。
鯉のぼりを揚げる
こどもの日は、鯉のぼりを家の外に飾る家庭が多くあります。
色とりどりの鯉の旗が大空にたなびく景観は、壮大な気分にさせてくれるものです。
鯉のぼりは、「子供のたくましい成長や立身出世」の願いを込めて飾ります。
江戸時代は子供を意味する鯉を1匹だけ飾るのが主流でしたが、現在では真鯉(父親)、雛鯉(母親)、子鯉(子供)の3匹を飾るのが一般的です。
五月人形を飾る
こどもの日の定番な過ごし方として、室内に五月人形を飾ることも挙げられます。
お飾りは「鎧(よろい)」「兜(かぶと)」「大将」など、さまざまな種類がありますが、それらに込められた意味は同じです。
五月人形は子供の代わりに厄や災いを引き受けるとされており、我が子の安全を守る役割があると考えられています。
とくに決まりはありませんが、4月中旬頃に飾るのが一般的です。
しかし、お祝い前日から飾る「一夜飾り」は縁起が悪いとされているので注意しましょう。
五月人形を片づける日にも決まりはないので、湿気の少ない日を選ぶのがおすすめです。
記念撮影をする
こどもの日は記念撮影をして、家族の時間を過ごす家庭が少なくありません。
鯉のぼりや五月人形の前で撮影したり、みんなでお祝いしているシーンを写真に残したりすれば素敵な思い出になります。
子供に袴を着せたり、画用紙で兜を作って被らせたりするのもおすすめです。
より記念日らしい本格的な写真を残したいときは、こどもの日にぴったりな背景や衣装で撮影できるフォトスタジオを利用するといいでしょう。
こどもの日のイベントに参加する
こどもの日は、全国各地でさまざまなイベントが開催されます。
たとえば、鯉のぼり祭りやワークショップ、グルメイベントなどが人気です。
テーマパークや商業施設では、子供の料金が無料になることがあるため、家族でお出かけして楽しんでみましょう。
子供にプレゼントを贈る
こどもの日は、子供にプレゼントを贈る家庭もあります。
初節句には、鯉のぼりや兜をプレゼントするのが定番です。
お子さんが女の子で違和感があるようなら、鯉のぼりの積み木やベビー袴といった可愛らしいギフトを選ぶといいかもしれません。
また、知育玩具や絵本、手作りキットなど、子供の年齢に合わせて贈り物をセレクトすると喜んでもらえるでしょう。
菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る
こどもの日には、厄災や疫病などの邪気を払う目的で菖蒲湯に入る風習があります。
菖蒲湯の作り方は、菖蒲の束5〜10本を浴槽に入れてお湯を張るだけです。
疲労回復やリラックス効果、血行促進の効果が期待できるため、子供と一緒に浸かって大人も楽しむといいでしょう。
さらに「菖蒲の葉を頭に巻くと賢い子に育つ」という言い伝えがあるので、子供の肌を傷つけないよう軽く結んであげるのがおすすめです。
自宅でお祝いする
お子さんがいる家庭は、こどもの日にホームパーティーを楽しむのがおすすめです。
とくに小さな赤ちゃんの場合は、外出するとストレスになる可能性があります。
無理にお出かけせず、子供の成長に合わせてお祝いすることがポイントです。
こどもの日の主役は子供ですが、母に感謝する日でもあります。
お子さんだけでなく、いつも頑張っているママに好きな食べ物やプチギフトを用意して、家族みんなでお祝いすると楽しく過ごせるでしょう。
みんながこどもの日に食べる食べ物ランキング
こどもの日には何を食べるか聞いたところ、「柏餅」と回答した人が最多でした。
2位は「お寿司」、3位は「ケーキ」がランクインしています。
こどもの日は、行事食やお祝いの席にぴったりの食べ物を用意する家庭が多いようです。
ホームパーティーをする予定なら、ぜひ以下の食べ物を検討してみてください。
【1位】柏餅
関東地方では、こどもの日に柏餅を食べる風習があります。
柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「家系が絶えない」「子孫繁栄」という意味と結びつき、縁起のいい和菓子として定着しています。
小さいお子さんにお餅を食べさせるときは、喉に詰まらせないように注意が必要です。
一般的に、お餅を食べさせていい年齢は3歳頃といわれていますが、歯が生え揃っているか、よく噛んで飲み込めるかなど、子供の発育状況を見て判断しましょう。
【2位】お寿司
こどもの日は、握り寿司やちらし寿司、いなり寿司といったお寿司を用意する家庭が多いです。
「寿を司る」と書くお寿司はお祝いの席にぴったりなうえに、子供が好きな食べ物でもあるため人気が高いのでしょう。
お子さんと一緒に具材でデコレーションして、鯉のぼりや兜をモチーフにした可愛らしいお寿司を作れば、写真映えすること間違いなしです!
【3位】ケーキ
こどもの日には、鯉のぼりや兜などをモチーフにした特別なケーキが販売されます。
子供の大好きなケーキを用意してあげると、喜んでくれるでしょう。
自宅で手作りをして、子供と一緒に飾り付けをするのもいい思い出になりますよ。
【4位】ちまき
関西地方では、こどもの日に柏餅よりもちまきを食べるのが主流です。
この風習は中国の悲劇の英雄「屈原(くつげん)」の逸話から生まれたとされています。
正義感の強い屈原は、民衆の人望があつい人間でした。
しかし、その人気をねたむ政敵のせいで、川に身を投げ入れ一生を終えてしまいます。
彼の死を悲しむ人々は、楝樹の葉で餅米を包んだ供物を捧げたのだそうです。
5月5日が屈原の命日であり、ちまきを食べる風習はこの故事に由来しています。
ちまきは正義感の強い屈原のイメージと結びつけられ、「立派に育ってほしい」と願いを込めて、子供に食べさせるようになったといわれています。
【5位】タケノコ
タケノコは、成長が早くまっすぐに伸びていく様子や生命力が強いことから、古くから縁起物として扱われてきました。
こどもの日には、「すくすく元気に育ちますように」という願いを込めて食べます。
タケノコは3月から5月にかけて旬を迎えるため、新鮮で美味しいものが手に入りやすいのが嬉しいポイントです。
タケノコご飯や煮物、天ぷらなど、子供が食べやすい料理を作ると喜んでくれるでしょう。
こどもの日は子供と一緒に過ごして家族の絆を深めよう!
こどもの日は端午の節句と同じ日のため、男の子の日と思っている人は少なくありません。
しかし、祝日法では性別に関わらず子供の成長を祝う日とされています。
すべての子供を祝う日ですから、男の子と女の子で過ごし方をガラッと変える必要はないでしょう。
お子さんがいる家庭なら家族でイベントに参加したり、自宅でパーティーをしたりして楽しむのがおすすめです。
こどもの日は、子供と一緒に過ごして家族の絆を深めてくださいね!
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:お子さんのいる成人男性・お子さんのいる成人女性
アンケート母数:100名
実施日:2025年2月19日
調査実施主体:ハッピーメール(https://happymail.co.jp/)
調査会社:株式会社アイベック
- こどもの日(5月5日)は、性別関係なくすべての子供の成長を祝い、母に感謝する日
- 5月5日は男の子の成長を祝う伝統行事「端午の節句」でもある
- 「こどもの日」を正しく理解している人は約5割
- 成人男女100人にこどもの日の過ごし方を聞いたところ、「鯉のぼりを揚げる」「五月人形を飾る」と回答した人が多くいた
- みんながこどもの日に食べる食べ物には、「柏餅」「お寿司」「ケーキ」などが挙げられる