別れる時に贈る花言葉集!永遠の別れや悲しい決別を意味する花を紹介
別れる時に贈るものといえば花ですよね。
とはいえ、別れるといってもシーンに寄ってさまざま。
引っ越しや転勤などがあった時に贈ることが多いですが、花それぞれに意味が込められており、あえて言葉にしなくても思いを伝えられる代表的な贈り物なのです。
そこで、今回は別れの際に贈る花言葉や、別れを意味する花を紹介します。
Contents
恋人と別れる時に伝えたい花言葉をもつ花5選
恋人と別れる時に遠回しに自分の気持ちを伝える手段として贈りたいのが花。
恋人との別れを連想させる花はたくさんありますが、それぞれの花言葉には、未練やネガティブな別れなど、さまざまな意味が込められています。
そのため、別れる時の感情に合わせて花を選ぶことで、気持ちが伝わりやすいのです。
黒のチューリップ「私を忘れて」
黒いチューリップの花言葉には「私を忘れて」という意味が込められています。
黒はシックでかっこいい色ではありますが、ネガティブな意味を持ち合わせているため、プレゼントとして贈る場合は少し工夫が必要です。
たとえば、花束として送る場合、黒いチューリップだけの花束は控えましょう。
チューリップには「思いやり」を意味する花言葉が含まれています。
そのため、チューリップの花束を検討している場合は、花束の中に一輪だけ黒いチューリップを混ぜるなどして、ネガティブな感情が表に出すぎないように配慮が必要です。
チューリップは、色によって意味が大きく異なるので、プレゼントをする際は予めチェックしておきましょう。
黄色のバラ「別れてください」
黄色いバラの花言葉は「別れてください」という意味が込められています。
バラには「薄れる愛」や「嫉妬」など、恋愛面においてネガティブな意味を表すため、渡す相手によっては控えたほうがよいとされるのです。
しかし、バラにはポジティブな意味もあり「友情」「温かさ」「幸福」などの意味も含まれています。
そのため、恋人と別れる際に黄色いバラを渡す場合、ネガティブさが全面に出ることなく、重くなりすぎないのが特徴です。
また、バラは何本渡すかで意味が変わってきます。
恋人に贈る際は、色や花の意味だけに気を取られず、本数にも注目しましょう。
チョコレートコスモス「恋の終わり」
秋に咲く花として知られているコスモス。
チョコレートコスモスの花言葉は「恋の終わり」という意味が込められています。
チョコレートという名前から、黒いコスモスを指しますが「恋の終わり」以外にも「移り変わらぬ気持ち」「恋の思い出」という意味もあり、とても切ない気持ちが表されているのです。
心情としては、失恋や切ない恋心を連想させますよね。
また、ホワイトデーからちょうど半年後にあたる9月14日は「コスモスの日」です。
恋人やパートナーに愛情や感謝の気持ちを伝える日とされ、コスモスを贈ります。
しかし、チョコレートコスモスには切ない意味が込められているので、コスモスの日に贈る場合は、色に注意して贈りましょう。
アネモネ「恋の苦しみ」
春に開花するアネモネは「恋の苦しみ」という意味が込められています。
「見捨てられた」「消えゆく希望」といった意味の花言葉もあることから、悲しい印象を持たれがちです。
これらの意味には、ギリシャ神話が深く関係しているとされ、つらく悲しいエピソードが存在します。
しかし、アネモネは色によってポジティブなメッセージが込められているものも。
白は「希望」や「期待」、紫は「あなたのことを信じて待ちます」といった、離れてしまった相手への気持ちが込められているのです。
アネモネは見た目が可愛らしく、誕生花としても人気があります。
色によって悲しいメッセージが込められているため、贈る際は色の意味を理解しておきましょう。
黄色のスイセン「もう一度愛してくれませんか」
黄色いスイセンには「もう一度愛してくれませんか」という意味が込められています。
「関係を復活させたい」「自分の元に戻ってきて」といった、復縁の願いが込められた花なのです。
「相手が浮気をしている」「破局も時間の問題」など、相手の心が自分から離れていると感じたら、スイセンを贈って思いを伝えてみましょう。
また、スイセンの花言葉はアネモネと同様、ギリシャ神話が由来とされています。
冥界の王「ハーデース」によってさらわれた「ペルセポネー」を探している時に、ペルセポニーの母「デーメーテール」が見たのが黄色のスイセンだったという話です。
その時のデーメーテールの気持ちが花言葉の由来となっています。
友達と別れる時に送りたい花言葉をもつ花5選
友達と別れる時に贈りたい花は、花言葉にポジティブな意味が込められているものが多い傾向があります。
悲しさやつらさよりも、明るく見送る時にぴったりのメッセージが多いのが特徴です。
そこで、友達と別れる時に贈りたい花言葉をもつ花を5選紹介します。
ネリネ「また会う日を楽しみしているよ」
ネリネには「また会う日まで楽しみにしているよ」という意味が込められています。
日光を浴びるとキラキラと輝いて見えるので、別名「ダイヤモンドリリー」とも呼ばれている可愛らしい花です。
アネモネのように、色によって意味が変わるといったことはなく、ネリネ全般が同じ意味を持ちます。
ネリネには「幸せな思い出」といった意味もあるので、友達との別れにはぴったりな贈り物ですね。
友達や仲のよい職場仲間などのお別れには、ネリネと一緒にメッセージカードを添え、気持ちを込めて贈りましょう。
フリージア「感謝と友情」
フリージアには「感謝と友情」という意味が込められています。
最初にこの花を発見したデンマークの植物学者が、親友への感謝の気持ちを込めて「フリージア」と名付けたのが由来です。
日本にきたのは江戸時代で、昭和に入ってから全国に広まったのがこのフリージア。
卒業式シーズンになると、特に贈り物として人気があります。
フリージア以外にも感謝の意味を持つのが「かすみ草」です。
友達に贈る際は、フリージアとかすみ草を組み合わせたブーケで感謝を伝えるのもステキですね。
また、フリージアには「感謝と友情」以外にも意味があり、どの花言葉も前向きなメッセージが込められています。
友達と明るく笑顔で別れる時には、ぴったりです。
ミヤコワスレ「しばしの別れ」
引用:https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_image_slideshow&target_plant_code=364&num=1
ミヤコワスレには「しばしの別れ」という意味が込められています。
ミヤコワスレは漢字で「都忘れ」と記し、承久の乱で敗れた順徳上皇が、庭に咲いていた可愛らしい花を「恋しい都も忘れられる花」と言ったことからこの名がつきました。
見た目は可憐で清楚なイメージがありますが「しばしの別れ」以外にも「しばしの慰め」「しばしの憩い」「短い恋」など、明るい意味を持つ花ではありません。
友達にミヤコワスレを贈りたいときは、さまざまな花を組み合わせたブーケがおすすめです。
ユキヤナギ「懸命」
ユキヤナギには「懸念」という意味が込められています。
ユキヤナギは、柳に似た細くて長い枝に、白い小花が雪のように見えることから「ユキヤナギ」と呼ばれるようになりました。
花言葉が「懸命」という意味があるため、何事にも一生懸命、健気に取り組んでいた友達との別れにぴったりです。
また、ユキヤナギには「愛らしさ」「愛嬌」「気まま」という意味もあります。
花言葉が女性を連想させるような意味が込められているため、贈る相手は女性の友達がおすすめです。
白い可憐な小花でもあるので、見た目も女性らしく、贈り物には喜ばれますよ。
ガーベラ「光に満ちている」
ガーベラには「光に満ちている」という意味が込められています。
ガーベラの花言葉は、どれも前向きなものばかりで、見目も鮮やかなのが特徴です。
季節を問わずに何度も咲かせることが可能な花で、気温が10度以下であれば開花します。
花束でも一輪挿しでも可愛らしく、花瓶に入った姿が華やかです。
ガーベラは花が上を向いて咲くので、ネガティブな気持ちも上向きになりそうですね。
そのため、仲のよい友達との別れは悲しい気持ちになりがちですが、ガーベラを贈ることで前向きな気持ちで友達を送り出せますよ。
ポジティブなメッセージが込められているガーベラは、大切な友達を送り出す時に渡す贈り物としては最適です。
悲しい別れを意味する花言葉をもつ花3選
別れる時に贈る花の中には、ネガティブな悲しい意味を持つ花もたくさんあります。
なかには「死」を意味するようなネガティブな花もあるため、贈る際は花言葉をチェックしましょう。
そこで、悲しい別れを意味する花言葉をもつ花を3選紹介します。
ハナニラ
引用:https://matsue-hana.com/hana/hananira.html
ハナニラは、悲しい別れを意味する花の一つ。
ハナニラは、ニラのような香りが特徴で、名前の由来にもなっています。
花言葉は「悲しい別れ」「恨み」など、ネガティブな意味が目立つため、ハナニラがメインのブーケを贈るのは、控えたほうがよいかもしれません。
そのほかにも「星に願いを」という意味があり、星に似た形をしているハナニラならではの花言葉ですね。
南アメリカでは、枕元にハナニラの花びらを枕元に置き、夢に好きな人が登場しなければ諦めるといった習慣があります。
このことから、「別離」「耐え忍ぶ愛」という意味も込められているのです。
キンセンカ
キンセンカは「絶望」「悲嘆」「悲しみ」といった、ネガティブなメッセージが込められています。
これらの花言葉は、ギリシャ神話に由来しています。
水の妖精クリティは、太陽の神アポロンに恋をしましたが、アポロンはレウトコレ王女と恋人になりました。
クリティはかなわぬ恋をしてしまい、遥か高い空にいるアポロンを眺めているうちに心がつらくなり、キンセンカの姿に変わってしまったという話です。
キンセンカは、オレンジのほかにもクリーム色や黄色などもありますが、色によって花言葉の意味は変わりません。
そのため、どの色もネガティブなメッセージが込められているため、キンセンカ一色の花束を贈るのは避けたほうが無難だといえます。
彼岸花
彼岸花は「悲しき思い出」「あきらめ」といった、ネガティブな意味が強い花の一つ。
墓地で見ることが多いことから、その名がつけられたと言われています。
また、彼岸花には「アルカロイド」という有毒が含まれていることで有名です。
一説では「毒のある植物(彼岸花)と食べたらあの世行き」と言われていたことから彼岸花という呼び名になったとか。
彼岸花は、別名が1,000以上もある花でも有名です。
死人花(シビトバナ)、地獄花(ジゴクバナ)、幽霊花(ユウレイバナ)など、不吉な名前が揃っています。
彼岸花は、花言葉にはないものの「死」を連想する人も多い傾向があるため、贈り物としては適さない花だといえるのです。
永遠の別れを連想する花言葉をもつ花2選
別れることを意味する花言葉のなかには、永遠の別れを表すものがあります。
永遠の別れはとても悲しく、ネガティブなイメージが先行してしまいがちですが、必ずしも「死」とつながるわけではありません。
「今後は会いたくない」というメッセージでもあるのです。
そこで、永遠の別れを連想する花言葉をもつ花を2選紹介します。
シオン「追憶」
引用:https://www.uekipedia.jp/%E5%B1%B1%E9%87%8E%E8%8D%89/%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3/
シオンには「追憶」という意味が込められています。
平安時代の説話集、今昔物語の中にある物語が由来だとされており、ほかにも「遠くにいる人を思う」「あなたを忘れない」といった意味の花言葉で有名です。
シオンは、西洋で「愛の象徴」「忍耐」「繊細」といったメッセージが込められています。
そのため、海外で捉えられている意味がそこまでネガティブではないことから、贈り物としても選ばれることが多いシオン。
ただし、病院で療養中の人に鉢植えを贈るのは控えましょう。
鉢植えは古くから「根付く」という意味があります。
入院中の人に対して「寝付く」という言葉が連想できることから、元気になってからプレゼントするのが好ましいといえます。
タツナミソウ「私の命を捧げます」
タツナミソウには「私の命を捧げます」という意味が込められています。
タツナミソウは漢方薬として使用されており「自分のことを後回しにしてでも人々の身体を治してあげたい」という健気な姿勢が、花言葉の由来です。
海外では「精神の安定」という意味で知られていますが、海外でも漢方として使用されており、花言葉の由来になっています。
タツナミソウには、明るくてポジティブな意味はありませんが、決して怖いメッセージは含まれていません。
一本の茎にたくさんの花を咲かせるタツナミソウは、色が何種類もあるので、贈り物としてブーケにしてもよいでしょう。
別れのシチュエーションによって花言葉を使い分けよう
今回は、別れる時に贈る花言葉や、別れを意味する花を紹介しました。
別れは寂しいイメージを抱きがちですが、花言葉はネガティブなものばかりではありません。
前向きでポジティブなメッセージが込められているものもあるため、渡す時のシチュエーションによって花選びをしましょう。
また、同じ花でも色や本数によって、意味合いが変わるものがあります。
花の種類だけではなく、色や本数にも意識して花を選び、相手に気持ちを伝えてみてくださいね。
- 恋人と別れる時に贈るチューリップ・バラ・チョコレートコスモス・アネモネ・スイセンは色や本数によって花言葉が変わることがある
- 友達と別れる時に贈る花には、ポジティブな意味の花言葉を選ぶ
- ハナニラ・キンセンカ・彼岸花の花言葉には、悲しい意味が含まれている
- シオンやタツナミソウの花言葉は、日本ではネガティブな意味だが、海外ではポジティブな意味として捉えられている