承認欲求をなくしたい!簡単になくす3つの方法・おすすめの本を紹介
他人から「承認欲求が強い」と言われて、何だか虚しい気持ちになったことはありませんか?
承認欲求を持つのは悪いことではありませんが、なくしたいと思っている人も少なくないでしょう。
この記事では、承認欲求をなくすメリットや方法を解説します。
ぜひ参考にして適度な承認欲求を持ち、健康な心を手に入れてくださいね。
Contents
承認欲求をなくすメリット&デメリット
承認欲求は、マズローが提唱する人間の5つの欲求の1つで、生理的欲求や社会的欲求の上にあります。
つまり、他者に認められたいという気持ちは持っていて当たり前の基本的な欲求なのです。
しかし、過度な承認欲求は自分自身を破滅に追い込む可能性も。
承認欲求をなくすメリットとデメリットを紹介するので、適度な承認欲求を持つように心がけてみてくださいね。
メリット
承認欲求をなくすと周りの評価が過度に気にならなくなり、自分らしく生きられるようになります。
強い承認欲求を持つと「どんなことをすれば周りは認めてくれるかな」と常に考えてしまいがち。
「他人に認められたい、褒められたい」という考えは、評価の軸が他人に置かれた相手の期待に応えるための生き方です。
承認欲求をなくして「自分が幸せならそれでいい」と思えるようになれば、たとえ他人に認められなくても、もどかしい気持ちにはなりません。
自分の軸に沿って生きられるようになるのが、承認欲求をなくすメリットと言えるでしょう。
デメリット
あまりにも承認欲求がないと、物事へのやる気やモチベーションが下がります。
「認めてもらうために、褒められるために」という意識で目の前のことを頑張っていれば、仕事では良い結果を出しやすくなり上司にも認めてもらいやすくなるでしょう。
しかし、承認欲求があまりにも無いと「褒められなくてもいい」という思いからモチベーションが保てず、周りからはやる気がない人だと思われがち。
認められたいという欲求は、自分の原動力や周りとのチームワークを崩さないためにも、人生においては多少なりとも必要なのです。
承認欲求が強くなる原因
承認欲求が強いことに嫌悪感を抱いていると「他人の評価に踊らされてばっかりだな」と頭を抱えることもあるでしょう。
今までの経験や自分の考え方、現在の環境などが原因で、承認欲求が強くなっているのかもしれません。
承認欲求が強くなる原因を5つ紹介するので、自分の何が原因で認められたい気持ちが強くなっているのかチェックしてみてくださいね。
自分に自信がない
自己肯定感が低く、自分に自信がないと承認欲求が強くなりやすいです。
このタイプの人は自分で自分を認められない分、他人に認めてもらうことで自分の存在に価値を見出そうとしています。
そのため、他人に認めてもらいたい「他者承認欲求」が強すぎると、認めてもらえない自分には価値がないという思考に至り、さらに自信をなくしてしまうことも。
承認欲求は、自分の自信のなさを相手に埋めてもらおうとする、一種の甘えなのかもしれません。
失敗経験がトラウマになっている
成功体験が少なく、過去の失敗がトラウマ化しているのが原因で、承認欲求が強くなることもあります。
失敗経験が多いと「自分は何をやっても上手くいかない」と自信をなくす人がほとんど。
新しいことに挑戦したいと思っていても、失敗する恐怖心からなかなかチャレンジすることができません。
失敗経験の積み重ねばかりで「誇れる自分」が存在しないと、周りに認められたいという気持ちだけが先走ってしまうのです。
幼少期の愛情不足
幼少期の親の接し方は、今の自分に大きく影響しています。
小さい頃に両親から「何をやってもダメね」と責められるばかりで、褒めてもらった経験が少ない人は、承認欲求が強いまま大人になっているかもしれません。
また、子どもの頃から親が自分に無関心でほとんど家にいなかった、話を聞いてもらえなかったなどの愛情不足も、自信をなくす原因となります。
子どもは親からの愛情や評価が全てだと思っているので、そんな幼少期に自分を否定され続けると、認めてもらいたい気持ちが強く根付いてしまうのです。
SNSの過度な利用
SNSの「いいね!」機能は、承認欲求を高める魔剤です。
映えるスポットに行ったり、周りから羨ましがられる自慢話を投稿したりして「いいね!」をたくさん貰うことで、他人に認められた気分になれます。
他のユーザーと「いいね!」の数を競ったり、嫉妬し合ったりすると「もっと私を見て!」と、承認欲求は強くなる一方です。
SNSは画面越しで手軽に承認欲求を満たせるため、利用しすぎるとどんどん認められたい、羨ましがられたい願望が強くなってしまうでしょう。
毎日の暮らしに満足していない
自分自身の日常に満足していないと、承認欲求が強くなりがちです。
職場の対人関係が上手くいっていない、恋愛もご無沙汰でつまらないなどと思っていると、少しでも心を満たすために他人からの賞賛を求めてしまいます。
特に、自己顕示欲が強い人は現状に満足していないときほど「自分はこんなところでくすぶる人間じゃない」と思って、承認欲求が強くなるでしょう。
人間関係やプライベートの充実度が、承認欲求の強さを左右しているのです。
承認欲求をなくしたい人が実践すべき3つの方法
承認欲求が強いことを自覚していると「周りの目ばかりを気にして疲れる」と感じることもありますよね。
自分の持つ欲求をなくすのは難しいと思いがちですが、考え方や行動の変化を意識すれば、承認欲求は徐々になくしていけるもの。
承認欲求をなくす方法を3つ紹介するので、承認欲求が強すぎると自覚していて、できればなくしたいと思っている人はぜひ試してみてくださいね。
人の承認欲求を満たす
承認欲求をなくすのにおすすめなのは、他の人の承認欲求を満たすこと。
誰かの承認欲求を満たすことに意識が向いていれば、承認欲求が強い自分に苦しむこともなくなるはずです。
相手の承認欲求を満たせば、その人からは「自分を認めてくれる人」と認知され、必要とされます。
最終的には自分の承認欲求も満たされるので、win-winな関係になれるでしょう。
人の承認欲求を満たすためには、笑いかける・話しかけるときに名前を呼ぶなどの「肯定的ストローク(相手の存在を認知する行動)」が有効的です。
自分の長所に目を向ける
自分の長所に目を向けるのは、承認欲求をなくす対処法の1つです。
承認欲求が強い人は、自己肯定感が低い特徴があります。
他人に認められたいと思うのではなく、自分で自分を認める「自己承認欲求」を満たしましょう。
そのために、自分の長所に目を向けるのです。
自分の良いところに目を向けて自己肯定感を高めれば自信がついて、周りに認められたい気持ちも自然となくなっていくでしょう。
他人に期待しすぎない
承認欲求をなくすために、相手に期待しすぎないようにしましょう。
強い承認欲求を持っている人は「私のこと認めてくれないかな」と期待しているだけにすぎません。
相手が自分の期待通りに動いてくれないから、いつまでも承認欲求が満たされないのです。
相手も自分のことで精一杯なので、あなたの承認欲求を満たすことまで考えていません。
みんなそれほど、あなたのことを見ていないのです。
自分の期待通りに相手が動いてくれることなどほとんどないと思って、相手に期待しすぎず接するようにすれば、承認欲求がなくなっていくでしょう。
承認欲求をなくしたい人におすすめの本
承認欲求をなくすためには、他人の評価ばかりを気にしてしまう自分の心と向き合うことが大切です。
自分の気持ちだけでは承認欲求をなかなかなくすことができないという人に、おすすめの本を紹介します。
自分が必要としているときに本を読めば、自然に文章が心の中に入っていくはずです。
さまざまな考え方を自分の中に取り入れて、承認欲求を徐々になくしていきましょう。
『嫌われる勇気』
出典元:https://www.diamond.co.jp/book/9784478025819.html
『嫌われる勇気』は、心理学者である岸見一郎による「アドラー心理学」の入門書。
アドラー心理学は、承認欲求を生きる上で不要なものと位置付けていて、他人からの評価に振り回されて生きるべきではないと主張しています。
悩みやコンプレックスを持つ「青年」と、アドラー心理学を用いて説く「哲人」の対話形式になっているので、漫画を読む感覚でスラスラ読めるはず。
『嫌われる勇気』は他人からの評価・承認に囚われている人の心へグッと迫り、承認欲求をなくす手助けをしてくれるでしょう。
『「認められたい」の正体』
出典元:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210580
『「認められたい」の正体』では、承認欲求とは何なのか、どんな考えから湧いてくるものなのかが分かりやすく解説されています。
「自分のこんな考え方が承認欲求を強くしていたのか」と原因に納得できるので、対処法も明確になるはず。
承認欲求をなくすために有効な考え方を明示してくれているので、自分の価値観を刺激する1冊になるでしょう。
『「承認欲求」の呪縛』
出典元:https://www.shinchosha.co.jp/book/610800/
『承認欲求の呪縛』は、度が過ぎた承認欲求の恐ろしさを巧妙に解説する1冊。
自分は承認欲求を強める環境にいて、一歩間違えたら転落するかもしれないと自覚させられます。
SNSでもっと「いいね!」が欲しい、会社でたくさん評価を貰って認められたい、そんな承認欲求の呪縛に苦しみ、身を滅した人も少なくありません。
『承認欲求の呪縛』では呪縛から解放されるための解決策も提示しているので、手遅れになる前に承認欲求から解放され、生きやすい日常を手に入れましょう。
承認欲求は自己成長のために必要なもの
承認欲求は誰もが持っている、人間の自然な欲求です。
「認められたい」という思いは、やる気やモチベーションを保つために必要なもの。
しかし、他人からの承認を求めて期待し過ぎていると、いつの間にか苦しい思いをするかもしれません。
自分の気持ちが明るく保てる程度に承認欲求を持って、生きやすい日常や良い人間関係を構築してくださいね。
- 承認欲求をなくすと自分らしく生きられるが、やる気がなくなりがちなので注意
- 自己肯定感の低さや過去の失敗が、承認欲求を強くしていく原因
- 承認欲求をなくすために自分の長所に目を向ける、他人に期待しすぎないようにしよう
- 『嫌われる勇気』などを読めば、原因や解決策が分かり承認欲求から解放されるかも
- 承認欲求は持っていて当たり前の欲求であり、自己成長のためには必要なもの