アマリリスの花言葉は怖いの？有毒性やギリシャ神話にまつわる逸話を紹介

茎が太く、初夏になるとインパクトのある鮮やかな花を咲かせるアマリリス。

鉢植えや切り花としても人気のため、プレゼントとして贈りたい人は多いでしょう。

しかし、なかには怖い花言葉がないか不安な人もいるはず。

今回は、アマリリスの花言葉について解説します。

アマリリスを贈ろうと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

アマリリスの花言葉は怖い？

結論から言うと、アマリリスに怖い花言葉はありません。

ただ、アマリリス全般には「臆病な心」、紫色には「虚栄心」という花言葉がついています。

どちらもネガティブなため、人によっては怖い印象を受けたのでしょう。

確かに、下向きのアマリリスは元気がなく自信喪失しているように見えますし、上を向いていても、どこか威張っているように見えなくもありません。

とはいえ、花の印象は見る人や花の状態によってさまざまです。

もし、アマリリスをプレゼントするなら、花言葉より贈りたい気持ちが伝わるようにするといいですよ。

アマリリスの怖い意味以外の花言葉

アマリリスには「臆病な心」「虚栄心」といったネガティブな花言葉があります。

しかし、基本的にはすてきな花言葉ばかりです。

ここからは、アマリリスの花言葉を色別に解説します。

アマリリス全般の花言葉

アマリリス全般の花言葉は「誇り」「輝くばかりの美しさ」「内気」「おしゃべり」です。

どれも、華やかな大輪の花を咲かせるアマリリスにぴったりですね。

ちなみに、花言葉はギリシャ神話に由来しているといわれています。

色別の花言葉も見ていきましょう。

赤色：輝くほどの美しさ

赤色のアマリリスには「輝くばかりの美しさ」という花言葉がついています。

花言葉の通り、美しく咲き誇る姿は「美しい」の一言に尽きますね。

たった一輪でもぱっと目を引く大輪は、まるで宝石のような輝きです。

ちなみに、英語では「splendid beauty」と書き、海外でも花言葉は共通しています。

白色：内気

白色のアマリリスには「内気」という花言葉がついています。

白い花というと、何色にも染まっていない純粋無垢なイメージですよね。

清楚で、どこか控えめな印象です。

このことから「内気」という花言葉がつけられたのでしょう。

アマリリスは、内向的でありつつも誇りを持っている人にぴったりの贈り物です。

ピンク色・黄色：おしゃべり

ピンクと黄色のアマリリスには「おしゃべり」という花言葉がついています。

同じ花にもかかわらず、白色とは正反対の花言葉がついているのは面白いですね。

ピンクは可憐な女の子が楽しくおしゃべりしている様子を、黄色は明るくて朗らかな女性がワイワイおしゃべりしている様子を表しています。

確かに、ひとつの茎に複数の花が咲いている姿は、女性たちが集まって会話に華を咲かせているよう。

どんな話をしているのか気になるところですね。

アマリリスは毒性がある怖い花？

アマリリスには以下のような特徴があります。

アマリリスは、曼珠沙華（彼岸花）と同じヒガンバナ科のため、その艶やかな花姿とは裏腹に有毒成分を含んでいます。

鱗茎（球根）だけでなく花や葉にも毒があり、誤って口に入れてしまうと中毒症状を引き起こす危険性が。

アマリリスのほか、スイセンやゼフィランサスなどにも毒物質リコリンが含まれています。

小さい子どもやペットがいるご家庭は誤飲誤食に注意してください。

また、葉がネギ属（ニラやニンニクなど）に似ているので、取り違えによる事故にも注意です。

ギリシャ神話に登場するアマリリスにまつわる少し怖い話

アマリリスという花名および花言葉は、ギリシャ神話に登場するひとりの少女に由来するといわれています。

昔々、美しい羊飼いの少女アマリリスは、同じ羊飼いで花好きの少年アルテオに恋をしていました。

しかし、内気な性格ゆえ思いを伝えることはできず、いつの間にかアルテオは花をくれる別の少女と仲良くなります。

恋を諦めたくないアマリリスは神様に相談しました。

すると「自らを傷つけなさい」と言って、一本の矢を渡されたアマリリス。

そして、神様の言う通りに傷つけると、手から流れ落ちた血が輝くばかりの美しい花を咲かせたのです。

アルテオはその花に魅了され、アマリリスはようやく恋を成就させました。

これにより、アマリリスはおしゃべり好きで元気な姿を見せるようになったのです。

ギリシャ神話には切ない恋物語が多いなか、痛々しくはありますがハッピーエンドなアマリリスの物語でした。

アマリリスにはネガティブな花言葉があるので注意！切り花やブーケがおすすめ

太い茎に複数の花が隣り合って咲くアマリリスは、輝かしくも美しくたくさんの魅力がある植物です。

花言葉は「誇り」「輝くばかりの美しさ」「内気」「おしゃべり」などポジティブなものばかり。

なので、切り花・鉢植え・ブーケなど、プレゼントするにはぴったりです。

しかし、一方で「臆病な心」「虚栄心」といった少しネガティブな花言葉もあります。

アマリリスを贈る際は、誤解を与えないようメッセージカードを添えたり、一言伝えたりしたうえで渡してくださいね。

ダイナミックな大輪の花はどこに飾っても映えるので、ぜひアマリリスをプレゼントしてみてください。