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高齢出産はやめたほうがいい?妊娠のメリット&リスクを徹底解説

 2021/10/31 特集
この記事は約 9 分で読めます。

近年の晩婚化にともない、合計特殊出生率は減少し、女性の初産年齢は上昇傾向にあります。

ライフプランとしても30代・40代での出産を望む人は少なくないですが、同時に高齢出産(高年出産)のリスクを見逃すことはできません。

現在婚活しているアラサー・アラフォー女性にとっても他人事ではないでしょう。

今回の記事では、高齢出産のリスクやメリットを解説していきます。

 

高齢出産は何歳から?

日本産婦人科学会によれば、現在の高齢出産の定義は「35歳以上」とされています。(1991年以前までは、30歳以上の妊娠が高齢出産とされていた)

これは初産の年齢であり、2人目以降であれば40歳以上が高齢出産に該当します。

 

女性の社会進出が進み、結婚や出産する時期に変化が見られますが、妊娠適齢期は基本的に変わりません。

そして、年齢と共に妊娠率や出産数は低下します。

卵巣も老化してしまうので、なかなか妊娠できず不妊治療をすることもあるはずです。

妊娠しやすい期間は限られているため、早いうちから将来設計を立てるのがベストですよ。

 

日本での最高齢

日本では2001年に60歳(当時)の女性が最高齢での出産をしています

とはいえ、女性の閉経平均年齢は50歳前後であり、通常であれば50を超えての自然妊娠は難しいです。

そのため、超高齢での妊娠・出産は高度生殖医療である体外受精や顕微授精(顕微受精)、代理出産をおこなうケースがほとんどでしょう。

 

経産婦との違い

高齢出産でのリスクが気になるのは、とくに高年初産の場合です。

35歳以上の初産婦は難産になる可能性が高く、陣痛時間や分娩時間が長くなりがちです。

一方、経産婦の場合は高齢出産にあたる年齢であっても、一度出産を経験しているため、お産が軽くなる傾向にあります。

 

高齢出産の4つのリスク

「何歳までに子供を産まないといけない」ということはありませんが、高齢出産にリスクがあるのも事実。

高齢出産における具体的なリスクは以下の通りです。

 

流産の確率が高まる

35歳以上の妊娠では、流産率が高まるというリスクがあります。

流産する原因の多くは染色体の異常です。

年齢が上がるほど卵子が老化するため、染色体異常が起こりやすくなるのです。

さらには、加齢による子宮の機能低下も流産のリスクを高めるといえるでしょう。

妊婦全体での流産の発生率は15%前後ですが、35歳~39歳では20%を超え、40歳以降では40%以上と年齢とともに上昇傾向があります。

 

帝王切開になる確率が高まる

高齢出産では、難産のリスクが高まります。

高齢での初産は子宮口が硬くなり産道が開きづらくなることから、帝王切開分娩になる傾向があるのです。

とはいえ、高齢出産でも経腟分娩は可能ですので、心配な人は担当医や助産師とよく相談するとよいでしょう。

 

障害児が生まれる確率が高まる

高齢出産は生まれてくる子供の健康状態に影響を起こしかねません。

高齢出産の場合、ダウン症(ダウン症候群)や自閉症などの障害児が生まれる確率が高まります。

高齢での妊娠・出産は染色体異常が起こりやすいことが、大きく関係しています

生まれてくる子供に影響が出るのは避けたいものですが、リスクを下げる一番の方法は35歳より前に出産することでしょう。

 

妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病を発症する確率が高まる

高齢出産では、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)・妊娠糖尿病を発症する確率が高まります。

誰であっても加齢とともに高血圧・糖尿病のリスクは高まっていくものです。

ゆえに高齢出産の妊婦であれば、妊娠適齢期の20代よりも妊娠合併症を引き起こしやすくなるのは当然といえるでしょう。

これらの病気にかかれば、巨大児や低出生体重児など赤ちゃんに影響を及ぼす危険性があります。

少しでもリスクを下げるためには、生活習慣を見直すことが大切です。

 

高齢出産となる女性が気になる「ダウン症」について

高齢出産のリスクの中でも、もっとも気になるのが「ダウン症」の発症率ではないでしょうか。

ダウン症は染色体数の異常によって生じる障害であり、主に知的障害や身体的発育の遅れ、心疾患などが見られる病気です。

妊娠初期は精神的な負担になることもあるでしょう。

続いては、高齢出産におけるダウン症の割合や原因について解説していきます。

 

ダウン症になる割合

厚生労働省の参考資料によれば、高齢出産のはじまりである35歳でのダウン症発生頻度は385人に1人です。

40歳では106人に1人、45歳では30人に1人と年齢とともに発生頻度が上昇していくのがわかります。

一方、25歳でのダウン症発生率は1,250人に1人であり、高齢出産と定義されている年齢と比べるとかなり低い数値です。

障害児が生まれるリスクを考えると、やはり少しでも早く出産した方がいいといえるのではないでしょうか。

参考元:厚生労働省「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会

 

ダウン症となる可能性が高まる原因

高齢出産でダウン症の発生率が高まる主な原因は、加齢による卵子の老化です。

卵子は女性が生まれたときからすでに持っているものであり、年齢とともに劣化していくのは避けられません。

そのため、35歳を過ぎたころから卵子は細胞分裂の異常が起こりやすくなり、結果としてダウン症の発生率が高まるのです。

 

染色体異常の有無を判定する検査

ダウン症をはじめとした染色体異常の有無は、出生前診断によって調べることが可能です。

出生前に受けられる検査内容は以下のとおりです。

【非確定検査】

NIPT(新型出生前診断)・母体血清マーカーテスト・コンバインド検査

【確定検査】

絨毛検査・羊水検査

最初に非確定検査を受け、そこで染色体異常の疑いがあれば、確定検査を受けるのが基本的な流れです。

とはいえ、出生前診断での結果は100%というわけではありません

また、これらの検査でわかる染色体異常の障害は限定的であるということを知っておくべきです。

高齢出産におけるリスクを把握しておきたい、あるいは障害があった場合の準備をしっかりしておきたいなど、さまざまな理由で出生前診断を考える人もいるでしょう。

出生前診断を望むなら、染色体疾患に関する情報を調べることや、結果が判明したあとの対処を夫婦でよく話し合うことが大切です。

 

リスクだけじゃない!高齢出産のメリット

高齢初産の場合、出産の不安はぬぐい切れないでしょう。

妊娠出産能力は年齢と共に減少していくので、不安になるのは仕方ありませんよね。

しかし、リスクだけが話題になりがちな高齢出産ですが、実は意外なメリットも存在します。

高齢出産の意外なメリットを確認しましょう。

 

育児でのストレスを軽減できる

高齢出産の場合、ある程度年齢を重ねて自分のやりたいことをしてきた分、精神的にも成熟している人が多いです。

赤ちゃんはなかなか思い通りにならない存在であり、しかも衣食住ときめ細かな世話が必要です。

体力的には辛いかもしれませんが、精神面ではゆとりがあり、若いころよりストレスなく育児ができるでしょう。

また、多くの友人がすでに出産を経験しているでしょうから、困ったときはすぐに相談できるのもメリットといえます。

 

金銭的な余裕を持てる

高齢出産だと、金銭的な余裕を持てるというメリットがあります。

高齢出産の人はある程度仕事でキャリアを積んだママが多いです。

そのため、若いカップルよりも金銭的な余裕があり、ベビーシッターや託児施設などを活用して余裕のある子育てを楽しむことができるでしょう。

 

高齢出産でも子供を諦めたくない!女性の幸せを手に入れよう

35歳を過ぎているからといって簡単に子供を諦めることはできませんよね。

やはり結婚して出産し、子供と幸せに暮らすことは、全ての女性が望む幸せなのかもしれません。

しかし、なかには「結婚出産を考える以前に恋人さえいない…」という人もいるでしょう。

 

そんな人におすすめしたいのが、マッチングアプリ「ハッピーメール」を使った恋活方法です。

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高齢出産に臨む場合はポジティブな要素にも目を向けよう!

結婚のタイミングや仕事の影響で出産年齢が遅くなる人は増えています。

高齢出産にリスクが多いのは確かですが、生活習慣の見直しや医師のサポートによって乗り越えられるケースも少なくありません

いざ高齢出産の可能性がでてきたらリスクを把握することも大事ですが、ポジティブな要素にも目を向けることをおすすめします。

精神面や金銭面に余裕が持てるのは、高齢で子どもを持つことの大きなアドバンテージです。

いくつで出産するとしても、正しい情報収集をしながら前向きに臨むようにしましょう。

まとめ
  • 高齢出産は日本では35歳以上の初産と定義されている
  • 高齢出産では流産・帝王切開・障害児・妊娠高血圧や糖尿病などのリスクが高まる
  • ダウン症の主な原因は卵子の老化による染色体異常であり、出産年齢とともに発生頻度が上昇していく
  • 高齢出産には精神的・金銭的余裕があるといったメリットがある

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小野塚 晴子

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