9割が知っている『エモい』とは?言葉の意味や実際の使い方を調査!
SNSや会話でよく耳にする『エモい』という言葉。なんとなく意味は分かっているけど、実際に使ったことがない…という人も多いのではないでしょうか?
この記事では、アンケート結果を交えながら『エモい』について深掘りしていくのでぜひ参考にしてみてください。
Contents
『エモい』の意味を知っている人は9割以上!
100人の成人男女に『エモい』という言葉について調査したところ、「なんとなくニュアンスが分かる」と回答した人が63人で最多となりました。
次いで多かったのは「知っている」という回答で、「知らない」と答えた人はわずか2人しかいませんでした。
「知っている」「なんとなくニュアンスが分かる」と答えた人を合わせると9割を超えることから、『エモい』という言葉が広く認知されていることがわかります。
エモいの意味
エモいは若者を中心に広まっている造語(スラング)です。
心が強く動かされたときや感情が揺さぶられたときの「なんとも言い表せない気持ち」を表現する際に使われる言葉で、明確な意味はありません。
日本語の『えもいわれぬ(得も言われぬ)』と、同じような意味と考えるとわかりやすいでしょう。
人によってエモいの捉え方は異なり、使い方も曖昧ですが、以下のような感情のニュアンスが含まれている傾向があります。
懐かしさ・感動・感傷的・情緒・哀愁・しみじみ・レトロ・心にグッとくる・趣がある・アンニュイ・センチメンタル・ノスタルジック・もの悲しさ
参考:https://happymail.co.jp/happylife/definition/emotional-meaning/
エモいの由来
【音楽ジャンルの『Emo』が由来】
エモいは、1990年代にアメリカで生まれた、ロックミュージックのジャンルのひとつである『Emo(エモ、イーモウ)』が由来とされています。
『Emo』はエモーショナル・ハードコアとも呼ばれており、心を揺さぶるような情緒的な歌詞やメロディアスなサウンドが特徴です。
2000年代に若者の間で人気が高まり、音楽だけでなくファッションシーンやライフスタイルにも影響を与えています。
その後、音楽用語であった『エモい』が一般にも広まっていき、2016年に三省堂「今年の新語」で第2位にランクインしたことが、認知度が高まるきっかけになりました。
【英語の『Emotional(エモーショナル)』が語源ともいえる】
もともと、『Emo』は「感情に動かされやすい」「感情に訴える」「感動的な」などの意味を持つ、英語の「emotional(エモーショナル)」を略した言葉です。
そのため、エモいの語源はエモーショナルともいえるでしょう。
実際には『エモい』を使ったことがない人が8割
アンケート結果によると、『エモい』という言葉の意味を知っている人は9割と非常に高いことが分かりました。
しかし、実際に言葉として使ったことがある人はわずか22人しかおらず、認知度と使用率に大きな差が見られることが明らかになりました。
この結果には、以下のような要因が考えられます。
- 若者を中心に広まっている造語のため一定の年齢層の人しか使わない
- ニュアンスや使い方が多岐に渡るため、言葉の意味は知っていても、うまく使いこなせない
このように、「エモい」という言葉は多くの人に知られているものの、実際に使う場面は限られているようです。
『エモい』と似ていると思う感情は『懐かしい』が最多
『エモい』という言葉は、さまざまな感情を内包する奥深い言葉です。
では、多くの人が『エモい』と似ていると感じている感情はどのようなものなのでしょうか?
アンケート調査によると、「懐かしい」と答えた人が25人で最も多く、次いで「感動する」「情緒がある」がそれぞれ19人という結果が出ました。
さらに、「センチメンタル」「哀愁がある」といった感情も、エモいと似ていると感じている人が一定数いることが明らかになりました。
これらの結果から、『エモい』は単なる感情表現ではなく、懐かしさ、感動、情緒、センチメンタル、哀愁など、さまざまな感情が複雑に絡み合った深い感情を表す言葉であることがわかります。
『エモい』と感じる時は『懐かしい記憶』に琴線が触れた時
エモいと感じるときは、「懐かしい映像や音楽に触れた時」「懐かしい風景や写真を見た時」と答えた人が、合わせて約半数でした。
エモいに似ていると思う感情は「懐かしい」が最多であったように、懐かしい記憶に琴線が触れたときにエモいと感情表現する人が多いようです。
次に多いのは、「哀愁がある建物や風景を見た時(15人)」と「感動的で切ないドラマや映画を見た時(14人)」が同程度で、哀愁や感動を覚える場面でエモいと感じる人も一定数いるようです。
また、「昔を思い出して感傷的になる時(11人)」と「綺麗な景色を見て感動した時(9人)」もほぼ同じくらいの割合の人がいます。
このように、『エモい』と感じる瞬間は、懐かしさから感動まで、日常のさまざまな場面に存在することが分かります。
【例文で解説】エモいの正しい使い方
最後に『エモい』の適切な使い方について、例文で分かりやすく解説します。
<懐かしい風景や写真を見た時>
例文:「この辺りって、昭和の雰囲気があってエモいよね」
レトロな雰囲気の風景や写真を見たときや、自分の昔の写真を見たときなど、懐かしさを感じた場面で『エモい』を使います。
また、若者の間では、写真レンズ付きフィルム「写ルンです」やフィルムカメラで撮った写真が、どこか懐かしさを感じる『エモい写真』としてブームになっています。
<懐かしい曲や映画を見た時>
例文:「この曲、エモくない?」
青春時代に聴いていた曲や、昔流行っていた映画に触れて、懐かしさで感情が高ぶった際に『エモい』を使うことができます。
曲や映画の他にも、懐かしいアニメやイラスト、ファッションブランドなどを見たときにも使いやすいでしょう。
<昔を思い出して感傷的になる時>
例文:「学生時代に通ってたお店に来たら、何もかもそのままでエモい気分になった」
『エモい』は、昔を思い出して感傷的になり、センチメンタルな気分であることを言い表したいときに使うことができます。
昔付き合っていた人との思い出の場所を訪れたとき、過去の切ない出来事を振り返ったときなどが当てはまります。
<綺麗な景色を見て感動した時>
例文①「雨上がりに散歩に出たら、エモい空が見れた」
綺麗な景色を見て感動したときにも『エモい』を使います。
具体的には、赤く染まる夕焼けや夏の青空、夜景、桜が一斉に舞い散る様子などを見たときに、『エモい』を使えるでしょう。
絶景を見て心が動いたときは、「すごい」「素晴らしい」といった賞賛の意味で『エモイ』が使われます。
エモいの意味は広く知られているが、日常会話として実際に使っている人は少ない!
『エモい』は若者を中心に広まり、今では一般的な言葉として定着してきています。
しかし、今回のアンケートで、『エモい』の意味を知っている人が多いものの、日常生活の中で実際に使っている人は少ないことがわかりました。
『エモい』は、懐かしさ、感動、感傷、美しさなど、さまざまな感情が複雑に絡み合った深い感情を表す言葉です。
「どうやって使えばいいのかわからなかった」という人は、今回の記事で紹介した例文や解説を参考に、ぜひ日常生活で使ってみてくださいね。
- 『エモい』は若者を中心に広まっている造語(スラング)で、心を動かされたときの「なんとも言い表せない気持ち」を表すときに使われる
- 『エモい』は音楽ジャンルの『Emo』が由来とされている
- 9割以上が『エモい』の意味を知っているが、実際には8割程度の人が使ったことがない
- 『エモい』と似ていると思う感情は『懐かしい』、『エモい』と感じるときは『懐かしい記憶』に琴線が触れたときが最多
- 感傷的になったとき、綺麗な景色を見たときなど、『エモい』はさまざまな場面で使うことができる