自己嫌悪とは?陥りやすい人の特徴や原因、克服方法を解説!
自分の失敗や言動に嫌気がさして「自己嫌悪」に陥ったことはありませんか?
どんな人でも自己嫌悪に陥ることはありますが、度が過ぎる自己嫌悪はストレスになり、心身の健康にとってマイナスになります。
自己嫌悪にしばしば悩まされている自覚があるのなら、ぜひとも改善したいですよね。
そこで今回の記事では、自己嫌悪に陥りやすい人の特徴や原因、対処法について解説していきます。
「自己嫌悪」とは
「自己嫌悪」とは、自分が嫌になってしまうこと、自分自身を疎ましく思うことを意味する言葉です。
自分が思い描く理想と現実の自分との乖離があったり、思うように振る舞えなかったりすると、自分に嫌気がさしてしまうこともあるでしょう。
そうしたことが積み重なっていくと、どんどん自分が嫌いになり「自己嫌悪」から抜け出せなくなってしまうのです。
自己嫌悪が強くなると、自分自身を否定してしまうようになります。
自分で自分を否定してしまう前に、自己嫌悪のループから抜け出すことを目指しましょう。
自己嫌悪に陥りやすい人の特徴
自己嫌悪に陥りやすい人には共通した特徴があります。
自己嫌悪に悩まされているなら、そもそも自分が「自己嫌悪」に陥りやすい傾向を持っていないか、まずはチェックしてみてください。
真面目で努力家
自己嫌悪に陥りやすい人には、真面目で努力家なタイプが多いです。
「こうあらねばならない」「〇〇すべき」という気持ちが人一倍強いと、それができなかったときに強く自分を責めてしまいます。
真面目で責任感が強いゆえに、目標や規範を達成できない自分が許せないのです。
このタイプの人は理想と現実のギャップに苦しんでしまうことが少なくありません。
劣等感を抱いている
劣等感を抱いている人は自己嫌悪に陥りやすくなります。
劣等感が強いと、なかなか自分を認められずちょっとした失敗にも厳しくなってしまいます。
劣等感のせいでネガティブ思考が強くなり、「こんなこともできない自分はダメな人間だ」と思い込んでしまうのです。
プライドが高い
自己嫌悪に陥りやすい人は、劣等感が強い一方でプライドの高さも持ち合わせています。
プライドが高いゆえに「失敗する自分」というものが許せず、完璧さを自分に求めてしまう傾向があります。
また、人に弱みも見せたくないため何もかも一人で抱え込んでしまい、自分を追い込んでしまうのです。
他人からの評価を気にする
他人からの評価を気にし過ぎているのも、自己嫌悪に陥りやすい人の特徴です。
他人からどう思われているかばかり気にしているので、自分の行動や振る舞いに常に自信を持つことができません。
そのため、少しでも否定的な意見が耳に入るとそれが強烈な自己嫌悪へとつながってしまうのです。
完璧主義
完璧主義なのも自己嫌悪に陥りやすい人の特徴です。
完璧主義者ゆえに理想が高く、少しの失敗を致命的なミスとして受け止めてしまいます。
このタイプは「完璧じゃなければ意味がない」と思っているので、たとえ十分な成果をあげていても、少しでも綻びがあると自分の中で認めることができないのです。
負けず嫌い
自己嫌悪に陥りやすい人はとにかく負けず嫌いな性格です。
負けず嫌いな性格は時として大きな原動力にもなりますが、思ったような結果が得られなかった場合の落ち込みも強くなります。
「今回は負けてもいいや」と柔軟に考えることができずに、1回の失敗をいつまでも悔やみ自分を責めてしまうのです。
自分を責める癖がついている
自己嫌悪に陥りやすい人は、いかなるときも自分を責める癖がついています。
例えば、外出先で雨に降られたとき「こんな日もある」と臨機応変に考えることができず、「傘を準備すべきだった」「もっと予報を下調べすべきだった」と自分を責めてしまうのです。
冷静に考えれば自分だけでどうにもならないようなことでも、自己嫌悪の強い人はすべて自分のせいにしてしまいます。
マイナス思考が染み付いているのです。
自己嫌悪に陥る原因
続いては、自己嫌悪に陥る原因についてより深く見ていきましょう。
大きな失敗をしたとき
大きな失敗は自己嫌悪に陥る代表的な原因の1つです。
失敗すればどんな人でも落ち込んでしまうものでしょう。
致命的な失敗であればなおさらです。
他者から責められ指摘されることでも「自分はダメなやつだ」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
目標が達成できなかったとき
目標が達成できなかったときも、自己嫌悪のきっかけになります。
努力しても思ったような成果が得られなかったとき、自分の努力不足に後悔し自己嫌悪に陥ってしまうパターンは多いです。
コンプレックスがあるとき
コンプレックスも自己嫌悪に陥る要因になりやすいです。
どんな人にでも少なからずコンプレックスはあるもの。
しかし、それを必要以上に気にしていると周りと比べてしまい、「自分はだめだ」という思考になり自己嫌悪につながってしまうのです。
周囲の人間と自分を比べたとき
周囲の人間と自分を比べてしまう行為は、自己嫌悪に陥るきっかけになりやすいです。
容姿や運動神経、仕事の出来不出来や経済力など、他人の優れた部分と比較してしまうことで自分のコンプレックスが強くなり、結果として自己嫌悪に陥ってしまいます。
理想と現実にギャップがあるとき
理想と現実の間にギャップがあると自己嫌悪につながりやすくなります。
どんなに努力しても理想に届かないと、「自分はダメな人間なのではないか…」と、自分を責めるループから抜け出せなくなってしまうのです。
過去のトラウマを思い出したとき
過去のトラウマも自己嫌悪に陥るきっかけになりやすいです。
昔の失敗や間違った言動は過去に戻って修正することはできません。
そのため、そうしたトラウマ的な出来事を思い出してしまうと「なんであの時あんなことをしてしまったんだ」と自分が嫌になってしまうのです。
勘違いやわざとじゃない行動で人を傷つけたとき
勘違いやわざとじゃない行動で、意図せず人を傷つけたときに自己嫌悪に陥る人は多いです。
「ちょっとしたいたずらが相手の心を深く傷つけてしまった」「不注意で他人を怪我させてしまった」など、自分の何気ない行動が他者にマイナスな影響を引き起こしてしまうのは本意ではないでしょう。
しかし、そうした軽率な行為が相手を傷つけたのは確かであり、罪悪感のあまり自己嫌悪に陥ってしまうのも仕方ありません。
自己嫌悪の克服方法
最後に、自己嫌悪の克服方法・改善方法を紹介していきます。
自己嫌悪のループにハマってしまい辛いという人は、ぜひ参考にしてください。
ありのままの自分を受け入れる
自己嫌悪に苛まれて辛いなら、まずは、ありのままの自分を受け入れることからはじめましょう。
容姿や能力など、生まれ持ったものを急に変えるのは難しいです。
理想通りでない今の自分を悔いるよりも、受け入れてしまうほうが楽になれるはず。
ありのままの自分を認めることができれば、理想とのギャップに苦しまずに「今できることは何か」と前向きな視点で物事を見られるようになるはずでしょう。
人と比べない
自己嫌悪のループから抜け出すには、人と比べないことが大事です。
何でも他人と比べていると、自分のマイナス面だけが目につくようになってしまいます。
SNSで情報を集めすぎるのも自己嫌悪に陥るきっかけになるので気をつけましょう。
人と比べることは劣等感を増幅させるだけなので、自己嫌悪から脱却したいなら他人と比べず自分を基準にする癖をつけましょう。
結果に囚われすぎない
自己嫌悪に陥るのを防ぐには、結果に囚われすぎないことが大事です。
長い人生の中では、思い通りの結果が出せないこともあるでしょう。
しかし、1つの失敗にいつまでも囚われていては、前に進むこともできなくなってしまいます。
結果だけを気にするのではなく、そこまでのプロセスや良い点に目を向けることで今後に生かせることも発見できるはずですよ。
成功体験を積み重ねる
自己嫌悪を克服したいなら、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。
自己嫌悪の強い人はそもそもの目標設定が高すぎる傾向にあります。
いきなり高い目標を掲げるのではなく、まずは自分ができそうなことから始めてみましょう。
「早起きを続ける」「週に1冊本を読む」など、クリア可能な目標を設定し、それが成功したら自分自身を褒める、ということを習慣化していくことが大事です。
今できることを頑張る
自己嫌悪から抜け出したいなら、今できることを頑張りましょう。
一足飛びに理想を叶えようとするから、現実とのギャップに苦しみ自己嫌悪に陥ってしまうのです。
そうならないためにも、まずは目のまえのことからコツコツと積み上げていくことが大事です。
今できることをクリアしていけば「前に進んでいる」という実感もわき、ポジティブな気持ちになれるでしょう。
寝て気持ちをリセットする
自己嫌悪でどうしようもなくなったときは、いっそ寝てしまうというのもアリです。
睡眠には気分をリセットさせる効果があります。
寝る前は余計なことを考えず、ぐっすりと眠ってしまうことで翌朝には気分が少し軽くなっているはずですよ。
人に相談する
自己嫌悪に陥りやすい人は一人で抱え込む傾向があります。
もし自分に嫌気がさしてしまったら、一人で抱え込まず誰かに相談してみましょう。
相談相手は家族や親しい友達、先輩など、自分が信頼できる相手がおすすめです。
身近な相手に抵抗があるのなら、カウンセラーや精神科医などの専門家を頼る手もあります。
自分のもやもやを言葉にすることで気分が楽になり、良い解決方法も見つかるかもしれません。
自己嫌悪から抜け出し日々を充実させよう
強すぎる自己嫌悪は、自責の念やコンプレックスを強くさせてしまいます。
もし自己嫌悪に囚われているなら、そこから抜け出すことが大事です。
目標設定が高すぎたり、あるいは常に自分と他人を比べたりしている人は自己嫌悪に陥ることが多くなってしまいます。
まずはありのままの自分を受け入れ、結果のみに固執しないことが大事です。
小さな成功を積み重ね自分を受け入れることを心がければ、自己肯定感もアップし自己嫌悪のループから脱却できるでしょう。
- 自己嫌悪とは、自分が嫌になり自分自身を疎ましく思うこと
- 自己嫌悪に陥りやすい人は、真面目で努力家・完璧主義・プライドが高いといった特徴がある
- 目標が達成できなかったり理想と現実のギャップに苦しんだりといったことが、自己嫌悪のきっかけになりやすい
- 自己嫌悪を克服したいなら、ありのままの自分を受け入れ今できることに目を向けることが大事