過去の自分が嫌い…自己嫌悪に陥る理由&苦しいときの対処法とは
生きていればいろいろなことがあるものです。
むしろ、すべてに胸を張って生きてこれたなんて人は少数派でしょう。
しかし、過去の自分を思い出すのが苦痛、必要以上に自己嫌悪に苦しんでいるという人は要注意です。
「過去の自分」への葛藤が「今の自分」の足を引っ張ることになりかねません。
そこで今回の記事では、過去の自分が嫌いなことへの対処法について解説していきます。
Contents
過去の自分が嫌い!自己嫌悪に陥る理由とは
そもそもなぜ過去の自分を「嫌だ」と感じるのでしょうか。
自己嫌悪に陥る理由として、以下のような感情が関係している可能性が高いです。
恥ずかしい気持ちになるから
自己嫌悪の要因の1つになりやすいのが「恥ずかしい」という気持ちです。
馬鹿なことをやってしまった過去の自分、あるいはそうした自分の行為に対する他者の視線など、考えれば考えるほど記憶を消したくなることもあるかもしれません。
しかし、過去を消し去ることは誰にも不可能です。
そのため、時折過去の失態を思い出しては恥ずかしい気持ちになり、自分への嫌悪感が増してしまうのです。
悲しい気持ちになるから
自分自身の失敗は思い出すとつらいもの。
しかも過去のことであれば、もうフォローのしようがないですよね。
そんな「取り返しのつかないこと」をしてしまった自分は、きっと周囲の人たちから嫌われているに違いないと思ってはいませんか。
過去の自分のせいで周囲から嫌われてしまった(かもしれない)という悲しさや恐怖心が、あなたを自己嫌悪に追い込んでしまいます。
自分自身を叱りたい気持ちになるから
昔ついたくだらない嘘や、他人を傷つけるような発言をしたなど、今の自分の倫理観からは許せない行為をしていた場合も自己嫌悪に陥りがちです。
当時は軽い気持ちでやったことであっても、今は「あれはやってはいけないことだった」ということを理解していれば、過去の自分自身を叱りたいくらいでしょう。
すでに終わった出来事を思い出して自己嫌悪に陥ってしまう人は、そんな「してはいけないこと」をやった自分がどうしても許せないのです。
過去の自分を思い出して苦しいときの対処法
続いては、過去の自分を思い出してしまい、苦しいときの対処法を紹介します。
今の自分が成長していることを認識する
過去の自分のダメなところ、嫌なところが目につくのは、今の自分が成長している証拠ともいえます。
たしかに昔の自分は未熟で経験が足りなかったのかもしれません。
しかし、そうした過去の自分がダメだと感じるのは、現在の自分が経験を積み能力が上がったからですよね。
過去がダメだったとしても、決して今がダメなわけではありません。
今の自分は昔と比べ成長したのだと認識できれば、少しは自分の過去を許せるようになるでしょう。
自分が全部悪いという思い込みを捨てる
過去の失敗やトラブルが、すべて自分のせいだと思ってはいませんか。
実際には、自分ではない誰かのせいで事態が悪化した可能性もあるでしょう。
また、過去の出来事をすべての人が自分と同じようにネガティブに捉えているとも限りません。
とはいえ、昔のことを今更確かめることは不可能です。
ならば、過去の自分ばかり責めても仕方ありません。
自分が全部悪かったという思い込みは捨てて思考を切り替えることが、今抱えている苦しみを和らげてくれるでしょう。
執着心を手放す
過ぎてしまったことをいつまでも考えてしまうのは、一種の執着です。
過去の出来事や嫌な思い出のある人について、何度も思い出すのはあまりおすすめできません。
そのときの嫌な気持ちがよみがえってくるだけでなく、どうしようもない過去に対する執着が強くなってしまうからです。
また、手紙や写真といった嫌な過去にまつわる物があるのなら、思い切って捨ててしまうのも手です。
そうすることで、それを見るたびに思い出していた過去を手放せるため、執着心やストレスも薄れていくはずですよ。
過去の経験から学びを得る
過去の自分は思い出すと嫌なことばかりですか?
中には今後の生き方に活かせるような、有益な出来事もあったのではないでしょうか。
もし、本当に良い部分がなかったとしても、次は同じことを繰り返さなければよいのです。
一度客観的に捉え直すことができれば、過去の経験は決して無駄ではなかったと気づくことができるでしょう。
信頼できる人に話してみる
過去の自分を思い出してどうしてもつらいときは、その悩みを人に話してしまうのもおすすめです。
誰かに自分の気持ちを伝えることは、改めて事実を整理することにつながります。
そうすれば、自分が何をもっとも気にしているのか、何に対してつらさを感じているのか確認することができるでしょう。
自分の気持ちと正しく向き合うことで、「意外と小さなことでクヨクヨしていたな…」と思えてくるかもしれません。
また、信頼できる人に悩みを打ち明けてみると、他人からの客観的な意見を聞くこともできます。
あなたの気持ちに寄り添ってくれるような先生や先輩、親友など、信頼できる相手にぜひ相談してみましょう。
好きなことに没頭する
過去の後悔している出来事に囚われていると自罰的になりがちです。
しかし、いくらクヨクヨしていても、あなたがつらいだけで誰も得しません。
過去の自分を遠ざけるには「今」を楽しむことが大切。
趣味やスポーツなど、自分のために好きなことに没頭してください。
楽しさや喜びを感じることで、過去ではなく現在に目が向けられるようになるはずです。
瞑想して今に目を向ける
過去の嫌な自分にばかり目を向けていると、メンタルにも影響します。
本格的にまいってしまう前に、「瞑想」の力を借りてみてはいかがでしょうか。
瞑想とは「今、ここ」に目を向けることで、フラットな思考状態を作るメンタルコントロールプログラムの一種です。
瞑想を実践することで、気分が落ち込みそうなときでも上手くコントロールできるようになりますよ。
■瞑想の基本的な方法
- リラックスできる静かな部屋で、背筋を伸ばして座る(床にあぐら、あるいは椅子の上でもOK)
- 身体の力を抜いて、目は軽く閉じ、ゆったりと腹式呼吸を行う(呼吸だけに意識を向けるようにする)
瞑想は、起床後や寝る前などのタイミングで行うのがおすすめです。
最初は1日5分程度を目安にしてみるとよいでしょう。
過去の自分を克服する方法
何歳になっても過去の自分に囚われたままの状態では、精神衛生上もよくありません。
未来を向いて生きるためには、そうした気持ちからの卒業が必要です。
最後に、過去の自分を克服する方法について解説していきます。
人生に完璧を求めない
昔の自分が嫌いという人は、完璧主義でプライドの高い、一種の強迫観念に囚われたタイプが多いです。
そのため、過去のちょっとしたミスや失敗がどうしても許せません。
しかし、すべてに完璧でいられる人生なんて不可能です。
時には良い意味であきらめることも大事。
7割できていれば十分だと自分を甘やかすことも、心穏やかな生活を送るためには必要です。
完璧を求めすぎないようになれば、過去の自分にも柔軟に対処できるようになるでしょう。
積極的に行動する
過去の自分に引きずられて、チャレンジすることが億劫になってはいませんか。
しかし、やりたいことをやらないのは、それこそもったいないです。
これからも失敗したり、できない自分に不甲斐なさを感じたりすることもあるかもしれません。
とはいえ、それは「もっとできるようになりたい」という成長欲求の表れでもあります。
ぜひそうした部分を活かしてチャレンジを繰り返せば、成功体験も積み重なって自信につながります。
社会人であれば、更なるキャリアアップに挑戦するのもよいでしょう。
自己肯定感が高まれば、過去の自分に気持ちを支配されることがなくなるかもしれません。
過去の自分を後悔するのは無駄!
「あのとき、ああしておけばよかった」「なぜあんなことをしてしまったんだろう…」と、過去を後悔してしまうことは誰にでもあるでしょう。
しかし、過去の自分にいつまでも囚われているのははっきり言って時間の無駄です。
過去を変えることはできないのだから、今の自分が捉え方を変えるしかありません。
これからの自分のためにも、プラスの面に目を向けることを心がけてみてください。
そうすることで、きっと素敵な未来へと進んでいけるはずですよ。
- 自己嫌悪に陥ってしまうのは、恥ずかしさや悲しいといった気持ちが関係しているケースが多い
- 執着心を手放すことや人に話すことで、過去の自分へのつらさを軽減できる可能性がある
- 過去にいつまでも囚われているのはもったいないため、過去の自分を克服して前向きに生きることがおすすめ