何も楽しくないのはどうして?楽しいと感じない心理的な原因と解決策
「これといって原因もわからないけど、なんだか憂鬱…」「何も楽しくない…」と、ネガティブ思考になってしまうことってありませんか?
一時的に何も楽しくない状況ならまだしも、気分がのらない状態が長く続くと、何をするのも嫌になってしまいますよね。
「楽しくない」だから「何もしたくない」という負のスパイラルに陥る前に、何をしても楽しく感じない原因について探ってみましょう。
この記事では、何も楽しくない原因と、改善するヒントやあなたにもできる対処法を紹介します。
Contents
何も楽しくないと感じる原因
以前は「楽しい」と感じていたことが、急に楽しく感じなくなると不安になりますよね。
一体、何が原因で「何も楽しくない」と感じてしまうのでしょうか。
まずは「何も楽しくない」と感じる原因をまとめてみました。
うつ病などの病気だから
まず最初に考えられるのが、「うつ病」などの心の病気。
何事に対してもやる気が起きなかったり、様々なことをマイナス思考で考えるという症状があります。
うつ病は何か大きな出来事がきっかけで発症する人もいれば、日々のストレスが原因で発症する人もいて、理由は様々です。
完璧主義者だけでなく、真面目な性格であれば誰でも発症する可能性がある病気が「うつ病」なのです。
「私はうつ病ではない」と思い込む前に、少しでも不安を感じたら専門クリニックを受診してみてください。
「何も楽しくない」と感じる気持ちを、カウンセリングで改善できるかもしれません。
心身ともに疲れた状態だから
仕事や学校など普段の生活で無理をするほど忙しい生活を過ごしていると、楽しいことを楽しいと思える心の余裕がなくなり「何も楽しくない」と感じることがあります。
いつも忙しすぎて何かに追われている状況が原因になっています。
多忙な主婦や激務な人、昼夜逆転生活の人など、日々の生活で無理が募れば、睡眠不足や運動不足、偏食といった生活の乱れが生じてきます。
生活リズムの崩れからくるストレスが積み重なると、十分にエネルギーを蓄えることができず、楽しむことにチカラを注げなくなってしまうのです。
自律神経が乱れることでネガティブ思考になることも多いので、過度な無理はせず、日頃から規則正しい生活を送ることを心掛けてください。
失恋直後で辛いから
「突然、彼にフラれた」「彼女に浮気された」と大好きだった恋人・大好きだった片思いの相手との別れや失恋は辛く、楽しいなんて気持ちにはなれないですよね。
失恋の痛みは時間が解決してくれる問題ではありますが、辛い気持ちをいつまでも引きずっていると時間も出会いのチャンスも失ってしまいます。
辛くて最初は乗り気になれないかもしれませんが、仲のいい友達に聞いてもらったり、出会いの場へ足を運んでみたり、積極的に周りの人たちと関わることで気持ちの切り替えができるようになりますよ。
毎日刺激がないから
楽しいと感じなくなる原因として多いのが、刺激がない単調な生活を繰り返す「慣れ」です。
最初はどんなに楽しいと思えることでも、何度も繰り返すうちに新鮮な気持ちや刺激は薄れ、楽しさを感じなくなります。
マンネリ化している日常生活でも、いつものルーティーンとは違うことや新しいことをすることで刺激や新鮮さを感じ、きっと、退屈な日常から抜け出すことができ「楽しいと思えること」がさらに増えていきますよ。
ストレスがたまっているから
大小関係なく、ストレスは心身に悪影響を及ぼします。
イライラや不安、焦燥感といったネガティブな気分になるだけでなく、頭痛や腹痛、吐き気など身体面のトラブルも多々あります。
そんな辛い状況では、何に対しても楽しさを感じにくいものです。
また、ストレスが溜まることで「うつ病」など、心の病気を発症する可能性もあります。
なるべくストレスを溜め込まないよう、普段からストレス解消法を意識することが大事です。
「体を動かす」「映画を見る」「音楽を聞く」など、自分に合ったストレス解消法を試してみてください。
何事も楽しめる方法
「何も楽しめない」という状況に陥ってる人でも、環境を変えたり、新しいことを始めたり、いつもとは違う行動を起こすことで、気持ちが前向きにいい方向に変化しやすくなります。
どうしたら「何事も楽しめるようになる」のか、詳しく紹介します。
新しい勉強や趣味を始める
「楽しい」と感じなくなる理由の一つに、刺激不足があります。
「変化のない毎日」に刺激をあたえましょう。
興味はあったのになかなか始めれなかった習い事や資格の勉強や没頭できる趣味を見つけてみてはいかがでしょうか?
毎日に新しい刺激と新しい仲間が加わることで、楽しい日常へとなっていきます。
出会いの場にいく
サークルやオフ会、職場の飲み会や合コン、パーティーなど、出会いの場に積極的に行くことをおすすめします。
人が多く集まる場に行くと、同じ趣味を持つ人や新しい恋の相手、気の合う友人ができたりします。
今まで自分が知らなかった出来事や情報を得ることができるので、自然と「楽しい!」と感じることも多くなりますよ。
小さな成功体験をつむ
成功体験をつむことで「達成感」を得ることができます。
大きな成功だと達成するまでに時間がかかり、途中で挫折してしまって、やっぱりだめだと逆効果になってしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、「小さな成功体験」です。
生活の一部にある小さな目標をたてましょう。
「早起きする」「残業しない」「ゴミを拾う」「部屋を片付ける」など、どんな小さな目標でも構いません。
たくさんの成功体験を得ることで気持ちが前向きになり、毎日達成する楽しみを感じることができます。
大学生なら行事参加や恋愛をしてみる
社会人に比べ、文化祭や運動会など行事に恵まれやすい学生は、学年や知らない生徒問わず交流してみてください。
行事を通して価値観の違う新しい人間関係もでき、新たな楽しさを見つけることができるでしょう。
また、同じ目標に向かって仲間と一緒に努力したり、夢中になって取り組んだりすることで、「楽しい」という感情が芽生えやすくなります。
学校行事をきっかけに恋に発展した…なんて青春を今だからこそ味わってみませんか?
社会人なら転職してみる
前述の学生のようには行事ごとはあまりない社会人ですが、そんな人には、思い切って環境を変えてみるというのもおすすめです。
新しい目標が見出せなかったり、仕事がマンネリ化しているようであれば、勇気を出して転職を考えるのもいいですね。
働いている場所や仕事が変われば、新しい業務・新しい人・新しい環境で今よりも確実に刺激的な毎日を過ごせるようになります。
転職という決断は簡単ではありませんが、今の職場や状況で心を病んでしまう可能性があるとすれば、思い切って転職すると決めることも大事な決断ですね。
50代以上なら生きがいを見つける
退職したり、子育てが終わったりと喪失感ややり切った気持ちでなんだか楽しみがなくなったな…と感じることがあるでしょう。
色々な節目を迎える50代以上の方々は、何か新しい生きがいとなる趣味や習い事を見つけてみてはいかがでしょうか。
ボランティアに参加してみるなど、何もない日常に新たな生きがいを見つけることで、刺激が加わり、人との出会いが広がり、平穏な人生の中でも色々なことが「楽しい!」と思えるようになります。
【スピリチュアル】何も楽しくない心理的要因
どんなことも楽しめなくなってしまう理由は、疲労や失恋、刺激不足など、表面的な問題ばかりではありません。
スピリチュアル、つまり心理的なことが関係している可能性もあります。
「何も楽しくない」と感じてしまう心理的要因について3つ紹介します。
感情ブロックがある
「楽しむ」という感情を感じにくくなっている人は、日常のストレスから目を背けるためにあなた自信が感情をブロックしている可能性があります。
人にあまり見せたくないような「怒り」「悲しみ」「寂しさ」などネガティブな感情を押し殺してきた結果、ポジティブな感情も出にくくなってしまうのです。
楽しさを感じないだけでなく「ネガティブな感情」も感じない、いわゆる「無感情」に近い状態になってしまう人も少なくありません。
我慢が美徳と思っている
日本人の多くは、「感情的になることはよくない、恥ずかしいことだ」という誰が決めたかもわからない常識を持っています。
ネガティブな感情や人に対して意見をいう行為は人間関係や環境に悪影響があるのでなないかと、「何かおかしいな」と思っても、あまり外へ出さない人が多いでしょう。
協調性を大事にするのはいいことでもありますが、周囲を気にして感情を押し殺すあまり、ポジティブな感情にも蓋をしてしまっているかもしれません。
楽しめないのに怒りがわく理由
「何をしても楽しくない」と感じる人の中でも、「怒り」や「不満」などネガティブな感情は感じるという人もいるでしょう。
前述でもあった「感情ブロック」によって、日頃から怒りや苛立ちといった感情を心の何処かに押しとどめていることが原因です。
「怒り」や「不満」はパワフルで爆発しやすい感情なので、積もり積もって抱えきれなくなっていると、ちょっとしたきっかけでも外へ溢れ出してしまうのです。
【スピリチュアル】何も楽しくないときの改善法
「何も楽しくない」と感じる心理的な原因がわかったところで、次は対処法についてチェックしましょう。
正しい対応策をとることで、「何も楽しくない」と感じてしまう悩みを徐々に解決することができます。
自己承認ワーク
まずは、自分を認めてあげる「自己承認」を行うよう心がけましょう。
たとえば、あなたが「何も楽しくない」と感じたときに「なんで楽しさを感じないんだろう」と自分を責めるのではなく、「自分は今、楽しさを感じていないな」と客観的に認識してみてください。
「今の自分は楽しいと思えないんだな」と何度も認めてあげることで、自然と気持ちが軽くなります。
気をつけて欲しいのは、「楽しいと思えなくていいんだ」と自分の現状をよしとしたり、「なぜ楽しさを感じないんだろう?」と自分を攻めてしまうような理由を考えたりしないこと。
自分も現状も攻めてしまうと、心理的な負担が大きくなります。
自己承認ワークはあくまでも現状を認識することだけで、自己理解を深めることが大切です。
メンタルヘルスセミナー
どうしても自分だけで解決できそうにない場合は、心療内科の医師や専門家による心理セラピーを受けたり、メンタルヘルスのセミナーに参加してみるのもおすすめです。
他人から客観的に自分をみてもらうことで、自分だけではわからなかった心の偏りの原因や理由、本当の感情や価値観に気づくことができるかもしれません。
すぐに「何も楽しくない」状況を解決することはできないかもしれませんが、メンタルヘルスセミナーや心理セラピーを活用すれば、きっと現状よりもいい状態へと向かいますよ。
気持ちの持ち方次第で何ごとも楽しく過ごせますよ!
楽しさを感じなくなる理由は人それぞれですが、気持ちの持ち方を変えたり、誰かに出会って恋をしたり、新しい情報を得たりすることによって、何らかの変化があるものです。
せっかくの人生ですから、「何で楽しく感じられないんだろう…」と自分を責めたりせず、ゆっくりと自分と向き合い、気持ちや生活に変化を加えて「楽しい人生」を歩んでみてくださいね。
- 「楽しくない」と感じるようになったら、新しい刺激を加えてみる
- 心理的原因の場合、自分の状態を認めてあげることが重要
- 自分一人で解決できなければ、専門家を頼るのもあり