「マウントをとる」の意味・心理とは?とる人の共通の特徴&有効な対処法
「マウントをとる」とは、相手よりも上のポジションをとり、自分が優れていることをアピールすることです。
そんなマウントをとる人は、優位に立つことで幸せを感じているので、関わると非常に厄介な存在といえるでしょう。
この記事では、マウントをとる人に共通する特徴や心理、対処法をじっくり紹介していきます。
Contents
「マウントをとる」とは
「マウントをとる」とは、相手よりも上のポジションをとり自分が優れていることをアピールする言葉です。
「マウンティング」ともいわれています。
元々は、ほ乳類(人間を含む)が相手に馬乗りになる・乗りかかる状態を指す「マウントポジション」という言葉から生まれました。
マウントをとる人は、あらゆる場面で相手より自分の方がすごいと示すような言動をとったり、威圧的な態度をとったりするので、関わると非常に厄介な存在といえます。
マウントをとるの具体例
マウントをとるの具体例は以下の通りです。
- 「そんなこともできないの?」
- 「まだ結婚してないんだ」
- 「もうアラサーですもんね」
- 「私の彼氏は大手企業に勤めてるんだよね」
- 「昔、海外に住んでたんだけどさ…」
このように直接的にマウントをとることもあれば、間接的にマウントをとることもあります。
気づかないうちにマウントをとられていることもあるはずです。
マウントをとる人の5つの心理
わざとマウントをとる人・無意識にマウントをとる人、の二種類のマウンティングをとる人がいます。
どちらもどのような心理からマウントをとるのでしょうか。
具体的に心理について紹介します。
根拠なき自信の持ち主
マウントをとる人は、根拠のない絶対的な自信を抱いています。
「自分が正しい」と強く思っており、間違っているとは少しも思っていません。
相手より自分の方が優れていると確信しているので「自分が思うことは全て正しい」と信じ、相手にもそれを強要します。
特に、男性心理に多くみられることがあります。
承認欲求が強い
認めてもらいたいという自己承認欲求の強さは、マウントをとるという行為につながりやすいです。
誰でも人に認められれば嬉しいですよね。
しかし、マウントをとる人はその「認められたい!」という気持ちが強すぎるのです。
人より優位に立つことで「すごい」と周囲に褒められ、「◯◯さんよりできている」と優越感に浸ることができます。
より承認欲求を満たしたいと、人を蹴落とすような行為・人を見下すような言動にでてしまい、過度に認められようとするのです。
負けず嫌い
マウントをとる人は、とても競争意識が強く負けず嫌いな性格をしています。
仕事も恋愛も、何事にも勝ち続けたいのです。
そして、自分が負けることで誰かよりも下になることを嫌います。
自分の負けを認めることで、強い劣等感に襲われるので、とにかく誰よりも優れた立場でいたいのです。
自己肯定したい
マウントをとる人は、「私は誰よりも幸せ」と強く思っています。
実際には、相手よりも幸せじゃなかったとしても、自己肯定することで現実から目をそらし、幸せだと思い込もうとしているのです。
マウンティング癖のある人は、本当は自己肯定感が低く、それを満たすためにマウントをとっている場合もあります。
好きなものへの愛の強さを証明したい
好きなものが誰よりも一番好きだと、証明したい負けず嫌いな気持ちから、マウントをとる人もいます。
同じものを応援しているファンの中で、自分が一番の状態になりたいのです。
本当は同じ好きなものを応援する仲間なのに、自分より愛をアピールしていると、目障りだと感じ、より自己アピールしはじめます。
インターネット上ではよく見かける光景で「自分の方がファン歴が長い」「こんなに珍しいグッズを持っている」といったような自己主張をしてマウントをとるのです。
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マウントをとる人の9つの特徴
マウントをとる人には共通の特徴があります。
そんなつもりなかったのに、自分がいつの間にかマウントをとっていた…なんてことにならないために、特徴をチェックしておきましょう。
自分が優位なことに順位(マウント)をつける
マウントをとる人は、自分が優位なことに順位をつけます。
他人に対して「この人よりこれが優れている」と優位性を見つけ出します。
そして自分より幸せそうな人がいても「でも自分の方が…」となんとか優位な部分を見つけて、上に立とうとするのです。
また、順位をつけることで「マウントをとれない人」を無意識のうちに見極めています。
あまりにも優れている部分が多い人であれば、マウントをとってもすぐに返されてしまうからでしょう。
引き立て役になる友達とつるむ
マウントをとる人は、友達を自分の引き立て役にすることがあります。
人の経歴や職業、容姿で友達になるか判断し、周囲に自慢できる人とばかり接点を持つ傾向があるのです。
「◯◯さんは、有名企業のお嬢様で受付嬢をしてて友達なんだ」「◯◯っていうアーティストも知り合いなの」と、友達さえも自分のマウントをとるための材料にします。
また、自分のマウント材料にならないと思った相手には、「友達になってあげる」と上から目線になりがちです。
上から目線の幸せアピール
いつでも一番でいたいので、周囲にはいつも幸せアピールをしています。
友達がどんなに辛い時でも「私はこんなに幸せなことがあった!」と自慢し始めることでしょう。
どう?私はこんなに幸せなのよ、と見せつけるのです。
さらに、こんな辛いことがあって、と話す友達には「私ならそんなことしないのに」と、上から目線でアドバイスを始めます。
これも全て、自分を自己肯定したい、承認欲求を満たしたいという心理からきている行為なのです。
憧れられたい
マウントをとって、誰かに憧れられたいと思っているのも特徴です。
特にSNS上で憧れの存在になれば、不特定多数の人に認めてもらうことができます。
自分を慕っている存在を下の存在とみなし、大勢の人たちに認められたと感じることで、大きな優越感に浸るのです。
幸せな写真をSNSにアップし「幸せそうで羨ましい」「憧れの暮らしです!」などといわれれば、たちまち喜びを感じるはずですよ。
憧れられるために、見栄をはる行動をとることもあります。
みんなが憧れのブランドバッグや商品の写真を撮ってみたり、海外旅行に頻繁に出かけてみたり…と、そのうち周囲も巻き込んでマウントをとるようになることでしょう。
実は自信がない場合も…
マウントをとれば「この人よりも優れている」と感じることができます。
誰かよりも優れているという確認の積み重ねで、自分の自信のなさをカバーしようとしていることもあります。
本当は自信がなく「どうせ私なんて」と劣等感やストレスを抱きがち。
しかし、自分より劣っている人を見つければ、自分に自信をつけることができます。
もともと抱いている劣等感だって払拭することができますよね。
そのため、相手が自分より優れているとわかったら、途端に関わらなくなるのも特徴です。
旦那自慢=自分自慢
自分のマウントを旦那の自慢で勝った、とマウントをとる人もいます。
「こんな素敵な旦那がいる私ってすごいでしょう?」という、承認欲求を満たす心理的行為でしょう。
収入が高く、エリートな旦那がいれば、ここぞとばかりにマウントをとる材料にします。
また、いかに献身的に旦那や家族に尽くしているのかをアピールする人もいます。
「こんなに旦那を支えている私ってすごく素敵じゃない?」と他人の家庭よりも幸せだというマウントをとっているのです。
かまってもらいたい
本当はとても寂しくて、かまってもらいたいと感じている場合もあります。
見栄をはることで「それすごいね」「どこで買ったの?」などと、周囲の関心を引くことができますよね。
注目を集めたいがために、マウントをとってしまうのです。
かまってもらっている間はとても気持ちがいいですし「いつまでも注目されていたい」「もっと注目されたい」と感じるでしょう。
しかし、同時に「注目されなくなったらどうしよう」という不安も。
人との関わりを保つために、マウントをとるという行為をしてしまっているのです。
アドバイスするのが好き
マウントをとる人は、アドバイスをするのが大好きです。
「私も同じようなことがあったけど、こうすれば良くなったよ」とアドバイスをするのです。
相談もされていないのにアドバイスを送ったり、相手の気持ちなんてお構い無しに口を出したりと、上から目線のアドバイスが止まりません。
アドバイスができるほど経験豊富で、知識もあるというアピールでもあります。
相手に意見している自分に酔っているというのも特徴です。
アドバイスされるのが嫌い
アドバイスをするのは好きなくせに、アドバイスをされるのはとても嫌がります。
自分の知識のなさや、経験の足りなさ、価値観を指摘されているような気分になるからです。
自分も同じことをするくせに「余計なお世話なのでやめてもらえますか?」と平気で口にするでしょう。
特に、自分から見て格下の相手にアドバイスをされるのは、大嫌い。
怒りに震えることでしょう。
マウントをとられやすい人の特徴
実はマウントをとられやすい人がいます。
ここでは、マウントをとられやすい人の特徴を紹介します。
自信がない
自分に自信のない自己肯定感の低い人は、マウントをとられやすいです。
何をいっても反発されないと思われているので、思いっきりマウントをとられてしまいます。
自分に自信のない人は要注意です。
主張するのが苦手
マウントをとる人は、自分の意見を否定しない人を求めています。
主張するのが苦手な人はマントをとられても同調することが多いので、マウントをとる人のターゲットになりやすいのです。
人気者
マウントをとる人は承認欲求が強く負けず嫌いなので、人気者をターゲットにする傾向があります。
「自分の方が注目されたい!」「一番になりたい!」と心の底から思っているので、チヤホヤされる人を敵視してしまうのです。
そんなことで人気者になれるわけありませんが、マントをとる人は優越感に浸りたいがために攻撃してしまいます。
マウントをとる人の対処法
最後に、マウントをとる人に有効な対処法を紹介します。
方法を実践することで、マウントをとる人とうまく付き合うことができますよ。
はっきりマウントされるのが嫌だと伝える
ある程度の人間関係を築いている相手であれば、マウントされるのが嫌だと伝えましょう。
相手は、無意識のうちにマウントをとっている可能性があります。
「そういう言い方はやめてくれない?」と伝えることで、自分のこれまでの発言に気づいてもらうことができますよ。
これからも仲良くしていきたいと考えてくれているのなら、その後マウントをとるような発言は控えるでしょう。
嫌という気持ちを素直に伝えるだけで、人間関係をスムーズに進めることができますよ。
「そうだね〜」「すごいね〜」と聞き流す
マウントをとる人は承認欲求が強いので、認めてもらえればそれで十分なのです。
話を盛り上げてあげよう、しっかり相槌を打とうという気遣いは持たなくて大丈夫。「そうだね〜」「すごいね〜」と聞き流すだけでも喜んでもらえますよ。
どんなに反論したいことがあったとしても、適当な態度で聞き流すように心がけてみましょう。
SNS上の場合はスルーが1番
SNS上やネットでマウントをとられた場合は、スルーしましょう。
現実と違って、顔を見合わせて話しているわけではありませんし、顔の見えない相手の言葉はスルーするのが一番です。
「ブロック」や「ミュート」など、便利な機能もあるので、見たくない言葉は見ないようにするのが大切です。
SNSに疲れてしまったら、思い切ってSNSから離れるのもおすすめですよ。
あなたの貴重な時間を、マウントしてくる相手に使う必要なんてありません!
マウントなんて必要ない!大好きな恋人を見つけよう!
マウントをとるのも、とられるのもしんどいですよね。
恋愛において本当にマウントが必要なのでしょうか?
マウントをとるための恋人ではなく、本当に心から大好きな人を見つけることができたら周囲のマウントなんて気にならなくなりますよ。
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マウントをとっても本当の幸せは手に入らない
マウントをとる人は、根拠のない自信に満ち溢れており、人よりも優位に立ちたいと感じています。
承認欲求も強く、常に誰かに認められたいと感じているのです。
それがマウントをとるという行為につながってしまうのでしょう。
自己肯定感の低さも、マウントをとることにつながっており、本当は自信がなく、誰かにかまってもらいたくてマウントをとっている可能性もあります。
しかし、マウントをとっていても本当の幸せを手に入れることはできませんよね。
誰かより優れているところを見つけて「幸せ」と感じるよりも、自分自身で幸せを決めることが必要です。