「マウントをとる」とは?マウンティングする人の特徴や上手な対処法を解説

身の回りに、やたらとマウントをとってくる人はいませんか?
マウントをとられると不快な気持ちになるかもしれませんが、感情的に対応すると関係が悪化する可能性があります。
では、マウントをとられたときは、どのように対処すればいいのでしょうか。
この記事では、マウントをとる人の特徴や上手な対処法を解説します。
「マウントをとってくる人に困っている」という人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
「マウントをとる」とは
まずは、「マウントをとる」の意味や由来を解説します。
「マウントをとる」の意味
「マウントをとる」とは、「相手より優位に立とうとすること」「自分の方が優位なことを周りに示すこと」という意味の言葉です。
自分の成績を誇示したり過去の武勇伝を話したりして、「相手より自分の方が上だ」とアピールする行為を「マウントをとる」と言います。
マウントをとる人は周囲から嫌われやすく、距離を置かれてしまうことが多いでしょう。
マウントの意味と由来
マウントは、「マウンティング」という言葉の略語です。
「マウンティング」は、「霊長類や哺乳類などが交尾行動の際に相手に馬乗りになり、自分の優位性を示す行動」のことを指します。
そこから転じて、人が人に優位性を誇示する際にも「マウンティング」が使われるようになったのです。
マウントをとる人の特徴や心理7選
やたらとマウントをとる人には、どのような特徴や心理があるのでしょうか。
ここでは、マウントをとる人の特徴や心理を7つ解説していきます。
自分に自信が持てない
マウントをとりがちな人は、自分に自信がないことが多いです。
自信がない人は、「自分は他の人より優れている」ということを確認するためにマウントをとろうとすることがあります。
つまり、一種の防衛本能としてマウントをとることが癖になっているのです。
人を見下している
やたらとマウントをとる人は、周囲の人を見下している可能性が高いです。
「自分は優秀だ」「自分はすごい」という絶対的な自信のせいで、周囲の人を見下してしまうのでしょう。
自尊心が強すぎるため、他人の能力や価値を認めることができないのです。
嫉妬心が強い
嫉妬心が強い人も、マウントをとろうとする傾向があります。
本当は自分が優秀でないことを理解しているのに、嫉妬心からそれを認めることができないのです。
自分の優位性をアピールして、「自分が上である」というイメージを周囲に与えたいのでしょう。
承認欲求を満たしたい
マウントをとる人には、「承認欲求を満たしたい」という心理が隠れています。
「自分の価値を周りに認めてもらいたい」という気持ちが強いため、自分をアピールする手段としてマウントをとるのです。
このタイプの人は、普段は周りから褒められたり認められたりすることが少ない傾向があります。
自慢話ばかりする
マウントをとる人は、事あるごとに自慢話をします。
たとえば、他の人に「この前上司に褒められたんだ」と自慢されようものなら、「俺もこの前◯◯をして上司に褒められたけどね」といったように、無理矢理自分の自慢話に持っていきます。
自分が常に一番でなくては気が済まないのです。
否定的な決めつけをする
マウントをとる人は、否定的な決めつけをしがちです。
「あの人は仕事ができない」「あの人は考え方が古い」など、他人を否定的に見るのが癖になっています。
「自分の視点こそが正しい」と思い込んでいるため、人の行動や考え方を否定的に見るようになってしまうのでしょう。
思い通りにならないと不機嫌になる
マウントをとる人には、「思い通りにならないと不機嫌になる」という特徴があります。
考え方が傲慢で柔軟性がないため、自分の意見が通らないと、まるで自分が否定されたような気分になり、腹を立てるのです。
「自分は優れているのに意見が通らないのはおかしい」「周りはバカだ」と考え、どうにかして自分の思い通りにしようとします。
マウントをとる人への上手な対処法
マウントをとる人が身近にいると、どう接すればいいのか分からず困ってしまいますよね。
最後に、マウントをとる人への上手な対処法を解説するので、マウントをとられたときの参考にしてください。
冷静に受け流す
マウントをとられたら、冷静に受け流すことが大切です。
こちらが感情的になってしまうと相手のプライドを傷つけて、事態を悪化させてしまう可能性があります。
「この人は子供なんだな」「マウントをとらないと自信が持てないんだな」と冷静に考え、適当に受け流すようにしましょう。
相手を認めてあげる
マウントをとってくる相手を認めてあげるのも効果的です。
「周りに勝ちたい」と考えているだけなので、負けを認めてあげれば、相手の承認欲求を満たすことができます。
相手が自慢してくることを利用して、「私はこの仕事が苦手なので、得意な◯◯さんに任せたいです」と言ってみるのもいいでしょう。
肯定してから反論する
相手の考えに反論したい場合は、一度肯定してから反論するようにしましょう。
たとえば、「君って仕事できないよね」と相手から言われたとします。
この場合、「そんなことありません!」と返すのではなく、「確かにそうかもしれません。ただ、この仕事だったら得意です!」と返してみてください。
これは「イエスバット法」と呼ばれ、否定的な印象を与えずに反論するための方法です。
イエスバット法を使えば、そこまでギスギスせずに反論できるでしょう。
アンガーマネジメントで冷静さを保つ
相手のマウントに腹が立つのであれば、「アンガーマネジメント」を身につけましょう。
アンガーマネジメントとは、自分の怒りを上手に管理する方法のことです。
「人間はイラっとしても、6秒ほど経てば冷静さを取り戻せる」と言われています。
この習性を利用して、怒る前にゆっくりと6秒を数え、冷静さを取り戻してから接するようにしましょう。
このとき、「目の前のものを見つめる」「真っ白な紙をイメージする」「自分がどれだけ怒っているかに点数をつけてみる」といった方法も合わせて実践するとより効果的です。
不快なことを冷静に伝える
どうしてもマウントをとられるのが我慢ならないときは、不快なことを冷静に伝えてください。
「どうしてそんなことを言うんですか?」「あまりいい気分じゃありません」と、感情的にならないように自分の気持ちを伝えてみましょう。
あれこれ言うのではなく、不快な気持ちだけを伝えるのがポイントです。
端的に自分の気持ちを伝えれば、今後はマウントをとるのをやめてくれるかもしれません。
マウントをとる人に対して感情的にならないようにしよう
身近にマウントをとってくる人がいると、どうしてもイライラしてしまいますよね。
しかし、こちらが感情的になってしまうと、事態が悪化する可能性があります。
マウントをとる人に対しては、とにかく冷静に対処することが大切です。
適当に受け流したり冷静に反論したりして、感情的にならないことを心がけましょう。
どうしても我慢できない場合は、いっそのこと関わらないようにするのも手です。
大人の対応を意識して、上手に付き合っていきましょう。
- 「マウントをとる」とは「相手より優位に立とうとすること」「自分の方が優位なことを周りに示すこと」という意味の言葉
- 「マウントをとる」は「マウンティング」という生物の習性が転じて生まれた言葉
- マウントをとる人の特徴や心理は「自分に自信が持てない」「人を見下している」「嫉妬心が強い」など
- マウントをとる人への上手な対処法は「冷静に受け流す」「相手を認めてあげる」「肯定してから反論する」など